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Posted by ブクログ
「味方以外は全部敵!」「善悪二言論」などの思考に現われているような「二分割思考法」と、わかりやすいもののみを求める「反知性主義」の蔓延が日本社会の幼児化を招き、ひいては国力の減退をもたらすというのが著者の主張。具体的に家族制度の変質や教育の混乱、企業倫理の崩壊、マスメディアの堕落などなどを挙げて日本社会の「今」を悲観的に描いている。
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学び
❶解答は必ずしもない
❷日本を愛するために日本史を学ぶ
❸幼少期の暗記
①すべての事柄を“白・黒”つけることはできない
白・黒つけるとわかりやすいが、自分の頭で考えなくなる
一面の情報だけでなく、左右・前後の情報を得て
自分なりの解答をつくり出すことが必要
②外国人に日本のいいところ、歴史を話すことができるだろうか
自分の住んでいる国を誇らしく思うためにも、日本史を学ぶことは必須
『隣の芝生は青い』と同じように、他国が魅力的に感じる原因は、日本の歴史について理解していないからかな。と感じます
③暗記は脳の活性化に役立つ
ユダヤ人やインド人は、小さい頃から旧約聖書やリグ・ヴェーダなど宗教の経典を暗記させられる
私も気に入った本か、言葉を今のうちに見つけて子どもと暗記したいと思います
Posted by ブクログ
かなり前に既読だったか、レビューを書いてみる。
2007年出版時は、小泉政権で分かりやすさと熱狂が混在した時代だったと思う。その中で、子ども、家族、教育、企業、マスメディア等々いろいろなものが壊れつつあり、二分思考の問題点を説いている。
発行から5年も経ったが、基本的な考えは変わらないと思う。拝金、反知性主義が横行する中で、正しいモノの考え方、見極める力が必要だと思う。
Posted by ブクログ
日本社会の様々な局面で屋台骨が崩れている兆候が見られる。改革という名の破壊や、こどもじみたいじめはもうやめて、改革に取り組むべき。
様々な問題点の指摘。変わるべきはわかるけど、根は深そう。
Posted by ブクログ
現在の日本が抱えている様々な問題を具体的に取り上げて、そも打開策をこうしたらどうだろう?と提案している本
特に若者に蔓延する問題と、その原因となる特にメディアの腐敗というか低レベルかを憂いでいる。この辺りについては凄く同意できた。
特にメディアが何でも単純な善悪で物事を紹介し「ズバッと」バカでもわかる勧善懲悪スタイルを取ることが、大きな問題であると指摘している。
確かに最近のテレビを中心としたメディアの質の悪さというかレベルの低さはげんなりする一方であるが、まぁそれを望むスポンサーと視聴者がいるんだからメディアだけを責めるのもどうかなぁとかは思った。
あと「儲けりゃなんでもOK!」の拝金主義を激しく批判しているがこれも同意。ただ、若年層を中心に昔と比べれば給与は下がり、今後も上がらず、それどころか就職もロクに出来ない現状で「金儲けだけが全てじゃない」という意見は激しく説得力を失っている気もした。
ただ全体を通してフラットな目で世の中を見て、考えていこうという姿勢はかなり共感を持てたし、各在りたいとも思えた。