【感想・ネタバレ】バンド・オブ・ザ・ナイトのレビュー

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Posted by ブクログ

ラリってるときの文章がしんどければ、読み飛ばしても問題ない。それだけでも小説として面白い。

もちろん、しっかり読んでも、一見めちゃくちゃな言葉の羅列が実は主人公の心情とリンクしていることが見えてきて面白い。

物好きな人は該当箇所だけをガクガクに酩酊して読んでもいい。らもの思考を疑似体験できて面白い。VR中島らも。

らもエッセイの最高傑作がアマニタ・パンセリナなら、小説ではこれ。
何度読んでも楽しめる、一人一冊バンド・オブ・ザ・ナイト!

前半の広告代理店時代の話も、破天荒なお仕事モノとしてめちゃくちゃ面白いんだよな〜。

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

バロウズやアレンギンズバーグを彷彿させるようなビートニク。しかし、そんな厭世的な世界観とも異なるタダのドラッグ私小説。ラリる事で、社会との関係性や認知バイアスをリセットする。常識なんてものは誰かのでっち上げだというアナーキズムがここにある。何度目だろう。読む度に、気持ちが楽になる。何にもしがみ付かずに生きて良いのだ。死にたい人、断捨離したい人、社会に疲れた人は、この世界に入り込むと良い。きっと全てが馬鹿馬鹿しくなる。

スーツの下にブーツ、飼い猫と兎をラリらせて気付くと生首一つ、妻を含めたスワッピング、そうしたエピソードを包むヘルハウス。やがて、精神病送り、逮捕者、死亡、失踪と居候達は消えていく。このままで良いのか。偶発的に、本能に従い、いいかげんに生きる。社会との関係性のルールの枠内で生きるか、枠外で生きるか。時には、そんな風に生きてみても良いのではないか。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

かなり好きな作品です
傍から見ればドラッグ、セックスばかりの自堕落に見える日常の中で仲間内の様々な出来事、変化によって主人公である大島ラムとその妻'み'の心情やら何やらだんだん変化していきます。
展開とかはそんなに派手ではないし、途中途中に眠剤でラリってるときの頭のなか
を表現した言葉の羅列がでてきたりするので人によっては退屈に感じるかもしれません。
個人的には笑えるところ、切ないところ、考えに共感できるところ様々で楽しく読めました。

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2020年08月23日

Posted by ブクログ

内容はこれまでのエッセイで書かれてきた自伝エピソードをまとめたもの。
エッセイを読んでいる人間には既知のものばかりだが、そんなことはこの作品の評価にはまったく関係がない。
この作品の価値はキャラクターが本当に生きていること。
だから、起承転結のないストーリーでもグングンと読み進めていける。
村上龍の限りなく透明に近いブルーと似たテイストの作品だが、こっちの方が百倍洗練されている。

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2012年09月16日

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ラリっている時にひしめく百万言の羅列が圧巻だった。全然入ってはこなかったけど、おもしろい言葉をたくさん見た。

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2023年01月10日

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ほぼ実話だそうです。
なんていうか、悲しい陽気さがあります。
トリップしてるときに立ち現れる表現がすごい。
なんか自動筆記みたいな感じ。
その辺を詳しく勉強したことがないので分かりませんが、
いわゆるそんな感じでした。
ここが読んでて結構ダレるんですが笑、
ここがこの本の魅力でもあると思います。

町田康の解説がよろし。

ラストは何か、突きつけられる限界点を感じました。

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2011年01月06日

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ほぼノンフィクションであろう自伝小説

睡眠楽、鎮静剤、麻薬、シンナー、なんでもやってラリってるひとたち

性的にもアナーキーで、妻も旦那もやってきた人や居候と関係を持ってしまうし、スワッピングまで・・・
(東京で親友同士の行為もあった、無茶苦茶だ。。。)

文字通り京都のヘルハウス
(唯一子供が二人いる事が救いか、いやむしろそれこそやばいか)


らもさんのぶっとんだパンクな人生
普通とは?正常とは?を問い続けた人生だったのだろう

肯定はできない
(ただ、そういう認識を持つこと自体疑ってかかれと、らもさんは笑いとばすだろうし)

否定はできない
(ただ、そんな事言うと自分の人格が疑われる怖さもある)

雁字搦めで、迷路、迷路




ラリってる時の描写では、毎度数ページにわたってとにかくシュールな言葉の羅列になるのだが

「ここは読み飛ばしてもいいのでは?」

と、思ったし

結局その描写だけは、とにかくイっちゃってるんだなという感想しか持てそうになかったが

とりあえず飛ばさずに
その永遠溢れ出てくる言葉に対して最後まで食らいついてみた


結果

(一般的な感覚しか持ち合わせてないだろう自分は)

雁字搦め、迷路、迷路







長文ついでにもう1つ

町田康の解説も面白かった

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2010年04月26日

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この作品をおもしろいとか言っちゃうと色々誤解されそうですけど。
好きです、この本。
というかやばすぎ。
こんなめちゃくちゃやっていいんだ、小説って 笑

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2009年10月04日

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ジャンキー生活を赤裸々にという感じ。
薬というのは、愛情や何やらを司る大脳新皮質を蝕むらしく
らもさんちは「ヘルハウス」と呼ばれる巣窟に。
んで、性もめちゃくちゃなのだけど、まーぐんぐん読んでしまう。

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2009年10月04日

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中島らも作品の中で一番好き。

睡眠不足で頭が回らないとき、酒が入ってるときに読むと、素面のときよりも内容が頭に入ってきます。

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2009年10月04日

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自伝、と言えるような中島らもの小説。
ウィリアム・バロウズだよなぁ・と思いつつも、読んでしまう。
わかる人にはわかってしまうくらいアレで、わからない人にはわからない。
余りよく思われていない作品だけれど、好きなものを好きと言う人間には些か辛い。
曖昧にしか書けないけれど、まぁ、ここは解説でも何でもないんで。僕が好きだからいいや。
とにかく、らもさん、惜しい人を亡くしたとだけは言える。

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2009年10月04日

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自伝的小説だろう。
ラリった精神状態を記述しているのだろうが、たまに挿入される記号の羅列は読み飛ばすしかない。

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2009年10月04日

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フィクションの体を取ってはいますが、確実に中島らもの自伝的小説。主人公「大島」の20代後半の人生を描く。酒、ドラッグ、セックス、そして仕事。中島らもの哲学が爆発。特にラリッた様子をそのままに描こうとして放たれるフレーズの羅列は秀逸。解説、町田康。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 「今夜、全てのバーで」のクスリバージョン。読む順番が変われば評価も入れ替わったかもしれない。
 クスリの生活を描写した作品。ラリり具合がなかなか面白い。

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2009年10月04日

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らもさんの本はどの本も下調べがガッツリしてあるみたいで、アルコールの小説はアルコールに、この小説は薬に詳しくなれそう。主人公がトリップしている表現、擬似体験ができるほどぐちゃぐちゃなイメージに感じました。現実に生きることが正気なのかどうか、わからないのかもしれない。最後の町田康の解説がまたよかった。

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2009年10月04日

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解説が町田康なんてうつとりです。うつとり。
あんな環境ならば、そりゃ躁鬱にもなんにでもなるです。
途中の支離滅裂な文章もいいですが、最後mitiはホロリときました。

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2009年10月04日

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ドラッグによって作り出される不思議な世界を描いた本。なかなか面白い・・・のですが、ラリッてるところを読むのはちょっとたいへん。よくこの本を最後まで読んだなーと思います。
ラリッたことはないので本当にこんな感じなのかはわかりません。そのへんは識者(?)におまかせします。

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2019年01月01日

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老松町 (大阪市) - 大阪府大阪市北区の旧地名。現在の西天満。西天満地内に老松町通の街路名として残る。 福岡県田川市 コピーライター養成学校 印刷機営業 睡眠薬 咳止めシロップ 俺たちは何時もベースメントに睡眠薬を常用しているから、それだけでは飽きたらなくなって何か別のキックが欲しいと思うようになっていた。セクサロイド (sexaroid) は、様々なSF作品に登場するアンドロイドやロボットのうち、人間とのセックス機能を付加、もしくはセックス機能に特化されている者を指す呼称の一つで、セックスとアンドロイドを併せた造語である。思うがままに述べる様リリカル叙情的 実社会ではもっと薄汚いことが頻繁に行われているのだ etc等 その結果、自我が右と左に引き裂かれようなことは絶対にない。商売だからだ。「殺し以外なら何でもやります」というフレイズを自分のスローガンにした レンズ蚊の目玉 俺のボトル 七味唐辛子の壜びん アナーキー無政府状態 コンペティション競争 叩き割られたシンメトリー トランジットの意味「目的国までの中継として他国の空港に立ち寄ること・またはその乗客」 The Doors ジム・モリソン ライトマイファイヤー 屍姦しかん ベースは地を這うよう大蛇のように ロックンロールは一つの精神状態のことだ。名づけられたことのない精神状態。文学はロックンロールだ。 脳味噌がぶっ飛ぶ様な快感とエンディング メタファーとアナロジー 覚醒剤スピード 分裂病者を正論で論破しているな オブセッション強迫観念 雄カマキリの最期の驚き 風葬の国 宝塚 尼崎 サボテンペヨーテ13幻覚 伊賀忍者屋敷 三重県名張市 伊賀爆風連 泣き笑いのような表情で彼らを眺めていた 日航機の墜落事故 IQ70のケンちゃん スワッピング・シフトを解く オーバドーズ この世に向いてない人 聖書にアンダーライン ブレイク・オン・スルー・トゥ・ジ・アザー・サイド 反対側までぶち破れ 風化する失意 いたたまれない包茎 鋳型に嵌められた顔面 聖夜のマスターベイション 美しいオノマトペ ダージリンをデキャンタで 耳を食いちぎられたイベンダー・ホリフィールド インカのタペストリー エールだビールだ小便する為に飲め 纏足 目玉に指を突っ込むセメントマッチ モルモン教徒達 サルバドール・ダリ 蟻地獄からウスバカゲロウへの過程 如何ともしがたい 分裂病とテレパシスト サイコキネシス 町田町蔵 稀有 左手の罪を右手が贖う ロックンロール感を聴覚的に感じる

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2015年02月28日

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中島らもの人生における“フーテンの2年間”をモチーフに描かれたと思われる作品。
個人的には大変興味深く、面白い作品だったのですが・・・中島らもを知らないで読むと、後味悪いかも・・・

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2012年02月11日

Posted by ブクログ

 この作品を書店で見かけてからもう何年も読もう読もうと思いながらも、ついつい先延ばしにしてきてしまった作品である。

 ということで非常に楽しみにしていた。出だしは好調で、先が楽しみな予感であったが、気持ち良く読み進めていたところへ、主人公大島のクスリによる酩酊シーンがやって来た。これが支離滅裂で詩的でパンクで面白いのであるが、個人的にはこの件が長過ぎる・・・やはり中島らもは面白い。だからこの酩酊の羅列の産物はよくわかったから、物語を先に展開してくれい、という気分になる。いつ終わるのかもわからない読み手を不安にさせるほどに長い酩酊シーン・・・ひょっとしたらこれもらもの狙いかもしれんが・・・

 作品全体としては面白い。非日常が日常に普通に溶け込んでいて、破天荒でパンクである。前述の酩酊シーンも他の作品にはまたと見られない試みであり、長過ぎるがそこにはリアルな言葉が多く並び、時に刺さってくるものがある。

 作品全体がクスリ漬けでどうしようもなく、ガド君の「ダメだっ」がやけに頭に残ってしまう、やっぱりどうしようもない物語であるが、一読の価値はあり。

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2011年06月26日

Posted by ブクログ

病的なまでに何かに溺れることは、それがドラックやアルコールだとしても、そんなに悪いことじゃないのかも、と思わせる。何ページもの言葉の羅列によって描き出された浮遊感・まどろみは、読んでるものをも気持ちよくさせる。そこに危険はない。

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2011年04月04日

Posted by ブクログ

ことあるごとに言葉の羅列が、10ページ以上続くのに耐えられず半分くらい言葉の羅列のページは読んでない。
それを抜いたら楽しく読めました。こういう読み方意味有るんだろうか?

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2011年02月11日

Posted by ブクログ

いつだったかなにかしらネタをきめて脳が活発に働くのを感じた中島らもがメモ用紙にアイデアを書き残し、翌日正気になって見るとそこに「冷蔵庫」とだけ書いてあり愕然とした。と言っていたのをこの小説を読んでいて思い出した。きっとラリっていたらもの脳はこの小説のように言葉が確かな意味を持って濁流のように巡っていたのだろう。酩酊状態の思考回路は本人にとっては自己完結的に真理を導くが、ロジックは無視される。意味を成さない言葉の羅列がぎっしり見開きに埋め尽くされているのを見てちょっと笑ってしまったが一字一句網羅する気にはならなかった。めんどくさいから。
町田康の解説が良い。

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2011年01月14日

Posted by ブクログ

流石に薬を、というわけにはいかないが、酒を飲みながら読むといいかもしれない。逆に素面で正座して読んでも面白くないと思う。そもそもこれは、らもの自伝的要素が強いので、ノンフィクションだと思うと、あいつスゲーなぁ、なんて思えて楽しい。

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2010年03月22日

Posted by ブクログ

中島らものジャンキー小説。らもさんの作品はところどころにふき出してしまう様な話が点在しているので、電車の中で読んでいて少し困りました。素面では読めません。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

おそらく中島らもが完全にドラッグ漬の時に書いた本。
途中止めどなく溢れる言霊が非常にインパクトがあり、尚かつ狂気を感じ、少し気分が悪くなる程。
一人の夜に読むと、狂気に毒されるのでご注意を。
狂気を垣間みたい方におススメ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

まったく意味を持たない言葉の羅列は、中島らもがたびたび共感を表明していたウィリアム・バロウズのカット・アップ技法の日本語版だろう。筒井康隆でもこれはやっていない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

2005/1/2大したもんだとは思う。これほど脈絡のない言語の連鎖を延々と重ねるという点に於いて。しかし、惜しいかな、ごった煮的な言語の端々に否応なく表出する「俺的には何らかの意味為すもの」しかし、それは「俺的にしか意味を為さない」多くの固有名詞、或いは透徹された文学的イメージの喚起と並列される下世話なオチ
「これが俺なんや」と言われればそれまでだが、作品的には弱さを感じる。突っ張るならとことん突っ張って欲しい。宴は終わり全ての人が去り残された自分は、こっち側に戻って来た。そのサゲが著者の限界であった。限界であると同時に俺のような凡人は、そこにこそ愛を感じてしまう。そういう煮え切らない話。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

初めて読んだらも小説。テレビでのらもしか知らなかったので、こんなにおもしろいなんて思っていなくてびっくりした。でもやっぱりクスリはいかんなぁと思った。

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2009年10月04日

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