【感想・ネタバレ】不可逆少年のレビュー

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Posted by ブクログ

めちゃめちゃおもしろかった。
読みやすい。
最後のセリフがすごく良かった。
作品を通して、見捨てない。大丈夫。と言われてる気持ちになった。

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2023年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ


【内容】
13歳?の少女が、大人3人と自らの姉を監禁して殺す(姉は未遂)フォックス事件から物語は始まる。
被害者家族である茉莉と、砂と漠の兄弟、被害者本人である奏乃は同じ学校に通う生徒だった。
父親に指を潰され夢だった美容師の道を断たれかけてしまった砂は覚醒剤に手を出し、電車に乗る女子高校生の髪を切る事件を起こしてしまう。
茉莉と漠は覚醒剤から抜け出させようと砂を拘束して二人が世話をして生活をする。
そんなある日、奏乃の仕組みで茉莉が警察に拘束され、その間に奏乃が砂を殺害する。
奏乃が殺害したことを知らない茉莉となんとなく察しているが茉莉を守りたい漠は死体を隠蔽する。
茉莉の告白によって事件は真相を向かえ、フォックス事件も実は奏乃と詩緒による共犯だったことが分かる。
日本にはない神経犯罪学の観点から見る可塑性のない不可逆少年という考え方について問う作品。


【感想】
五十嵐さんらしい、司法への問いかけが込められた作品。
冒頭の詩緒のシンプルな残虐性と奏乃の感情の抜け落ちた残虐性のコントラストが鮮やかで恐ろしかった。
また、茉莉と砂、漠の恋心や様々な要素が混ざり合った心情変化や行動が生々しく感じられた。
「不可逆少年」という考え方に理解を示しつつも、どうしても子供の未来を信じたいという主人公の想いもシンプルで非常によかった。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

衝撃的な事件から始まり、これが続くと少しきついかもな…と思いましたが、杞憂でした。

主人公が日々少年と向き合う様子や、それぞれが考える調査官のあり方なども丁寧に描かれ手織り、また別の深い事件が描かれという感じで、場面転換が多かったため、私的にはすらすらと読めました。

そして、最後には最初の事件の真相へ近づくという流れが良かったです。

タイトルへの主人公の向き合い方が最後のセリフで締め括られてるのが響きました。

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「不可逆少年」とは何なのか。
多くの少年犯罪の加害者と面談をしてきた主人公。
「やり直せるから、少年なんだよ」
この一言に最初、心が揺れ動きました。やり直せる時間や期間、自分と向き合える、事件と向き合えることが大人の協力を得てできるのが少年なのかと、知りました。
小説を読み進めていく中で、この一言の意味を改めて考えていきました。
表紙にもある狐の面の意味を知って、驚愕しました。少年事件、法律の在り方についても考えさせられる作品でした。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

なんとも重い題材をこんなにライトに読めるとは。
感想を書くのが難しい。少し間違えると不幸自慢になってしまうし…
精神力の強さ、心の強さってどのように宿るんだろう?
私は、神経犯罪学の考え方は結構受け入れやすいけどなぁ。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

すごく引き込まれて1日で読んでしまいました。
登場人物もわかりやすくて良かった。

五十嵐さんの他の作品も読んでみたくなった。

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2023年11月30日

Posted by ブクログ

少年法と更生といった単純な話ではなく、神経犯罪学なども絡んだミステリ。エンタメ性の強かった法廷遊戯と比べて、全体的に暗い内容。

境遇や出自などの社会的要因だけでなく、脳機能などの生物学的要因によって引き起こされる犯罪というのは今まで考えたことがなく、更生の意味も含めて考える機会となった。

家裁の調査官といった法曹関係の馴染の少ない舞台設定だけでなく、狐の面の理由などミステリとしての要素もうまくまとまっていて面白かった。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

家裁の調査官と
事件を起こしたサイコパスの物語と思いきや、
別の事件が起こり、でも繋がっていて…

思っていたのとは違う方向に進んで
こんなところに着地するのかという感じ。

茉莉という名前が苗字によっては
変なフルネームになるのか。

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2023年11月22日

Posted by ブクログ

文庫の新刊コーナーで購入しました。
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殺人犯は13歳
少女が起こした
凄惨な殺人事件。
法は彼女を裁けない
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狐の面をつけた少女が、
監禁した大人を次々に殺害する事件が発生した。
13歳は「刑事未成年」で法では裁かれない。
だから今しかない。

とても衝撃的なあらすじと、
表紙の絵が印象的で
思わず手に取りました。

理解できない出来事に遭遇すると
どんな背景があって、
どんな生い立ちがあって、
どんな理由が考えられるのかと、
理解できないと不安になるから。
再発防止もできないから。

だけど、精神ではなく、
脳の仕組や発達が通常と異なっていたら。
更生も何もない。
家庭裁判所調査官の真昼は、どう向き合うのか。

登場する少年、少女が
一生懸命自分たちを守ろうとしている姿に
心が痛かったです。

殺された被害者は、
殺されて当然の理由があったりして、
もうどこもかしこも壊れていて。

私刑が正義というわけではないのかも。
一つ壊しても、連鎖して他のものが壊れていく。
ドミノみたいでした。

読後は…色々な矛盾に対して、どう考えれば良いのかわからず悶々としました。苦笑
そして発行が前後しますが、「法廷遊戯」を購入しちゃいました。
近々読もうと思います。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

『不可逆少年』は、魅力的なファンタジーの世界で織りなす成長物語です。物語は主人公の少年が運命と秘密に立ち向かう冒険に焦点を当てており、読者をその不可逆な旅に引き込みます。

この作品は、魔法や不思議な力が絡む冒険の中で、少年が友情と成長を追求する姿を描いています。秘密の重要性とそれを解き明かす過程も、物語の魅力の一部。読者は主人公とともに、不可逆の運命にどう立ち向かうべきかを考えさせられるでしょう。

『不可逆少年』は、ファンタジーと成長物語が融合した魅力的な作品で、冒険と魔法に魅了される読者におすすめです。謎めいた要素と主人公の成長が、物語に深みと感動をもたらしています。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

半ばまでは面白くてサクサク読み進めていたけれど途中でおいてかれた。
事前知識があった方がもっと最後まで楽しめたと思う

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

本当にあるのかな。あるとしたら‥と考えると
面白い内容だった。
途中 屋上での会話の流れ?がつかめなくなって???だった。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

感性の部分での他者との違いは、昨今話題になっているLGBTの問題など以上に社会生活において困難をもたらしうるのではないかと考えさせられた。
テーマや内容は非常に興味深いものであった。

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2023年11月30日

Posted by ブクログ

神経犯罪学に興味を抱きました。
また、電流を流すことで味覚が変わったり、サプリメントを摂取することで精神状態が変わるように、些細なことで感じ方や考えもいい意味で変わるのだなと思いました。

「灰色を白とみなすのが理解で、黒とみなすのが偏見なの?」
「重要なのは行為で、対象はおまけにすぎなかった」

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

途中までの内容は面白かったです。
最後のオチが弱い気がします。
メッセージ性を重視した結果なのか、最後に読んだ人に任せます感があって残念な感じがした。

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

狐のお面をつけた少女が3人の大人を刺殺・撲殺・絞殺。毒殺に失敗して生き残ったのは少女の姉だった…

という出だしが凄そうで購入してみた、のだが。

最初のつかみの華やかさの割には中盤以降単調に感じてしまった。犯人が13歳で罪に問われないという設定のせいで警察ではなく馴染みのない調査官だったり鑑別所だったりしたせいかな…と思ったのだが、1番自分にとって消化不良になったのは、主人公を挙げろ、と言われたら誰だっけ?というくらい登場人物に頭抜けた魅力がある人がいなかったからかな〜という気がしてる。

被害者の子供(茉莉やバク)や加害者の姉であり被害者でもある奏乃が普通に学校に来て普通に話してるのも現実味がなくて応援できなければ、犯人を追い詰めるこっちサイドのキャラクター達もなんか頼りなかったり言葉が足りなかったりルール無法だったりと同調できるキャラではなく。犯人だけど魅力的、とか、探偵役に思わず肩入れしちゃう、ということなく終わってしまって、なんかこう、ひとりの人の独白を聞かされてるくらい淡白だったなーと。

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2023年10月14日

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