感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とてもスキャンダラスな作家という
イメージなので
読むのに勇気がいるけど
作品は現実社会を捉えていて
人物描写も細かい
人間の感情やセックスに対する
考え方も
時代とともに変化していることを
感じる
山田詠美も時代を観ながら
描いているんだろうか
Posted by ブクログ
山田詠美さんが描く人間はずるくともいやらしくとも、気高く品があって自分の本物を知っているのだ。あとがきに共感。これからも人間の事情を丁寧に描いて欲しいな。戦慄したりクスッとしたり、自分と重ねたり。最後のお話が好き。
Posted by ブクログ
「肌馬」この言葉も初めて知った。種馬なら知っていたけど。子馬を産むために繁養されてる牝馬。種馬の対義語。
なるほどね。
けっこうブラックな短編集だった。
できれば第一章の「わいせつなおねえさまたちへ」のその後の坊っちゃんの人生(小説では大学院生まで)も読みたかったわ。
ラストの章の「時には母にない子のように」自伝と思われる。
あの愛すべき(ポンちゃんシリーズを読んでると)ご両親が立て続けに亡くなられていたということ。
そして仲が良かった夫婦にも色々あったということが伺い知れる短編だった。
Posted by ブクログ
ポリコレとPC(ポリコレ)は時々相容れない。
だからこそ、文学には意味がある。
わかりやすいくらいにそんなことをわからせてくれる短編集だと思った。
ぐちゃぐちゃとした情愛というか、歪んだ愛というか、愛故に歪むというか、そんな話もけっこう収録されていて、
また、PC(ポリコレ)に対して疑問を投げかける話や表題作のように、時代を通した性に対する感覚の違いを投げかける作品もあり、と
いろいろな面から人間を描くからこそ、いろいろ考えられる短編集だった。
Posted by ブクログ
タイトルからしてインモラルな感じが漂っている短編集。
自分の予想を軽く超える卑猥さに動揺した。
特に『○○天国』という題名が衝撃的で思わず二度見してしまったほど。
だけど不思議と嫌な感じはしない。
明け透けな物語を隠れて読むのも悪くない。
ああでも『ぼくねんじん』は結構好きだったな。
Posted by ブクログ
大きな声では聞こえすぎて、小さな声では聞こえない。
誰かに共有したいけれど、誰にでも共有したいわけじゃない。
世の中の普通と、自分の中の普通。
***
読み進めていくうちに「これは山田詠美のエッセイなのでは」と錯覚させる(あとがきが余計にそうさせる)。
あとがきにもある通り、ずっとこの調子ではなく箸休めになるような物語も挟まれているので、重苦しい雰囲気のまま読み進める…ということはなかった。途中途中自身が触れたことのないカルチャー(一定昔の音楽や映画)については調べながら読み進めた。
ずっと手元には残さない本かもしれないけれど、山田詠美の本を手に取るたびこの本のことは思い出すだろう。
Posted by ブクログ
「私の愛するブッタイ」が子どもを今育て生かすのに必死な私には刺さった。気持ち悪いし、一歩間違えたらこうなってしまうかもしれない様子が恐ろしくて。
デビュー作からほとんど全て読んでるけど変わらないなー。読めばすぐ山田詠美の作品だってわかる感じが
Posted by ブクログ
短編集。表題作はじめ性にまつわる問題や昨今のポリコレ事情との相性の悪さを語る短編があるかと思いきや、想像力を膨らませてくれるエロ短編もある。
私はエロの方が好きで、面白おかしく読ませてもらった。
『陰茎天国』は女性たちだけの村にびっしりと生えている陰茎の姿を想像すると、それだけで楽しい。しかも女性たちは自分のお気に入りの陰茎を見つけるため、いろいろな陰茎を試し、これと決めたら陰茎を自分好みにアレンジしたりしているのだ。映像化したらとんでもないだろうな。笑
男が村を訪ねた時点で結末は見えてくるが、一捻りあって面白かった。
『F××K PC』はもう分かったよというぐらいポリコレ全盛期である社会に対してのやりづらさが書かれている。私も同意する部分は多い。何だか気持ち悪い世の中だよね。本編と関係ないが、以前職場で「女性の管理職は増えた方が良いと思いますか」という意味の分からないアンケートがあった。性に関わりなく優秀な人が管理職になるべきと思うが、一体これに周りの人は何て答えていたのだろう。
著者の本を久しぶりに読んだ。相変わらずの面白さ、微エロさに嬉しくなった。