【感想・ネタバレ】とてつもない日本のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年06月29日

この本を読んで麻生さんのイメージが大きく変わった。漢字が読めないやらなんやらで良くないイメージを持っていたけど、本書で垣間見せる教養には驚いた。靖国問題や地方自治、格差についての言及も分かりやすく、正直納得できる考えだった。今回のこの本では、「テレビだけで政治家の為人を判断してはいけない」という自分...続きを読むにとっての良い教訓になった。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

BOOKOFF響ヶ丘店で見かけて気になったので購入。

政治家の本はその人の頭の中を覗いているようで読んでいて楽しい。2007年刊行の本なので今とは政治情勢も国際情勢も違うが、その政治家の基本的姿勢や考え方は追えるから読んで良かった。

前を向いた人だと感じた。

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Posted by ブクログ 2017年08月14日

元首相の麻生太郎氏が、主に外務大臣をしていたころの経験や知見に基づき、日本人が認識していない日本のすごさを論じている。
知らないこともあり、いろいろ勉強にもなった。日本人にとっては当たり前の、仕事に対する姿勢が外国人からは驚愕であり(まぁそうだろうな)、また、日本が戦後、支援国になってからあらゆる面...続きを読むで外国を援助してきたという事実も感動的である。「いい影響を及ぼす国世界一」というのも誇らしい。
この本では、例えば高齢化、靖国参拝の考え方、中国や韓国との付き合い方など、麻生氏の個人的な見解が羅列されている。現役の政治家でこういう本を出版するのは、確固たる信念がないとできないであろう。
説教臭くなく、経済や政治に詳しくない人にもわかりやすく書いてある。日本人であることに誇りが持てる一冊である。

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Posted by ブクログ 2016年09月05日

「自由と繁栄の弧」
「価値の外交」
今日本に求められてる外交は10年経っても変わることではないんですよね。
隣国は確かに大切ですが全てではない。
日本は世界から孤立してるという人もいますが所詮限られた隣国とこじれてるだけです。

日本が今まで築いてきた価値観の共有ができる国とできない国があるのを残念...続きを読むながら認める時期が来てるのかもしれません。
まだまだ日本の先行きは明るいものがあると思います。

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Posted by ブクログ 2013年08月27日

麻生さんへの興味と長く政治活動を続けた人からみた日本の強みを学ぶべく手に取る。

閉塞感が漂うように感じられる日本について、日本が抱える様々な問題について触れながらもう一度日本の実情について麻生さんが自論を展開している。

トピックはさまざまであるが一貫して日本の未来について明るく感じられ、
日本人...続きを読むとして誇りをもてるような内容を汲み取った。

その一方で現在の日本が改善すべき点についても言及し改善策を打ち出している点からも
本当に日本のことを思っているのだということを感じた。



取り上げていた問題

ニート問題・・・経済の観点からはもちろん労働人口の増加が望ましいが、多様化した社会において政府が個人の生き方に枠組みを提供する(負け組、社会のお荷物など)ことはいいとは思えない

少子高齢化・・・現代の社会においては豊富な知識、経験を有する労働力として高齢者は重要な役割をはたしている。人生においては高齢者は社会の目をきにすることなく、余生を楽しむべきである

靖国問題・・・自国を守った祖先を、胸を張って堂々と祀ることのできないことが不自然であること、分祀などを議論することは本質的には間違っているのではないかということ、そしてその問題は政府ではなく宗教法人で管理されていることから生じているのではないかということ



また日本が高く評価されている点で多くのソフトパワーを取り上げていた。
戦後復興の速さに始まり、欧米を追従しようとした明治初期からの富国強兵、発展途上国への支援、クールジャパンと称される日本のサブカルチャーなどなど。

つまり、長い歴史や習慣に基づいた知恵(知識、感性、考え方など)、またそれらから生まれたアウトプットが各国で高く評価されているということ。

また、それらを本当に理解している人はどれだけなのかということである。
「日本が持つサブカルチャーの強みを、日本人は理解していない」
という外国人の日本のサブカルチャーに対する引用があるように。

本の評価としては、民間の社長経験や外交経験豊富な麻生さんが個人的な見解や経験に基づいているといったいい面を含む反面、根拠に乏しいといったこともあり、日本の底力を取り上げるといった大枠を除いてはすこしまとまりにかける印象ももってしまった。
内容としても、日本の底力や今度日本がどうあるべきかといったことに関しては、わかりやすさなどを考慮してなのかそこまで踏み込んだ議論には及んでいないので、年配の方にしてみれば少し物足りないのかと思った。


それでも、一読の価値と期待を踏まえて★5つ。

個人的な感想

・日本に対する評価は外交官だけのものではなく、諸外国に関わるすべての日本人によるものであるのだなと改めて感じた
・日本が世界から高い評価を受け続けるために、少しでも知恵を磨いていきていこうと思った
・民間企業の社長経験などからも、民主主義社会の本質をとらえ、どのように対処していくべきかの考え方を展開していることも非常に説得力があった

なんとなく、雰囲気にのみこまれて日本を憂いている人に読んでほしい一冊。

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Posted by ブクログ 2012年03月12日

●先駆者
成熟した民主主義。
環境問題への取り組み(公害を乗り越え、省エネ大国に)。
今後は、少子高齢社会の糸口を見つける役目を担う
●安定装置
多額のODA(韓国83億など合計300億ドル)。
日米同盟による安全と秩序の提供(基地の提供)
●ピア・ツー・ピア
国と国との対等な関係。文化の共有(日韓...続きを読む・日中の間で400万人が往来。)
●時代の急激な変化・IT化の波 → 若者の将来への不安 → ニート
●ジャパニメーション・Jファッション・Jポップがアジアを席巻 → 日本語を学習する外国人おおくなる
●ドラえもんやアトム → 人間の友達 → 科学者たちの夢 → 産業用ロボが世界の4割を占める → ロボット大国に
●ロボットの語源=強制労働を意味するチェコ語:ロボッタ
●ライオンキングの元ネタ=ジャングル大帝。ジダンやトッティは、キャプテン翼をきっかけにサッカー選手に。イラクで活躍した自衛隊の給水車に、キャプテン翼のロゴマーク
●戦後の近代化・工業化 → 平準化教育・個性の排除 → サラリーマンの量産(7割)、きめられた進路・選択肢
●日本の老人はお金持ち(平均貯蓄額2500万)かつ元気 → シルバービジネス(簡易通話携帯など)・労働力。格差拡大の要因でもある
●石炭産業の町・福岡 → エネルギー革命 → 主要産業の転換 → 国立大の誘致 → IT化(4割のシェア)
●国・地方の公務員への経費は合計30兆を超える
●耐震基準を満たしている学校は全国平均で50%
●国際政治 → 力と国益が基本軸 → 両方持つアメリカにつくのが得策
●今後、中国とインドが大きな市場
●靖国神社 = 一宗教団体 → 議員の宗教への干渉は許されない → 政治との分離が必要 → 特殊法人化
●価値の外交 = 日本の普遍的価値(市場経済や民主主義)を広める
●自由と繁栄の孤 = 冷戦期、危機の孤とよばれたユーラシア大陸へ価値の外交をひろめる
●1996年PDDを発表 → モンゴルやウズベキスタンの法制度や司法整備
●中央アジアの原油生産量は2% → 決して少なくない(日本の毎日の輸入量の4割)
●イラクに派遣された自衛隊 → 現地人と一緒にインフラ整備 → 技術伝承 → 日本のイメージアップ

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Posted by ブクログ 2023年03月27日

十年以上前の本だが、日本の良いところを数々挙げているので面白かった。しかしながら最後に、著者がグローバリストの影響下にある記述があって興ざめ。曰く、これからはナショナリズムはもういらない、アジアも緩やかに連帯し、かつてのナショナリズム的な弊害を取り除いていくべき、とのこと。

一部では右派で国士のシ...続きを読むンボルのように思われている著者の、本当の姿が垣間見られたという意味では納得。

内容的には面白かったので星四つ。

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Posted by ブクログ 2023年03月10日

“サラリーマン以外の選択肢があまりないように見える社会には、魅力を感じることができないのではないか。” →それな
日本のことすごい褒めとったけえ、私まで楽しくなった元気に生きよー!愛国心^_^

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Posted by ブクログ 2020年04月18日

7年くらい本棚に眠っていたが、本棚の整理も兼ねて読んでみた。

麻生さんは日本の力を信じているし、日本が好きだという事
。それに、今は険悪な状況が続いているが中国や韓国とも価値観を共有して良好な関係を築いていきたいことが読み取れた。
日本の底力の一因になれるよう、

懸命に働くこと。知識や経験を分か...続きを読むち合うこと。成功と失敗の体験を共有するため、機会をとらえて対話を重ねていくこと。その中から、政治でも経済でも、ベストプラクティスを互いに学びあっていくこと。

これを実践していきたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月07日

元総理大臣、麻生太郎氏が現在の日本について語る本。
ニート、少子高齢化、様々な問題に対して、麻生氏は悲観することなく肯定的に分析していく。

日本はアジアの「ソートリーダー」であると麻生氏は語る。
成功だけでなく、失敗も進んでさらけ出し見本になる存在、それが日本である。
また、有識者は「日本は世界か...続きを読むら孤立している」と言うが果たして本当にそうだろうか。
日本の文化、歴史、価値観、日本が世界に与えている影響は計り知れない。
ネガティブ面だけ見るのではなく、まず日本国が世界に与えるプラスパワーを日本国民が再認識する必要があるのではないか。

また国内の問題に関しても麻生氏は悲観することなく切り込む。
高学歴、大企業のエリートの道から外れた人間は本当に「落ちこぼれ」なのか。
真の問題は将来の選択肢を狭める「均質化」教育ではないかと麻生氏は語る。
ニート、低学歴=悪とどうしても決めがちな現代だが、そういったネガティブな決めつけを疑い、別の角度から見直すことで本質が見えてくる。

麻生氏のスタンスは「悪い面ばかり見ててもしょうがない、良い面を見ていこう」のスタンスである。
物事の悪い面ばかり見ていては何も行動できないのは自明だ。
麻生氏のように、良い面を見て伸ばしていく思考法は現代人にとって見習うべきものではないか。

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Posted by ブクログ 2018年07月09日

福岡県飯塚市出身の第92代総理大臣。財務大臣、副総理、内閣府特命担当大臣(金融)等の現職で、麻生セメントの元社長、モントリオール五輪ではクレー射撃日本代表として出場したこともある多才な政治家。

日本はどんな国なのか。
日本で生き、暮らしている中では、なかなか世界からどう評価されているのか、アジア諸...続きを読む国から見た日本、世界での役割、何を期待かれているのか等、よくわからない。

マスコミの話ばかり聞いていると、ついついネガティブなイメージを植え付けられそうだが、本当にそれほど駄目な国なのか。

日本が各国でODAとして開発援助してきた地域では、その作られた建造物の見事さだけにとどまらず、日本から派遣された技術者たちの仕事ぶり、集合時間前にきちんと並んで待っていることや、納期を守るということ、働くことについての価値観や労働の美徳等、日本で普通に行っているスタイルで仕事をしたことが高く評価され、日本人への信頼やメイドインジャパンへの信頼を勝ち取っている。

そんな日本は、アジアの中で常に先頭を走り、アジア各国がこれから直面するであろう事態を正面から受け止め、知恵と国民性で乗り越えてきた。それは、高度経済成長であったり、バブル崩壊、少子高齢化、格差社会、過疎化等の社会現象である。それを紆余曲折、失敗も成功もしながら乗り越える姿をアジア各国は見てきた。

今後、経済成長するアジア各国でも起こり得る事態への備えとして、日本が経験してきたノウハウを提供していくようなことも求められるかもしれない。

トヨタやソニー、カラオケやマンガ、ニンテンドーやJポップが世界経済に貢献し、インスタントラーメンやカップ麺がどれだけの人を救ったかは言うまでもないが、日本のエネルギーは日本人の中にある。
その当たり前こそが世界のニーズなのかもしれない。
麻生さんの祖父、第48~51代総理大臣吉田茂は「日本人のエネルギーはとてつもないものだ。日本はこれから必ずよくなる。日本はとてつもない国なのだ」とよく語っていたそうだ。
今こそ自分自身の中にある日本人のエネルギーで、日本をさらによくしていこうと思うと同時に麻生さんの肝の座った男っぷりに魅了された。

麻生無双とも表現される麻生節は、敵を作ったり、「失言」の類いにされたりすることもあるが、肝の座った物言いと態度、ぶれない姿勢や、類い希な金融感覚は、存在自体に華を感じる一因になっている。

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Posted by ブクログ 2016年03月13日

106とてつもない日本2007
・日本の強み
1アジアにおけるソートリーダー:人より先に難問にぶち当たらざるをえない→他の人にとって教材
2アジアでのビルトインスタビライザー:近隣諸国が経済的苦難→支援の手を差し伸べる
3アジアでのピアツーピアの構築:国対国の関係に上下概念はなし
@cpa_1992...続きを読む
・私は、選択の自由こそが大事であるということを前提に考えていきたい:平準化教育は戦後サラリーマンを量産する上では優れたシステムだったが、、、

・麻生太郎さんの国家観について書かれた本。賛同する部分が多く、自分の考えを言語化するのに参考になった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年09月26日

2007年の本だけど、今から読んでよくわかる。
日本の海外への貢献度。とくに自衛隊による途上国支援。
元気な老人の活用。
ニートへの応援歌。
悪平等主義への忠告と、格差社会への視点の変え方。

庶民的な目線で書かれており、読みやすい。
麻生家のルーツもわかる。

興味深いのは靖国神社の国有化だろうか...続きを読む
安倍さんの著作にもあったが、国家の為に命を捧げた英霊たちを祀る靖国神社の参拝がなぜ政治問題として騒がれつづけなければならないのか。

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Posted by ブクログ 2015年01月08日

今社会に必要な政治家は過去の常識に囚われず、時代に合った政治を行える政治家ではないのか。マンガ好きのイメージが強い筆者は、今の日本に存在する多様な問題についても、頭の柔らか発想で解決策を示している。簡単な文章で、様々な問題について触れ、解決策を示しているため、社会を知る為の本としても読めます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月26日

政治家麻生太郎氏が日本の可能性、及び、これからの政策について述べている。
氏が総理大臣であった頃、メディアでは触れられていなかったことなどが書かれており興味深いものであった。
また、読んでいて氏が日本の未来を憂いるだけでなく、しっかりと希望を持っているということがわかる。

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Posted by ブクログ 2013年11月28日

以前から麻生さんを支持しているが、やはり政治家は大きな夢とそれを実行する行動力、そして人に愛される人間性がある人になってもらいたいものです。

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Posted by ブクログ 2013年11月09日

何かの書評をみて手にとってみた。麻生太郎というと、一言要らん事を言ってしまう政治家というイメージしか無かったが、たまに覗く軽さと根拠に乏しい所は感じたが、一読の価値は大いにある。と僕は思う。読んで共感出来るか否か、それ以上も以下も無いだろ。

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Posted by ブクログ 2013年06月16日

世界における日本の立ち位置を再認識できたのは良かった。周辺国にとって「日本はアジアにおけるビルトインスタビライザー、つまり安定勢力として機能」し、自国については「日本は世界が全体として安全、平和なことに、自らの繁栄を託す国である。」と麻生さんは表現されていますが、この姿勢は、この先も日本が外交での選...続きを読む択肢を考えていく上で大切なスタンスだと感じます。そうなれば、ODAも単にバラマキと揶揄するのではなく、その観点から考えて有効なのか検討していくべきなのだろうと思えました。
日本の底力を語る第二章では、どこでも語られるような日本の技術やサービスの質に焦点を当てるのではなく、サブカルチャーやニートを議題にしているあたりは麻生さんらしさなのかなと思う。
特にニート問題に関しては、そのものよりもその前後にある「教育」と「社会」に着眼されています。
戦後、発展途上の日本において最も必要とされていた労働者やサラリーマンを量産する上では優れていた平準化教育も、職業や価値観の多様化、雇用の流動化が進んだ現代では錯誤したシステムになってしまっている。一方、その均一した教育の先には、先行きの全く見えない混沌とした社会が広がっている。
その狭間に立たされる彼らは、そうした構造が故に考えを突き詰めても答えらしい答えは見出せず、モラトリアムを再延長してしまう。そこに社会への参加の動機付けをいくら施しても問題の解決にはならないとの見解には非常に納得させられました。

政治家は言葉だけ。確かにそのイメージしかない。
でも、それに対して放つ「ビジョンとは大風呂敷である」
これはいい言葉だと思う。
負け犬根性が染み付いているのか、能ある鷹が爪を隠し過ぎているのか、日本は自分達を控えめに見過ぎた故に、ついには気付けなくなってしまった部分が結構あって、それらを掘り起こすには過剰なくらいの気構えも時には必要なのだろう。
しかし、本にすると面白く読めるのに、こと政治となると、なぜこれほど無味乾燥になるのかとも感じた。国民と読者は同じ人間なのに、同じ人間である政治家と著者は違う方向を見ているからという気がする。国民を見ない揚げ足取りの討論大会に辟易していることに早く気付いて欲しい。

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Posted by ブクログ 2013年02月16日

日本人はもっと日本のことを知るべき。
知ったら絶対自分たちのこと、日本のことを誇りに思える。
自分自国を卑下して自虐してってのをいつまでも繰り返すのは、もう止めよう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月22日

1. アジアの実践的先駆者
2. 日本の底力
3. 高齢化を讃える
4. 「格差感」に騙されてないか
5. 地方は生き返る
6. 外交の見取り図
7. 新たなアジア主義
からなる書物。日本の底力を見直し立て直そうと気持ちを奮い立たせる
ないようであった。
マスコミはどうして、偏向報道が多いのだろうか...続きを読む
麻生氏の考える政策もまた日本のためを考えたものだと感じた。
読んでよかったと思うものである。

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Posted by ブクログ 2012年02月20日

様々な社会問題・事象について異なる視点から述べられている点が非常に面白く、だからこそ、日本という国について希望を持てる内容だったのではないだろうか。

「この問題をこう見るから問題なんだ。実際こうじゃないか。こう考えるじゃないか」と述べる一方で、具体的にどう取り組めば明るい方向へ向かうことが出来るの...続きを読むか、将来的にどうなるのかというヴィジョンが欠如していたように思える。

全体的には日本という国に対して国民として希望を持てる。
また、日本国が行なっている各政策はマスコミが書き立てるほど無駄なことでも無いし、彼らが書かないような効果やエピソードだってあるんだ。ということを知ることが出来る。


印象に残ったフレーズを。
「ただ、お金もないのにお嬢様学校に行くことが、娘にとって幸せか、料理人として一流になりたいという夢を無視し、テストの成績がいいという理由だけで医学部を受けさせることが子供にとって幸せか。子供の将来を考えると不安なのはわかるが、大学にいくだけで幸せが約束されるわけではないということは、子供に教えなければいけないと思う。」(麻生太郎『とてつもない日本』新潮新書、2007、p101)

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Posted by ブクログ 2012年02月08日

日本を元気にする発言を繰り返す、ポジティブな総理。いま必要なのはこんなリーダーなのかもしれない。その意味で、言葉を知らないとか、どーでもいいことでバッシングを食らった麻生氏はもったいなかったと思う。

マンガの威力は本書で改めて認識しなおした。たしかによく考えると、インターパルで知り合う外国人はほと...続きを読むんど日本のマンガ好き。

野田総理では元気は出そうにない。予想していたよりもよい本でした。

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Posted by ブクログ 2011年12月23日

世界から見た日本をもっともよく知る人物であると言える外務大臣の麻生太郎さん。
血筋は吉田茂元首相を持つサラブレッドであるが本人は「私は劣等生だった」と言うのもありどこか人間味の溢れるまっとうな政治家です。
本の内容は一言で言えば「日本人には気付きづらいけれど外から見たら日本はホントにスゴイのだ」って...続きを読むところです。
外交の成果なんてメディアは悪い面だけしか映さないので必読です。

政治家「麻生太郎」はこの一冊を読み終えると感じるかもしれないけれど自分の考えを述べた後に「・・・どうだろうか?」と続く場面がけっこうある。
性格なのか口癖なのかは分からないけれど民主主義だし対話型の政治家でしょう。
次期総理としても期待も大きい麻生さんの今後の政治活動は注目ですね。
成績優秀で挫折を知らない人が政治家になったりトップになったりするのも多いなか
学年成績が145人中140番なんて劣等生がいずれ総理大臣になったりしたら結構おもしろい事をしてくれるかもしれない。
歴代最高の総理と今でも言われるあの人は中卒だし
若いうちの挫折や若いうちの苦労を知っている人ほど何かを成し遂げる場合ってあるような気がする

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Posted by ブクログ 2023年04月01日

悲観的になっている日本を元気にする、愛国心溢れる一冊。
ただ励ますだけにとどまらず、国益を重視した麻生さんなりの政策案を除くことができ、説得力が増している。

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Posted by ブクログ 2020年02月17日

【一口感想】

 「「アジアン・イズ・ビューティフル」。日本は今も昔も輝いている」
 
【3行要約】

 ・総理大臣も務めた麻生太郎さんが描く「戦前と戦後の日本」と「ソートリーダーとしての日本」
 ・戦後の日本が日本人の誇りを失わず走り続けてきたことがアジアの復興につながった
 ・国力の回復も、アジ...続きを読むア圏のリードもすべては日本のおもてなしの心によってもたらされた

【所感】

秋葉原で演説にたったことと、自身がマンガ好きであることを公表したことから、いわゆるオタクの人たちに大人気となった麻生太郎元首相が、日本の強さについて書いた本。以前から保有していたまま積ん読になっていたが、トランプ氏が米国大統領になったことで日本の外交力が試される時代になったと感じたこともあり、留学経験や外務大臣としての暦も強い麻生さんが書かれたこの本を書庫から取り出して読んでみた。

薄くて量もそれほど多くなく、平易でとても読みやすい文体で書かれているので、早い人なら正味1時間程度で読み切れてしまうだろう。

個人の自叙伝的な部分もいくつかあるが、その多くは日本がここまで国力を回復してくるまでに至った経緯や、なぜそれが成就できたのか?という点について、彼なりの考察を加えて描かれている。

最近、やたら「日本のここが凄い」とかいって持ち上げるTV番組が増えているが、ああいう下世話で思慮の浅い表面的なものではなく、日本人が魂のなかに刻まれている「おもてなし」や「気遣い」といったものが、アジア圏をはじめ諸外国に対して「日本が我々にしてくれたことは素晴らしい」と信頼を得て、アジアのソート・リーダー、失敗も成功もすべてさらけだす実践的先駆者として、アジア圏を引っ張ってきた。外交をベースに話をするあたりは、さすがに外交官としての経験が長いだけある。表側で報道されていた内容とはまったくことなる点も多く記されており、個人的にも発見が多かった。

彼曰く、これまではソートリーダーとして自らが実験台となり、敗戦から現在までの復興ロードを突っ走ってきた。国の運営そのものであったり、外交であったりはまだまだ課題も多いが、国民の生活レベルという点においてはすでにほとんどが充足された状態にまで到達している。だからこれからは、自分たちがいかに素晴らしいかを自慢するのではなく、得てきた失敗や成功例などを自分たちが所属するアジア諸国に還元していくようにすればいいのではないか、というのが著者の主張だ。これには私も同意する。

しかし、本書を読んでいて、私はなぜか不思議な共感を得ることが多かった。
それがなんなのか、最後の章を読んで理解した。

この本に記載されていることは、外交や国同士の関係を語った話ではない。

これは、いわゆる「リーダーシップ」そのものだ。

得てきた技術や経験を、自分たちをより高めることに使うのではなく、まだ足りていない周りの人たちが、自立、そして自律できるようになるために使う。そして次世代のリーダーとなる人間を育てる。本当に信頼されるリーダーというのは、自分が一番前を走るのではなく、他の若くて勢いのあるものたちを前に立たせ、後ろから全面的にサポートできる者だ。

日本は、間違いなくもうそのステージに来ている。

著者の言うように、経験を分かち合い、手を差し伸べ合うネットワークの構築こそが、次世代の日本に課せられた使命なのだと思う。


【引用と気づき】
[more]


P.21 「ソート・リーダー」(Thought Leader) 「先駆者」という意味
    日本は成功のみならずむしろ失敗例を進んでさらけ出す実践的先駆者
P.25 GDP1単位を生み出すのに、アジアを1原油とするなら北米は0.5、
    日本は何と0.2のみ。環境問題に必死に取り組んできた結果がこれ。

P.48 日本ではポケモンやドラえもんがディズニーを押しのけて中心にいる。
   ポケモンは言葉を話さないが、会話なしでもコミュニケーションがとれる
   日本文化の象徴。

P.72 すべての大人は子供を経験しているが、老人は経験していない。
   なのに全てを解り切ったような話をするのは僭越だ。

P.91 「このままだと日本はアメリカのような不平等社会になる」などと
    言われるが、ではなぜそのアメリカに移民が殺到するのか。
    共産主義の元、はるかに平等に気をくばっていたはずの中国やソ連には
    移民がほぼなく、亡命や難民が多いのはなぜか。
    それは、今が貧乏でも努力次第で成功するチャンスがアメリカには存在するからだ

P.178 海上自衛隊がサマワ駐留の際、信用を勝ち得た理由
    ・現地の議会や部族長などすべての場所に、リーダークラスが制服を着て
     挨拶に回った
    ・その地域で必要とされることを現場からすべて聞き出し、それを確実に
     実行した。しかもイラク人と一緒にやった。
    ・ブルドーザーの操作をしているところに居たイラク人にその操作方法を
     教え込み、その後イラク人は日当をもらいながら特殊車両の運転を習得する。
     陸上自衛隊が撤収しても手に職が付いているので就業にありつける
     他にも病院や学校で同じことをした。
    こういったことの積み重ねが、結果として日本のブランドイメージを作り
    力となり、国益につながる。
    自衛隊は最高の外交官だ。
    

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Posted by ブクログ 2019年01月02日

なかなか痛快な一冊なんですが、んー、しかし、「偏屈おやじの面白放談」みたいになっちゃってるよなぁ。安倍さんの「美しい国へ」の方がずっと格調が高かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月03日

<目次>
はじめに
第一章 アジアの実践的先駆者
日本は必ずよくなる
成功も失敗も進んでさらけ出す国
安定化装置としての役割
アジアの幸福
第二章 ニートも、捨てたもんじゃない
若者のソフトパワー
日本がロボット大国である理由
私は劣等生だった
第三章 高齢化を讃える
若さは至上か
還暦過ぎたジョン...続きを読む・レノン
老人の労働力
第四章 「格差感」に騙されてないか
平等が生み出す不平等
なんとなく気が晴れないだけ?
教育は格差より悪平等の問題
第五章 地方は生き返る
炭鉱からベンチャーへ
三位一体改革で親離れ
役人の時代の終焉
地方の底力の集合体が日本
第六章 外交の見取り図
外交は難しいか
中国の台頭を喜ぶ
北朝鮮が忘れてはならないこと
靖国は、外交問題ではない
第七章 新たなアジア主義―麻生ドクトリン
SARSと人間の安全保障
価値の外交
民主主義は終わりのないマラソン
自由と繁栄の弧を広げる
国造りのお手伝いをする
中央アジアの「グレート・ゲーム」
自衛官という外交官
アジアとのしなやかなネットワーク
おわりに

****
メイデン閣下が外務大臣だった頃の著。
なかなか面白かったです。この人はやはり政治家である以前に一「経営者」なんだなぁ…とところどころで感じる内容でした。

面白かったのは、外務大臣就任後、日本のODAで建設されたニューデリーの地下鉄を視察した際に現場担当者が言った話。

―――――――――――――――――
最初の現場説明の際、集合時間の八時少し前に行ったところ、日本から派遣された技術者はすでに全員作業服を着て並んでいた。我々インドの技術者は、全員揃うのにそれから十分以上かかった。日本の技術者は誰一人文句も言わず、きちんと立っていた。自分が全員揃ったと報告すると、「八時集合ということは、八時から作業ができるようにするのが当たり前だ」といわれた。
悔しいので翌日七時四十五分に行ったら、日本人はもう全員揃っていた。以後このプロジェクトが終わるまで、日本人が常に言っていたのが「納期」という言葉だった。決められた工程通り終えられるよう、一日も遅れてはならないと徹底的に説明された。
(略)
我々がこのプロジェクトを通じて日本から得たものは、資金援助や技術援助だけではない。むしろ最も影響を受けたのは、働くことについての価値観、労働の美徳だ。労働に関する自分たちの価値観が根底から覆された。日本の文化そのものが最大のプレゼントだった。(略)
(P10~11)
―――――――――――――――――

新人研修だな…と読んで最初に思いました(笑)私も研修時に「9時就業開始だとしたら、9時にかけ込んで席について「セーフ!」って状態はすでにアウト。PCを使う仕事なら、9時にはPCを起動し終えて、今からすぐに仕事に取りかかれる、って状態になっていないといけない」と言われ、基本的に30分前には準備完了になってないとダメ…と言われたものです。今は…インド状態です…。

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Posted by ブクログ 2012年09月30日

政界のサラブレッド、麻生太郎先生の著作。
この人の祖父は、なんとアノ吉田茂。

面構えやスタンスは嫌いじゃないし
考え方にも共感を持てる部分が多いのだが、
まあ頭はそんなに良くないね、この人。

それを自覚している(?)かのような
氏の経験に裏打ちされた考え方と理論は
そこらの秀才の論...続きを読む文よりよっぽど共感が持てる。

本としては平凡なので☆3つですが、
選挙に行く前にはぜひ一読して欲しい本。

まだまだ自民党は腐っちゃいないぜ。

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Posted by ブクログ 2012年06月26日

 特定の人たちには閣下という相性で呼ばれている元総理大臣が書いた本。

 元総理大臣が書いた本と言えば、小泉さんや橋本総理の書いた本なども呼んだことがあるが、それらと比べて幾分さっぱりした感じで読みやすい。

 本の内容はタイトルの通りであり「日本がどれだけ凄い国か」ということ。
 最近は政治家も日...続きを読む本は凄い国だなどとあまり言わなくなった。口を開ければ悪い話しばかり。それが事実だったとしても、癌患者に毎日病状を伝えるだけの医師など不要なのだよ。と思ってしまう。そんな中でこの本を読んだからか、政治家が日本の自慢話をしているのは新鮮に感じた。

 日本が凄い国だという話し以外では靖国問題についても書いてある。
 靖国を国営にしてしまうと言うアイディアは総理経験者の話しとしては面白い。実現可能性はさておき、そういうアイディアは政治家が積極的に出して欲しい。


 繰り返すが、この本はとても読みやすい。


 軽く読める。1、2時間ほどでさっとよめるのではないだろうか?


 日本の元総理がどんなことを考えていたのか?そんなことをさらっと読んでみるのも良いのではないだろう。

 最後に一つ。

 今とは、過去から流れている時間の一点である。
 未来とは今から先に流れる流れではなく、過去から今を経由して流れる流れである。

 今だけを見て物事を考えるなかれ。

 格差問題の話しを読んだときの私の思いである。

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Posted by ブクログ 2012年06月19日

麻生太郎と言えば、つい最近までは”吉田茂の孫の七光議員”というイメージしかありませんでしたが、国会議員で唯一と言ってよいほど、日本が世界をリードしている”漫画”について肯定的なイメージをもっている人だと思います。

暗い日本悲観論が横行するなかで、元気付けられる本でした。また、靖国神社が他の神社と...続きを読むは異なるものであることを初めて知りました。

以下は面白かったポイントです。

・日本は成功も失敗も進んでさらけ出すことが出す国である、日本の強みは以下の通り(p21)
1)ソート・リーダー(先駆者)
2)財政における自動安定化装置(累進課税制度)
3)国対国の関係に、上下概念を持ち込まない

・日本には全世界で稼動している産業用ロボット(85万台)の42%がある(p54)

・3J:ジャパニメーション、Jポップ、Jファッションは日本の強み(p59)

・宗教は、天国へ行く「機会」は平等と言っているに過ぎない(p88)

・今の中国に活力のある理由は、市場経済を導入し、「結果の平等」の建前を崩して、「機会の平等」へシフトしたから(p92)

・7万以上もあった町村数が、1889(明治22)の大合併で1万1859市町村、2003年に3181市町村、現在は1804へ減少(p110)

・2007年4月、日本海側に初の政令指定都市が制定(p121)

・国連安全保障理事会に、北朝鮮の暴挙に対する決議案を提出したのは、国連加盟以来、初めて、米英仏、デンマーク、スロベキアが共同提案国となる(p137)

・靖国神社は、神々を祭る本来の神社でないので、神社本庁に属していない。全国に52ある護国神社も同様の性格(p149)

・日本の陸自衛隊員は、イラク人道復興支援のために来たことをイラク人に確信させることができたのが、イラク派遣成功の要因(p178)自衛隊の給水車には、日本の国旗以外にも、「キャプテン翼」のロゴマークも貼ってあった(p60)

<<2009年5月記入>>
2009年5月現在首相である麻生氏が外務大臣であったときに書かれた本です、彼の評判は通常の世論調査では把握できないかもしれません。完全な対米追随でアメリカの評判をとった小泉氏とは異なるとは思いますが、彼の考え方もなるほどと思える部分がありました。

特に、靖国神社が他の神社と異なっていること(p148)は初めて知ったことでした。日本国の莫大な累積債務を取り上げて不安を煽るのは誰でもできることですが、日本の底力を政治家がこの本で述べてもらえると日本国民の元気付けられると思います。

以下は気になったポイントです。

・昭和中期まで日本の高度成長の陰に、公害に代表される環境破壊があった、日本はその反省を活かしてエネルギー効率が世界で最も良い国となった(p25)

・日本とは何か、という問いへの最後の答えは、「国対国の関係に、上下概念を持ち込まない国」である(p32)

・一緒に働きたいのは、高学歴者ではなく、「気持ちの良いひと」「波長の合う人」である(p66)

・格差拡大の第一の理由は、高齢化、次にデフレである(p96)

・三位一体改革とは、1)政府から自治体への補助金削減、2)国税から地方税への税源移譲、3)地方交付税の変更、である(p113)

・国、地方の公務員の合計が342万人で、それらの経費が30兆円、税収82兆円と比較すると経費が大きいことがわかる(p115)

・日本は不況と言われるが、貿易収支・経常収支ともに黒字なのは先進国中で日本のみ(p122)

・2006年、日本は国連安全保障理事会に、北朝鮮の暴挙(弾道ミサイル7発の発射)に対する決議案を上程した、国連加盟後50年で初めて安全保障理事会をリードした(p137)

・靖国神社には、遺灰・遺骨といった物質的な何かはない、あるのは精神的は抽象的なもの、日本人の「集合的記憶」である(p141)

・戦争遺族に対する給付を受けている人は、1982年当時は154万人であったが、2005年には15万人、戦友の人たち(恩給受給者)は、1969年のピーク:283万人から、2005年には121万人となっている(p147)

・靖国神社は、神々を祀る本来の神社ではないので、伊勢神宮以下の8万の神社を束ねる神社本庁に属さない、戦前は陸海軍省が共同で管理していた(p148)

・設立経緯、施設の性格を考慮すると、全国に52社ある護国神社と同じ性格を持っている、靖国神社が変わろうとする場合、護国神社と一体で行う必要あり(p149)

・日本の自衛隊はイラクのサワマで信用を勝ち得た、現地の議会、部族長の全てのところに、士官・部隊長クラスが挨拶に出向く、いわゆる根回しを周到に行ったから(p178)

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