【感想・ネタバレ】休館日の彼女たちのレビュー

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Posted by ブクログ

この作者の初めて読む作品。不思議な話に引き込まれました。文章の表し方も独特でくせがあり、私は好きでした。所々難しい所がありましたが、面白い作品でした。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

クセは強いが、読んでいて何故か癒やされる作品だった。ラストに向けての展開が好みで読後感も良かった。
「ラテン語が話せる主人公が、美術館のヴィーナス像と話をするアルバイトをする」という発想は天才的。

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2023年11月15日

Posted by ブクログ

新聞書評で見かけて気になっていた本。
何やら不穏な設定に馴染むのに少しだけ時間がかかったが、黄色いレインコートに身を包んでいるぎこちなさと不快さを自分も肌に感じながら、ラテン語を日常語のように操る主人公とともにヴィーナスの元へ通ううちに、だんだんとだんだん楽しくなった。

冷凍倉庫でのバイト、ハシバミという名の学芸員(整った容姿の)、隣の部屋の小学3年生、大家のセリコさん(「う」と「い」の音が抜ける人)、隣の部屋でポルトガル語講座を聞いているトド、葬儀屋を兼ねている美容院…
おもしろかった。

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2023年06月28日

Posted by ブクログ

こんなケッタイな小説読んだ事ない。
物事をどう見たらこんな文章になるんだろう。
話があっちこっちに飛ぶような、事象を裏側から見てるような、それでいて話は進んでいく。
一体この話はどこに行くのだ?何処に収斂するのだ?と思ったら素晴らしいラストが待っていた。
どうやってヴィーナスを盗み出したのが具体的描写が全くないので不明だが、しかも台車に乗せたくらいでヴィーナスと一緒に飛行機に乗れるのか。
それにしても爽やかなラストであった。
癖になりそうな変な小説。
デビュー作も読んでみようかな。

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2023年05月31日

Posted by ブクログ

2人の会話で、私もヴィーナス像と会話している気分になって楽しい。
クライマックスなんて、ロマンチックなのに可笑しくて、読後の幸福感がとてつもない。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芦田愛菜さんで映画化してほしい。

博物館で休館日にヴィーナスの話し相手のアルバイトをする、ただし会話はラテン語で。というちょっと不思議なお話。
最初のうちは少し読みづらく感じたけれど、少しずつ世界に引き込まれて最後はホッとできる、そんなお話だった。

主人公の、人との関わり合いを避けがちな不器用さだったり、休みの日はYouTubeのライブカメラを見ているのが好き、という部分に共感していた分、ヴィーナスと出会って、勇気を出してインナーカラーを入れたり背筋を伸ばして歩くようになったあたりの主人公の多幸感が伝わってきて、自分まで変われそうな気持ちになった。

自分は何色のどんなものを纏っているのか、トウマに聞いてみたくなったし、ゆくゆくはセリコさんみたいな正体不明の大家さんになりたいし、アテナのモーニングルーティンすごく興味ある。

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2023年12月19日

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ラテン語を話す女性と古代の彫刻との不思議な関係。
脱げない黄色いレインコートを常に着ていると思っている女性。人との関わりを避ける鎧の象徴かな。耳が遠い大家のおばあさんはふわふわの耳当て。自分だったら何を身に付けているのかなと想像すると面白い。

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2023年12月13日

Posted by ブクログ

『空芯手帳』が良かったので、同作を手に取った。

ホラウチの新しいバイトは、休館日に美術館のヴィーナスとラテン語で話す事。そんなホラウチは、常に黄色いレインコートを着ている。

煙に巻いた訳の分からない設定だが、笑いながら読んでいるうちに真顔になり、最後はまた微笑んでしまう。誰しもコートか何かを着ているし、ヴィーナスの憂いも深刻だ。

癖になる作風だ。

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2023年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新しいアルバイトの場所は美術館、仕事内容は話し相手、アルトよりの声を持つ女神の彫像の。

落ち着いた美術館で彫像とお話ができるなんて夢のまた夢、を味わうことができて本当に楽しかったです。著者さんは本作が二作目ということですが「すごい人が出てきた」というのが率直な感想です。

不自由さを身に纏っているのは自分だけ、それに合わせて生きているし生きていくと思っていた女の子たち。彼女たちの友情と愛情ができるかぎり続きますように。

#休館日の彼女たち #NetGalleyJP

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

ラテン語ってどんな言語なんだろう?
会話文自体は斜体でラテン語は出てこない。

帯の紹介文にあった主人公のアルバイト内容に惹かれて読み進めたが、文が途切れ途切れで読みにくかった。
情景描写が少ないのかな?ある意味主人公の口下手さを引き立てていたのかもしれない。

いや傷害!窃盗!という突っ込みはさておき、「むらさきのスカートの女」「コンビニ人間」と近い世界観を感じた。
描写は少ないが、隣の男の子や大家さんのキャラが好き。

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

ラテン語をヴィーナスと話すバイト
小川洋子のような文だったけどどういう動きをしてるのかわかりにくいとこが多々あった

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2024年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かしてあげたい、一緒に何かしたいと思う人がいれば自分の殻も破れるね。レインコートも捨て去って、2人の自由で明るい未来が待っている。

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2023年10月04日

Posted by ブクログ

なんかすごい作家さんに出会ったしまったな...(絶句)...。

これは一体?
一回読んだだけで感想を書いてしまっていいものか迷う。
『コンビニ人間』を読んだ時の衝撃に近いものがある…。

ホラウチリカが唯一心を通わせるのはヒトではなく、美術館のヴィーナス。
彼女が纏うのは、世界から身を守るように厚みを増す、他人には見えない黄色いレインコート。
でも、本当はだれもが皆、何かをまとっている...。
生きるために身を置く倉庫の職場と、心を放つために訪れる休館日の美術館。
その対比が何よりも鮮明にホラウチリカを語っているように感じた。
2023.6

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2023年08月11日

Posted by ブクログ

夢を見ているような、不思議な読書体験だった。
主人公からみた現実世界の温度や色彩に頷くところもあり、、、その表現が的確で没頭した。
美容院行く時のシミュレーションする気持ち分かるなぁ。でもそれをいい意味で裏切っていく美容師(?)さん、良かった!
気づかないけどみんな何かを纏っていて、自然と自分を守ったりしているのだろうか。
本のカバー外したらピンク一色だったのが、心に刺さった。なんでもないけど、きっかけってどこにあるかわからないもんだなぁと思う。

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

なんとなくタイトルに惹かれて。美しくもゆったりと描かれたヴィーナスの苦痛な人生。
久しぶりに美術作品に触れられていい時間だった。

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2023年05月17日

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