【感想・ネタバレ】激安ニッポン(マガジンハウス新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

加谷さんの『貧乏国ニッポン』を2022年に読み、本当に日本は世界でも有数の貧しい国に成り下がってしまったと残念な気持ちになったが、本書でもその認識を新たにすることになった。
清潔でサービスが行き届きそこそこに暮らせているのでどうしても実感しがたいが、どうしようもなく日本は落ちぶれてしまった。
安い物、安い服、安い靴で暮らすことはできる。でも本当にそれでいいの?
漫然と生きるのではなく日本という国であっても個人でどうやって稼ぎ、日本で暮らしていくかを考えなくてはならない。

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

日本は他の国に比べて大変”安い国”になってしまったのです。

なんかゆとりがなくなってきたなと思っていたら、まさか、こんなことになっているとは。
日本は先進国で、こまっている米国人よりまだまだ、豊かだよな。とおもっていたのに、
なんて、自分はお人よしなんだ。と考えてしまう本です。

そして、世界からの目線なんて、どうにも直せないじゃないか、とも考えてしまうのです。

気になったのは以下です。

・日本は今や「世界最安値」の国です。
・100円ショップがはやっているのは、日本人全体が貧しくなっており、お金を自由に使うことができなくなっているからです。
・スニーカーの最新モデルは、2,3万円しますから、若い人たちにとってもう買えない人が多いんです。
・IPhone14の販売価格は世界の中で日本が最も安いんです。しかし、日本人は、世界最安値のIPhone14ですら手がでません。安価なAndoroidスマホに変えるか、どうしてもIPhoneが欲しい人は型落ちの中古品や廉価版を買うようになっています。
・節約志向と言えば、聞こえはいいかもしれませんが、生活必需品すらも中古でそろえなければならないのです

・教育レベルや教養は中流のままですが、経済的にはだんだんと下流に転落している
・日本のインフラがどんどん劣化している。インフラの整備が今後も進まないことは想像に難くありません
・日本人は海外の人からみると、信じられないほど、低賃金で働いている

・欧州でも、日本が今、どんな国なのかを知っている人は多くない
・日本に近く費用が安いのが、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、デンマーク、ドイツ、イタリアなど社会主義色が強い国です。
・日本の平均年収は今や韓国より少なくなってしまっています
・主要先進国が非常に堅調な成長を遂げる中で、成長率の低さが際立っているのが、イタリアと日本なのです
・五公五民 給料は安いけれど、税金、社会保険料は高い国、それが日本の現状です。

・日本でも生活が苦しいと訴える人は多いですが、長い間デフレーションが続き、住宅価格が上がらないうえに生活費が安いのでまだはるかにマシなのです
・日本の医療は海外から見ると大変魅力的なのです
・医療を受けるためだけに日本に滞在したいという人がいるのも納得できます

・日本の物価が他の先進国に比べて安いということを、別の表現で言い換えると「インフレーション率が低い」となります。
・どういくことかというと、日本ではものやサービスの値段が30年間上がっていないということです
・日本の物価がなかなか上がらないのは、日本の会社がバブル崩壊以降お金を儲けられていないからです。
・日本の会社は自社の製品とサービスをたくさんのお客に売ることができていないということです。
・売れないのですから、価格を上げるわけにはいきません。価格を上げないとお客さんはさらに買わなくなるからです。儲かっていないので、働いている人の給料を上げることもできません
・新しい投資を行わないのは、日本政府によって保護されている保守的な業界です。銀行などのいわゆる「規制産業」は政府によって保護されていて危機感が乏しいので、新しいことをやろうとか生産性を上げようという気がないのです。
・その結果、今や日本の生産性は、アメリカの60%で、G7加盟国では最低です。

・日本経済が落ち込んでいるのは、「非正規雇用」の増加も大きな要因です。
・氷河期世代の人たちを非正規雇用にしておくことで、日本では消費が落ち込み、デフレ一直線になってしまったのです

・日本円がなぜこんなに弱くなってしまったのでしょうか。
・大きな理由は金利が低いからです。
・日本では長い間、日銀が「低金利政策」を維持しています

・日本と海外の違いは、労働時間の長さです
・他の国では15分でやる仕事を、日本では無駄なプロセスがあったり、細かいところまでこだわってしまっているので、1時間も2時間もかかることがあるからです

・高度成長期から、バブルが終わっても仕事のやり方をほとんどかえていません。だから、非効率なまあでインプットに見合ったアウトプットがだせないでいます。
・欧州の会社も、高い付加価値を生み出す組織ほど、オープンな働き方がどんどん主流になってきています。それに対して未だに年功序列で働いている日本企業が太刀打ちできるはずはありません。

・日本企業は、40年前の採用の仕方が変わっていません。
・DXが日本で進まないのは、なぜ。
・欧米ではプロジェクトごとにチームを構築していくスタイルなので、別の人間になっても仕組みが動くようにしなくてはいけません。
・それを一番安く、もっとも簡単にできるのが、ITを利用することなのです。
・一方、日本ではスキルの低い多量の人材を集める労働集約型のビジネスモデルなので、効率化よりもとにかく安い労働力を多量に投入することが優先されます。

・日本企業は全世界が戦国時代の状態であるににもかかわらず、鎖国されているふりをして、いまだに孤立した中でなんとか商売を回しています。
・政府は日本の労働集約的な仕事のやり方を根本から改善することなしに、とりあえず激安で働いてくれる足軽農民を外国人でもいいからどんどん入れてなんとかしようという短絡的な考え方をしています。

・これからは英語力がカギとなる。

・国内の労働人口は3つの階層に分かれていきます。
 第1階層 海外や多国籍化するプロジェクトを担当する層
 第2階層 日本国内で付加価値が高い知識やスキルを提供する層
 第3階層 日本国内でお金を稼ぐ低賃金の層

・共通語になるのは、英語です。
・重要なのは業界や市場の情報をいち早く入手することです。でも、日本市場はどんどん小さくなっているので、翻訳される情報が少なくなったり、古くなったりしています。
・なので、今後の日本で生き延びたいとおもったら、最低限英語で原書や原文を読むスキルは必須です。

・日本でしか取れない資格というのは、海外の仕事には役に立たないと捉えられている

・日本のよさ:中国では日本人というのは、非常にきまじめで、嘘をつかないので取引がやりやすいということで有名です。

・停滞している日本に足りないのは、「やってみよう」「失敗してもいいから試してみよう」と思う挑戦心と思い切りのよさがある人々です

・今後有望なのは、IT×製造業。情報通信技術と製造業のハイブリットが伸びていきます。

・格差が広がると犯罪が増える⇒性善説に沿っていてはだめです。自分のことは自分で守るという意識を持たなければなりません。

目次

はじめに

第1章 「ニッポンの安さ」を日本人は何も知らない
第2章 転落しているのは「日本」だけ!
第3章 日本が売られる5秒前
第4章 なぜ、「安い国」になってしまったのか?
第5章 「貧乏国」で幸せをつかむヒント

おわりに

ISBN:9784838775194
出版社:マガジンハウス
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:1000円(本体)
発売日:2023年07月27日 第1刷発行
発売日:2023年09月15日 第3刷発行

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2023年09月29日

Posted by ブクログ

今回も中々面白い。日本ってこんなに安いんだー。若い時は日本の物価って高かったよな。嬉しいような悲しいような。でも夫は怒ってたね。作者に。このイギリスかぶれがーって。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

日本人て、安くていいモノをたくさん知ってるしたくさんそれらが日本にあるから良しとしていることや、日本人がお買い得とかコスパがいいものが好きな風潮はもうやめた方がいいのかもしれないと思います。日本が激安なのは海外にいるとよく分かるし、外国人に色々なものが奪われて、そのうち老人と覇気の無い不健全な日本人だけが残ってしまうんじゃないか…と思わざるを得ないですが全日本人が読むべきでないかと思って星4つにしました。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

戦争で上の世代の優秀なひとがかなり死んでしまって、残された若い人たちにチャンスがあり、ちょっと気が利いた人たちが作った絵がうまくいった。才能がなくても、それに従って馬車馬の如く働いてればよかった。それが働くと言うことであった。

価値観は変わり、価値を見出せないものは格差が開くばかりになってしまった

資格や教育はグローバルレベルで考える。
TOEICの点数等は海外では重視されません。学歴に関しても同様で相当教育熱心な親でも日本国内の大学しか見ていないのです。あの大学の偏差値はいくつだとか日本国内でしか通用しないことばかりを話しています。

今やそんな先進国は日本だけです。

みんながやっているからといって、特に付加価値がつかないような習い事をやったり、思考力を養わないことをやったりしています。無駄な投資をしないためにはまず他の国の実態を知り、食べていくのに必要な機能はなにか、考え方が身に付きそうな課外活動は一体何なのかを、考えるべきでしょう。ショッピングモールに入ってるのが遊び半分の英語教室にお金をはらうことに本当に意味があるかどうか立ち止まって考えてみましょう。

特に中国は日本人と言うものは非常に生真面目で嘘をつかないので取引がやりやすいということで有名です。彼らは日本人と取引する際、相手が日本人なので安心して買うことができると考えているのです。それが爆買いの理由です。彼らは母国の人々信用できない日本人から買うのです。別にこれは中国人だけではありません。

その誠実さに機会があるかも

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

著者の配偶者の「給料が安いので、これは本当に先進国のデータなのかと信用できない」という指摘について、上げたとしても恩恵に預かる層は限定的かも知れ無いと考えた。子育て世代(若い層)には手厚くなっても、費用が器世代はここでも取りこぼされるのではないか。
「物価の安い国」という指摘にも、安ければいい、コスパ(できるだけやすく)みたいな価値観が浸透していることも大きいと感じた。物に対するバックグラウンドや作成者へのリスペクトが薄れていってるのではないか?(洋服とか)
「日本人の働き方がいかに固定化していて柔軟生がないか」という指摘について、都市部にネームバリューのある大学や会社があるので動けないのではないか。個人的には免許更新返納で車を持てなくなるであろう高齢者とかが都市部に住むほうが合理的とも思う。教育について地方にもっとエリート校を置くべきではないか。
「主要先進国が非常に堅調な成長を遂げる中で、成長率の低さがきわだっているのがイタリアと日本」とあるが、日本も右傾化した種脳陣がふえそうだなぁと感じた。
第三章の「日本が売られる5秒前」では
不動産問題について触れられていたが、ここは学びが多く有り。人口に対する不動産の供給過多には疑問もあったがやはり海外の需要に対するアンサーだったのかと思うと課題は山積みではないかと思う。国境知覚の島嶼部を買った中国人などこれを既成事実化して台湾有事以外にも日本侵略?も視野に入ってきてしまうのではないか。
「日本に安全保障上の危機が及ぶ可能性があっても、外国人が自由に土地を売買することを許しましょう」という問題提起の指摘については著者に共感するところが大きい。
自由な土地売買で外貨を得られたとしても、自然の景観を壊したり、モラル低下をよばないだろうか。ここはしっかり法整備をして欲しい。(空き家の爆買いなど。北海道では森林が特に買収されているとある。森林や水源などは日本の資源ではないのか。ここに手を入れられるのはよくないのではないか。)
次に医療の分野についても
「日本で医師免許を取得するには、超高偏差値の医学部を出る必要があるため、医師の質も全国的に高いです」
医療保険の加入要件の緩さと合間って、海外からの需要が高いのであれば付加価値をつけ、活用したほうがよいのではないか。医療機関近くの高級ホテルなどとコラボして、タクシー送迎などをつけてもいいのではないか。それかサービスを安売りする必要はなく、払える人間からは取り労働対価を得てもよいと考える。
「生産性」について言われつつも、なかなか変わることができない日本に対する指摘もよい。市役所などもペーパレスが進んでないが極力、スマホなどを活用、高齢者に向けてのサポートも含め検討すべき課題と思われる。
日本人停滞の一因として「何か新しいことをやって失敗したら評価が下がるから、前任者と同じ事をやろう。そうすれば、前になりこのやり方を考えた上司のメンツをつぶすこともないし、安全に会社員生活を過ごせる」と考える人間が多いことを指摘。ここに加え、一部の地域大企業等波学閥などを含めた足の引っ張り合いもあり、人が育たない環境を生み出していることもあると思う。
若手の収入増と並行して氷河期世代についてもフォローか必要と思われる。そうでないと貧困老人の増加、社会保障費の増加、格差社会からくる犯罪の増加も考えられると重った。
また著者が考える給料が上がらない一因として「日本企業のアウトプットが増えてない」点を指摘しており、逆に「たくさん予算を使う、たくさん材料をつかう、長い時間働く、沢山の人が働く」インプットのおおさを上げている。
核仁が時分の仕事は大変と見せるために時間をかけたり、シンプルに表現すべき事を複雑にしている。
「商品種類の多さ」についても(日本は文房具も本も食品も各企業がすさまじい種類を提供し、多様な製品も販売することで消費者を満足させる前略をとっている。しかし、その分、高コストで利益率が低くなり、疲弊している」という分析もよかった。
失敗を恐れないと標榜しつつも、どこかに責任の所在を求める風土ではまだまだ欧米に比して、中国やインドと肩を並べるのは難しいだろう。(実は欧州の会社も、高い付加価値を生み出す組織ほど、このようなオープンな働き方がどんどん主流になってきている。上司がよほど、器が大きくないと難しいと思われる。
(日本)政府は日本の労働集約的な仕事のやり方を根本から改善することなしに、とりあえず激安で働いてくれる足軽農民を外国人でもいいからどんどん入れてなんとかしようという非常に短絡的な考え方という指摘も共感。質を維持しようと思うのであれば広く、国内の非正規雇用者などに門戸を解放、給料を上げるべきと思った。外国人に門戸を開くことは悪いことばかりではないが、自国民を貧困化しないようバランスは採るべきではないか。
また、世代に関係なく英語力を身につけていかなきと厳しいと思った。大学選びにせよ、今後身につけるべき技能や知識というものも、日本国内だけで評価差れるものではなく、海外の先進国を入れて考えるべき。「どんなものに需要があるかは普段から外国の人と接触したり実際に行ってみて自分の手足と目を使って調べたりするのが重要」という視点も改めて、正しくかつ日本に欠けた視点への提言と思った。

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2024年01月02日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  「ニッポン」の安さを日本人は知らない
第2章  転落しているのは「日本」だけ!
第3章  日本が売られる5秒前
第4章  なぜ「安い国」になってしまったのか?
第5章  「貧乏国」で幸せをつかむヒント

<内容>
まあ、わかっていたが、データで示されるとそれなりにショックである。国として対応が30年間できていなかったツケであるが、第5章に書かれているように、「日本の価値」を若者が早く見いだし、国外からでいいので(国内からよりも有効な可能性がある)、日本を変えていってもらいたい。ただし、物価だけ上がるのは勘弁である!

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

日本人の給料が安いことは、ニュースなどでも
とりあげられており、気になっていた。

日本は、物価が安い。
給料も安い。
それでいて、福祉を充実させるから、税金が高い。

経済成長がなされていない。
事なかれ主義により、過去と同じことをしようとして生産性効率に投資をしてこなかった。

さらに、日本は、海外の人が不動産を買いやすい。
また、健康保険もコスパがよいため、狙われる。

いろいろ山積みだが、
逆にやることやれば、伸びしろが大きいのでは?
と改めて思う

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

海外から見た日本について。20年近く物が安くて当然な社会に慣れていたが、実はそれが故に日本が停滞しているという警戒を促している内容だった。とても危機感を募らせるものである。

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

『日本人は何も知らない』シリーズでお世話になった谷本真由美さん。しかし今回のネタは難がある。元々、上から目線で勘違いされやすい文章なのに、話はお金にまつわるデリケートな問題。要するに、
「だからアンタたち貧乏なのよ(私は違うけどね)」
という風に聞こえる(笑)
好き勝手に収入や生活に立ち入られている感じがしてなかなか不快。

そこにギュッと目をつぶって耳を傾けると、激安ニッポンの深刻さが伝わってくる。日本という会社の経営は、低賃金÷多残業=生産性の低い人ばかり。みんなで薄くサボってるからと酷な指摘。
欧州は100均ができると治安が悪くなるため反対デモが起きる、という話は衝撃。安くても悪くないモノ、安ければ安いほど良い、という儲からないスタンダードは一体いつからできたのか。
谷本さんの指摘では先行投資不足。設備、人材、ITインフラ。90年代のバブルショックと超高齢化で、金をケチって貯めこむ風習が凝り固まってしまった。海外から生産性の高い人が来て、マイケルジャクソンのように日本を買っていく。

主旨は他著と変わらない。この本の特色は、「ニッポンが売られる5秒前」みたいなmajiでどこの昭和だよ(※平成9年です)というワードセンスにクスっとなれるかどうか。ややマゾっ気が必要。ある意味自分試し。


リーダーが生まれない。生まれそうになると叩かれる。生まれても燃やされる。メンタルがデフレしているのが今の日本と私は思う。「あんたマジメすぎるからよ」と慰められても解決にはならない。

作者の言うイギリス病を調べてみようかな。

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

家賃が高くて車中泊して出勤するグーグル社員とかと比べると、安月給でも普通に家に住んでる今の自分の生活が悪いものでもないなと再確認できたかなと
物価の上昇と賃金の上昇のバランスの取り方が重要なんだなと感じました
物価が安いが故の不動産の問題や、日本の生産性の低さは改善していく必要があると思います

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2024年01月29日

Posted by ブクログ

【安くていいものをつくっているはず】
30年間も給料が上がっていないのですから、物価が上がらないのも不思議ではありません。

デパートにも100円ショップや家電量販店が入っている時代です。いまやデパートは高級品という感覚はありません。

100円ショップの物は100円の価値しかないと言われますが、100円の価値がある物を求めているのでそれでいいと思います。

また、10万円の物は10万円の価値がある可能性もありますが、無い可能性もあります。最大10万円の価値になるということです。

10万円のかばんを買いました。しかし、ブランド品ではなくノンブランドです。このかばんに10万円の価値はあるでしょうか。
10万円もするのですからいい素材を使用していて、縫製もしっかりしており、デザインも秀逸であり、10万円の価値があると思い込めば10万円の価値のあるかばんになります。

同じかばんが2000円で売っていれば、同じように最大2000円の価値になります。

ブランド品のかばんが安く売っており1万円で売っていたとしたら、そのかばんはブランド品でも1万円の価値のかばんになってしまいます。


安いものしか売れないと言われますが、人々が賢くなってきているとも言えます。消耗品の類で価値を求める必要はないと考えれば、価値(値段)の低い物へ変わっていきます。

すべての物の製造コストは最終的には人件費だけです。あと残りは利益だけです。原材料費はかかるでしょ。と言われますが、原材料は究極にはただです。

車をつくるために鉄が必要になりますが、鉄を取り出すための鉄鉱石は地球にタダで存在しています。掘り出して運んで、溶解して型に固めてプレスして各工程を経ていますが、そこに人が介在しているだけです。この人の介在がコストになります。

人気がある物は値段が高くなります。しかし製造コストは変わりませんので、利益が増えることになります。

機械が自動的につくっているような物は高い値段を払う必要はありません。しかし、人が時間をかけてつくっている物には高い価値を払う必要があります。すべての値段の価値は人件費になるからです。

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2023年12月16日

Posted by ブクログ

読みやすいうえに、なかなか面白かった。
海外からの観光客に向けて、インバウンドが急ピッチで進んでるニッポン。
物価も安いが給料も激安。非正規雇用の割合が先進国でも飛び抜けて多くて、企業の体質も30年前とほぼ変わらず。海外から見ると信じられないくらいの激安の日本の不動産価格。激安ニッポンについての主にハード面を教えてもらった感じ。
私自身としては、障がい者福祉と国民健康保険が世界の中でもトップレベルの高水準に加えて、それらを利用するときの安さだけでも、ニッポン良いんじゃね?とも思ったり。確かに給料安いのと円安は辛いけれども。
元々悲観的な性格ではないので、この本読んでもええところばっかり目に付く奴です、私は。ハイ。
穴場な観光地や自然も多いし、四季それぞれ美しいし、その上街はとてもきれい、トイレもめっちゃきれい、このまま最高のおもしろ秘境国になるんちゃう?!とワクワクしたりして。
久々天邪鬼な自分出てきて、それだけでも楽しかった。

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

日本がいかに経済的に世界で劣ってきているか、円が弱くなっているかを改めて学んだ。日本はイギリスの30年後を追っているらしいので、いずれ経済も治安もイギリスのようにひどくなるのだろうか…先が暗い…希望がない…。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

海外出羽守めいろま先生の新書。

データが少なく印象論が強すぎと感じる部分も多いが、主張は理解できる。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

ニッポンをけなしたり、持ち上げたり、どっちやねん?
まぁ、けなす内容の方が多かったと思うが、価格とかGDPで転落しているからといって、安い国の中では、安い国だからこそ、ちゃんと安全に平和に生きている人の割合も多いんじゃないかと思う。

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2023年10月21日

Posted by ブクログ

とりあえずやってみる。
体験に勝るものはない。刺さるワード多数!
日本の置かれている状況が具体的な事例でわかりやすく説明されていた。

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2023年10月17日

購入済み

読みやすく説得力あり

作者の海外での実体験や適切なデータをつけた論旨の展開がされるので説得力があるだけでなく、文章も非常に読みやすい。ただ、主張や結論に目新しさはなく、なんとなくニュースなどで知っていたことの再確認といった感じ。

#タメになる

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2023年09月29日

Posted by ブクログ

バブル期を知っているだけに、この落差は計り知れない。

昨今のインフレもこの本を読んで、仕方がないかと諦めて・・・とはいえ、ぬるま湯につかった分の反動は大きい。

30年以上の修復はもはや難しいとしか思えない。
この先、日本はどこへ向かうのか、危うい未来である。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

いつの間にか日本が取り残されている感じ。約20年前に海外へ行ったときとは物価感覚が相当違うようですね。自分で海外の情報を手に入れるしかない。まず英語のサイトを見るところから始めようかな。できることからコツコツと。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

今後のことを考えて吐きそうになった笑

前半は思ったよりも日本って他国に比べ安いんだな、とちょっとびっくりして、後半でそれを紐解いていくのだが、まあそうだろうな、という感じ。

自分が働いていて日々思っていることが書かれていた。システムの問題、これまでの日本の社会構造も影響していると思うけど、日本人の気質的な話が多くて、じゃあどうすんの?ってところは結局個人の話なんだな、って思った。まあそれがこれからのワールドスタンダードになるんだろう。

全部を鵜呑みにするわけじゃ無くて、
外国人の保険だったり、土地購入だったり、労働者だったりは、経済的にはあまり良くないのかもだけど、このグローバル化が進む世界で、自国民ファースト!ってしていくのは難しいのかな、とかも思ったり。もちろん、外国人労働者の賃金が安いままでいいわけないし、空き家とか土地が爆買いされてるのは問題だとは思うけど。

あくまでも考えるきっかけにする程度の本かな

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の安さの背景が紐解かれており面白く読んだ。
しかし、面白がってはいられない。自分の思う普通の生活を維持するだけでもヘトヘト。ここに、英語を学び、海外で通用するスキルや商機を今から身につけることを考えると気が遠くなりそうになった。そんな自分は完全に貧困層だ。。これからも物価高などなどに翻弄されて生きていくのかな。。なんて、超ネガティブになりながら読んだ。読んだタイミングの問題だな。

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2023年08月13日

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