【感想・ネタバレ】本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジーのレビュー

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Posted by ブクログ

ショートショートと帯には書いてるけど、短編小説が多め。僕の分類の中では。

Twitterは文字のSNSということもあり、好きだし、よく見ている。何人かの著者はフォローもしていた。

同じ時代を生き、同じ東京という町に住み、同じアプリを使いながらも、知らないことだらけ。テーマは『キラキラした東京とその裏側』かな。

特に面白かったのはリクルート出身で、いわゆるドロップアウトした男を描いた『喉元まで出かかったその言葉は』
優雅な生活と引き換えにギャラ飲みに勤しむ女性を描いた『必見!ギャラ飲みで毎月100万円簡単に稼ぐ方法』
仮面を脱いだ自分をさらけだすことが出来た『ひと夏の幻』
何者かになりたい一心で20代を駆け抜けた女性を描いた『88967人のフォロワー様へ』
教育ママと中学受験に挑む息子と、家族に関心を持てなかった医者の主人公の物語『中学受験体験記~親子3人で支え合う家族の輪~』

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2023年08月29日

Posted by ブクログ

Twitterで小説を書いている人たちの作品をまとめた短編集なので、普段から紙の「きちんとした」本を読んでいる方やSNSのノリが苦手な方には合わないかもしれないですが。私はこのちょうどいい「毒」が好きなのでハマりました

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

流行りのTwitter文学とはどんなものか気になって購入。最初はなんだこれ…となったけど、読み進めるうちにだんだん慣れてきた。
一冊読み終わってみて、Twitter文学とは、小説ではなく、散文詩なのだと思った。萩原朔太郎の「死なない蛸」を読んでいるような気持ちになる。
いずれの作品も、登場人物達が究極まで抽象化、客体化されていると同時に(実在する企業や大学、街さえも記号化されている)、厭世的な視点で書かれているが、これが風刺が好きなTwitterユーザーと非常に相性がいいのだろう。
Twitter文学とは''何か"を(時に自分自身を)嘲笑うために産まれたのではないか。そうしなければいられないくらい、私達は東京という街で消費しているつもりで消費されながら、選んでいるつもりで選ばされながら生きることに、疲れているのだと思う。

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2023年09月16日

Posted by ブクログ

タワマン文学の作家が複数集まり書籍化された短編集。

人により巧拙に差があり、作品としての完成度に不満のある方や、もともとツイッターで公開されており、わざわざ買う必要がなかったという声も聞かれるが、個人的にこうした現代、その中でも特に東京のエリート層をエグる文学は、えもいわれぬ感情になるため好きである。

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

pho先生の作品がtwitterに投稿された時にツボって何回も読んだ。何回も読んだから内容もほとんど覚えてたけどやっぱり面白かった。
作者は皆バックグラウンドが違うけれど、根っこに流れるものは皆よく似ているんだろうなと感じた。
地方でしか生活したことなくて、東京に憧れるほどの現実感すらない自分になんで東京の話がこんなに刺さるのか、不思議に思った。

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

Twitterで書かれる小説のオムニバス的な本。
軽く読めるのは文章量の短さだけじゃなくて140字に収まるように書かれるからというのもありそう。
リズムが分かりやすい感じがするし設定も分かりやすさがある気がした。
これはもうそういうジャンル!という感じ。
一気に読むというよりもちょっとずつ時間が空いた時に読む・・・くらいの感じの方が飲み込みやすかったのはきっと私自身がこのリズムに対する慣れがないからだろうなぁ。
気になる作家さんもいたので少し掘り下げてみたいところ。

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

正直大半の作品はTwitterで見たぞ、または見たことありそうだぞ、という感じ。軽々文体も独白調もなんかRTしたことあるぞみたいな既視感がすごい。

ただし1/31 6:55だけは別。やばい。切れ味が違う。オチも最高。もっとこういうの読みたくて作者フォローしたら呟いた小噺が実話だと思われたらしく炎上していた。

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2023年08月17日

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