感情タグBEST3
Posted by ブクログ
マルチにハマり堕ち続ける主人公。傍目にはうまくいってる風に見えつつ、いつのまにか借金が膨らんでいる。妙に生々しいのは著者もマルチにハマった過去があるらしい。なるほど。投資と借金を履き違えてはいけない。
Posted by ブクログ
こてこての大阪弁で、テンポよく一気に読めました。
帯に書いてあるように、なるほど人が何故マルチのはまるのかわかったような気がします。
何度も、もうそこら辺でやめとき!って思いながら読みました。
面白かったです。
Posted by ブクログ
マルチにはまった人の大変な話なのか?と思いきや読んでいるとマルチやる人はこんな思考回路からやるのねって妙に納得したり…
一体感や高揚感、認められたい欲求が強い人がはまりやすいのかな。
そこには熱い師弟関係があったり、信頼関係があったりする。
けど、やはり借金までして自分を大きく見せたいと思うのはおかしい。
でも、主人公がダメな人だとは思えなかった。
だからか読み終わりとても不思議な物語だった感覚。
Posted by ブクログ
なぜ、マルチ商法に騙されるのだろうと思っていたけれど、そこにいると不思議は無くなってしまうのかもしれない。
ほんの些細なきっかけからハマってしまうと、そこから抜け出せない。
著者の実体験をもとにしているようなので、割とリアルなのかもしれないが、本当にこんなふうなのだろうか。
不思議と、怖さみたいなものは感じなかった。むしろ、会社(と呼んで良いのか?)として見る分には、凄く良い。
人間関係も、そりゃ色々あるけれど、上司部下や同僚とのやり取りを見ていると、結構理想なんじゃないだろうかと思えてしまう。
だからこそ、そこから抜け出せない。
そういう意味で言うと、怖さがあるんだよなぁ。
Posted by ブクログ
一度だけ、「マルチ商法」のイベントに行ったことがある。人々が褒め称えあい、励まし合い、「これからも頑張るぞー」と高揚しあっていて、とても温かな集まりであり、ステキな繋がりに思えた。ただ、その人々を繋げているのが"商品の売買"であることに、妙な違和感を私は感じた。
その経験があって、本書を読もうと思った。
小説という形ではあるが、著者さんが「マルチにハマった実体験」から描いたとあって、私の中で漠然としていた「マルチ商法の危うさ」というものに、ますますのリアリティをもたらす読後となった。
人は誰でも、他の人々に「必要だ」と認められたい、感謝されたい、などという"承認欲求"を抱いているモノ。
「マルチ商法」なるものは、そこに巧妙に入り込み、マニュアル化して、組織化、システム化していて、人がマルチにハマっていくカラクリがよく分かった。
主人公は、家族や周りの人々に「認められる自分」「感謝される自分」になって「家族や皆と幸せな生活を送りたい」と思っていただけだ。
そんな主人公が「マルチの世界」で翻弄され、お金持ちになるどころか、借金まみれに堕ちていく。息苦しいほどに痛々しい。