感情タグBEST3
Posted by ブクログ
赤川次郎作品らしくない複雑さで,
結末に矛盾した未解決の案件が多く残りすぎているような気がする。
蒔いた種の半分刈り取っていないのはいいとしても、
異なる方向を向きすぎてはいないだろうか。
被害にあった女性。
事件をおいかける警官。
被害者の元彼。
加害者の妻。
もう一人の加害者の彼女。
軸がおおきすぎて、ぶれすぎているような気がする。
読む側の精神力が足りないのかも知れない。
赤川次郎にしてはめずらしく楽読みできない作品。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
公園で襲われた不幸な夜から7年。そのショックで眠り続けた秋川裕果は突然めざめた。長い眠りから醒めた時、常に安全ゾーンを歩くように躾けられていた女子校生は25歳になっていた。病院のベッドでただ茫然とする彼女の前に現われた刑事の話を聞くうちにあの夜の記憶が甦ってきた。やがて不審な出来事が起こり始める。時効直前、忘れられていた犯罪が再び目を醒ます…。
Posted by ブクログ
目が覚めると、公園で襲われた日から7年すぎていた。
そこにやってきた刑事、なのですが、なぜか一人。
二人が通常行動なのでは? と思っていたら
そのうち理由が判明。
そして昔の彼氏と、友人が結婚していたという
現実も判明。
そこから、さらに恐るべき現実も判明するのですが
さすが昔の小説、としかいいようがない理由でした。
付き合う相手は、きっちりと見定めなければ…です。
Posted by ブクログ
夜の公園で暴行を受けて以来眠り続けていた少女が
時効間近の7年の時を経て目覚める物語。
赤川次郎さんは
あたしがX文庫(昭和のライトノベル)から
いわゆる普通の小説と呼ばれる文庫本に移行する
きっかけとなってくださった作家さんで
今でももちろん尊敬する方の一人として名前を挙げます。
ただ、33歳になった今じっくり読むと
主人公があまりにも強くて清くて真っ当で
リアリティはほぼゼロに等しく感じましたねえ。
7年といっても
目覚めたばかりの彼女にとって事件はまだまだ鮮明という設定なのに
恐怖や絶望や拒絶の過程がまるで描かれておらず
ちゃんと向き合って受け容れていく様子が
同じ女性としてなんとも言い難く。
でもきっと
それが赤川さんの描く世界の良さでもあるんですよね。
伝えたいメッセージは、うん、伝わってきました。
非常に読みやすいです。
ミステリーとしても起承転結がしっかりしています。
さらーっと最後まで読み進めて
エンディングでちょっと意表を突かれて
読後に一抹の清々しさを感じたい方にはオススメです。
Posted by ブクログ
襲われたショックで7年間眠り続けていた女の子が、犯人を探そうとする話。真実を知ることが必ずしもいいこととは限らないんだけど、嘘を信じ続けるのも苦しいよなあ。