【感想・ネタバレ】受精のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日本、韓国、フランスの女性。
それぞれ事故で恋人を失う。
その恋人の精子が冷凍保存されていた。
恋人の子どもが欲しい。
三人はブラジルのセンタに寮を提供する病院に受精のために行く。

三人と恋人との逢瀬が実によく描かれている。

そしてブラジルの風景、情景などが細かく描写されている。

著者の眼差しを感じる。
こういう感じはなかなか味わえない。

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2010年09月07日

Posted by ブクログ

こんなことが実際あったら怖いよね、と云う感じでしょうか。現代というよりは近未来っぽいかなー…という印象を受けます。屹度、事実に気付かなければ主人公はそれはそれで幸せだったのではなかろーか。ストーリーは別として、こんな凄い医療施設があったらいいですよねぇ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

恋人を交通事故で亡くした女性が、死んだ恋人の子供を身ごもる為に、ブラジルの高級病院へ旅立つことに。何やら胡散臭さがプンプンするところを、同乗の飛行機で友人になった同じような境遇の韓国人女性、日本語で意志疎通できる日系二世の産婦人科医達が手を組んで陰謀が見えてくる・・・、

全700ページという大作で、ブラジルというお国柄、風土、食べ物、、、といったあたり、自分も含めて一般人にはほとんど知られていないであろう情報も満載。このあたりをじっくり楽しむのか、ストーリーには関係無しとして読み飛ばしてしまうかで、評点の分かれるところ。

陰謀の内容については、巻半ばあたりから、30年ほど前に読んだ、アイラ・レヴィンの「ブラジルから来た少年」を思い起こして、最後には、やはりなぁ・・・の感でした。

ちなみに、この初版本(定価1200円、カバー、帯あり、ほとんどキズなし)はまだ所有していますが、現在の中古品価格は ¥2,000 コレクター商品価格 ¥7,980 だそうです(誰か買ってくれぇ!)。


(2010/11/9)

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2010年11月21日

Posted by ブクログ

前半から中盤にかけて無意味に長くしている感が否めないけれど、
飽きながらも読み続けると
後半部分は意外性があって面白い!

好き嫌いははっきりすると思う。

ある意味、問題作。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文庫本が、かなりの厚さ。2~30ページ読んだが、これはおもしろそうだぞー。楽しみだ。

って思ったが、あまり盛り上がらなかったナー。ナチスという設定も余りしっくりこないし、最後も何だか唐突に終わった感じ

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2019年11月29日

Posted by ブクログ

最愛の恋人を事故で亡くし、悲しみに包まれていた舞子。
かつて二人で訪れたことのある山を再度訪ねた際に偶然出会った老僧に、亡くなった恋人との子供を授かることが出来ると持ちかけられた。
それはブラジルにある病院で叶えられると聞き、迷わず向かう。
そこで、同じ境遇の韓国人の寛順と出会い、二人は固い絆で結ばれていく。
そして、そこでは亡くなった恋人に会え、彼の子供を身籠れるという幸せな日々を送れるはずだった。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった。
ブラジル行きに隠された恐ろしい秘密と大切な友人との日々が少しずつ崩壊していく。

最初から何か胡散臭いと思っていたことが、明らかになっていく過程はハラハラの連続だった。

2019.9.11

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2019年09月11日

Posted by ブクログ

恋人を交通事故で失って以来、北園舞子には、見るもの触れるものすべてが無意味に感じられた。悲しみは赤く焼けた炭火のようにいつまでも残った。舞子はかつて2人で訪れた蛾眉山に登り、そこで出会った外国人の老僧から、「恋人は生きている、彼の子供を生みたくないか」ともちかけられる。その言葉は、“生ける屍”同然となった舞子にとって、天恵以外の何物でもなかった。舞子は老僧に導かれ、ブラジルの港町サルヴァドールへと旅立つ。死んだ恋人の子供を身ごもるために…

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2017年04月08日

Posted by ブクログ

うろ覚えだけど、ヒトラーってアーリア人以外は認めてないんじゃなかったっけ?
そんなヒトラーを信奉するナチの残党が日本人や韓国人を選ぶかな?
という割りと肝のところで引っ掛かかったので、読後は少しスッキリしない。
ヒトラー出さないで他の理由にして欲しかったな。

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2016年02月05日

Posted by ブクログ

この本が出版された年よりさらに科学は進んでいる。小説の中の話ではなく現実は・・・と考えてしまいます。

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2015年02月26日

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作家が医師というのはよくあるようで、お医者さんって物書きになりたかった人が多いのかしら。
遺伝子医学がまだそれほど進んでいない時に書かれた作品にも拘らず、なかなか真実に沿った仕上げになっている。恋人を事故で亡くした女性に恋人の子供を生ませてあげようと誘って集める。最愛の人を亡くして悲しみに理性が曇っていても、夢心地で会った彼が実在する肉体として妊娠を可能にするかどうか、薬を飲まされたわけではないのに考えないところ。そして夢見心地ではない医師のほうは、支給された冷凍精子がその恋人のものと疑わない。今時ごく一般の男性が特に主義も理由も宗教もないのに、精子を保存するとお思いか?この2点がどうも説得力に欠けるところ。皆の目を覚まさせるきっかけとなる女性(同じ理由で来院し、妊娠中)の死、胎児が奇形だったので、遺伝性の病気を研究するために女性を集めているのかと思いきや、実はネオナチの話だった。現実でもユーゲントのメンバーだった今は老人となった子供たちはノーチェックなのだろうか。恋人を事故を装って殺すところまで計画するのはちょっと不思議だった。彼女たちにヒトラー2世の母としてどのようなクォリティがあったのだろうか。

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2011年09月11日

Posted by ブクログ

ドイツ人&南米で、アイラ・レヴィンの「ブラジルからきた少年」と同じネタかいなと思ったらその通りだったので残念。
ただ、視点がちょっと違ったのが幸いか。
このへんの心理的なものはさすが、帚木氏というとこか。

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2010年11月09日

Posted by ブクログ

医療サスペンスかと思いきや、意外な結末。
著者は、九州大医学部卒の精神科医が書いたと聞けば、なんだか納得してしまう展開。
まぁ、全く予想しない結末だったので、楽しめたけど、最初の宗教チックなにおいが読み進めにくかったから、★3つ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 昔、NHK-FMでやっていたアイラ・レヴィン原作の『ブラジルから来た少年』を思い出した。ナチスの遺伝子への関心は、そのまま現代の医学への夢でもあるけれど、ここまでプロットが重なると、少々幻滅。『ヒトラーの防具』の香田少佐が登場してしまうのも、そういう感覚の一部になっていると思う。
 ただ、そうは言っても、やっぱりおもしろかった。この人の文章には想像をかき立てるものがちゃんとあって、それを邪魔しないだけの静謐をもたらす雰囲気もある。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

著者は、現役精神科医。医学分野のみならず、ドイツ、第2次世界大戦にも造詣が深いようだ。
ヒトラーの陰謀(?)の一つに、完璧なる民族の存続と繁栄のための『生命の泉』とよばれる計画が、からみ、それに今ほぼ解明されつつあるゲノムを駆使して、遺伝子診断から、遺伝子差別への時代を、ぴょぴょーん、と飛び越えて納得させられてしまった。
私のお気に入りの小説家の一人なのだが、見事なお手並みである。

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2009年10月04日

購入済み

竜頭蛇尾

冒頭と結末があまりにもテーマが変わりすぎている。
私の求めていた話とは違いました。
内容も冗長で所々読み飛ばしました。最初は幻想的で、消息盈虚をどのように描くのか楽しみだったのに本当に残念です。

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2021年04月12日

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