【感想・ネタバレ】動く指のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ミス・マープルものとして読むとちょっと物足りないかもしれない。ミス・マープルの出番は後半のごくわずか。
それでもやはりクリスティらしい誰もが怪しく見える作品で、主人公の兄妹が微笑ましい。
じっと編み物をしながら、頭をフル回転させるミス・マープルのように世の中を見てみたいと思ってしまう。彼女の頭の中では様々なことがきちんと整理されていくのである。

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2023年10月22日

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マープル談「頭のいい子は、低脳と紙一重ですからね」の一言が印象的。
みにくいアヒルの子ストーリーが前面にでた作品なので、優秀かつ多感で悩みが多い思春期の方にオススメします。
解説によれば「クリスティー自身、一九七二年に日本のファンの質問に答えた自薦十作品の中に、最後にこれをあげている」とのこと。

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2022年09月17日

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主人公と数多くの町人達との会話で物語が進んでいくのが楽しい。

2/3 程読んだところでマープルシリーズを買ったはずなのに...と思ってしまう。

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2015年02月10日

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一体いつになったらマープルが出てくるのやら。と思っていたら終盤も終盤でようやく現れた。
正直、マープル物にしなくても良いと思う。マープルを連れてきた夫人とマープルの関係性も曖昧だし、
例えば、『事件の村に友達の別荘があって泊まっていた』とか何か理由があり事件に絡んでくれば良いがいきなり出てこられても
マープルはそんなに有名人なのかと驚いてしまう。ポアロじゃないのだから。もっと地味で無名のおばあさんという設定かと思っていた。

しかし、そんなの問題なく面白く読める。バートン兄妹が見ていて仲良くて微笑ましい。又、いつものごとく、古き良きイギリスの女性たちの詮索が凄い。この感覚は日本人にはないので、毎回驚く。

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2014年01月30日

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ネタバレ

読み進んでも、読み進んでも、一向にマープルは登場しない。
主人公の知り合いだとばかり思って読んでいくと、予想外の展開。

マープルの知り合いとは想像していなかった人がマープルを紹介する。
途中までが楽しく読めたので、マープルものとしてではなく、アガサクリスティのサスペンスとして楽しみました。

ps.
このシリーズは、装丁がよくなりましたが、大きさが少し大きいので、本屋さんでカバーをかけてもらうのに、時間がかかることがありました。

おしゃれな本屋さんは、下だけとめてあって、上はとめてないので、簡単にカバーをかけてくれるのですが、、、、
本屋さん泣かせかもしれません。

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2011年08月04日

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ネタバレ

ミステリよりロマンス成分が多め。途中までミーガンが犯人と思ってたのでハラハラしていたが、全然当たっていなくて逆に安心した。冷静になると犯人の動機がゲスい。マープルはゲストキャラ的扱いだったが、これはこれでいいかも。

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2024年02月03日

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ネタバレ

マープルシリーズ第三作。やっぱり犯人当て3連敗、難しい。元軍人のバートンの語りでストーリーが展開される。飛行機事故のため療養中のバートン兄妹、ロンドンから田舎町で過ごす。しかし静養どころではなく陰湿で醜聞的な嫌がらせの怪文書が頻発。疑心暗鬼になった住民がいきり立つ。そして、弁護士の妻が殺される。さらにお手伝いのアグネルも。怪文書を書いているのは誰なのか?動機は何なのか?さらに、マープルはいつ登場するのか?そこでバートンが弁護士一家の中のミーガン(20歳)に恋をする。犯人は意外と身近にいた!やられた~④

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2024年01月12日

A

購入済み

面白かった

物語として面白かった。
めでたしめでたし。
このみによるけど私には面白かった。
ミステリとしては、それほどでもないかもしれない。
もちろん謎解きは鮮やかでなるほどと思ったけど、
なんとなく犯人の目星はつくので。

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2023年11月10日

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ミス・マープル・シリーズを何冊か読んでそろそろ読み飽きた頃だったのだが、これは良かった。といっても、ミス・マープルは主要登場人物一覧にも登場しないくらいの端役で、チラっと出てきて、事件を解決して帰っていく謎の老嬢としてしか描かれない。しかし古き英国の田舎の雰囲気を大いに湛えた描写は楽しめる。

解説の久美沙織が書いている「大好きになってしまったキャラたちが犯人だったらどうしようと、ハラハラさせられる」という表現がまさに的確。推理小説にこういう楽しみがあるとは!

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2023年11月03日

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ミス・マープルの長編3作目。ミス・マープルが終盤まで出てこない。出てきたら一気に謎が解けるんだけど、こういう主役っぽくない名探偵は珍しいかも。
ミス・マープルはなかなか出てこないけど、語り手の青年ジェリーと妹のジョアナがいいキャラで、ロマンス要素もあって楽しく読んだ。
久美沙織さんの解説も面白かった

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2023年10月24日

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探偵がこんなに長いこと出てこないミステリーも珍しい(笑)
ストーリーはさすがの面白さ。
キャラクターがみんな好感持てたのもクリスティー作品の中では珍しい気がした。

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2022年10月29日

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 物語の途中からミス・マープルが登場して「お、あのミス・マープルじゃん‼️」となった。話の終わり方がよかった。意味不明な事件だったが、読み終わった今ではなかなかおもしろいと思った。

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2021年08月27日

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ネタバレ

これは割と早い段階で犯人と動機に気付いたが家庭教師が共犯かな、と思ってしまった。主要な登場人物が陽性で楽しく読めた。特にミーガンの正直すぎて身も蓋もない英文学評と斬新なリア王論(幸薄い境遇にありながら逞しさを感じる)がツボで笑わせておいて、終盤の覚悟の手紙がジーンとくる。

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2021年09月18日

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主人公というか語り手とその妹に好感がもてるので楽しく読めた。途中でロマンスが驚きの急展開。そんなことする?っていうようなことをある女性にしてビックリした。

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2021年05月16日

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ネタバレ

ミステリー小説は好きですが、トリック云々よりはストーリーと雰囲気を楽しみたい方なので、この手が好きですね。
どっちかと言えば名探偵も好きじゃないので、これはマープルが最後にちょこっと出てくるだけなのがよかったです(笑)
(クリスティーは、ポアロものよりはマープルもの。マープルものよりはノンシリーズが好き、かな?)

この『動く指』はストーリーと雰囲気がいいのはもちろんなんですけど、なにより登場人物がいいんですよね。
つまり、ミーガンですよ(笑)
“背の高い不器用な女で”、“およそ美人とは縁のない容貌”、“彼女は人間より馬に近かった”と、語り手のジェリーがボロクソにこき下ろした後、“実際、彼女が馬なら、ちょっと手入れをすれば素晴らしい馬になれただろう”って、小説のヒロインとしては王道(?)じゃないですか。
というか、ヒロインたるミーガンをそのようにのたまうジェリーにもニヤニヤしちゃうわけですが、そのジェリーの妹のジョアナがまた魅力的なんだよなぁ~(笑)

いつだったか、日本人の配役で『オリエント急行』(だったか?)のドラマをやってましたけど、この『動く指』ならぜひ見てみたいですねー。
ただし、上の3人の配役が私のイメージと合わなかったら絶対見ません(笑)

つまり、そういう話。
(って、どういう話だ!?)

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2018年11月11日

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ミス・マープルの登場が実に289ページ目!じっくりと人物を描くクリスティらしい作品。主人公のジェリーや妹のジョアナのキャラクターに好感が持て、ロマンスの要素もほくほくしてしまった。個人的にとても好き。

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2018年03月19日

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療養のためにリムストックへとバートン兄妹。その村では悪質な匿名の手紙が住民たちに無差別に送られており、バートンの家にも届くことに・・・陰口、噂話、疑心暗鬼という雰囲気が村を覆う中、名士の夫人が服毒自殺してしまう。悪質な手紙に隠された真実は・・・
マープルのシリーズなのになかなか登場してくれなくてびっくり(^_^;)ミステリーだけどラブロマンスもあって今までのとはちょっと違ってたなぁ~ちょっとあしながおじさんの雰囲気もありました。
ラストはやっぱり犯人を罠にかける感じで・・・バートンが怒る気持ちもわかるな。

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2015年06月28日

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ミス・マープル第三作"The Moving Finger"
終盤に彼女が登場するまで、
これがマープルものだということを忘れていた。

「動機はなんだろう?」に立ちかえってみることで犯人を暴く。

前二作と違い、タイトルと中身の関連が分からなかった。

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2014年09月23日

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ミス・マープルの活躍が見れる!と意気込んでいたら、全然出てこない。この物語の語り部は軍人のバートン。さすがクリスティ。あるムラで事件が起き、なにやら不審な手紙が届き。そして最後にはマープル。心踊らされた。

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2023年11月08日

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ミス・マープル3作目。だけど、今回はミス・マープル登場は控え目。そもそも冷静に考えればそこだよな、って結論を色々な事柄で粉飾してめくらましされる。『邪悪の家』にも通じる流れだが、ロマンス要素もあり、クリスティの持ち味が存分に出ていると思う。

しかし、ミス・マープルのキャラはここまで3作で少しずつ違う気もする。次あたりからは安定してくるのかな。

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2023年03月21日

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ミスマープルものの3作目。
物語の流れとしては、"この角度でくるか"といった意外さと、丁寧に作り込まれた謎で構成されているように感じた。
内容的には申し分なく面白いものだったが、ミスマープルの登場がストーリーの後半以降なのが少しだけ残念だった。それはそれで別の登場人物による推理が主となって進むので新鮮味があった。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『動く指(原題:The Moving Finger)』を読みました。

『書斎の死体』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

-----story-------------
傷痍軍人の「バートン」が療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。
陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。
不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?
「ミス・マープル」が若い二人の探偵指南役を務める。
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1943年に発表された「ミス・マープル」シリーズの長篇3作目となる作品、、、

『書斎の死体』に続き「ミス・マープル」シリーズ作品です… 1年くらい前にドラマ化された作品(『ミス・マープル2 動く指』)を観ていたので、イメージは掴みやすかったですね。


戦時中の飛行機事故により重傷を負った「ジェリー・バートン」は、医者の勧めにより、静養のために妹の「ジョアナ」とリムストックの町へとやって来た… 二人がリムストックに居を構えてまもなく、差出人不明の手紙が届けられる、、、

それは、「ジェリー」と「ジョアナ」が本当の兄妹ではない」という内容を下品な表現で文にした誹謗中傷の手紙だった… 「ジェリー」はバカバカしいと思い手紙を破り捨てるも、地元の医師「グリフィス」に手紙のことを打ち明けるが、「グリフィス」は、リムストックでは以前から人々を誹謗中傷する怪文書が出回っていると話す。

そしてこの怪文書事件は新たな悲劇を引き起こした… 事務弁護士「ディック・シミントン」の妻である「モナ」が服毒自殺を遂げてしまったのだ、、、

手紙には、現夫の「ディック」との間に生まれた次男の「コリン」が、「ディック」ではなく別の男との間に生まれた子供であるという内容が下品な表現で綴られていた… 「モナ」の遺体のそばには「生きていけなくなりました」というメモが残されていたことや、彼女が以前から神経衰弱気味だったことから、「モナ」の死はこの手紙を苦にしての自殺と思われた。

さらに事件は続き、今度は「シミントン家」のお手伝いである「アグネス」が行方不明になる… 彼女は行方不明になる少し前に、リトル・ファーズ邸のメイドである「パトリッジ」に相談したいことがあると電話をしていたのだった、、、

「パトリッジ」は「アグネス」とお茶を一緒にという約束をしていたが、現れなかったのだという。

翌朝、「ジェリー」は「ミーガン」からの電話で目を覚ました… 「シミントン」の妻「モナ」が前の夫との間に儲(もう)けた娘であった、、、

「ミーガン」は慌てた口調で「ジェリー」に「すぐに来て!」と話し、「ジェリー」は悪い予感を感じつつ「シミントン家」へと向かう… その悪い予感は的中した。

行方不明になっていた「アグネス」は、階段の下の戸棚で他殺死体となって発見されたのだった… この事態に牧師夫人は、知人の「ミス・マープル」を呼び寄せた、、、

「ミス・マープル」は事件の真相を探るべく、リムストックを散策することとなった… ということで、残りページ数が少なくなった280ページ(トータル391ページ)で、ようやく「ミス・マープル」が登場します。


全編「ジェリー・バートン」の視点で物語が進むのですが… 「ジェリー・バートン」は、終盤になって登場した不思議な老夫人「ミス・マープル」の不可解なコメントや行動に困惑しながらも、徐々に真実に近付いていきます、、、

先に推理を始めていた「ジェリー」でしたが、いつの間にか「ミス・マープル」に先を越されてしまった感じでしたね… 怪文書事件等により、読者も「ミス・マープル」以外の登場人物たちもミスリードしてしまう仕掛けが巧く織り込んであり、まんまと騙されましたね。

登場人物が多く、相関関係が分かり難いこともあり、複雑な推理をしていまいます… それが「アガサ・クリスティ」の仕掛けた巧みな罠なんですよねぇ、、、

実はシンプル… 殺人の動機があり、最も犯罪者らしい人物が真犯人でしたね。


愉しめる作品でしたが… 「ミス・マープル」の登場シーンが少ないので、ファンにとっては少し物足りないかも、、、

あと、登場人物が多いので、時々、誰が誰やら混乱気味… ドラマを先に観ていなかったら、もっと混乱したと思います。




以下、主な登場人物です。

「ジェーン・マープル」
 詮索好きな独身の老婦人。

「ジェリー・バートン」
 本作の語り手。
 傷痍軍人で、療養のためにリムストックから半マイル離れたリトル・ファーズ邸に移住。

「ジョアナ(ジョー)・バートン」
 ジェリーの妹。兄ジェリーとともにリトル・ファーズ邸に移住。

「リチャード(ディック)・シミントン」
 ガルブレイス・アンド・シミントン法律事務所の事務弁護士。

「モナ・シミントン」
 ディックの妻。

「ミーガン・ハンター」
 モナの先夫の娘。

「エルジー・ホーランド」
 シミントン家の家庭教師。

「アグネス・ウォデル」
 シミントン家のお手伝い。

「ローズ」
 シミントン家のコック。

「オーエン・グリフィス」
 医師。

「エメ・グリフィス」
 オーエンの妹。

「エミリー・バートン」
 リトル・ファーズ邸の持主で、オールドミスの姉妹の最後の1人。

「パトリッジ」
 リトル・ファーズ邸のお手伝い。

「ケイレブ・デイン・カルスロップ」
 教区牧師。

「モード・デイン・カルスロップ」
 教区牧師夫人。

「ナッシュ」
 郡警察の警視。

「ミス・ギンチ」
 ガルブレイス・アンド・シミントン法律事務。

「ジョージ」
 ベアトリスの恋人。

「パイ」
 プライアーズ・エンドの修道院長。

「クリート夫人」
 植木屋の妻。‘賢者の一族’の出身。

「ベアトリス」
 リトル・ファーズ邸のお手伝い。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

陰口が書かれた手紙が届くところから始まる事件。
マープルものであるが、マープルが最後にちょろっと出てくるだけなのはちょっと残念。事件の切り口としては面白いと思うが、ものすごいと思うほどでもなかったというのが正直なところか。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マープルものということで読み始めたのに、ミスマープルは第十章まで出て来なくてびっくりしました。でも出て来た途端にその場にすっかり溶け込んでるのはまさにミスマープルといったところで…。
主役の兄妹もチャーミングで、ふたりしてプロポーズを断られてしょんぼりしてるところはほっこりしましたね。少女漫画的展開も楽しめました。

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2022年01月28日

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アガサクリスティー。ミスマープルシリーズ。
読み始めて既視感があると思えば、ミーガンで以前読んだことがあるのを思い出した。
村中に中傷の手紙が届き、そのせいで女性が亡くなるという話。マープルは事件の解決に顔を出すだけで、メインは傷痍軍人とその妹であり、クリスティーの作品の中でもとりわけ恋愛色が強いのが人を選ぶと思います

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2021年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村中への無差別な怪文書や、お互い疑心暗鬼に陥る村民など、状況は重苦しいが、余所者バートン兄妹の快活さやロマンスの予感がいい案配に雰囲気を明るくしてくれてる。
あまりに登場しないのでミス・マープルのシリーズであることを忘れるなど。

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2020年11月29日

Posted by ブクログ

ミス・マープルもの・・・だよね?と、読んでいる途中で、表紙左上の【マープル】マーク(※)を、思わず確認してしまいました。
と、いうのも、なかなかマープルさんが登場しないのですから。
怪我の療養の為、妹と共にロンドンから田舎の町にやってきた、傷痍軍人のジェリー・バートンの視点で話は進みます。
誹謗中傷が書かれた匿名の手紙から始まり、さらに自殺や殺人まで起きてしまうという、もう静かに療養するどころではなくなってしまったバートンさんがお気の毒。(でも、ミーガンという個性豊かな娘と会えて、そこは良かったですよね。)
終盤近くになってようやくミス・マープルが登場するのですが、一旦警察が事件を解決したような展開に「今回マープルさんは完全に“ゲスト”扱いなのかな?」と思ったのですが、ところがどっこい、やはりありましたよ、マープルさんが暴く更なる真相が!ううむ。さすがクリスティーです。今回もやられました。

※余談ですが、ハヤカワ・クリスティー文庫の【マープル】【ポアロ】マークはとても気が利いていて、親切だなぁ、と思います。良い仕事していますね。ハヤカワさん。

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2020年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

静かなはずの村で起こる大騒動、匿名の手紙に隠された秘密は。

傷痍軍人の兄と、快活な妹。療養の為に田舎にやってきたはずが、匿名の手紙による中傷、殺人事件に巻き込まれる。個性的な住民たちの中に犯人がいるのか。

ミス・マープルものなのに、マープルがいつまで経っても出てこない。でも、マープルが連れてこられる流れは、すごく納得できる。語りは飛行機の墜落で怪我をして静養に来たジェリー・バートン。当時の規範からずれているために邪険に扱われているミーガンと、心を通い合わせていく過程は、恋愛要素として十分楽しめる。妹ジョアナのハッキリした性格も好印象。目新しいところはないけれど、傷がなく、読後感がいい、上品なミステリ。

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2019年08月09日

Posted by ブクログ

ミス・マープルシリーズの3作目

【あらすじ】
 戦争で腰を痛めたジェリー青年は、療養のため妹のジョアンと共に地方の村へ移住する。
その村では、差出人不明の根拠なき中傷手紙が多数の村人に届く事件が起こっていた。
若き二人は全く気に留めないでいたが、やがてその手紙の内容を真に受けた人物が事件を起こす。

【感想】
 ミステリー半分、ラブロマンス半分なクリスティーらしい作品。マープルは終盤に登場する程度で、
またトリックもそんなに複雑ではないので、推理小説としては物足りないかもしれない。ジェリーと
ジョアンの揺れ動く心理と行く末の案じながら読む方が適切な読書スタイルかと思う。

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2015年05月06日

Posted by ブクログ

なかなかミスマープルが出てこなかったけど、やっぱり登場すると面白さが増すなぁ。でも、語り手のジュリーがこのまま解決しそうな勢い。

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2014年12月14日

Posted by ブクログ

なるほど女子がすきそうなハーレクイン的、少女マンガ的な感じですな。
マープルさんの出番が少なくて残念かもしれないけど、このおばあちゃま、性格は悪い、というかいい性格してると思うんですよねーw

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2012年12月11日

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