【感想・ネタバレ】スピリチュアルにハマる人、ハマらない人のレビュー

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Posted by ブクログ

自分が今の世の中に対して感じている違和感の正体が少し見えた気がします。 香山さんの本は初めて読んだけど、(少なくともこの問題に関しては)フェアで冷静な考え方をする人だと思いました。

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2011年05月15日

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 高校時代の友人が突然「私にはオーラが見える」と言い出した。友人であるがよく分からない人だったから、私はすごく懐疑的になる一方、共通の友人はすんなり信じてしまったようだ。その違いは、どこにあるのか。この本を読めばわかるかも知れない。そんな期待を胸に手に取った本である。

 様々な文献から引用しつつ、議論を発展させており飽きずに読むことができた。

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2014年03月24日

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2006年に精神科医の香山リカが書いた最近の日本のスピリチュアル・ブームの現況を解説した一冊。江原啓介をスピリチュアル界の代表的存在として取り上げ、精神的・霊的に飢えた日本人、特に日本人女性の「自己主義」「自己肯定」への渇望に対するヒーラーとしての位置づけを分析的に紹介している。基本的に信仰をもたない日本人は、現代のように極めて不確実、不安な時代を迎えると、「何のために生まれ、何のために生きるのか」といった根源的な問題への解をヒーラーたちの語る「前世」「霊」「波動」に求めるようになる。マーケッターである小生は、この本をマーケティングの見地から読んだが、マーケティングのテキストとしても使用に耐えうる良著であると判断した。マーケティングの仕事に携わる人は本書を読んでおくべきだろう。

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2011年12月29日

Posted by ブクログ

 大人気の精神科医が「スピリチュアル」について論じた本。中立の立場ではなくて、スピリチュアルに批判的。特に江原啓之については、遠まわしに「詐欺師」と言っているのではないかと感じるほど。
 それはともかく、著者の考える「スピリチュアルと宗教の違い」には凄く納得出来た。スピリチュアルを否定するつもりはないけど、その影響力は個人の中に留まり、世界平和なんかに貢献することはないと思う。

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2011年11月12日

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この本を読むまで2年間近く怪しげなスピリチュアル関連の本をむさぼるように読んでいた。でもいまひとつスピリチュアルな本に書かれていることに信用を置けなかった。だって、だれもが同じことをしたら誰もが幸せになっちゃう。世の中そんなに公平にはできていないと思う。で、香山さんからスピリチュアルの中から引きずり出してもらった感じだ。

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2011年04月23日

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この香山リカさんって前からテレビとかラジオで見たり聞いたりしておもしろそうな人だなって思ってたけど、本を読んでみるとなるほどやっぱりおもしろい。
この冷たい視線が、好きな人にはほんとたまらないと思う。

スピリチュアルブームを通して見る現代の社会について、
科学的正当性を求めるハードルが低くなっている、だとか
あえてイスラム原理主義を引き合いにだし、「どうやらイスラム原理主義者といわれる彼らは、「私さえ変われれば」「私さえ幸運になれば」という内向き志向、個人主義の現代日本のスピリチュアル派とは全く反対の存在、ということもできそうだ」
などと、指摘されるとやはりドキッとさせられてしまう。

散々痛快に揶揄しておいて、最後に、江原さんの悲哀を語るあたりに彼女の冷たいユーモアの怖さ?を感じる。

それにしても、この本なんでオススメ度がこんなに低いんだろう?
やっぱり「ハマる人」には受け入れられないってことなのかな?
自分は香山さんほど霊的なものを強烈に否定する人ではないけど、やっぱり「ハマる人」ではないので、とても楽しく読ませていただいた。

でも、なんで新書のタイトルって、内容とあってないんだろう?とたびたび感じる疑問をまた感じてみる。

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2009年10月04日

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私は後者です
圧倒的に後者の立場です

だからこの本を手にとって読んだのでしょう

オーラとか
前世とか
来世とか
うんぬんかんぬん
信じません

目に見えるものしかなかなか信じない私は
今この世の中のマイノリティなのかしら

だってよくパワーストーンとか手首につけてる人よく見るもの


この本によると
ハマる人というのは
「大切なのは真偽ではない。
 それが自分に望ましい心理的影響を与えるかどうかが大事なのだ」と。

つまり
スピリチュアルな助言は
たとえ真偽はどうであれ自分の心が豊かになり、いい影響を受けるならば
それでいいじゃない
ということ。

ま、
それを言ってしまえばすべて終わりなんですけどね
なんだって
自分の心にいい影響力を与えるものならばいいじゃないと。
だったら麻薬でもたばこでもなんでもいいじゃないかと
そういう結論になりますよ。


ちなみに
筆者の香山氏はもちろん後者の意見寄り

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2009年10月07日

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スピリチュアルにハマる人の心理がわかるようでわからなくて、気になっていたので読みました。
無宗教のこの国では、救いを求めて利己的なスピリチュアル思考が流行するというのが非常に納得がいった。
江原さんが真に伝えたいことには耳を傾けてもらえないというのは少し切ないけど、スピリチュアルはあくまで信仰ではなく消費ということなんだろうな。

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2021年09月21日

Posted by ブクログ

精神科医の香山リカが、出版当時世間をにぎわせていたスピリチュアル・ブームにちくりと苦言を呈した本です。

佳川奈未らのあからさまな現世利益志向や、稲盛和夫らのビジネス界にはびこるスピリチュアル的言説をとりあげ、さらに村上和雄や飯田史彦らのアカデミズムにおけるスピリチュアルへの接近などにも触れています

その上で、スピリチュアル・ブームの最大の立役者である江原啓之がとりあげられます。そこでは、ブームを作り出した江原本人が、彼の声に耳を傾ける人びとの現世利益志向に行きづまりを感じているのではないか、という見立てが示されています。

「トンデモ」批判というアプローチではなく、ブームに加わった人びとの社会心理学的な問題に迫るというアプローチが取られているのですが、どこか第三者的な感想を記しているにすぎないのではないか、と思えてしまいます。

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2017年12月23日

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ネタバレ

 昨今、占い全般、風水、パワースポット、パワーストーン等々、スピリチュアリズムに関する本が、ほぼ毎日刊行されている。
 元々文化的にそういうモノを受け入れ易いのだろうが、それでもなぜこうも書籍やイベントが氾濫しているのか。
 既存宗教や新興宗教や自己啓発セミナーとはどう違うのか。
 ちょっと調べてみると、そこから見えてきたのは過去の流行や健康食品や美容法等との共通点、そして「幸」に対する捉え方……?

 精神科医がスピリチュアリズムが好意的に受け入れられる背景を考察した、現代社会論。

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 書籍でも言及されているが、昨今流通しているスピリチュアリズムに関する本の多くは、「持つだけ・行くだけ・やるだけ・続けるだけで幸せになれる・幸せを呼び込む」、要は『軽く、早く、マジカルに利益を得る方法』を謳っている。つまり、そういうものにのめり込むほど「幸」に飢えている人が多いということだ。
 そしてそれはスピリチュアリズムに限らない。健康食品やダイエットやアンチエイジング。それらにのめり込む人もまた同様なのだ。
 そして「幸」に飢えている人は、本物の能力者に対しても、自分の「幸」に反する答えは無条件に拒絶する。能力者の社会的発言を無視したり、能力者が提出した自分の意に反する回答に反発したり。そういうことに関する本を読んでいると、依頼者のそうした態度・エピソードに嘆く能力者が時々描かれている。

 これからも幸せになれるスピリチュアルな方法が書かれた本が出たり、特集が組まれたりするだろう。そうしたことに夢中になるのは悪いことではない。
 しかし、時々はスピリチュアリズムについて考えてみたり疑ってみたり、また、「幸」について考え抜いてみてはいかがだろうか。その時は、この本が参考になるだろう。

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2014年02月02日

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スピリチュアルに対する批判、もっとスパッと厳しく言い切ってほしいところではあるが、香山さんもtvによくでておられる有名人だし、かなり遠慮がちなのは仕方ないのかなぁと思う。
ともかく言いたいことを当たり障りない範囲で書きましたというところでしょうか。スピリチュアルに嵌っている人には是非読んでいただきたい。
ブームが下火になった今なら冷静に読めるのではないでしょうか。(^_^)

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2013年07月13日

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結局良く分からない本であったが、スピリチュアルなことが分かったことでまあ良しとしよう。目に見えない物をどのように解釈するかの方法論を、今までの自分より、広げることが出来たのは収穫だ。

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2013年05月26日

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いったいどこまでがスピリチュアルでどこからがそうでないのか。
スピリチュアルカウンセラーなど信用したことはないけれど、たとえば滝周りの清涼感やゴミ屋敷の不浄感は感じ取れる。
そして清涼感の心地よさを求め、身の回りをクリアにした結果、物事によい結果が出る。
これは言う人が言えば「マイナスイオンに導かれた」というある意味スピリチュアルな案件となってしまう。
しかし一方でスピ系自己啓発を読み続けることが目的となっている人もいる。
要は、この本に書かれているスピの効用をうまくコントロールして取り入れるのが賢いやり方なのではないだろうか。
「イワシの頭も信心から」とは、まさにスピリチュアルであることを鑑みれば、昔から人はそれをわかっていたのだろう。

宗教とスピリチュアルの違いには深く納得させられ、ウィニコットの「移行対象」「中間領域」は自分自身にもあてはまり、自己分析的にも眼目だった。

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2012年05月13日

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神経科医の著者が、スピリチュアルブームを斬る。オウム真理教で懲りたはずの日本人が再びカルトにはまる人が増えている、ただし今さえ良ければいいという現世主義的なもので、江原啓之の社会的発言には反応していない。

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2012年01月11日

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ネタバレ

[ 内容 ]
いまスピリチュアルが大ブーム。
かつてはアヤシイと思われていた「守護霊」「前世」「魂」の話題が、軽く明るく普通に語られるようになったのはどうしてなのか?
そこには「人は死んでも生き返る」と信じる子どもの増加、「科学のお墨付き」を売りにした「脳トレ」「健康食品」ブーム、「自分の幸せ」だけが大事な内向き志向との隠れた共通点があった―。
時代の空気を読むスペシャリストが、ブームの深層にひそむ、日本人のメンタリティの変化を解き明かす。

[ 目次 ]
序章 私の前世を診てください
第1章 人は死んでも生き返る?
第2章 スピリチュアルのカリスマたち
第3章 江原啓之という現象
第4章 スピリチュアルで癒されたい
第5章 スピリチュアルちょい批判
第6章 あくなき内向き志向の果てに

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月05日

Posted by ブクログ

私は、スピリチュアルに興味はあるけれど、宗教にはあまり興味がないので、スピリチュアルは自分のため・お手軽という点で宗教と違うというのは納得。

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2010年08月07日

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相変わらず冷静で面白い
専門家なのに、普通の世の女性が
思っていることを
冷静に淡々と語っているように見える。
(女性だけじゃなく男性も思っているかも)
読みやすい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

私はハマらない人なのでそのような目線で読んでいたが、
著者はそれ以上にハマらない人間のようで、言いすぎかなと思うところもあった。
宗教とスピリチュアルの関係がなんとなくわかるようなわからないような。
確かに10年以上前であれば、スピリチュアルは流行らなかっただろう。
最近の傾向として、自己愛の強化が書かれていたが、確かに!と思うところもあった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

【目的】
スピリチュアルにはまる人だと思うので、そうでない人とどこが異なるのかを知りたい

【引用】


【感じたこと】
自分のオーラ、適職にのみ関心があり、社会に目が向いていない時代の背景があるからこそのスピリチュアルに傾倒するという展開は納得。関心が内向きか外向きかでだいぶ人生は異なるのだろう。

【学んだこと】
スピリチュアルはほどほどにしないと、現実的な生き方ができなくなる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

さっくり読めた香山本。私はスピリチュアルにハマらない人だと思いました!面白かったけれど、所々で??って思うところも多々。こじつけ過ぎなのもねーと感じた。

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2010年10月14日

Posted by ブクログ

なぜ、こんなにも、今、スピリチュアルが流行っているのか。江原さんの存在だって、私からすれば、かなり、胡散臭いとは思うのだが、現代人たちは、スピリチュアルに何を求めているのだろうか?本当に、信じているのだろうか?たぶん、心のどこかでは、騙されてもいいかなと思いつつ、だけども、癒されたい、病気や死の恐怖を少しでも和らげたいという気持ちがあるのだろう。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

★納得するが遠慮だらけ★「ハマらない」著者がスピリチュアルブームを分析した。もうかる、もてる、といった徹底的な現世利益が中心。内向きで自己責任論に達するが、反省するのではなく「それでいいんですよ」と肯定を求める。横のつながりはなくトップと自分が直結、世の中など他人への関心は薄い(セカチューと同じか)。科学的な根拠は薄くとも、「脳トレ」ゲームのように、信じて幸せになれるならそれでいい。こうした特徴は納得できるが、現在のブームに遠慮してか、本来は批判したいであろう江原氏などをそこそこ持ち上げているのが屈折している。読者層はだれを想定しているのだろう。信奉派は読まないだろうし、私のような懐疑派には中途半端で、足の置き場が難しい本だ。なお表題にだまされるが「ハマる人、ハマらない人」の違いには触れていない。

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2009年10月07日

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なぜ既成宗教ではだめなのか?

p172
ここまで、人々がスピリチュアルに求めるものの本質は、「私」という存在に対する全面的肯定であり、「いまの自分の明るい気分」ではないか、という話をしてきた。
 では、それは既存の宗教ではだめなのだろうか。
p173
その最大の理由は、宗教は自分だけを救うものではないから、といううことにあるのではないだろうか。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

いま、なぜこれほど癒しだの占いだのオーラだの前世だの霊だのなんだの、「スピリチュアル」がはやっているのか、という分析。結局みんな利己的で、他人はどうでもよくて自分が幸せになれたらいい、ってことなのでは?という考察になるほどーと思った。「スピリチュアルが苦手」って言うのは、頭がかたいとか感性が鈍いとか思われそうで勇気がいる、ってあとがきにも書いてあったけれど、そういうことに疑問を投げかけているところが好きです。

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2011年09月18日

Posted by ブクログ

スピリチュアルを堂々とマスコミで流し、所謂知識人までこれに乗っかってるわけだが、この本を読んで特に何かが判ったような気にはならなかった。結局はただのマスコットでしかないと言うことなのか?

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2009年10月04日

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