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34歳独身の直子は、実家で母親の介護をしながら教職に就く機会を窺っていた。ある日から臨時採用の教員「臨採」として、小学校のクラスを受け持つことになったのだが、そのクラスでは、一年前にひとりの少女が行方不明になっており、彼女の席は空席のままだった。直子は担任としてクラスの子供と交流を深めていくが、なぜか次第に空席のはずの席に少女の姿が見え始める。自分にしか見えないその少女は、行方不明になった少女の幽霊なのか・・・何故自分にしか姿を現さないのか・・・直子は、自分の頭がおかしくなってしまったのではないかと恐怖感を抱くのだけれど、次第にその幻の少女との交流を深め、少女の身に起こった真実を暴いていく。直子の心境の変化も読んでいて面白かったけど、少女の身に起こった出来事の真相が最後の最後で明らかにされ、とても意外な結末だった。
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ホラー・サスペンスは息もつかせず読ませるものにかぎる。
一気読みした、面白かった。
中盤、ホラーに強い?私でもトリハダがたつところがあった。
学校にいる子ども達の様子が、現状に即した感じで描かれていた。
「母性」がテーマのひとつ。
最後、せつない余韻。
Posted by ブクログ
単純明快でわかりやすく、だけど、面白いのが、新津先生の作品である。
途中から、結末がなんとなく読めてはきたが、それでも楽しめる。
「おかあさん」と教室に上がった声が余韻を残す。