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Posted by ブクログ
最後に載っている「転位のための十篇」でやっと読書となった。それまでは文章の隙間に居る暗号のような(僕の学力不足による)思想を感じるに留まった。ある一文に目が留まっても、なぜ留まってるのかはさっぱりみたいな。
「転位のための十篇」は、戦後になって失ったものがあるのにへらへらとしているのか、わたしはわたしを持って今を絶対に把握しながら生きていく、というようなつよい思想を受け取ることができた。
荒地派という言葉が読みながら浮かんだが、どれくらい関係があるのだろう。解説にはちらと荒地派についての言及もあった。
ちひさな群れへの挨拶とメモした。今改めて頁をめくったら、一行目からオッというような気持ちになった。資料室に返すまでにこの詩はもう一度読もう。
Posted by ブクログ
吉本隆明初期詩集 (講談社文芸文庫)
(和書)2009年08月10日 15:15
吉本 隆明 講談社 1992年10月
「廃人の歌」の全編を読むことができて満足です。「マチウ書試論」を読んでみたい。
Posted by ブクログ
あまりに有名すぎる著者であるが、初期の詩作(思索?)に触れる人は、今や少ないかも知れない。若き孤独なる精神の、「世界」との葛藤を巡る、研ぎ澄まされた「言葉」は、ある種の精神を抱える現代の若者にも充分に訴えるものであろう。