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「クリスマスプディングの冒険」
サクッと楽しめてほっこりするけどちゃんとミステリー。こういうミステリーがもっと読みたいと思った。
ほかの物語も面白かったが★3〜4くらい。
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ほぼポアロの短編集
初めてのポアロ作品です!
とっても華麗に事件を解決していく感じ・・・
そりゃ人気になるわ!
って思いましたw
本当に1つの探偵の完成形です!
かっちょいい!!
最後にミスマープルの短編が1話あります。
マープルさんのね安心感すごい!
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クリスマスに家庭でプディングを作る習慣があることを始めて知りました。
最初のクリスマスにプディングを作る話は、ポアロものにしては、つくりが丁寧な気もしました。
ただ、なぜ、ポアロがプディングの中のものが予測できたのかの説明が、なんとなく不十分で、消化し切れていない気がしました。
シャーロックホームズと違って、ワトソン役のヘイスティングがいなくても、平衡感覚は崩れないのが面白いような気がします。むしろ、ヘイスティングがいない方が、均衡がとれているかもしれません。
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英国ならではの伝統的なクリスマスを味わいたいとスペインから訪れた孫娘。
迎えた家族の思惑は様々。
事件に巻き込まれた元気な若い娘。
ポワロの推理は…?!
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クリスマスにクリスティを!ということで読んだ。
表題作は古き良きイギリスのクリスマスを描いているそう。クリスマス・プディングを食べてみたい!作中で「エックス脚」という言葉が出てきたのが意外で驚いた。
全体的に面白い短編集だったが、一つだけマープル。似たタイトルの作品がポアロにもあったような。
あと、有能な秘書のミス・レモンが面白かった。
解説が川原泉でびっくり!
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クリスマスプディングの冒険
クリスティの短編集。冒頭挨拶でクリスティがクリスマスについて述べているが、やはりイギリスのクリスマスは特別な様だ。クリスティがこの作品集を読者へのクリスマスプレゼントとして発表してくれた事に感謝を持ちながらも、8月末という全くの季節外れに目を通している罪悪感を踏まえて(全く風流でないなあ)感想を書く。
クリスマスプディングの冒険
表題作。探偵役はポアロ。とある皇太子が若さ故に犯したトラブル。家系に伝わるルビーの盗難事件。持ち出した謎の女。とある一族の屋敷で昔から行われているイギリスの古き良きクリスマスパーティに彼女達も参加すると聴き、乗り気では無いながら渋々了承し、ポアロも潜入捜査、一族と共にクリスマスパーティに参加する。
イギリスのプディングの風習なども面白いし、探偵ポアロにイタズラを考える少年達や、その目論見を理解しながら反対に少年達を驚かす仕掛けをするポアロ。更にそこにルビーを取り返す段取りも盛り込んでおり、最後は見事な結末に至る。
短編長編問わず完成度は抜群に感じたし雰囲気もトリックもいい。ポアロの活躍に最後までほっこりとする様なクリスマスプレゼントには間違いない傑作だ。
スペイン櫃の秘密
探偵役はポアロ。櫃のなかで見つかった刺殺体。逮捕されたのは友人のリッチ少佐。殺害されたクレイトン夫人との関係を疑われている人物。
クレイトン夫人は魅力的な人物であり、男を虜にしてしまう。犯人はリッチ少佐か下男のバージェスしかいないが下男が殺人をする理由が浮かばず。調査のなかで、とあるきっかけから第三の可能性を見出し、真相に到達する。全てが女性に狂った人物の凶行だ。
負け犬
短編の為か、ありきたりな内容。殺人事件が起き一人逮捕されるが彼が犯人であるとは信じられない女性がおり遣いの女性がポアロの元に訪れる。ポアロは老嬢をたずね、彼女の直感により犯人を提示される。捜査を進めると色々なことが明るみになり、真相へ。途中、催眠術師等が登場したりあまり馴染めない。また、通常であれば犯人指摘後、二転三転あるはずだが、そのまま解決していく。ジョージの活躍が素晴らしい。
二十四羽の黒つぐみ
ポアロが友人のボニントン氏と食事中。その店に決まった曜日に必ずやってくる老人。ウェイトレスの話では数年来毎週火曜日と木曜日にやってくるが先週は月曜日にやってきたという。しかも注文する食事も普段と全く違うものを注文している。ポアロはその話を聞いただけで不審に思う。
三週間後、老人が事故で死んだ事をきき、ポアロは不信感をもち事件を調べ始める。
ポアロらしい観察、推理が冴えている作品。短編だがとても面白い物語だ。
夢
とある金持ちから不思議な依頼。毎日同じ時間に自身が拳銃で自殺してしまう夢を見るという。
それ以外にも不思議な事が多くある依頼人を困惑気味に対応するポアロ。結局は何事もなく依頼は終了するが数日後、依頼人が本当に拳銃で死んだとポアロの元に連絡がくる。
彼の家族と事実を紐解きながら、真実を解き明かす。この作品も短いがとても面白い作品だ。
グリーンショウ氏の阿房宮
現代では余りイメージ出来ない事だが、人の縁とは不思議なもので過去においては今作のような関わりもあったのだろうと推察する。
とある老婦人の遺言書の証人になるレイモンド。家政婦が全財産を相続する手筈で、その代わり手当は支払わないという。不思議な人物に不思議な屋敷。レイモンドは家族にそんな話をするが、一方それを聞いていたマープルはひどく心配する。
遺言書を巡る殺人事件と人物入れ替えトリック。クリスティの作品ではお約束ではあるが短編として読みやすい作品だ。
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短篇集
ポアロ5、マープル1
イギリスの料理やお菓子の名前がいろいろと出てくる。先日購入した『イギリスのお菓子とごちそう』を眺めながら楽しんだ。
印象に残ったのは「スペイン櫃の秘密」でポアロが有能な秘書ミス・レモンと話すたびにここにヘイスティングズがいたらな、と思うシーン。読んでる私も同感!
「夢」p.357「行きとどいた執事はノックなどしないもの」に驚き。そうなのか。知らなかった。ダウントンアビーでもそうだったかな。見直してみたい。
全体的に楽しめたけれど、登場人物の名前を覚えられないので、短篇集の場合に人物一覧がないのがつらかった。
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短編集。ポアロとミス・マープルが一度に読める。
・クリスマス・プディングの冒険・・・ポアロ
・スペイン櫃の秘密・・・ポアロ
・負け犬・・・ポアロ
・二十四羽の黒つぐみ・・・ポアロ
・夢・・・ポアロ
・グリーンショウ氏の阿房宮・・・ミス・マープル
中でも美味しそうなものの描かれた話に惹かれる。
・クリスマス・プディングの冒険
王子が結婚を前に、家宝のルビーを遊び相手の女性に試しに付けさせてとねだられ、そのまま持ち逃げされる情けない事件。宝石の出る話は想像して華やかな気持ちになる。ましてや、リフォームした宝石商はカルティエ、どんなデザインだろうかとストーリーと関係ないところで、しばし脱線して夢想。
イギリスのクリスマス風景が描写され、美味しそうなご馳走が目に浮かぶ。
・二十四羽の黒つぐみ
毎週同じ曜日に来て同じ料理を食べるという常連客が、ある日別の行動を取り、それにポアロが興味を持つというのが面白い。この話も美味しそうなメニューが並んで、もっぱらその料理に心が動いた。七面鳥の栗の実詰め、キドニープディング、黒苺のタルト、どんな様子で、どんな味なんだろうと気になる。
・グリーンショウ氏の阿房宮・・・ミス・マープル
ミス・マープルは読んだことがなかったので、レイモンド・ウェストがマープルの甥というのも知らず、始めの内、いつどこでどうマープルは登場するのかな?と思いながら読んでいた。なかなか大がかりなトリック。折角の仕事を失ったルーの今後が気になるところ。
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100ページから50ページの短編6篇(ポアロ5篇、ミス・マープル1篇)が収めてある。探偵小説や推理小説にありがちなスリリングな展開やハラハラする感情からは少し遠い小説である。本書はクリスティーの特質か、劇的要素を抑えて、事件が淡々と進んでゆく。しかし、この小説の面白いところは、事件に隠された「なぜ」が巧妙に筋だてられ読者に少しずつ開示されてゆくところだと思う。論理的な構成に、なぜ、なぜ、の気持ちを持ち続けたまま読んでゆき、思いがけない謎解きと結末を迎える。そこが面白い。
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第7回福岡翻訳ミステリー読書会の課題本(課題作は、表題の短編のみ)。
読書会が終わってから、詳しい感想を書く予定。
***
読書会終了! いやはや、今回もツッコミどころ満載で(笑)とても楽しい読書会でした。
クリスティーということで、代表作はほとんど読んでる~という人からこれが初めて、という人まで、読者層は割りとまちまち。
私もクリスティを読むのはこれが4冊目だったので、先輩方のお話をふむふむと参考にさせてもらうなど。。
さて、そんな楽しい会話の中で出たのは、以下のようなこと。
・クリスマス・プティングってそもそもどんなお菓子?
・クリスティはこの短編では、あまりミステリーを書く気がないみたい? イギリスのクリスマスを書きたかっただけ?
・この話はあまりポアロっぽくない。ミス・マープルでもよかったのでは?
・話を読んでいる途中、○○が怪しい、と思ってたのに、全然関係なかった(笑)。
・第一章と第二章の隔絶間が甚だしい。話についていけなくなりそうだった。
・クリスティはやはり、おばさんの視点を書くと冴える!
・最後(第六章)の意味深な表現は何? ポアロ何したのと思ったよ(笑)!
……と、私の覚えている限りこのようなところでした。他にも途切れることなく会話が続き、とても面白かった。
私の感想も大体似たような感じで、クリスティはこのお話を自分のために楽しんで書いたのではないかなぁ、と。あまりミステリーとしてこだわらず、割とおおらかな気持ちで、筆の赴くままに書いたのでは。
これまでに読んだクリスティ作品を振り返ってみても、クリスティの魅力はパズル的なミステリーにあるのではなく、人間観察にあるのではないかと思う。
なので、私個人としては、課題作になった「クリスマス~」よりも、「負け犬」では人物描写の点で、「二十四羽の黒つぐみ」や「夢」では発想と視点の点で、それぞれ優れていて面白いと感じた。
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クリスティーの「クリスマス向け」短編集です。
5つの短編が収められているのですが、なんと、ポアロとマープル両方が入っています!
(ポアロ4編、マープル1編)
両方の作品を1冊で味わえちゃうなんて、贅沢♪
さらに、「英国のクリスマス」についてクリスティーが前書きを寄せているのも、ちょっとうれしいです。
表題作の「クリスマス・プディングの冒険」では、クリスマスに事件解決しなければならなくなったポアロが、田舎の地主のお屋敷に訪れます。
そこで催される「英国の伝統的クリスマス」について、とても魅力的に描写されています。
飾り付けられた屋敷、プディングやターキーやケーキなど食べきれないほどのごちそう、外はおあつらえ向きに雪・・・
クリスマス気分をたっぷり味わえる、素敵な作品です。
他の短編もポアロが鮮やかに活躍します。
「二十四羽の黒つぐみ」はグルメネタなので、ここでもクリスマスのようなご馳走を味わっているような、おいしい気分に浸れます♪
マープルの短編「グリーンショウ氏の阿房宮」も、なかなか面白いです。
ちなみに「阿房宮」の意味が分からなかったので調べたら、中国皇帝の宮殿のことでした。
どの短編も気軽に読めるし、クリスマス気分にも浸れるし、ポアロとマープルの両方が読めるし、本当に楽しめる1冊です!
※あぼう‐きゅう【阿房宮】
中国の秦の始皇帝が、渭水(いすい)の南に建てた大宮殿。秦を滅ぼした項羽が火を放ったが、3か月燃え続けたという。遺跡は、西安市の西方に残る。
(Yahoo辞書・大辞泉より)
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『クリスマス・プティングの冒険』
『スペイン櫃の秘密』
『負け犬』
『二十四羽の黒つぐみ』
『夢』
『グリーンショウ氏の安房宮』
上記6作が収録された短編集。
同じ時間に銃で自分を撃つ夢を連日見ると言う人が、後日その通りになってしまう『夢』が摩訶不思議な雰囲気が漂っていて好き
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クリスマスっぽいイメージで
クリスティ自身が編んだ短編集。
クリスマスにはクリスティを!
タイトルになっている物語は
ポアロさんが「イギリスらしい」
クリスマスを過ごすために招待される
という前触れがあるので
読んでいるこちらも一緒に伝統の祭日を
味わうことが出来ました。
あと『スペイン櫃の秘密』で
優秀だけどクールなミス・レモンが
推理話にのってこないもんだから
ヘイスティングスを懐かしがる
ポアロさんがちょっと笑えます( ^∀^)
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2023.2.4
ポアロをたくさん楽しめる短編集。
お気に入りは
表題作のクリスマス・プディングの冒険
二十四羽の黒つぐみ
夢
表題作はすごく好き。
クリスマス近くなったらまた読み返したい。
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ポアロもの5篇と、ミス・マープルもの1篇が収録されている、中短編集。
「はじめに」の中で、本書はクリスティー曰く“料理長のおとくい料理集”とのことで、ポアロとマープルが一冊でお楽しみ頂ける、小粋なクリスマス・プレートとなっております。
個人的に好きだったのは、表題作の第一話「クリスマス・プディングの冒険」。謎解きは勿論、まさにこの時期にぴったりな、英国の伝統的なクリスマスの雰囲気を味わえるお話です。
舞台となる一家の少年少女たちが、ポアロにドッキリを仕掛けようとするのも微笑ましいですね。
特に、コリン少年が朝にポアロを起こしにいった時に、ポアロのかぶっているナイト・キャップ目にしたとたん“声帯が一瞬間動揺させられた”(多分、吹きそうになったのでしょうねww)という、シーンは思わず笑ってしまいました。
他の作品も、冒頭のポアロと“有能な”秘書、ミス・レモンとのやり取りが楽しい第二話「スペイン櫃の秘密」、クリスティーならではの人間模様を堪能できる第三話「負け犬」等々・・色々なお味を楽しめます。
そして、第六話「グリーンショウ氏の阿房宮」では、ミス・マープルものをコンプリートしてから、ご無沙汰だったマープルさんに再会できて嬉しかったです。
と、いうことで、クリスティーのクリスマス・プレート、美味しくいただきました~。
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クリスティーの本は結構読んでるけど、短編は初めて。最後の一つはミス・マープルの話で残り5編はポワロ。イギリスのクリスマスってすごい憧れがあるんだけど、表題の話は特に古き良きクリスマスって感じでよかった。タイトルからして愉快だしね。
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アガサの短編を読むのは火曜クラブに続き2作目になる。
もちろんトリックとそれを紐解くロジックは秀逸で、特に題目にもなっている「クリスマス・プディングの冒険」は感動すら覚える。
しかし逆にこの素晴らしい短編集のおかげで、自分はミステリは長編の方が好みだということがわかった。十重二十重に人間の思惑が錯綜し、そこに妙味を感じるのである。
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ポワロが5話、ミス・マープルが1話の短編集。
それぞれ翻訳者が違うがどれも読みやすくおもしろい。ただミス・マープルの話は少しわかりにくかった。
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アガサ・クリスティのポアロ作品を中心とした短編集。
表題作の「クリスマス・プディングの冒険」はクリスマスの雰囲気を楽しめるお話。
どちらかというとほのぼのするエピソードですし、短めなのでクリスマスの当日に読むのもおすすめです。
わたしのお気に入りは「24羽の黒つぐみ」。登場する料理がなんともおいしそうでした。
「習慣」に対する違和感から始まるポアロの推理もさすが!という感じです。
ポアロの生活圏内で起こる事件のほうが個人的には好きなので、その点もよかったです。
◇おすすめポイント
・表題作のクリスマス感
・さまざまなポアロ作品+マープル作品1つを楽しめる
・お気に入りのエピソードを見つけて楽しめる
◇こんな方におすすめ!
・クリスティの短編を読みたい
・クリスマスは本を読んで過ごす
・イギリスのクリスマスの雰囲気を楽しみたい
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「クリスマス・プディング」の冒険:さる王国の皇太子が伝家のルビーを女友達に盗られてしまった。ポワロに極秘奪還の依頼がきたが、意外な所に隠されていた。イギリスの古典的なクリスマスが出てくる。映像で見てみたい。(ドラマでは「盗まれたロイヤル・ルビー」)(ポワロ)
「スペイン櫃の秘密」:さる女性に思いを寄せてるらしい男が3人。女性はそれを恋愛感情とは気づかず、そういう態度が殺人を起こさせた。クリスティに繰り返し出てくる「おめでたい女」の亜種か。(ポワロ)
「負け犬」:さるお屋敷で主人が殺された。犯人はよくある設定だがクリスティではめずらしいかも。メイヒューという名の弁護士が出てくる。(ポワロ)
「二十四羽の黒つぐみ」:火曜と水曜に決まってレストランに食事をしにくる老人が死んだ。いつもはこない月曜に来て、いつもは頼まない黒いちごのタルトを注文した後だった・・ (ポワロ)
「夢」:ある金持ちから最近決まって3時28分にピストルで頭を撃つ夢をみる、とポワロは相談された・・
「グリーンショウ氏の阿房宮」:その昔財を成したグリーンショウ氏は大きな家を建てた。今そこには孫娘が一人住んでいるが、殺された。(ミス・マープル)
「阿房宮」が何かわからなくて検索したら、秦の始皇帝が建てたばかでかい王宮。生前には完成しなかった。原題:Greenshaw's Folly Follyは愚行、金ばかりかかるばかげた事業[計画,建造物];〔景観のアクセントとして作られる〕新奇[華美]な建築物 などとあった。
2018.5.31に買っているのだが読みかけのままだった。
1960発表
200411.30初版 2012.6.15第4刷 購入
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傑出した出来の作品はなく、すべて平均点程度の出来で、一番良かったのは「クリスマス・プディングの冒険」。
「クリスマス・プディングの冒険」
ある国の王子の高価なルビー盗難事件を秘密裏に解決してほしいとの依頼を受けるポアロ。推理物ではなく、ポアロが巧みな策略で事件を解決する話。奇妙な手紙が置かれていたり、子供たちが殺人事件の芝居でポアロをかつごうとしたリと、楽しめる筋書き。
「スペイン櫃の秘密」
スペイン櫃の中で殺された男の妻が容疑者の無実を信じ、その無実の証明をポアロに依頼する話。偽装された手紙の謎や衝立が動かされた謎など、シェークスピアの「オセロ」になぞらえて、ポアロは意外な真相を暴き出すが、証拠は不十分。
「負け犬」
殺人事件の容疑者の無実を直観で信じた女性より、無実の証明を依頼されるポアロ。アフリカでの鉱山の出来事、医者による催眠術の聞き取り調査など、色々と話を膨らませてはいるが、真相は腰砕け。推理ではなく、ポアロの策略によって、解決する話。
「二十四羽の黒つぐみ」
料理店に毎週火曜日と木曜日に現れる男が一度月曜日に現れ、その2週間後から姿を見せなくなった謎にポアロが興味を持ち、解決する。
「夢」
3時28分にピストル自殺するという、同じ夢をずっと見続ける男から相談を受け、事件に関わるようになるポアロ。実際に、その男が3時28分にピストルで死ぬ。ポアロが間違えて渡した手紙が事件解決に結びつくところが面白い。
「グリーンショウ氏の阿房宮」
奇妙な建築物「阿房宮」の所有者、ミス・グリーンショウが弓矢で撃たれて殺される事件。容疑者3人には鉄壁のアリバイがあるが、事件の背景にあるカラクリをミスマープルが暴く話。既視感ありありのトリックだし、このように巧く騙せるのか、疑問に感じる。
Posted by ブクログ
どれも読みやすかったけど、何が1番印象に残ったかは、よくわからない。
クリスマスプディングのお話は昔アニメで見た気がするけど、同じ話だったのかなー。