感情タグBEST3
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今より女性が真っ直ぐに夢を追うのが難しい時代に女優という道を選んだ蘭奢と彼女を取り巻く男達の物語。
世間の目も生活も厳しかったろうに、自分の才を信じて母や妻という肩書きを捨てた蘭奢のなんて強いこと、他の女性にはない輝きを持ってたからこそ、蘭奢と同じように才能や高い志を持った男達が彼女に惹かれていったんだろうなぁ。
かなり脚色は加えられてると思うけどかつての日本にこんな凛々しく強い生き方をしていた女性がいたのかという驚きとそれにも関わらず知名度が決して高いわけじゃないという驚き。
個人的に夢声(敏雄)と蘭奢(繁)の関係性が1番すき。
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Nからの招待状/丸髷の細君/イジャラン/茉莉花/
焦土の貴婦人/逆光線/手紙/桜の枝の面影
後の記――あとがきにかえて
伊澤蘭奢 四人の男たちを通して見る彼女はそれぞれに違う。それが一人の女の複雑さを見せる。
女優でなくても、誰に対しても同じ面しか見せてない人は滅多にいない気がする。相手が変われば自分も変わる、きっと
Posted by ブクログ
大正時代のお話で、当時のことや言葉の知識があまりないので最初はとっつきにくいと感じた。読んでいくうちに少しずつ馴染んでくる。
実在していた方の小説をどうやって書いているのかがすごく気になった。
演じるということに全てを込めている所がかっこいいと思った。
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大正時代を、時代を切り拓いた人の物語でした。
朝井まかてさんは、私たちが知らなかった人たちの人生に焦点をあててくれて、本当にうれしい。
牧野富太郎さんの物語も、読みたい。
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朝井氏の大正ロマンものである。
女優・井澤蘭奢にまつわる短編集。大正ロマン味たっぷり。言葉遣いから各種読み方まで大正である。文体も大正。江戸モノの朝井氏に慣れている身としては、冒頭から挫折しかかったものの、そのうちに慣れるだろうとページを手繰っていったのである。活劇、演劇、当時の女性のありかたなど、どのページをめくっても大正の風をかんじられる作品である。
あとは、いかに読者が文体に慣れ楽しめるかの技量にかかっているといえよう。
大正ロマンがお好きな方にオススメである。