【感想・ネタバレ】悪魔はあくまで悪魔である ――都筑道夫恐怖短篇集成(1)のレビュー

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Posted by ブクログ

元本絶版なので、これは嬉しい復刊。ちょっと高いけど、その価値はあるでしょ。
「怪奇・恐怖小説」なのだけれど、怖いばかりじゃないなあ。表題作だとか「気になる記憶」、「もういや!」など、ブラックユーモアが利いていて笑える作品も多い。考えてみれば、案外恐怖と笑いは紙一重なのかもね。
一方で本当に怖い「壁の影」、妙にしんみりする「遠い昔の空の色」などと、ひとくちに「恐怖」といってもバリエーションに富んでいて退屈しない。定石ものに思える怪談話も少し捻りがあったりして見事だし、たしかにこれは絶版のまま埋もれさすのは惜しかったなあ。

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2010年01月15日

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