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猟奇的行為が日常のように起こり、主人公の小田桐は外からも内面から責められ、狂う手前で踏ん張っている。ヒロインの繭墨あざかはデレることもなく、ただただ冷静で非情。この点にブレがないことはこの作品の生命線だと思うが今回も安心して読むことができた。1巻以来、対峙することになった、あさととのクライマックスを迎えた。4巻ともなると私自身かなり醜悪な雰囲気になれてしまい、やや様式美的な空気に緊張感が薄れてきていたが、大半を小田桐だけに行動させた今回の演出は良かったと思う。3巻まで読んできた人ならこの巻は必読だろう。
なお、この後、短篇集が出て、次回本編では大きく舞台を変えるようである。ラノベでのホラー系は私自身読んでる数が少なく、どのくらいのレベルにあるのかは明言できないが、物語の中の世界を末端まで描き切るほどに続くことを期待している。
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集団自殺事件が多発し、その裏では繭墨あさとがいた。これまでの出来事で自責の念に囚われ動きを止めた小田桐。そんな彼のために狐の挑発にあえて乗った白雪は捕らわれてしまう。自分のために動いた白雪を救うために小田桐が動き始めたが、繭墨のもとを離れたがために戻って来た彼の目の前にあったのは繭墨の死体だった。
まさか、繭墨が死ぬとは思わなかった。これまでなんのかんの言っても繭墨は無敵だと思っていたが、本当に14才の少女だとある意味感心した。そして、小田桐の悩み、葛藤する時と踏ん切りのよさとのギャップが激しい。共感出来るのに恐怖すら感じる彼が面白かった。
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この巻で、繭墨あさととの戦いに決着がつけられることになります。
前巻のラストで、心を閉ざしてしまった小田桐ですが、そんな彼の前からあさとが水無瀬白雪をさらっていったことで、小田桐はふたたび立ち上がります。その後、小田桐の下宿先に、あさとの意を受けた白木綾がやってきます。小田桐は、七海を味方につけて綾を幽閉し、あさとに関する情報を聞き出そうとします。
その後、事務所へと足を運んだ小田桐は、あざかの死体を目にすることになります。あさとによってあざかが殺されたと信じた小田桐は、お腹の雨香とともに、あさととの決着へと挑みます。
ストーリー展開は、前巻からの流れを引き継いで、自然な形で進行していきます。そのため、これまでよりもずっと読みやすく感じました。第1巻からの流れにひとまず決着がついたところで、ようやく落ち着いてストーリーを振り返ることができて、すっきりした気分になりました。
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ちょっと文章が読みづらかった。特に前半が顕著。
展開の方も、盛大に盛り上げておいて実にあっさりとした幕切れ。まさに狐につままれた気分です。
でもこのギトギトと口内に粘りつくような読後感は嫌いじゃありません。世界観は本当に素晴らしいし、機会があれば五巻も読んでみたいと思います。
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死闘であるようなないような。
意外とあっさり第一部の幕が閉じた。
主人公の人生を左右した重要人物の関わる部分だけど、大掛かりといえば大掛かり、あっさりといえばあっさりだった。
第二部からが楽しみだ。
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狐との戦いに遂に決着がつく4巻。
正直ここまで言葉にできないものってなかなかない・・・とにかくグロく残酷な物語はそうそうない。
進んでも進まなくても地獄しかない小田桐。それでも進んでいく・・・って何回も同じ事言ってる気がする。でもその中に惹きつけられるものがあるんですよねー。
七海の大家さんオーラぱねぇ。とてもロリとは思えない。