【感想・ネタバレ】おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行のレビュー

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世界の素敵なことわざが載っている本。個人的には鼻が邪魔だと思う象はいない(他人から見たら大変そうたでも、本人は苦にならない )がお気に入り。世界の素敵な言葉が知りたい時に。

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2024年05月02日

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金井真紀さん!ファンになりました。世界はふむふむで満ちている!ほんまそうです。恐れ入りました。
☆やり方はいくらでもあると、おばあちゃんは猫でテーブルを吹きながら言った。フィンランド語フィンランド
意外なところに道がある、解決策は1つではないの意味。シスの精神。シスは困難な状況でも、粘り強く進む言うことを言い、フィンランド魂と訳されることも。カルサリカンニ。外出の予定がなく、自宅で1人、下着姿でお酒を飲んでいるときの気持ち。
☆あなたは、あらゆる方法で食べ物を人に分け与えられるようになった!イヌクティトゥット語、カナダ。イヌイットは極寒のなので、食料分配の生徒が大事。大人になると食料を分け与えることになるわけだ。1枚一人前になった人を祝福する際に言うフレーズ。
☆猫がヴァーラーナシーに行って、ネズミが悪さする。ネパール語、ネパール、ネズミは、神様(ガネーシャ)の乗り物で、よくエア彫刻のモチーフになる。
☆あとがきより
インドのサンスクリット語では牛を指す言葉がたくさん。2歳の牛、ひと組の永久歯が生えた2.3歳の牛、ふた組の永久歯を持つ3歳の牛
は全部別の単語!!
It’s Greek to me.
ギリシャ人は「それは私にとって中国語のようだ!」

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2023年07月24日

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タイトルの「おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った」というのはフィンランドのことわざで「解決策は意外なところにある。解決方法はひとつではない」という意味だそう。

タイトルで分かるように
世界のことわざをイラストとエッセイで綴った本

ことわざから世界の生活や風習などもわかって楽しい!
そしてイラストがまたイイ!

あと、エピソードも好き
ベルベル語を守ったベルベル人
花屋さんがないというブータン
ロマ語を捨てなかったルーマニア人
「アフリカの言語は劣っている」と言われて立ち上がったセネガルの知の巨人・ジョップ
などなど…
言語と文化は密接で奥深い

ところ変われば生活も変わる
私も「チャペラをかぶって世界を歩こう」(バスク語)
的に生きていきたい。

そして、いつか、市民が守り通したというアルメニアの「ムーシュのトナナカン」を見に行きたい。

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2023年07月08日

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ひとつひとつのことわざをじっくりひしひしと噛み締めるには丁度良い分量。
読み始める前は36コしか載ってないのか…なんて思いもしたけれど、ことわざそれぞれに寄せられたイラストとエッセイをゆったり楽しむにはこれがベストオブベスト。
各地域の気風や人柄がきちんと伝わってくるような、金井先生のことばのチョイス加減が絶妙で本当に素晴らしい一冊だと感じた。


〈風をたべる〉(p38、39)…「旅をする」という意味のマレー語のことわざ。一番好き。「ちょっと風たべてくるわ」って出掛けるのカッコいいね。話されているマレー半島周辺といえば交易の大要衝なので旅に来る人出る人が盛んだったんだろう。明日からすぐ使える素敵フレーズ。

〈鼻が邪魔だと思う象はいない〉(p18、19)…「他人から見たら大変そうでも、本人は苦にならない」という意味のズールー語のことわざ。余計なお世話、心配ご無用、みんな違ってみんないい、みたいな大らかな視点を持ちましょう。金井先生の日記のひとことがツボすぎる。

〈良いことをしたら水に流せ〉(p52、53)…「善行の見返りを求めるな」という意味のアルメニア語のことわざ。いつまでも昔の自慢や過去の手柄にしがみついてないで、さらさらと流れるように生きたいものです。『ムーシュのトナカン』という本については初めて知った。ちょっと調べてみたい。

〈卵は石とは相撲をとらない〉(p56、57)…「自分より強い者と喧嘩するな」という意味のウォロフ語のことわざ。言葉そのまんまの戒めもそうだし、自分が卵なのか石なのか、相手は石なのかダイヤなのかを見定められる的確で冷静な判断力を備えることが肝要、という至言。無茶な喧嘩をふっかけたら取り返しのつかない大怪我をするかもよ、というすごく良い心構えでは。


〈あとがき〉の’サンスクリット語で牛を表すことば’のくだりも目から鱗。

ことばって超面白いですね。
定期的にまた開きたくなるような本でした。第2弾・3弾もぜひ続いて出して欲しいです。


1刷
2023.1.20

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2023年01月20日

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ネタバレ

金井真紀さん待望の新作、やっと手にした(2023/1月)

末尾奥付ページの、著者紹介欄にある
任務は「多様性を面白がること」 が最高。

そしてこの本でもその任務を忠実にオペレーションしておられる。脱帽。

まずもって、各ページ、ことわざをその地域の文字、しかも金井真紀さんの筆による文字で書かれていてその地域のことわざや文化がわかる素敵なイラスト、特に私が好きなのはことわざ日本語文タイトルの上の小さなイラスト。すべてのことわざすべてのページが滲み出る金井真紀ワールド。多様性を多様性なんていわなくてもハミングや鼻歌やスキップで体得されたような感じ。

表紙タイトルにもなっている、フィンランドのおばあちゃんの猫ふきんページが一番衝撃的で心に刺さった。フィンランドに息づくsisu の精神とはなんぞや。困難に粘り強く立ち向かう勇敢さ、フィンランド魂。
なんか猫ふきんのページからこんな知識を得るとは!
1939年ソ連との冬戦争、白い服のスキー部隊、火炎瓶ゲリラ攻撃、軍馬ならぬ軍トナカイ、、、、やり方はいくらでもある、というのが猫ふきんイラストが表すことわざなのだが、こういう人達は発想豊か人生も国も豊かであろう。

岩波月刊誌世界のグラビアでことわざの惑星として掲載されたものが本になったとのこと。岩波やるなあ!鈴木千佳子さんという方のブックデザインも素敵な一冊。

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2023年01月14日

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世界36言語のことわざが、ほんわかとしたイラストとその言語の文字(文字をもたない言語もあるが)と発音(カタカナ書き)を併記して紹介されている。
月刊誌『世界』(岩波書店)に連載されていたものをまとめたもの。

見開きで1言語、全79頁と薄くてあっという間に読み終える分量。
けれど、その中に詰まった世界は広く、想像力を刺激してくれる。

ことわざを媒介にしながら、それぞれの言語、民族にまつわる歴史が見える。
侵略者たちは言葉を奪う。日本による沖縄への標準語の強制・方言札、台湾では日本統治下の日本語教育とその後の中国による台湾語の禁止、スペインのフランコ政権によるバスク語やカタルーニャ語の弾圧などなど。

そうした歴史にも思いを寄せながらも、著者のほんわかとしたイラストと、ことわざ自体のもつ面白さが、楽しめる愛おしい書。

おすすめです。

どのことわざも良いけれど、一番笑えて普遍的なことわざを最後に、一つだけ紹介。
カタルーニャ語/スペインのことわざ「よく食べ、しっかり糞をすれば、死は恐るるに足らず」

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2022年12月26日

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ヤバイヤバイ、今月も10冊読めるかどうかの瀬戸際よ♪と思っていたら、「これどう?」と職場の先輩が貸してくれる。勤務先が博物館ゆえ、こんな本を目にすることがままあるのです。

おおっ、すぐ読めるとときめきつつ開くと、ことわざのアタマの言葉とカラフルなイラストから成る目次からして楽しすぎる。

どの国にもほかにいくらでもことわざがありましょうが、ここで取り上げられていることわざはホンマかいなと言いたくなる楽しげなもの。トップバッターが「表面に振りかけたパクチー」ですからね(笑)。どういう意味を想像されますか。

冊数を取り繕うにも最適な絵本(笑)だけど、覚えておきたいことわざ多数。大きくうなずく。

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2024年03月27日

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世界中に面白いことばはあふれてる!

日本のことわざも沢山あるけれど、世界のことわざも似たような意味をもつことわざが沢山
注意することとかは、同じってこと?
と思うと文化や民族、国が違っても突き詰めれば同じと思えることが面白い

ヒョウのしっぽをつかむな、つかんだら手放すな
なんて、なんとなく読んだら意味がわかる

良いことをしたら水に流せ
うん、流せるようになりたいです

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2023年12月27日

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金井真紀さんの本は『戦争とバスタオル』に続いて二作目。ことわざを紹介する文章は豆知識あり実体験あり、ユーモアや温かみがあって楽しいのだがなにより素晴らしいのは現地の人々を描いたイラストとそれぞれの言語でデザインしたことわざの表記。タイ語、アムハラ語、シンハラ語などなど‥文字そのものがすごくカワイイ!カタカナでどんな風に発音するのかも書いてあるので、思わず声に出して読んでしまった。目次や地図も楽しい。

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2023年05月06日

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2023年7冊目。
世界各地のことわざを、カラフルなイラストで紹介しています。
相変わらずイラストも魅力的だし、現地の文字もかわらしくデザインされていて、絵本感覚で読めちゃいます。

世界中、その土地の風土や生活文化に根付いた言い回しがあって楽しい。言い方は違うけど、日本と同じ考え方のことわざもあるし、そもそも考え方が違うのもあるし、面白いです。
あと、文字を持たない言語もたくさんあるんだなと今更ながら思いました。
文字ではなく、人々が語り継ぐことで根付いていることわざなんて、なんて素敵なんでしょう。

表題のことわざは、フィンランドのもの。
おばあちゃんにテーブル拭きにされている猫を思い浮かべて、ほっこりします。
プレゼントする本としても良いなと思いました。

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2023年02月23日

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様々な言語のことわざを集めた本。
その国の風土や文化に即して、独自の感覚で比喩・表現されているそれぞれの言葉についうっとりとする。
その国ならではの、その国でしか生まれることがなかったであろうその言葉には、日本語訳をする以上に、そして訳しきれないよう違った味があるのではないかと思う。

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2024年03月25日

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そういう「ことわざ」があるんですって。
言語にまつわるおもしろいエピソードが
大好きという著者の集めた世界のことわざ
と、その国のちょっとした情報。

私が気に入ったのは
「絨毯の寸法に合わせて足を伸ばせ」
というペルシア語のことわざ。
「悪いことを水に流して忘れる」日本と逆
アルメニア語の「良いことをしたら水に流せ」は
良いことをしても見返りを期待するな
っていう意味なんですって。
言い方は違うけど、そういう考え方は
世界中にあるものなんだな〜。

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2023年08月20日

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ことわざ絵本、というか、イデオム絵本というか。古いことわざもあれば、最近の言い回しも。世界の国々のことわざと現地表記と絵が添えられている。旅コラム的なエッセイ集。「おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った」みたいな有名なものから、もっと面白いのがあるのになんでソレ?っていうのもあって、作者のツボが感じられる面白い絵エッセイ。

 普段からことわざとか言い回しとか妙に好きなので使いがちだが、結構若い子にソレなんですん?と爆笑されたりするので、調子にのってさらに使ってると、すでにオートで口からでてくるようになって、ちょっと自分でもどうかとおもう。
 いっとき、動画サイトなどで、猫でテーブルを拭くのがたくさんアップされていた。あれをみるたびに、このフィンランドのことわざを思い出していたのを思い出した。

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2023年08月12日

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表紙には猫でテーブルを拭くおばあちゃん。これは「意外なところに道はある。解決策は一つではない」というフィンランドのことわざ。びっくり面白い世界のことわざをイラストと一緒に。

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2023年05月11日

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ネタバレ

ことわざだけでなく、その国の歴史的背景や言葉の特徴にも触れてあり面白かった。
面白く感じたのはタイ語には母音が9つ、声調が5つあり音楽みたいに聞こえるということ。
1番素敵だと思ったことわざはスペイン、バスク地方の「チャペラをかぶって、世界を歩こう」。これは「自分のルーツを大事に世界に出ていこう。マイノリティならなおさらそれが大事」という意味らしい。

以下好きだったことわざ
「ヒョウのしっぽを掴むな、掴んだら手放すな」エチオピア
『「やり方はいくらでもある」とおばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った』フィンランド
「月の明るいあいだに糸を紡げ」ミャンマー
「鼻が邪魔だと思う象はいない」南アフリカ
「キノコと名乗ったからには籠に入れ」ロシア
「タコのように死ぬな、シュモクザメのように死ね」ニュージーランド・マオリ
「面と向かって緑色のことを言う(緑色は自然体の意)」ルーマニア

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好奇心とスケッチブックを手に、ことわざを集める旅に出発! マレーシアでは旅することを風を食べると言い、フィンランドではやり方はいくらでもあると猫を布巾に。エチオピアではヒョウの尻尾をつかんでサバイバル。発想にびっくり、教訓に納得。36言語の心が喜ぶことわざ、ステキな文字を、イラストとエッセイで紹介。

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2023年05月10日

Posted by ブクログ

お国柄なことわざやどこも一緒だね的なことわざ。字を見てるだけでも面白く絵がまたかわいい。ルーマニアの「面と向かって緑色のことを言う」は全く分からなかった。思っていることを素直に言うことだって。

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2023年05月03日

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