【感想・ネタバレ】くもをさがすのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いつも元気印(私が勝手に思ってる)の西加奈子が声を出して泣いてた。それだけすごくすごくしんどいことが重なってた。
それなのにやはり彼女は強い。「私が平和に胸を失ってる時、ウクライナでは、たくさんの民間人が殺されていた」と遠い国のことを慮る。
ぼうず頭も胸の線もとても素敵だと思える。
「乳房、子宮、卵巣を失っても私は女性だ。私がそれを決める」
やはり西加奈子だ。

100%幸せだと感じる時、同時に100%の気持ちで失うことを恐れ、未知の恐怖を孕んだ新しい日常を経験しながら、彼女の人生は益々輝くことだろう。だからこれからも大海に小石を投げ続けて。

「あなたは時に幸せで、時に不幸だった。あなたは時に健康で、時に健康を害していた。あなたは時に生きることそのものに苦しんでいて、時になんでもない日常に無情(ここは無上、ではないかな?)の喜びを感じていた。あなたに、これを読んでほしいと思った。」

……届きました。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私の話ですがコロナ→心筋炎→心臓の難病発覚

心筋炎からの定期検査で難病がみつかり、どん底にいる時に本屋で偶然この本を見つけ即購入。
その時の自分の心にすーっと入っていく感じで、答えのないモヤモヤに少し救われました。

やっと落ち着いたと思ったらその3ヶ月後に、まさかの甲状腺のガンが発覚。
さすがにどうして私ばかりこんな目に遭うのかと悲観的になりました。手術が終わるまでは現実に向き合えずこの本も手術が終わって読み終えることができました。

そしてまたこの本にどれだけ救われたか。
同じフレーズを何度も読み返しました。

特にこの文章(以下)を読んだ時に自分の心のモヤモヤを言語化してくれたようで、心がすーっとしたことを覚えています。何度も読み返し、なかなか仕事が見つからずモヤモヤしてる今も読み返してます。

「私の体は私のもの たった一つ
みなさんの体もたった一つの命 人生
社会の基準に合わせてジャッジする必要は全くない」

病気になる前は、走ったり運動したりしてストレス解消してましたが、病気後は倦怠感もありなかなか思うように体が動かず。

ですが、西加奈子さんの強さに私も負けてられない、世の中にはいろんな方がいて、色んな場面で形は違うけれど様々な悩みを抱えて生きていて大小は関係ないんだと思うようになり、全ては考え方次第だよなぁと。

人が経験しないような病気を一年半で3つ経験し、今生きられてることに本当に感謝しています。

手術日を待つまで、終わるまで、毎日色んな本を読んで本に助けられてました。
一番助けられたのはこの本でした。
作家って自分の言葉で、人の人生の力になれるって、もう尊敬と感謝でしかないです。
西加奈子さんにありがとうございますと伝えたいです。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

この本に出会えて、この本を手に取って、私が読んで良かったって思った。

この本のおかげで、今自分が生きていることは奇跡という真実、私たちは今この瞬間になにかの病気にかかる可能性があって、つまりは常に死と隣り合わせに生きていている事実に直面することができた。人生観が変わっただなんて大層な発言ができるほどこの世界を知らないけど、これから私が生きていく上で、作者さんの言葉が、考え方が私を助けてくれるだろうと確信している。

ノンフィクションなだけあってリアルなコロナ禍の外国の様子をしれたのは面白かった(interestingの方)。
コロナだって人間だって癌細胞だって、この世に生まれたんだから生きて、生きるためには他のなにかの生き物を摂取(?)(犠牲?)しなくてはいけない。共存ができないのだから、どうにもできない。事実、仕方のないことなんだから。


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2024年05月13日

匿名

購入済み

体験した人にしかわからない

ガンにかかった友達が何人かいる。友達は治療の辛さは詳しくは言わないけど、回復するまでの不安や、治療や副作用の辛さを垣間見ることができた気がする。
海外在住故、医療従事者のカジュアルさに驚いたり、怒ったり、救われたりというのも頷きながら読み進めた。

#感動する #ドキドキハラハラ #タメになる

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の医療は国民皆保険制度のおかげで安く手厚く受けられるのだと改めて感じた。
超高齢化社会の今、日本の医療のあり方も考えるべきだと考えさせられた。
急な受診で待たされるのは当たり前。
日本は本当に恵まれてるのにそれでも文句を言ったりする人が多いなぁ〜。

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2024年05月12日

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西加奈子さんの小説がすごく好きだ。
彼女の小説は魂を削って描かれたようなものすごく大きなものを感じる。読むエネルギーを要するので、ちょっと勇気がいる。でも、読後感は他の作家さんとは違う唯一無二のものすごい感動に包まれてしまう。登ったことないけど、エベレストの山頂でうわーってものすごい絶景を見たような感覚(登山したことないので全て想像)。

そんな西さんのエッセイ。
こういう方なのねと想像と真逆に感じたり、読み進めていくうちに、あれらの小説を描き得た人だと感じたり…
闘病記なので、もちろん苦しさもある。医者や看護師との会話は英語のはずですが、西さんは関西弁に訳して記していて、それがほっとさせた。
苦しいとか恐怖とか乗り越えた勇気とか、そういったものも単純なものではなく、深く絡みあったり人によって違ったり、西さん自身について書かれているのと同時に、西さんは自分と正反対の人も否定せず受け止めることのできる美しい人だと感じた。彼女はたくさんの人に囲まれてアクティブに生きているが、人付き合いが苦手で引きこもってる人のことも曇りのない目で見れるのだろう。
もう1人の自分が抗がん剤を投与されている自分を俯瞰して見ているような感覚。なんとも言えないそういう感覚を読んでいて体験したような不思議な感覚になった。

西さんが言うように、自分の体のボスは自分。いつか、私の体を病が蝕んだ時にそのことを思い出したい。

久々に西さんの本を読みたくなった。

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2024年05月11日

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西加奈子さんの
乳がん闘病記。しかも、カナダで。
しかも、日帰りオペで。しかも、
英語の会話も全て関西弁で。

親友が乳がんになり、
私も7月に脚の手術をすることになり、
導かれるように手にした本。

くもをさがすー雲を探すではなく、
蜘蛛を探すの方でした。
蜘蛛の意味するところは
読んでいただくとして。

カナダの医療事情や
コロナ禍での
現実など、
知らないことばかりでした。

単なる記録にとどまらず、
西加奈子さんの
感じたことが作家らしい文章で
少し哲学のような響きで表現されていたり、名著からの引用が多かったり、
読み応えがありました。

最後に
「この本はあなたに向けて書いた本」
という言葉があり、本当に私に向けて書いてくれたんだ、とグッと来ました。
手術が怖い。将来が不安。
それは、当たり前だと
肯定してくれた気がして。

今、しんどい状態にある方の道に光を照らす一冊です。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

いわた書店の「一万円選書」で送っていただいた本の一冊です。
病気治療を通じて、日本とバンクーバーの文化・価値観・ライフスタイルの違いも知ることができました。自分がもし同じような病気になったら、また読み返したい一冊です。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

西さんの等身大の言葉で綴られたノンフィクション。どんな苦しい瞬間をも言葉で表現してしまう筆の力に圧倒された。その沢山の豊かな表現と、生と死を見つめながら紡いだ文章に何度も心を揺さぶられた。なんて愛情の深い人なのだろうと感動した。
西さんがバンクーバーで闘病される中で、医療従事者や友人に支えられながら、自分の体の弱さを認めていくこと、恐れを愛していくという過程が綴られている。どんな仲の良い友人にも話しにくいようなありのままの感情を、解体しながら文章にできるということが芸術だと思った。


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2024年04月30日

Posted by ブクログ

こんなにも体力も精神力も使って読んだような本は初めてかも。途中で読むのをやめたくなった。けど、読み進めてよかった。しんどくなると分かっていても、「生」を思い出したいときにまた読み返しそうな本。

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2024年04月21日

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西加奈子さんの等身大の話でした。
母が乳ガンにだったので他人事ではない話でした。母にこの本を勧めようと思います。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

友だちがSNSでオススメしてたので、何も内容を知らずに読んでみた作品。
西さんの生き方、考え方がとても強く、かっこよく、パワフルで、何度も心を打たれた。
作品の中で登場する、西さんの周りの人たち誰もが温かくて、でも強くて、何度か涙を流しながら読んでいた。
正直西さんの名前は知っていたけど、作品を読んだことがなかったので、これからたくさん読もうと思う。
友人や家族にも勧めたい一冊となった。
そして私も海外移住してみたいと強く思えた作品だった。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

当たり前のことだけれど、人は1人では生きていけないし、今この地点にいるのは自分の選択だよなと認識した。
1番印象的だったのは坊主にする話。憧れることが誰かの悲しさを無視していることもあるのかもとグサっときた。昨今の多様性に対しても思うけど、憧れや受容は度が過ぎれば反対に激しい線引きになりうる。どこか上から目線で他人事で、だからこそ言える言葉ってあるよなと、常々思う(自分自身がパニック障害持ちで優しさに見せかけた上から目線を浴びることが増えたからかもしれない。結局当事者にならないと気づけないのだ)。
先に「わたしに会いたい」を読み、とても共鳴したし好きだったのだけど、この本を読んでああやっぱり好きだと思った。

わたしは昔から人を騙している感覚がある。話せない話したくないことを持つこと、話さないこと、優しく振る舞おうとすることで私は人を騙していると。だけど、話さない選択の中にも美しさがあって、欠けているとか開示していないから騙しているわけじゃないのかもしれないな、と少し思えた。すぐには考えを変えられないけど、話さない未完成さも含めて私なんだろう。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

くもってスパイダーだったのか、ってところから始まる。
くもの知らせにより発覚したがんを、コロナ禍にあるカナダで治療した著者の手記。
文化の違いにぶつかっていきながら、自分の責任ですべて選択してく様に、一本筋の通った哲学性も感じられ、闘病記の枠にとどまっていない。
日本は周りが気を使って色々世話を焼くサービス性はあるけれど、「自由と責任」いおいては、それを他人がジャッジする文化が根づいていることはとても残念に思う。
関西弁に変換される看護師との会話が深刻さを消していい味になっている。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

作家の西加奈子さんが、カナダで癌と戦った記録。
"自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。怖いものは怖いのだ。"
怖くて、辛くて、重たい話の中で、カナダの看護師さんや西さんの周りの方のやり取りが温かかったです。

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2024年04月02日

購入済み

いつもの西さんの小説での情景やセリフも大好きですが、この作品では彼女の実体験からの感情をリアルに感じることができ、何度でも読めます。泣いたり笑ったり、忙しく、一気に読んでしまいました。

#感動する #笑える #泣ける

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2024年03月09日

購入済み

憧れる登場人物ばかりでした!

(今はまだ)がんサバイバーではない私にも、置き換えられる感情やケースがあり、涙ぐみながら読むページもあれば、かっこよさで鳥肌が立つページもあり、かと思えば口角が自然と上がっているようなページもあり、読み終えた今、感情を整理することと、インプットしておきたいことで溢れています。
とても愛と情を感じました。

#泣ける #感動する #笑える

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

本屋大賞受賞した西加奈子さんの新刊なら!と読み始めて正直、暫く我慢の百ページルールを発動しました。(私的な読書ルールで、百ページは作家に敬意を払って何が何でも読む!)

海外での闘病生活ノンフィクション!
前半は、作家さんが書くのも辛い時期だったのでしょう、いつもの西加奈子さんの筆では無い雰囲気、、後半から読む側も、「なるほど〜、カナダだよねー」ユトリを持って読めました。
Man is mortal いつか来る日までの心構えとして、直視すべきテーマ、読み終えた時には、流石!西加奈子さんだ、と感じました。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

実は西加奈子さん初読。
自身の闘病記でありながら、そこかしこに作家としての深い洞察や豊かな表現を感じました。
猫さんとの出会いのくだり泣いちゃった‥
読後がん検診とがん保険について検索しまくってる。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

西加奈子さんの周りには素敵な友達がたくさんいていいな 西さんの人柄なんだろうけど
カナダのおおらかさいいなあと思った 自分の組織の非であっても自分の非じゃなかったら謝らないだとか
日本は高見え若見えとか他人から見た自分を気にしすぎているんだと気付かされた
カナダの医療従事者の明るさすごくいいなーと医療従事者の私は思った
がん治療、やらなきゃいけないからやってるだけっていう当事者の感覚を知れてよかった
ありのままの自分を受け入れることって大事
他人から見た自分は自分の一部にしか過ぎない、自分のボスは自分

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

乳がんのお話で、コロナ禍かつカナダでおこったらっというはなし。
どちらも優しいのだけど、カナダは愛があり、日本は情がある。
カナダでは自分の意見が最優先。鍼灸はよくないと医者にいわれたが、やりたいと思えば認められる。

ただ癌患者の闘病生活は辛いな。
今の健康であることや、幸せをあらためて実感しなあかん。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

苦しみの中にある時、読むことにどれだけ救われるか。

西加奈子さんの闘病記であることを知らずに手に取ったけれど、彼女が救ってくれたと記した芸術の数々の一遍に私自身も心が慄えるものがいくつもあった。
彼女は書くことでも救われたのだろう。

私もやはりまたこれからの人生でも様々な困難にあうはず。

そんな時、彼女の記した本を思い出しながら様々な言葉に出会いたいと思う。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

カナダでの乳癌闘病記。なかなか病院で診てもらえない医療体制や術後のセルフケア。不便な面はあるけれど、欧米特有の生活での自由さとおおらかさ。ストレートな感情、愛情表現への憧憬の想いが伺えました。病気だけでなく、コロナ禍の海外生活、文化の違いの記述等興味深かったです。海外での治療を選択した西さんは勇敢な人だなぁと思いました。体調を崩し、一時帰国される方は多いです。海外にも日本にもそれぞれの良さがあり、なかなかどちらが良いとは言い切れません。欧米では愛、日本には情があると書かれていますが、日本は奥深いです。日本人のさりげない優しさや、細やかな思いやりの心。欧米での生活も貴重な経験だったけど、ずっと住むなら、やっぱり日本がいいなぁ〜。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

普段、作家のエッセイは読みませんが
発売当初から話題になってたので
読んでみました。

異国の地での闘病生活、
想像以上の大変さが伝わってきます。

【自分のがんは医者任せにしない。
自分の身は自分で守る!】
病気になると医者任せにしている
自分には耳が痛いです。

カナダの適当さ、おおらかさ。
本のまじめさ、窮屈さ。
色々と考えさせる内容でした。








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2024年04月06日

Posted by ブクログ

闘病記と知らず読み始めたので衝撃で、
小説とかわらぬ読みやすさ。
でも胸が本当に苦しくなった。
カナダに興味がわく。

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2024年04月03日

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テレビやインタビュー記事を見る限りの想像通りの人柄で友達が多く人に恵まれているのも納得。
そんな明るさや強さのある人でも、ガンの闘病が耐え難い苦痛であったことが伝わってきた。
でもやっぱり私はこんなに強く生きられないと思ってしまう。

バンクーバーには短期留学で1か月滞在してたことがあったけど、人が大らかで優しくて言葉が通じない以外のストレスは全然感じなかった。
街はコンパクトで道は広くて、海と山が近くにあって本当に理想的な街だった。
日本と対比の描写があったけど、サービスを受ける側としてなんでも足りている分、給仕する側になると自分の身を削ってまで相手に尽くしてしまうのは問題があるとずっと思ってる。
もっとテイクイージーでみんなが過ごせたらいいんだけど、この国が変わっていくのは想像し難いから、自分だけでもお客様意識を捨てて、対等に感謝を伝えられるようになろうと決めた。

これから生きていく上で老いには逆らえず、大きい病気をすることも、なんらかの恐怖に突き落とされたりすることがあるんだろうと思う。
その時に生きたいと思える何かや、助けを求められる人はいるんだろうか...とそっちの不安の方が大きい。
惰性で生きている私にそんな生きる意味が訪れる日は来るんだろか。
私が何か光を見つけるまでは、まだ大きな闇は来ないでくださいと願うばかり。
光も闇も受け止めるために私の精神をもっと拡張しておかなければ、準備が必要と思えた。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

空の雲かと思ったら違っていた。蜘蛛は、亡くなった祖母のイメージで、良い存在。それより、筆者の、壮絶な乳ガン体験が、「これって、現実に起こったことなの?」と、驚かされる。明るく、タフな考えの持ち主だなと思う。誰にでも起こりうる事だが、私なら、海外でサバイバルできないと思う。作者の覚悟が伝わる文章。面白かった。

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2024年05月04日

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ネタバレ

最初は何のはなしかも分からず読んでいたので、まさか作者の西加奈子さんの実体験だとは思いもよらなかった。
カナダでの乳がん治療の様子には、作者の人柄の良さを感じた。不安でたくさんのなかでも携わる医療関係者や周囲の友人のサポートをうけていたのは、それだけ関わる人に対して敬意をもって接していたのだと思う。
私自身も乳がんで亡くなった親戚、血液のがんで亡くなった祖母、この本を読み始めた最近に大腸と前立腺がんが判明した父がいることからがんの闘病の記録は人ごとには思えなかった。
抗がん剤治療は身体的精神的にもかなり厳しいものであると感じているし、カナダだけでなく日本でもがん患者も病院患者も多いから必ずしもすぐに治療がスタートできず道のりは遠いものになる。
その中でもカナダでのおおらかな考え方をプラスに変換し、大変なことがほとんどななかでも生活を楽しむ様子が描かれていて強さを感じた。(彼女は勇敢ではないと書いていたが、やはりそう思ってしまう)
寛解してもその先も再発やがんが判明したときこことを考えて恐怖が続くというのはあまり焦点があえられないがそれを周囲も知っておくというのは大切だと思った。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

やっぱり今回もダメでした。でかい蜘蛛って気持ち悪いし、カナダ人や外国の人が大阪弁って言うのも違和感大で不快でした。あっち飛びこっち飛びで分かり難いし、場面転換時に挿入される引用文は読むのがしんどかった。いったいこれは文学作品としての闘病記?同じような境遇の人へのエール本?罹患した人への参考書?最後の章を読んでも私はどう読めば良いのか分かりません。著名な作家が発表する作品なのだからSNSで発信する美しい話とは全く別の位置付けでしょう?ノンフィクションっていうジャンル分けも馴染めない。ただし、終盤の日本と日本人の狭さを考察している部分は全面的に共感しました。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

がんは覚悟とお別れをする時間があるから
幸せな病気だ・・・という説を時々目にすることがある。
でも、かけがえのない大切な人をガンで失ってしまった私には、とてもじゃないけどそんな風には思えない。
がんと宣告されたときのショックと恐怖、
検査を重ねるたびに断ち切られる希望。
もうこれ以上打つ手はないと、微かな望みさえ奪われる診察終了のお知らせ。
これのどこに幸せがあるというのか。

だけど、私が知っていたのはここまで。
この本を読んで、実はまだこの先にも
様々な葛藤があることを知りました。
治療と手術が成功しがんサバイバーとなった西さん。
辛い苦しみから生き延びたあとに
西さんを待っていたのは、開放感とは程遠い
幸せを感じれば感じるほど心に沸き起こってくる死への恐怖でした。
西さんを包む優しい人たちとの交流に見守られながらまだまだ西さんとがんとの関係は続くのでしょう。
これからうんと長生きして、作家の目で
がんという病が癒えてもなお心にもたらす様を見せてほしいと思うのです。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

西加奈子は好きだが、この本は刺さらなかった。書かれているトピックや出来事に興味を強く惹かれることがなかった

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

言葉をたくさん知っている人の日記を読ませてもらったような、素敵な言葉がたくさんつまった本。私も素直な言葉をたくさん伝えて生きたいと強く思った。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

読書備忘録818号。
★★★。

西加奈子さんの小説は大好物です!
これも小説だと思った。アホなジジイです。
そして「くもをさがす」の"くも"は空の雲かと思ってた。アホなジジイです。

カナダのバンクーバーに在住されていた時に乳がんに罹ったんですね。その闘病日記です。

あとがきにも書かれていましたが、誰に読んでもらうわけでもなく、出版する気もなく日記として記してきたもの。だからこその赤裸々な作者の気持ちがだーって文字になっている印象。
出版するなら、若干削ってもいいのでは?とか、表現を変えてもいいのでは?と思うところが多くあったのが正直な感想。
イデオロギー的な記載もいっぱいあったし、カナダと日本を比べる必要もないし、日本人は愛に加えて情もあるという想いです。
そりゃ狭い国土なんだから、どれだけ譲り合って生きているか!我々。
カナダ人だって、狭いところに押し込めたら我先に優先席座ると思うぞ。笑

山本さんの「無人島のふたり」は読ませるために書いた命のエッセーだったので、比較する話ではないのですが、私の中では比較してしまった。

薄い本なのに、読み難かった・・・。
やっぱ小説だね!読むべきは!知らんけど。

ああ!最後に念のため。あくまで個人的な感想です。

さあ!
GWの神戸3週間帰宅に向けて、2週間+延長2週間=4週間借りっ放しが問題なさそうな本を6冊仕入れてきました!ワクワクが止まらない!
万が一延長出来なかったら、土下座電話するしかないっ!

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2024年04月14日

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