感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『キャンドル』以降、目が離せない作家さん。
今作は7つの連作短編集。
同じ中学に通う1年生から3年生までの登場人物は、それぞれ出身小学校、部活、兄妹というようなつながりがある。
聞くことが大事だとわかっていても難しい。
大人も子どもも「らしさ」の枠にはまってないと不安になる気持ちと、その「らしさ」に苦しめられる気持ちが痛いほどよくわかります。
中学生、そしてその年頃の子供を持つ親世代にも強くおすすめします。
Posted by ブクログ
7つの短編が連作に。
何気なく言っていた言葉、
この人はこうだろうという決めつけが
誰かを傷つけ苦しめてるのかもしれない
誰かに話を聞いてもらうだけで
楽になるよね
それをこの物語では黒野良輔がしている
かつていたくろノラみたいに
テセウスの船
ヘラクレイトスの川
Posted by ブクログ
7つの短編連作、児童書です
中学校での人間関係が崩れたり修復したりの話
終始、黒野くんが良い子過ぎて泣けちゃう…
どいつもこいつもあれこれ悩んで振り回されて…そういうのって愛おしい
大人だって人間関係に悩みますからね
一読の価値あります
心を揺さぶられました☺️
今年読んだ中で一番オススメしたい本
Posted by ブクログ
とある中学校を描いた連作短編集。
少しずつ繋がって、少しずつ広がっていく交友関係がリアル。最後はまた泣かされてしまった。
価値観をアップデートするためにも大人も読んでほしいなー。
Posted by ブクログ
まさに群像劇。すごく優しい物語。登場人物たちにちょっとしたヒントや手助けをくれる、不思議な存在もそれはそれで良いんだけれど、黒野くんはそうじゃない。みんなと同じように悩んで感じて、考えている一人の中学生なんだ。
三澄先生と黒野くんの会話、助けてやろうと思ってるんじゃなくて、ただ好きだからいっしょにいるって良いな。黒野くんの飄々としたキャラも、タイトルの「聞かせてくれよ」も良い。
Posted by ブクログ
多感な中学生の短編連作集。
主人公それぞれの悩みや葛藤がなかなかリアルに描かれていた。
話を聞かせてと言ってくれる誰かがいるって、すごくありがたいこと。
そして心の内を話す時って、まとまった文章でなくても、もやもやしたそのままの気持ちを伝えればいいんだよな。
黒野君みたいな子がいてくれたら、自分の進むべき道が自然と見えてきそうだなと思った。
Posted by ブクログ
10代の頃はちょっとした言動に傷付き、心が折れてしまう。なのに、相手の気持ちを深く読み取れずについつい軽い気持ちで心無いことを言ってしまい、傷つかせてしまう。
そんな描写がリアルに感じられる1冊。
最後、みんなの傷が癒やされていく様にホッとして、その中心に常にいる黒野くんの存在が大きい。
Posted by ブクログ
とある中学校の生徒たちの友情を描いた短編集。人間だから、喧嘩もするし、嫉妬もする。些細なことですれ違い、それが長い間解消されなくて、ぎこちないままになってしまう。そんな風にもつれた糸を、外から解きほぐしてくれる人がいたら…。
各話に共通して登場する黒野くんが、その役割を果たす。他人のいざこざに突然首を突っ込んでくるお節介かと思いきや、話を聞くだけ、ちょっと背中を押してみるだけ、というつかずはなれずの微妙な距離感を保つ黒野くん。
「安心していい。困ったことは起こらない。」
根拠がどこにあるのか分からないけど、そんな無責任な言葉でも、誰かの大きな支えになる。みんな、黒野くんの存在に助けられている。最終章で、そんな黒野くんの心の内側が少しだけ覗けて、彼が受け取った優しさに、暖かさに、感動した。
Posted by ブクログ
とある中学校を舞台とした連作短編集
「話を聞いたり」「話をしたり」することで
気持ちの変化があったり
様々な人と人との繋がりあいで
学校生活が少し変わったり
でもちょっと伏線回収的にはモヤモヤ
保健室の先生やキーとなる人物がいるものの
それがスッキリと明かされるわけではないので
それを求んでしまうと肩透かしかも