【感想・ネタバレ】白昼堂々のレビュー

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Posted by ブクログ

集団ドロボー業はじめました、
こんな感じの作品ですね。
割のいい仕事がこれ、といっている時点で
なにやら胡散臭さ満載ですが。

何より面白いのは
悪人ながら、きちんと栄光、墜落
そして完全陥落まで書かれていること。
特に一発逆転劇のところは目を見張ることでしょう。
ただし、結末は、予想通りなのだ。

ある意味悪い奴らだけれども
一番人間の欲に正直に生き、
散っていった気がします。

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2012年04月10日

Posted by ブクログ

「あんな暮らしは人間の暮らしじゃない。ネズミだってもっとましに生きている」
「あたりまえだ」
「しかし、おれが彼らを更生させるにはたった一つの方法しかなかった。度胸があって手先の器用そうなのを選び、それでまずケッパーの買い方から教えた」
 スリの専門用語で、ズボンの尻ポケットをケッパー、同じく横ポケットをテッポーという。上着の内ポケットが内パーで、外ポケットなら外パーである。そしてスり取ることを買うと称し、初心者は平場(交通機関以外の雑踏する場所)でこの技術をおぼえ、やがて練達して箱師となる。
 勝次自身は箱師として知られ、仲間うちの評判だけではなく、かつては警視庁スリ係の刑事たちの間でもその技術を高く評価されていた。
「うまくいったのか」
 銀三は話の先をうながした。
「うまくいきすぎた」
 勝次は憮然と答えた。
(本文p28-29)

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2009年10月04日

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