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仕事も家も失った主人公が転がりこんだ場所は
朝ごはんだけを提供する食堂。人間関係が苦手な主人公と食堂の晴子さんがお客様や会長など関わり食堂が変わっていきます。続編が読みたいです。
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ピンとはりつめた空気がだんだん柔らかくなって、
読み終わる頃にはポカポカとあたたかい気持ちになる作品。
こだわりとか、真面目さとか、
ただただ一生懸命に取り組んでいるだけなのに、
そのことが周りにいる人に緊張感を与えてしまう。
かといって力の抜き方も分からない。
晴子さんの姿に自分がピッタリ重なって、涙がこぼれた。
一生懸命やってるのに、どこかうまくいかない…
そんな人に是非読んでほしい作品。
何気なく手に取った一冊だったけれど、
今の私に必要なメッセージがたくさんつまっていた。
ぐちゃぐちゃに絡まっていた紐が解けたような、ずっと探していた答えが見つかったような…そんなスッキリした気持ちになれた。
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「ハレのヒ食堂」は,吉祥寺,公園の池のほとりにある朝ごはん専門店。
こだわったブランド米。八王子産のこだわりの朝取り野菜と卵。どれも美味しいけれど,今ひとつ流行っていない。
人一倍どんくさくて要領の悪い深幸は,バイトをクビになリ,住むところもなくなってホームレスになりかけたところを,ひょんなことで,このハレのヒ食堂で給仕として働くことになる。
店主の晴子と,お互い不器用な二人が,お互いに助け合いながらハレのヒ食堂を切り盛りしていくようになる。
こだわり抜いた食材と,抜群に料理の上手な晴子が作る朝ごはんは,とても美味しいのにアラン会長と呼ばれるホームレスの老人には認められない。お客も一部の常連以外には増える様子がないが……。
主人公の深幸,店主の晴子,それぞれ訳ありだし,不器用で上手く立ち回っていくことができないし,それがもどかしく感じます。けれども,その不器用さもどこか読んでいる自分と重なる部分があります。物語がどうなるんだろう,アラン会長に認められる朝ごはんはできるのだろうか,とドキドキしながら読みました。
不器用だけど,それを超える頑張りと,今までそれぞれ心に殻を持っていた二人が少しずつ打ち解けてパートナーとしてハレのヒ食堂を切り盛りしていく姿に,なんか温かい気持ちになっていきました。
成田名璃子さんの小説は,いつも美味しそうなご飯が出てきて,食べたくてたまりません。
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のほほんと話が進んでいくのかと思ったら、途中から引き込まれました。読んだ後、キーとなるシーンを読み返しました。それから、冒頭のシーンはどこに入る部分なのかも、考え直しました。そして、読み終えた日は、ガスでご飯を炊きました。
爽やかな話。中学生の息子にも読ませたいです。
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焼き魚が無性に食べたくなるのと、あの方法でご飯を炊きたくなる。
読んだもの、見たものですぐに何か食べたくなる私にはとっても困った小説でした(もちろん本当は困ってない 笑)。
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読み始め、主人公の行動に嫌悪感を抱き、途中で読み諦め、長らく積読状態となってました。久しぶりに手に取り読み進めていくとスルスル読めました。あともう少し読み進めていれば…と後悔しました。おいしく、ゆっくりと人生の再生ストーリーでした。
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朝ごはんマジック。
美味しいご飯のパワーって凄い。“食べる”ってことのパワーって凄い。見ている世界をより明るく元気にしてくれる朝ごはん。
ハレのヒ食堂、近くにあったら絶対通う。
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成田名璃子さん、初読みです。「ハレのヒ食堂の朝ごはん」、2016.5発行。面白かったです。人とのコミュニケーションが下手な二人。店主の晴子と手伝いの深幸。二人が成長していく物語。この本はこれで完結みたい。シリーズで「東京すみっこごはん」があるようなので、読んでみようと思います。
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最初は主人公のネガティブさに辟易としていたけど、だんだんと前向きになっていけたので良かった。でも 字、下手ですか?って言える主人公にびっくりしてしまった。人見知りはそんなこと言えない。苦手ですか?の間違いじゃないんだろうか…
常連さん達の会話が面白い。ごはん描写が本当に美味しそうで……私も行ってみたい、ハレの日食堂。
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最初に起こったことがことだけに面食らいましたが、あとはほわほわとストーリーが進んでいき一気に読めました。旅立つ姿はもう駄目だったと思い込んでいた自分からの卒業だと思いました。
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最悪の始まりから、すがすがしい朝を迎えられるようになるまで。
「ハレのヒ食堂」は、とても縁起の良い名前。
やることなすこと上手く行かなくて、人生どん詰まり。
どんくさい、自信がない、陰気でコミュ障な、大家深幸27歳。ついにホームレスか?
一方、最高に美味しいごはんを作る、朝食専門の「ハレのヒ食堂」の店主、晴子は美人でスタイルも抜群だが…なんだか切羽詰まった雰囲気と影がある。
加えて、彼女もコミュ障だった!
人生が生きにくく、重い石を背負った様な二人。
しかし、ただ者ではないホームレス・アラン会長や、貴重な常連さんたち…
高校生・茜、読書リーマン、職人・川崎さんなどとかかわるうちに、物事は次第に良い方に転がって行く。
下ばかり見ていないで、きれいな空を見なくちゃ損だよね!
と思えて読み終わる。
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テンポ良く読めました。主人公の不器用さは自分にも重なるところ多し、で、泣きました。周りがみんな良い人たち。雅志君の存在感がちょっと切ないけど素敵です。いつか気持ちが届くことを願います。
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リストラされホームレスになり売春に手を染めようとした深幸。美人の晴子が営む一流の食材を使っているが何故か流行らないハレのヒ食堂で働くことに。
コミュ障で訳ありの2人が食堂成功のために試行錯誤して奮闘する物語。拗れた主人公に親しみを感じ、美味しい、温かいだけでない面白さがあった。
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ホームレスとなってしまった鈍臭い女性が辿り着いたハレの日食堂。アラン会長の眼鏡にかなって住み込み採用された。最初は鈍臭いだけだったが、だんだんと慣れハレの日食堂を人気店にするまでに成長した。そんな時に実家から父が連れ戻しに来る。人間の成長をも描いた作品。
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読みやすいし、穏やかな気持ちになる本でした.
炭火で焼いたお魚とガス炊きのおこめ食べたーい.
美味しくてキチンとしたご飯は大事だよね.
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でもなんというか2人の成長ぶりがトントン拍子すぎる…かな…
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主人公がネガティブ過ぎというか卑屈過ぎというか・・・
でもこんなお店が実在したら絶対行くよ。
今年の登録50冊目でした(^^)
今月はそこそこ読書時間とれててありがたや。
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『東京すみっこごはん』に続いての成田作品。
たべものそのものの描写がうまいのか、食べる人の描写がうまいのか、ここに出てくる食事は美味しそうだ。
そこがこの作品の素敵なところかなあ。
もう一つ素敵なのは、タイプが違う不器用な女性二人が、一歩、前へ踏み出していくところ。
一方では、アラン会長の設定は、ちょっとついていけない気がする。
ダンさんという存在まであると、水戸黄門かいな、と突っ込みたくなった。
焼き魚を炭火焼にまで変えることを読むと、懸案の白飯は、まさか竃に薪で炊けという話になるのかと思ったが…。
うん、まあ、確かにガス釜は美味しいけどね。
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ホームレスまで落ちてしまい、明日のご飯も食べられなくなって、あとは身体しか売るものがなくなるところから、人並みに働くことが出来るようになるまでに成長する話。
極度のコミュ障+不器用で、途中何度背中を押したくなったか。
わたしも人見知りが激しいので、自分と重なる部分がたくさんで、少し同族嫌悪が生まれました。
個人的には、もう少しアラン会長のひととなりとか過去とか読みたかったです。
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『東京すみっこごはん』の著者の本。
「ハレのヒ食堂」は朝ごはんだけを出す食堂。
あたたかい気持ちになれる本ですが…
やっぱり『東京すみっこごはん』が好きだなぁ…
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ホームレスになった女の子、深幸が辿り着いたのは朝だけ営業するというハレのヒ食堂。
食堂の経営者である晴子さんに住み込みで雇ってもらうことになるが、食堂は何故か暗い雰囲気で…。
人付き合いの苦手な女性二人がちょっとずつ変わっていく話。
読むと行ってきます、と言いたくなるような勇気付けられる話でした。
白米と焼魚が食べたくなります。
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少し都合の良い展開に感じた。
出てくるご飯は美味しそうで、朝ごはんを大事にしたいと思わせてくれた。
晴子さんの旦那さんの話は、ちょっとドキッとした。忙しい事を言い訳に、食べる事をを疎かにしてはいけないと、反省する。
茜ちゃんの話も同じで、父親が家を出たのは家での食事のせい、豪華だから良いと言う訳ではなく、家庭の味が大事。
やっぱり、生きる事は食べる事、なんだな。
2016.12.17
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よくある食べ物系小説だけれど「ハレのヒ食堂」という名前の意味に触れたときなんとも言えない温かさに胸が浸されたような気持ちになった。
今日も明日もハレのヒであれ。
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主人公のはずの深幸が、あまりにも自分に対してネガティブでイライラしながら読んでいた。
かっこいい女性だと思っていた晴子も、実はびっくりなキャラだったし。
アラン会長と食堂の常連さんとの関係にはびっくりしたけど、正体を知ってしまったらただの身勝手にしか思えなかったのも残念。
雅志や常連さんたちは魅力的だったのになぁ。
ガスでご飯、炊きたくなった。
土鍋で炊くと時間も短くておいしいんだよね。
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丁寧に心を込めて作られた食事は、
人をとても幸福にしてくれる。
美味しいものを食べて、疲れた心が癒されていく・・・というお話しは最近よくあるけれど、
この物語で美味しいものに救われていくのは
『ハレのヒ食堂』で働いている人たち。
美味しいものが食べられる幸せの他にもう一つ
美味しいものを作ることで得られる癒しや幸せもあるんだね。
人生晴れの日ばかりじゃないから、
主人公たちのように過去の自分がどうしても許せなかったり
自分を丸ごとどこかに捨ててしまいたくなる時だってあるだろう。
そんな時は『ハレのヒ食堂』という店名に込められた願いを私も思い出してみようと思う。