【感想・ネタバレ】あきらめないのレビュー

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Posted by ブクログ

下手なビジネス書とか自己啓発本とか読むよりこれ読んだほうがタメになるなあ
変な供述証書に絶対サインしないぞ!と思うけどついしちゃう気もする怖い

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2024年05月21日

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寝る時間も取れない激務、その中での子育て、決して普通ではない相当の努力をしてきたはず。けど、考え方はシンプルで

「普通に着実にそれぞれのポストをこなしていくだけ。それでも十分に階段を上がっていけると思います。ただ、人生は何が起こるか分からない。いつなんどき、チャンスが訪れるかもしれないし、危機が訪れるかもしれない。そういうことに対応できるだけの柔らかさを持っているといいなと思います。」

その時その時の目の前のことに真摯に取り組んでいくことが大切なんだよなと励まされました。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P27】「考えるより、やってみる」。それは、取り立てて取り柄のなかった私の、生きる術の一つになっていると思います。

【P44】自分一人ですべてを背負わなくてもいい、チームの中での自分なりの役割を果たせばいいという安心が、仕事に対する気持ちのゆとりを持たせてくれました。

【P88】頑張ってみて、だめなら辞めよう。そう決心した途端に、面白いほど気持ちが楽になりました。

【P94】1日とか1週間のうちに、短くてもいいから自分が好きなことをできる時間、ご褒美になる時間があると、溜まっていく疲労やストレスの量も、違うように思います。

【P102】子どもを授かったときが「産みどき」、そのくらいの気持ちでいいのではないでしょうか。私はあまり人生に関して計算しないようにしています。

【P106】力がついたから昇進するのではなく、昇進したから力がつく、ということなのかもしれません。下の段から背伸びしても見えなかったことが、階段を上がれば簡単に見えるようになる。

【P134】多くの世界を見て、さまざまな業務に携わるほど、自分の持っている経験や知識が有機的につながって、新しい分野がちゃんと自分の射程距離に入る。まさに、点が面になっていきます。

【P185】異動も昇進も恐れずにチャレンジして、行った先でのつながりを一つひとつ大事にしていけば、それが自分の財産になっていくように思います。

【P207】そんな時ほど、私はやるべきことを書き出し、「今、できること」をリストアップしていました。今できること、その次の段階で手が打てること、もっと後でしか出来ないことに分けると、実は、今この瞬間にできることはそんなに多くないことが分かるんです。

【P254】今回の事件を私が乗り越えられたのは、仕事で苦労したこと、失敗したことが全部生きたから。大変な目に遭えば遭うほど、その苦労や失敗は必ず後から役に立つ。

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2023年06月20日

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著者は自分のことを普通の人と言うが、やっぱりとても優秀な方だと思った。著者が普通と感じこなしていることは、凡人にとってはハードルが高いと感じた。
ただ、読んでいる内に仕事に対して前向きな気持ちになっている自分に気づき、不思議だった。
やってみたら何とかなる、少し背伸びしてやってみることが成長に繋がる、というメッセージを胸に、肩の力を抜いて色々な事に挑戦していけたら面白いのかもしれない。
大変な経験も前向きに乗り越えられる著者のようになりたいと思った。

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2023年01月17日

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社会人になる前に購入しました。
村木事務次官、そしてご家族の人柄を知ることができた一冊。
前半は、仕事について。多忙な業務の中、冷静に現状を見つめ、道を切り開いていらっしゃった。与えられた仕事への向き合い方、私も見習って行きたい。
後半は事件について。追い込まれる中でも、決して屈しない。私だったら、どこかで折れてしまうかもしれない…。自分や周りの人を信じる強さを持っている方だと思います。この本を通して、事務次官の謙虚さ、そしてその中にある芯の強さを見ることができた。
つらいことでも、視点を変えれば楽になるかもしれない。
ご家族からの手紙は涙が出た。一緒に歩いていく夫婦、私の憧れです。娘さんとの、お互いを尊重し合う関係もとても素敵です。

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2014年12月08日

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これからワーキングママデビューを果たすため、読んで見た。上には上がいるなー;^_^A かなり頑張って働いていて、長時間子どもを預けなければいけない状況でも、最終的には父親も含め、どう子どもに向き合うのかなのだということを教えてくれる本だった。郵便不正事件のことも交えて、内容もドラマティックで読みあきなかった。村木さんのような官僚の努力があって働くお母さんが少しずつ楽になってきたりするんだーとわかった。すごい仕事だわ。
ふつうの人が働きながらママをできるよというロールモデルになりかったとあるのをみて、肩肘はらずに仕事と育児を子どもとともに楽しもうと思えた。

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2014年01月30日

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冤罪事件もさることながら、著者の最大の特徴は「敵を作らない調整能力」にあるとか。

本の前半は仕事の進め方。後半は逮捕されたときのことについて。

事務次官まで務めているにも関わらず、全く上から目線が感じられないことはやはり人柄がなせる技なんだろうな・・・・と思う。逮捕されたときに擁護の声が多かったのも頷ける。

女性だけではなく、働く人、家庭を持つ人全てにおすすめ。

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2013年12月29日

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ネタバレ

「いつなんどき、何が起こるか分からない。でも、あきらめずに自分なりの答えを一生懸命書いてみる。そうすれば、きっと乗り越えられる。失敗はもちろんあるけれど、あきらめなければいつかリカバリーはできる。だから、今、悩んでいても大丈夫。」
尊敬する村木さんの言葉。励まされ、心に染みました。

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2013年07月20日

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2009年に事件で逮捕された女性キャリア。その後、大阪地検の証拠改竄が発覚し、無罪になった人。 著者については、以前ニュースになった部分ぐらいしか知らなかったけど、 今から20年も前に働く女性というものが今よりもずっと世間に認知されていない頃に、働く女性のロールモデルを目指してここまでやったのはすごいと思いました。 そして、逮捕されてからの大阪地検特捜部の自白の強要、証拠の改竄。 国家権力が誤った方向に向くと個人ではどうにもならない脅威になる。 正直怖いと思った。 こうした中で自分を貫いていけた著者の強さを感じた

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2013年01月05日

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★痛くない正しい手錠のかけられ方まで講演するユーモリスト


この本は、今でも思い返すと許せない忌々しくかつおぞましい2009年に起こった郵便不正事件で検察のでっち上げた虚偽公文書作成容疑等により逮捕・起訴され、2010年9月に裁判で無罪を勝ち取って自由の身になった村木厚子さんが書いた、事件の顛末というよりそういう目にあった女性が半生を振り返り、揺るぎない仕事への自信と家族の絆をもとに、勾留164日間でもけっしてくじけなかった自らの確信的な生き方を、同時代に生きる女性へ向けて発信したメッセージです。

この本ももちろん大変興味深い内容ですが、私には、この本が上梓された半年以上前の雑誌『オール讀物』2011年3月号に掲載された特別寄稿「私を勇気づけた百五十冊」の方が、はるかに興奮する興味津々な内容でした。

大阪拘置所に勾留された村木厚子さんがその勾留期間の164日間で読んだ本が150冊だったそうで、
「本は、20日間の大きな緊張を強いられた検事による取り調べの強力な精神安定剤であり、また、その後いつまで続くか先の見えない勾留生活の一番の慰めでした」
「あのとき、心の均衡を保つことができたのは、そして希望を失わなかったのは、大好きな本があったから、しかも、それが大好きな知人・友人・家族から差し入れていただいたものだったからだと思っています。本に感謝、そして本を差し入れて下さった皆さんに、心から感謝しています」

不謹慎ながらそれを読んで、羨ましい私も拘留されて読書三昧したいななどと思ったものでした。今まで吉田松陰や大杉栄、三木清や河上肇、永山則夫やアントニオ・グラムシやレフ・トロツキーなどの獄中での読書記録を読んだことがありますが、たとえ凄惨な拷問があったりやがて虐殺される境遇にあろうとも、否、だからこそ極限的な読書する至福の喜びが読み取れて嫉妬に駆られたものでした。

彼女の読書は意外にもミステリが多く、佐々木譲や今野敏などにデニス・ルヘイン『運命の日』やサラ・パレツキー『サマータイム・ブルース』とかリック・ボイヤー『ケープゴッド危険水域』などという海外ものまである本格派で、小さい頃から江戸川乱歩『怪人二十面相』やガボリオ『ルコック探偵』それにホームズ、フリーマントル『チャーリー・マフィン』や大沢在昌『新宿鮫』や『刑事フロスト』シリーズ、マイケル・コナリー『ハリー・ボッシュ』シリーズを読んできたかなりのマニアです。

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2012年11月19日

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厚労省キャリアの女性、2児の母しながら局長まで行ったけど、その後不正事件で誤認逮捕され、裁判を戦って無実を勝ち取り、さらにきっちり職場復帰をした人。IBMのような外資系の会社にいる華やかなキャリアの女性とは違って、当たり前のことを必ず着実に実行する、ある意味もっと凄味のある女性キャリアの人の話。働きながらの子育てのことなどでは、激しく同意する部分がたくさんありました。ご主人は職場の同期の人とのことですが、人生の相棒のお手本のようなご主人と結婚できるというのも(バツイチの私としては)これもひとつのすばらしい才能だと思いました。

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2012年11月17日

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寄り合い所帯ではミッションを言葉で表わす。できるだけ「阿吽の呼吸」ではなく、共有できる言葉を探す努力が必要。

そもそも上司は部下に仕事をしてもらわなければいけない立場。偉そうにする必要はない。

ダメ上司の上に訴える時の心得→ごく客観的に「私」ではなく「会社」の立場で話す事。「上司のこことここが問題。それをカバーする為に私はこれとこれをやっているがこれ以上は会社や取引先、ユーザーにこういう迷惑がかかるのでなんとかしてもらいたい」

警察、検察の取り調べ。「誰も嘘はついてない。検事が勝手に作文してそこから交渉が始まる。調書とはそういうもの」臆病な人、気の弱い人、弱みが沢山ある人は自分を守る為になんとか助かる為に事実と違う調書にサインしてしまうのかもしれない。心身ともに極限状態に置かれ、更に「何日でも拘留できるぞ」「あなたが正しいなら他の人が嘘をついてるんですね」と脅されるとつい落ちてしまうのかもしれない。公務員は基本真面目な人間が多いので、事実と違う調書に一度負けて「仕方がない」とサインしてしまうと次に「やっぱり違う」と言い出せない。どんどん追い詰められてしまうと思う。
因みに検察が落としやすいのは教師や公務員。

悩み、考える事も良いけれど、「どうしよう、どうしよう」という思いは堂々巡りで何の解決にもならない。考えても仕方ない事は考えない。今出来る事をする。

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2017年11月13日

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郵便不正事件で冤罪で逮捕・起訴されたが、後に無罪判決が出て、厚生労働事務次官を務めることになる厚生労働官僚の村木厚子氏の自伝。
「普通」の人のロールモデルになりたいという思いで生きてこられた村木氏の等身大の姿を感じることができた。リーダーシップの取り方はいつも「迷い中」というエピソードに表れているように、決してスーパーマンではないが、強い心を持ち、人を引き付ける魅力をもった女性であるということが伝わってきた。郵便不正事件での冤罪逮捕・起訴を乗り越えられたのも、本人の気持ちの強さとともに、家族をはじめとする人のつながりに支えられていたからだと感じた。人のつながりは本当に大事である。
どうしようもないときは「一晩寝る」、仕事は製品=最終形がどういうものでどう使われているのかをみると、理解が深まる、物事をよく理解しようと思ったら、人に教えるのが一番良い、仕事は「広く浅く、時々深く」で仕事の射程圏内を広げる、公務員の仕事はある意味、翻訳の仕事など、村木氏の仕事に対する考え方やエピソードは、自分にとって参考になることが多かった。
結婚についてのエピソードも面白かった。村木氏は、職場の同期の方と結婚されたのだが、ずっと「年をとってもこの人が茶飲み友達だったらいいな」と思っていたそうである。また、結婚の決め手として、「この人とご飯を食べると、食欲が落ちない」「この人と歩くと、急がなくていい」を挙げ、些細なことが、結婚相手選びには大切なのかもしれないと振り返っている。こういう、結婚の仕方もいいなと思えた。家事をするのは「早く帰ったほう」という村木家のルールも合理的だと思った。
また、村木氏が拘留されている間、支えになった言葉として「一日一生」が挙げられていたが、これはもともと私の座右の銘であったので、改めて良い言葉だなと感じた。

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2014年12月28日

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最初、普通の人もやってこれたよ、と言うのを書きたい。と書いてあったが、読んでいると、めちゃくちゃ働いているじゃん!と思った。

けど、その姿勢は尊敬するに値していた。

忙しいから、家族の絆が弱くなるわけじゃないんだな、と。

仕事頑張っても、家庭を優先しても。
どっちも取りたくても両方満足させるのは難しい。

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2013年09月12日

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前半の働く女性へのメッセージは、どれくらいのキャリア・年代の女性に向けたものなのか見えてこず残念だった。昨日読んだ『採用基準』の著者と対極にいる人だなあと思う。

後半の郵便不正疑惑で逮捕されてからの検察、マスコミとの闘いの話はすごく良かった。知りたいことが書かれていた。家族の話は、自分の家族や支援者のことを思い出して、涙なしには読めなかった。
真実は多数決で決まるものではないってことを、忘れずにいたいと思う。

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2013年06月28日

Posted by ブクログ

文章を読んだ印象だと、淡々と静かに落ち着いて仕事をする頭の良い人という感じ。さすが高級官僚といった感じ。
この前読んだ、坂東さんと上野さんの本にも、この村木さんのことが出ていた。
「彼女は特別な人。有能で大人、強い女性です。」と。


でも、
「(出産で)部下に優しくなった」
「部下に対して声を荒げることも少なくありませんでした」
「おとなしくて要領を得ない部下を思い切り叱ったら…」
などというエピソードもあり、血も涙もある、生身の働く女性でした。

とても多忙な仕事と、家事も子育てもバリバリこなすことのできるスゴイ女性であることには違いないはずだけれど、旦那さんのコメントでは、ゆったりのんびりしていると語られている。
忙しくても大変でも、メリハリをつけて日々を過ごしていくことができないと、続かないのだろうな、と思った。

羨ましいと思ったのは、ステキな旦那さんと職場の先輩の存在。
同じ目線で話せる人や、自分のことを考えてくれてチャンスやアドバイスをくれる人が側に居ることの大切さを感じた。

変な事件に巻き込まれてしまったけれど、ぶれずに一日一日を大切に過ごすという基本を崩さないことで乗り切った。
村木さんのように、国レベルの大きな仕事を抱えている訳では無いけれど、こうした基本的なことを、腐らずに淡々と日々こなしていくことが、上手に長く働いていくことの秘訣なのだと思った。

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2013年04月20日

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塩野七生 ローマ人の物語 人は皆、自分自身の肌合いに最も自然であることを最も巧みにやれるのである。

部下との日頃のコミュニケーションが大切。仕事がうまくいくかどうかは、まずは組織の中がうまくいくかどうかにかかっている。それが実はトップの命題。

議論が複雑になった時は原点に戻る

ダメ上司のもとで、あきらめずに努力する、さぼったら上司と同じレベル、努力していることが見えたら、周りが味方になる。客観的に 私 ではなく 会社の立場で話す。上司のここが問題、それに対して自分はこう頑張ってる、しかしこれ以上は会社や取引先に迷惑になる。会社が困る、ことを見せる必要ある。

お役所は造語が得意。厚労省は、ハローワークとイクメン。

中国には、女性は天の半分を支えている、という言葉がある。

現場を見たり、実務をする中で、初めて企画は浮かんでくる。ベースとなる基礎的な知識や経験があるときほど、いいアイデアも出てくる。

為末大 一流の選手はアドレナリンをコントロールできる。

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2012年12月04日

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同志のような伴侶と巡り合い、何でも話せる、最初に話したいと思えるのが旦那さんという点、うらやましく思いました。
仕事に関しては、今の自分の働き方が”ゆるい”・・・このままでいいのか?でも、以前のような働き方を求められたら、続かないよな・・・と思いました。
村木さんは全く平凡ではないと思います。

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2012年12月04日

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ネタバレ

大阪地検特捜部の証拠ねつ造事件として有名になった、郵便不正利用事件(「凜の会」汚職)の冤罪被害者である、元・厚生労働省児童家庭局長の村木厚子さんの手記。

仕事やプライベートに関する半生記と、郵便不正利用事件の冤罪事件に関する手記が、ちょうど二章ずつ半々に描かれている。

極めて普通の感覚の人のようで。大坪検事の手記を事前に読んでいたので拍子ぬけといったところ。

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2012年11月04日

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高知出身の女性といわれてまず最初に思い浮かべるのは我らが西原理恵子女史ですが、この方も穏やかな外見からは想像もつかない「はちきん」ぶりをその内面に持っているんだなぁとこの手記を読みながら思いました。

俗に「村木事件」とも呼ばれる郵便不正事件の疑いをかけられて将来は「女性初の事務次官」との呼び声の高かった筆者が一転、一転、逮捕・164日間の勾留――そんな彼女が今まで歩んできた人生および職業人として、後半部は逮捕、拘留され、獄中での生活や裁判。そして無罪にいたったまでのことがこの一冊に綴られております。

どうも「鬼の特捜」に逮捕された方は保釈後に本を出版されるのが最近の傾向だそうですね。それはさておいても、職業人としての彼女は大変優秀な方だということがこの本から読み取れ、「ふつう」の方ではないだろうなぁということがなんとなく読めました。そこには地方の大学からキャリア官僚として入省し、努力を重ねてきたのだということや、地方に単身赴任したり、セクハラに関する予算をつけたり、民間の女性と交流を積極的に持とうとする。そんなエピソードから伺えます。

後半部のいわば「拘置所編」では自らに降りかかった「理不尽」ともいえる運命に家族や支援者たちの協力を心の支えとしながら「ストーリー」に彼女の供述を合わせようとする検察官との苛烈きわまる取り調べへの憤りや、巻末にリストとして収録されている149冊の本とともに「自分の時間」を生きていたのだということや、拘置所内の生活。さらには女性刑務官の連帯など、日ごろわれわれがうかがい知ることができない世界をあくまで淡々とした筆致で記していたことも印象に残っております。

現在でも自分の部下が裁判で係争中という微妙な問題を含んでおりますが、「キャリア官僚」というフィルターを通して彼女のことをみるのではなく、一人の人間としての「村木厚子」を読み解くにはいいテキストだなと思って、最後まで拝読させていただきました。

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2012年09月16日

Posted by ブクログ

まず、何も罪を犯していない人が、164日も拘留され、大切な時間を失ってしまったことに怒りを覚える。
どんなに違うと説明しても、むこうの都合のいいように解釈され、言っていないことまでも作文をでっち上げられ、無力もいいところだ。
家族だって仕事だって、名誉だってあるのに、間違いだったの一言で済まされるはずはない。
そんな中でも、家族の信頼があったからこそ、平常心を保ち、無罪を勝ち取ることができたという村木さんの話が良かった。

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2012年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終えて非常に筋の通った意志の強い人と思った。郵便不正事件の内容は半分未満くらいで、生い立ちと仕事の話を中心に働く人、特に女性へのメッセージが込められている。非常に丁寧な文章で読みやすい。
仕事をする人ならば読む価値は十分だ。

だが、事件の話は凄い。淡々と書かれてるが一般の人では耐えれないものだ。精神的にどんなに強くても経済的に耐えれないだろう。
(映画「それでもボクはやっていない」を思い出した)

それにしても強い家族だ。最後に家族全員が2ページ投稿しているが、そこに絆の強さを感じた。

最後に、家宅捜索を受けた際に捜査員が15秒でここは無理ですと上司に報告された次女さんの部屋が今はキレイになっていることを祈りたい。

メモ)
・仕事はチーム。チームの中での自分の役割を果たす。それに気づけば気持ちのゆとりが生まれる
・人間関係を作るのは苦手だったが、勉強会で人脈が作られた
・やれるだけやって駄目なら辞めればよい。判断に迷うときはそう考える
・ミッションを言葉で表す。あうんの呼吸ではなく言葉で表現
 共有できる言葉をさがす
・上司が「聞いていない」と発言する事は「聞かされないくらいの信頼度しかない」ということ
・ダメな上司は変わらない。やるべきことだけをみる
・言語化は重要。概念を共有できる。かつてセクハラという言葉はなかったが広まり、共有することで変わっていく
・昔は女性も仕事をしていた。サラリーマンが生まれた時に専業主婦が生まれた。昔の労働率は今より高かった。今だけをみるのではなく歴史を知ることで分かることがある
・仕事をしたことのない人の就業力を測ることはできない
・検事は真実を見つけるのではなく「証言を変える事」
・検事はしゃべる内容を自分のストーリーにあうように変更してサインさせようとする
・だが、元々価値観が違う人間の話を言語化するのは難しい。弁護士との間でもうまく表現できないこともあるそう
・仕事の人間関係は「また一緒に仕事をしたい人」と思われるところから始まる
・目標は低くする。取り調べは「やった」と言わないことだけ気をつけた。勝たなくていいから負けないようにする
・あきらめるという罪。マスコミに失望していた時期にうけた英字新聞の取材では喋った内容がキレイに表現され、新聞社が補足したところはそう分かるようになっていた。言い続ける大切さ

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2012年07月29日

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とても 良かった 物事を都合良く歪めて来る相手に 本当によく戦われたなぁ そして残念なことに日常でもそういったことはあるわけで あきらめないのも才能だよなぁ

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2012年06月14日

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感想
今いる場所で花を咲かせる。努力しても叶わないことはある。だが本当にそうだろうか。叶わないのではない。今叶えられないだけ。いつか届く。

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2023年12月07日

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様々な困難を乗り越えられたのは最終的には家族の絆なんだな.164日の拘留を耐え抜く精神力は凄い.食べて,寝て,好奇心があったことで心が折れなかったとのこと.

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2018年10月09日

Posted by ブクログ

えん罪事件としてはあまりにも稚拙な検察のストーリーに翻弄された村木さん。外見からは想像できない意志の強さで無罪を勝ち取ったのだけれど、その仕事ぶりは、外見通りの調整型を思われる。そのあたりのことも自分を分析しつつ実際の仕事ぶりに書かれていた。このように流されずぶれずに仕事が出来る人が事務次官の内に、少子化問題や社会保障の問題の解決への道筋を作って欲しいと思う

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2014年06月01日

Posted by ブクログ

田中美佐子さん出演のドラマを観て、村木さんご本人の
お人柄や心情を知りたいと思い、この本を読んでみた。
内容はおもに村木さんのこれまでのお仕事ぶりならびに
後輩女性達への助言など。働く女性向けのようだった。
バリバリキャリアウーマンな村木さんだが、見た目の
地味な印象と違わず、野心めいたものは感じない。
意外におっとりされているよう。お嬢さんがたとのやりとり
など可愛らしい。

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2014年01月13日

Posted by ブクログ

わたしは国家公務員でもなければキャリアでもないし、子どもはいないし、誤認逮捕されたことも拘留された経験もないし、村木さんと同じなのはただ「仕事をしている女性」ということだけ。人に勧められて手に取ったものの、なかなか読む気にはなれなかったが、読んでみたら共感できる部分がたくさんあって驚き。とりあえず仕事してる女の人は読んでみたらいいと思う。

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2013年12月14日

Posted by ブクログ

はたらく女性にとって、いい教科書だと思います。もう少し逮捕拘留から無罪確定にいたるまでの記述があってもいいかなと思いました。検察の怖さを感じました。取り調べの可視化は絶対に必要だと思います。

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2013年01月08日

Posted by ブクログ

バリバリ働く女性がキャリアプランを考える上で参考になる本だと思います。
ただ、「"普通"の人のロールモデルになりたい。平凡な自分だからこそ。」という話でしたが、半生を読んでいる限り非凡だと感じました。。。
残業時間が半端ないですし。

「働く」ということをあらためて考えさせられました。

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2012年09月30日

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