【感想・ネタバレ】真夜中のたずねびと(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

途中で読むのが辛くなってくるような、生々しい人の悪意や業。
特に、殺人事件の加害者家族に降りかかる周囲の悪意が、もう嫌らしくてしんどい。

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2023年07月31日

Posted by ブクログ

 恒川さんの作品の中でも、かなり現実的、かつ、ホラーよりもサスペンスに寄った、少し珍しい短編集。連作やシリーズものではないものの、各作品の雰囲気が似通っていたり、いずれも「家」や「旅」や「家族関係」にフォーカスされていたり、同じ人物が複数にわたって登場したりと、一冊のまとまりとして楽しめました。
 内容は現実的とは言え、そこはやはり恒川さんで、ぞくりと寒気を覚える少しの「非現実」要素や、生々しくも美しい自然描写は健在です。
 話はいずれも大変重く、結末も後味がいいとは決して言えないのですが、読んでいて不快感をもよおさないのは、文章の巧みさゆえでしょうか。とは言え、どれもしっかり怖かった(涙)

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

各ストーリーの登場人物同誌の関係性が薄めの連作短編集。

単行本発売時の「好書好日」のインタビューでも語られているが、これまでの恒川作品の最大の特徴といえば、幻想、ホラーファンタジー。デビュー作「夜市」から続く安定のスタイルを今作品は敢えて角度を変えて現実を描いている。(エッセンスとして多少 非現実的な要素は含まれている。)

どこにでもいるような普通に生きている人間が、ある日突然何かのキッカケで生活が反転するかもしれない可能性。各主人公が背負う重たく影を持つ現実と、再生へ向かう心理描写がどこかキッパリと清々しく、その対比が絶妙なバランスで読みやすかった。

とはいえ、個人的にはやっぱり従来の恒川節の世界観が好きなのだなぁ。
恒川作品でいうと、「夜市」に収録されている「風の古道」がいまだに1位の座に君臨し続けている。

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2023年05月25日

Posted by ブクログ

他の方も書かれてるように、
恒川さんの作品の中ではファンタジー要素は少なく、
現実的な話が多かった。
よくある話ではないだろうけど、
実際にありそうな話

しかし連作というにはあんまり繋がりも感じられず、
セパで書いてもよかったのでは?という感じもある

相変わらず読みやすくサクサク進んだ
明け方まで寝れなかったし残り少しだったので
夜中に読み切った

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2023年09月04日

Posted by ブクログ

夜市は忘れられない名作であったことから、久しぶりに著者の本を手に取った。
ここのところ似たような本ばかり手にして貪るように読んでしまったので、新しいものは得られなかったけれど、その勢いで久しぶりに著者の本を読めてよかった。

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

これまでに読んだ恒川作品とは一味違ってファンタジー要素が希薄。ダークな雰囲気はそのまま、現実世界を舞台にしたミステリー風の連作はどれもサスペンスフルな展開で、著者の新境地を感じさせた。

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2023年05月04日

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