感情タグBEST3
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おえん、いつもながらカッコいい。ひっそりと闇医者を続けながら、女性の頼もしい味方。その魅力は、吉原の花魁にも伝わるほど。
あさのあつこさんの歴史小説は、小難しくなく、そのまま現代にも通じる人間模様が多い。歴史が苦手で時代物をを敬遠してる人にもオススメ。
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吉原遊女の連続死の謎にせまる。“越冬虫”なる毒を仕立て、結末はいささかあっけないが、著者のメッセージはしっかり盛り込まれていた。このところ他のシリーズをも含めて、江戸期の価値観をちくりと咎める。武家の矜持が命より重いと説かれれば、矜持とは死ぬだめでなく生きるためにあると返す。意地だの面目だのに振り回されて命を捨てる輩は、馬鹿としか言いようがないと。さらに、後継を産むことだけを求め、子ができぬならその理由を女に押し付けて面目を保たんとする男のエゴイズム。時代に応じた観念はあれど、振り返って学ぶ意味は大きい。
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シリーズ第3作。
今回は、吉原での連続不審死の謎に立ち向かう。依頼主の惣名主が付けた協力者・甲三郞がまとう翳も気にしつつ、おゑんは調べを進めていく。
お春がすっかり頼もしい助手になっていて、シリーズものはこういうのが楽しい。
そして、毅然として女性の立場に立つ一方、けっして甘い理想論でごまかさないおゑんの矜持が好もしい。