【感想・ネタバレ】天使の屍のレビュー

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感情タグBEST3

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ネタバレ

息子の突然の自殺。真相を探ろうとしているうちに友人たちが次々に自殺。
最初から引き込まれ展開もどんどん進むので飽きなく最後まで読めた。
ライバルの成績を落とす為にlsdに裏ビデオ撮影、販売までするとは全く予想出来なかった。そこまでするのか、と思ったけど競争社会で生き残らなくてはとの思いに駆られた視野も狭い中学生ならそこまで思い詰めるのかも。
現代だからlsdなどの犯罪も私が思うより手短なのかもしれない。
証拠隠滅と復讐の為の殺人を隠す為の自殺にも驚き。
彼らの切羽詰まった思いからの覚悟に胸が苦しくなった。

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2022年07月22日

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親の前ではいい子でも、子どもは親の知らないところで悪いことをしてるし、子どもは子どもの世界での論理があるんだよなぁと改めて思った。子どもたちが危険な誘惑にのらないようにするにはどうすればよかったのだろうか…

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2023年02月10日

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ネタバレ

まあまあの面白さ。特に中盤からは一気に読んだ。
中学生の薬物とか乱行とか、ちょっと時代を感じた。
さすがに今やと無さそう。もしくはリベンジポルノとかかなー?!

それにしても自殺の理由が非現実的に思える私は、ババアなのかしら?

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2021年07月26日

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とても後味の悪い話。
でも、もし現実になったら?と思うと恐ろしかった。

子供は、大人では考えられないような償い方をする。
取り返しがつくと思うのは、大人の分別でエゴ、
それは正しいことだけれど、
子供にとってはそうじゃないこともある。

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2021年06月17日

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中盤くらいで既読なのに気づいた。まぁ、その程度の記憶だとラストも思い出せないのでちょうど良かったが。
中2男子の心理としてこれも有りかという感じ。
20年前の作品だけど、現代のスマホ・SNS全盛の時代で逆にリアリティがましたように思える。
息子も今年で彼らと同じ中2になった。ここまで、大人びてないからよもやこんなことは無いと思うが、さて。

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2019年07月21日

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一気読み。
貫井作品らしく、ドロドロした雰囲気が有るものの、中学生を軸にしているためか、他の作品ほどドロドロ感・ジメジメ感は薄れている。ページをめくる手がもどかしく感じるほどドキドキしたのは久しぶりかな。

一人の中学生の自殺に始まって、連鎖する中学生の自殺。その謎を追う父親・・・。
何が原因で?
連続する自殺の関係は?
そもそも自殺なのか他殺なのか?
等々、飽きさせない展開に徹夜してしまった。

ただ、主人公の父親が真相を語るシーンだが、ここは満足できない。いかにして真相に辿り着いたかが描かれてないので唐突感はいなめない。

「わかったんだよ、私には。優馬が自殺して以来、いろいろ考えたんでね。・・・・」

考えて真相に辿り着くのは良いとしても、その考えに至る過程が描かれてないのは読者として不満。
根拠もやや弱いような気がする。

それを差し引いても、徹夜して読ませる内容は見事。

☆4個

背表紙~
思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが・・・・・・。「子供の論理」を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー!

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2015年08月09日

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引き込まれて面白く読んだのだけど、怖い。
子供たちが次々に投身自殺していく度に、「ひっ」と声をあげたくなるくらい何だか怖かった。

読んでいてゾワゾワしてしまった。
今時の中学生ってこんな感じなの!?
最後は初めて人間らしいところが見れて、少し安心…。

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2014年11月14日

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思春期の子供と大人のズレ。大人から見た下らない拘りも、当時の自分にとったら死活問題だったりした。それが下らないものだと感じるのは大人になってから。いつから大人になったのだろう?その下らないことのために命をかける思春期の子供がいたって、当時の自分に立ち返れば不思議なことでもなんでもない。それでも自己保身に走る大人が多いのは、恥も外聞もないのは大人だってこと?大人になるってことは強くなるってこと?執着心が強くなるだけ?でも、これくらいじゃ死なないよね普通。って思いながら読んだ。

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2014年07月31日

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14/3/3

息子の突然の自殺。
解剖で検出されたLSD、中身の消されたビデオテープ。
その後、息子の友人たちが次々と自殺を始める。

んーーー最後があっさりすぎたかな、とは思うけどなかなか面白かった。
子どもは子どもの論理で自殺する。
親から子どもの全ては見えない。

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2014年03月03日

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ネタバレ

息子が突然飛び降り自殺した。それから父の捜査が始まる。良い子だった息子が自殺した理由はドラッグや裏ビデオに出演していたことがばれたため。残った友達も次々と自殺していく。最後に生き残った祐の言葉が印象深い。

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2013年05月13日

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ネタバレ

(ネタバレ無)2006年5月読書記録参考
凄いスピードで進んでいく本だった。「置いてかれてしまう」とすら思った。大人たちの世界を無視した子ども独特の世界観。はたして私はこんなにもすさまじい世界を生き抜いたかと考えると答えはNoとなるが、暗黙の了解、独特のルールに似たようなものはあったと思う。面白い本だった。

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2012年08月28日

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自殺、自殺、自殺、希望。
本格社会派ミステリー。

これぞ、貫井氏というべき一冊。
舞台設定細部も抜かりなし。

先を仄めかしながらも、伏線と抑揚が素晴らしい。

今回の題材は中学生の自殺だが、ここで論じられる「子供の論理」ってのは、凄く分かる気がする。
いつぞや、そのうちに自分も分からなくなってゆくのかななどと思わずにはいられない。

物語の終わり方も、実に爽やかにまとまっている。
貫井氏も当たり外れがあるが、本作品は魅力ある当たりの一冊であったように思う。

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2012年08月26日

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2度目の読破、3.5つけたい。
真相への驚きはさほどないがぐいぐい引き寄せる謎と読み込ませる文がすごい。また、父親、中学生双方の思いも辛辣に実直に書いてあり、初めてみた時以上にこの心情描出に圧倒させられた。

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2023年12月03日

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久しぶりの貫井作品。最後は希望というか何とかいうか・・まあ、うまく纏まっているかなぁという印象はあるものの、最初期の作品だからか今と比べるとやはり見劣りする部分はある。まあそれは作家として着実に力を付けてきているという証だ。

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2023年11月24日

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中学2年生の息子「優馬」が、ある日突然、何の前触れもなく自殺してしまう。原因に心当たりがない父親の「青木」は、悲しみに暮れながらも、理由を知るため動き始める。

初っ端から優馬が自殺してしまうのが衝撃。少しいつもと様子が違うだけだったのに、まさか自殺してしまうなんて。ムニエルどうするのよ。親としては、考えたくもないできごと。本当の理由を知りたいという動機がなかったら、青木もずっと動けなくなったんじゃないだろうか。

自殺は優馬だけで終わらず、続いてしまう。同じくらいの子がいるので、読んでいて気が滅入ってしまった。途中、なかなか読み進められなかったくらい。

最後に判明する真相には驚かされた。そんなことあり得るの!?
でも何だか、そういうことが起こっても今の時代ならあり得るかもと思ってしまった。
物語としてはとても面白かったけれど、こんなこと実際には起きないでね、と思った。

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2022年07月07日

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「子供には子供の論理がある。」

傍から見れば「それだけのことで…?」と思ってしまうような世の去り方をしても、見えてる世界が子供は狭い分、世に絶望してしまうものだ。

私もかつては中学生だったし、14歳だった。だからこそ「子供の論理」というものに納得してしまう。

あったはずなのに忘れかけていた「子供の頃の世界の見え方」を思い出すような作品だった。

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2022年05月14日

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突如、自殺した中学生の父親が真相を追っていくミステリ。

筆者の作品に共通するのは心理描写の巧みさ。一人称、二人称とも圧倒的な筆力で心情を表現する。

真相を追う父親が、亡き子の生前の様子を友人たちにインタビューするなかで、成熟の途上にある中学生の特有の心理を追いながら話は展開する。

派手やトリックもなければ、大胆に鉄道で全国を行き来するような王道ミステリではない。

先を読ませない展開と、なんとも言えない物寂しい読後感はまさに貫井作品。

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2022年01月13日

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評価点が低いのは気になっていたけど読み終えてまあ面白かった。
最初に自殺した父がその理由を探す姿はより父親らしい事をするという使命感にかられてそこまでする姿にはある種感動もあったけど、息子が最初に自殺するのに責任感が強いとか約束したことは必ず守るような描写があった方がより自殺の理由は理解されたんじゃないかと思う。
物語の進行上仕方がないとかもしれないが、14歳にして大人顔負けの発言はチョット無理があった感じがした。
毎度思うけどこの作家は狭い世界観を掘り下げるのが上手いな。

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2021年12月15日

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中学生の息子がビルから飛び降りて死んだ。
「自殺するなんてバカだ」と言っていたのに
何故?自殺ではなく、他殺じゃないのか?

必死に息子の心を知ろうとする父親。

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2020年12月22日

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ちょっと中学生の描写が大人びすぎている気もしたけど・・・。展開は面白かった。内容的には衝撃的だった。

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2016年04月06日

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一番難しい時期ともいえる中学生時代に起こる自殺の連鎖。。。「大人のルール」、「子供のルール」両方が圧し掛かってくる時期に生徒達が抱える闇を深くえぐった作品です。

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2015年02月05日

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ネタバレ

賢くて勇気のあった息子やその友人たちがこういう道を選んだとは、つくづく「性」というのは厄介な問題だなあと思う。不安定で一途な思春期ならなおさら。
東野圭吾の「放課後」をちょっと思い出した。

貫井さんにしてはあまり衝撃のある作品ではない。最後に少年が泣くことができてホッとした。

冷静でドライに振る舞う最近の若者(こう一括りにすべきではないんだろうけど)も、ひとつ扉を開けば幼い顔が見える。子供が子供らしくいられるって貴重なことなんだろうか。それともこれが「らしい」のかな。子供の論理というのも時代で変わるんだろう。いま身近にこの年齢の子がいないからわからないけど。。

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2014年07月26日

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中学二年生の息子の自殺の原因を探る父親。そんな中、息子の同級生による第二、第三の自殺事件が起きる‥。

中学二年生は難しく危うい年頃だから、では納得できない子供達の行動や考え方だった。
あまりにもリアリティがなく無理がある。生理的嫌悪感もあり、貫井作品にしてはイマイチな出来だった。

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2014年05月12日

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 現実に起こりうるかどうかを問うのは愚問として、なかなかないタイプのミステリーだと思った。「子供の規律」と言うものは確かに存在するけれど、それ一言で大人、もしくは読み手との溝を作ってしまうのはなんだか残念。もっと子供の規律を理解するように動いてもよかったと思う。ただし、そちらの規律を受け入れていくと結末は変わると思う…。僕としてはバッドエンドのようになったほうが面白味はあるように思った。後味は最悪でしょうが…。

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2014年04月09日

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父親が息子の自殺の真相を解明しようとする中で、親として今まで子供の何を見つめてきたのだろう・・・と後悔する姿はとてもやるせなく、なんとも言えない気持ちにさせられます。それでも、親と子の絆の回復を図ろうとする父親の思いには、それが例え遅すぎたとしても胸に迫るものがあり、色々と考えさせられました。最後に明らかになる真相は「えっ、そんなことで?」と疑問に思うところもあるけれど、「子供の論理」ではそれしか選択肢が無かった、ということでしょうか。

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2014年02月22日

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中学二年生の一人息子が飛び降り自殺してしまいます。そして、遺体からはある薬物が検出されます。なぜ息子は死ななければならなかったのか。原因はいじめなのか。それとも…。遺された父親は真相を求めて、息子の級友たちを訪ねて回る…というお話です。
設定にかなり既視感がありましたが、陰惨で救いのない少年たちの心の闇や、息子の自殺の謎を絶対に解明しようとする父親の強い想いが巧く描かれていると思います。
真相は「そりゃないだろ」とは思いましたが、何気ない会話などに伏線がさり気なく潜ませているところは流石だなと思いました。

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2014年11月26日

Posted by ブクログ

子供たちがあんまりリアリティがない。
このくらいの年齢の不可解さってのもあるだろうけど、もうちょっと書き込んでほしいというか。
そんなわけで、内容のわりにはあんまりえぐくないんです。

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2013年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思慮深かった中学二年の息子、優馬が飛び降り自殺を遂げた。
父親は、その真相を知るために同級生達に話しを聞き始める。
しかし、その後、一人、また一人と彼らも自殺していく。

彼らはなぜ死んだのか。自殺?他殺?
14才の彼らの「子供の論理」とは何なのか。


違法な薬物、乱れた性…
彼らが何をしていたか、何を知られたくなかったか、
それがわかった時、そりゃ死にたくもなるよなぁと納得してしまう自分がいた。
もっとも、彼らはただ絶望しているわけではなく、その裏にはもっと強い意思があるのだけれど…。
大人びた口調、落ち着いた雰囲気、成績だっていい。
でも、彼らはやっぱり14才なのだ。
たった14才なのだ。
全て分かったような顔をしていても、時に大人から見ればものすごく愚かになる。
でもそれは大人の理屈で…。
彼らにはそれしか方法はなかったのだ。
それが切ない。

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2013年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。
動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが…。
“子供の論理”を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。
そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。
「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー。

語り手の優馬の父である青木が優馬をはじめとした同級生の数々の自殺の真相を追っていくミステリー小説。
子供の世界と言うものと大人の世界と言うものに隔てて描かれていたと思う。まず一番に思うのが光岡先生が可哀想すぎる。

大人になっていくにつれてこんなにも子供の気持ちを理解できない様になっていくのだろうか。
きっとそれは歳を重ねるにつれて当たり前の様に起こっているのかもしれない。
こんな事が起こらない限りそれを深刻に考えないだろう。
現に自分も子供の世界から大人の世界へ足を踏み入れている。
子供がどの様な事を深刻に考え、どの様な事をするのか。
それは年齢関係なく、全般で言える事だろうけど社会のルールを基盤として理屈では考えられないようなことが様々な所で起こっているのだと思う。

小説の様な大きな出来事ではないにしろ、人の心は常に変化を遂げ、傍目からでは、突然変異のように感じるのかもしれない。

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2012年07月19日

Posted by ブクログ

息子の自殺の真相を探る親。設定自体に毒がありすぎます。少しずつ明らかになっていく、息子の所業と現実。それを理解しながら真相を究明する親。 
心が痛む小説です。

最後のドンデン返しにもびっくりしました。
まったく、怖い事を考える人だ。。

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2012年05月29日

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