【感想・ネタバレ】わたしの結び目のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

どうして、ちょうどよく、仲良くできないんだろう
どうして、ちょうどよく、大事にできないんだろう

独占欲が暴走する女友達と、その毒牙?にかかった転校生。
女の友情の歪さを描いた作品は多いけど、これは転校生の心の広さに救われているなあ
逃げて、もう捨てて、と思いながら読んだけど
最後の最後まで受け入れて優しすぎる。
転校生は転校生で正義感(もはや偽善)があり付き合っているものの…

もうひとつ。
やはり家庭環境って、人間形成に大きく関わってるんだな

ふたりの視点で語られ進むけれど
最後、手紙を渡したあとに転校生の視点で話が続かないのが怖い。
何を考えて受け入れたんだろう

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2023年06月16日

Posted by ブクログ

中学から転校した自分と重なる部分もあった。女子ならではの感じも当時もあったなと思い出した。
同い年の作家さんだったから衝撃
最後まで苦しかったけど、違う作品も読んでみます。

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2023年06月01日

Posted by ブクログ

中学時代の女子特有のグループやカーストも絡むけど、根本それじゃないな。無視される、机に菊の花瓶置かれる。いじめの型ではあるけれども、実態は決して教育委員会ではつかめないだろうな。そして、その行為をされる側が、行為をする側にどんな態度をとるかが試されてるのだと思う。

いや、違うかも。

いじめであれなんであれ、きっと傷つける行為をする側が試されてる。勇気と信念を最終的に示した転校生の里香。さて、彼女はどう受け止めるのか。

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2023年07月15日

Posted by ブクログ

自分たちもきっと通ったであろう10代の「秘密」や「こだわり」や「気持ちに刺さること」など、丁寧な言葉や表現で描き出してくれている作品。
学校は小さな世界だけど、彼女たちにとってはそれが世界のすべて。
自分や友人が物事をどう見ているのか? どう感じているのか? 痛々しほど若い感性が表現された作品で、この筆者(年齢)だから描ける世界なんだな、と感じました。
2人の主人公の視点で人称を映しながら描かれる作品なので、一方に偏らず「どちらの立場からも」描かれているので、読者も客観的な目線で読み進めることができると思います。

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2023年07月15日

Posted by ブクログ

女子高生たちの心の距離感に胸がしめつけられる… 甘く優しげでも、薄く冷淡な友情で #わたしの結び目

■きっと読みたくなるレビュー
胸の奥がうずく、いい作品ですね。
小さな社会ともいえる学校、そこは人間関係がすべてともいってもよい世界。距離感、温度感、価値観のズレから、紙一重でいじめへ発展してしまう。まだ未熟で、しかし懸命に生きている高校生たちを丁寧に描いている作品です。

物語は女子高生二人の目線で語られていく。
かつての学校でいじめにあっていた転校生「里香」と、いつも校内で一人ぼっち過ごしている「彩名」。二人は制服のリボンの結び方をきっかけに仲良くなるのだが、次第に双方の想いがかみ合わなくなってきて…

特に彩名の心情描写が素晴らしく豊潤に描かれていて素敵。序盤は彼女の人との交流の価値観について、さっぱり理解ができない。しかし読み進むにつれて、彼女の心の不安や諦めを見ていると、少しずつ読者にも理解ができてくるのです。

里香の行動や感情も見ていて苦しい。ひとりきりのクラスメイトに手を差し伸べるも、打算的でまったく温かみを感じない、どこか悲しい優しさなんです。

彼女たちの友情や愛情は、スポーツ飲料みたいに薄い。爽やかな甘さで表面上は満たされるけど、エネルギーにはならない。それでも隠された真実から、彼女たちはひとつ約束をする。これからの若い二人を見守ってあげたくなりました。

真下みこと先生の作品はいくつか読んできましたが、本作が一番好きです。
若い世代の微妙な悩みを深く描けていて、これは先生の強みですね。これからも期待したいです。

■きっと共感できる書評
入学、就職、転勤、結婚、引越など、人生は環境が変わると、交友関係も変わってくる。また人それぞれ成長したり、堕落したりと、常に変化があるもの。

私もかつて新しい環境でやる気になっている時に、古い友人に執着されてしまったことがある。いまになれば、その友人が決して足を引っ張りたかったわけではないことは分かる。ただ当時は、人間の距離感というのにとても苦労しました。

自分の足で立てるようになるまで支えてあげることの難しさ、そして大切さが身に沁みました。

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2023年07月08日

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一人でいい。自分のそばに居てほしい。
独占欲、嫉妬がその関係を歪める。
ボタンの掛け違い、タイの結び方の違いが悪い方へ自分を誘う。
相手のことを思えば不幸にならないかもしれないのに。
真下みことさんの作品は、平凡と思われる日常に潜む怖さを教えてくれます。

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2023年06月03日

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ネタバレ

中学生のころの、友だちの顔色を伺う嫌な感じを思い出した。中学生だからこそ神経質になってしまう。大人になったら今では友だちなんてその時々で変わるから無理に仲良くする必要はないと伝えたい。いじめられたり仲間はずれにされるほどではないものの、喧嘩をしたり恋愛でギスギスしたりした経験は女子なら誰でもあるのではないかと思う。まだ人間として未熟なところがある分残酷なことができてしまうんだろうなと思った。
子どものころの家庭環境はどうしても人格に影響を与える。情緒の安定した親に育てられただけで充分だと感じた。

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2023年04月19日

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ほんタメのタクミさんの言うところの、生々しく、学校という閉鎖的な空間で感じていたもう二度と味わわないであろう気持ちを思い出す、くすぐったくなる作品。

ふと、通っていた学校の教室のことを思い出した。

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2024年03月29日

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一見すると丸く収まったかのように見えるけど、ちょっと冷静に考えてみると全然そんなことないですね、というラスト。

こうした問題について個人レベルの頑張りで対処するのは非常に難しいよ(というかムリだよ)、という問題提起として受け止めておく。

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

多感な時代の中学生の女子学生の心の中なんて男の小生には全く理解出来ない。ただこの本は女心の心理の一例として語っているのだろうがやはり読後感は疲れるし気が重くなる。最後にこんな形で終わってしまって良いのだろうかと考えるとますますます若い時代の女子の心の中なんてわからなくなってしまった。

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2023年06月06日

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イジメの対策をアンケートで済ませているうちは、悲劇は繰り返される。思春期の子ども達の思考を抉り取る様な小説は大人こそ読んだほうがいい。特に子どもに関わる仕事をしているならば。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

ゲラをもらったのに
興味なくて放置してたやつ

タイトルから想像してたのとは
ぜんぜん違う
割と重めの話だった

クラス中から無視されたり
靴捨てられたり
椅子に画鋲まかれたり
かばん捨てられたこともあったけど
あれ、いじめだったんだな
悲しかったし腹も立ったけど
学校行きたくねーなー
ってほとんど思わなかった
学校は行くもので
いじめられてなくても
1人で座ってんの
ぜんぜん苦じゃなかったからな

読んでて
過去を思い出してツラいと思わなかったし
それより何より
自分だったらこんなやつ
絶対信じられんし
二度と関わらんな…
って思った

なので
りかちゃんのこと理解不能
一人ぼっちの人を見るのは
自分もほっとけんと感じるけど
ここまで介入しないな
理解できん

なのでラストがちょっと不満
どう落とすんかなー
ってドキドキしたけど
拍子抜けというか
呆然とした

一気に読めたし
怖かったから
星は3つ

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

あー、あったなぁ、あるある。
って共感しながら読み進めていました。
女の子同士のグループとかいざこざとかそういうの、面倒だったなぁって。
とても共感できるお話でした。

ただ、結末がこんな感じかぁという終わり方で、う~んってなりました。

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2023年05月10日

Posted by ブクログ

帯には「女の子同士の友情」とある。
友情とは相手の立場を尊重し思いやる心。
その意味で言えば、この物語に登場する女の子達に友情は一切存在しない。

自分が孤立しないように、相手に執着し束縛、意に添わなければ汚いやり方で陥れる。
狂気すら感じる独占欲はイヤミスを通り越してまるでホラー。
教師も親も生徒達も、皆どこか歪んでいて、共感出来ないどころか胸が悪くなる。

学校生活だけが全ての多感な時期とはいえ、閉鎖的な空間に漂う悪意の渦に飲み込まれそうになった。

そして陰鬱な展開のまま迎えたエピローグ。
ラストに呆然。
誰も救われない。

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2023年04月26日

Posted by ブクログ

転校生里香と彩名との関係と制服のリボンの結び目がキーポイントとなる。いじめはあったのかラストの手紙の秘密にハラハラドキドキの一気読み間違いなしの傑作です。あなたも読んで興奮して下さい。

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2023年04月03日

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