【感想・ネタバレ】怪談入門のレビュー

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Posted by ブクログ

小説は三つだけで、ほとんどが評論と随筆です。
他に座談会が三つ、乱歩が翻訳したポーの『赤き死の仮面』も載っててなかなか他ではみないラインナップでとてもありがたいです!

小説は有名なのばかりなのでこれを買おうという人は読んでる可能性が大きいものばかりですが、なんといっても正字旧仮名遣いで書いてあるのが良いです。
当時の乱歩本来のドロドロとした独特の雰囲気がかなり出ている感じがして最高です。
同じこと書いてあるにしてもやっぱり文字でこんなに変わるものなんですね。

随筆はあまり読んだことなかったんですけどこちらも面白いものばかりでした。
桜の話なんかはすごい印象に残りました。

座談会では心霊現象や霊媒師なんかを絶対信じる気になれない、みたいなところが強く出てて興味深かったです。
それと探偵小説が本当に好きで、日本に広めたかったんだろうなぁいろんな人に書いて欲しかったんだろうなぁというのが伝わってきました。

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2018年09月17日

Posted by ブクログ

読んだことのある「押絵と旅する男」なども旧仮名遣いにすることにより一層怪異小説としての雰囲気が増す気がする。

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2018年10月16日

Posted by ブクログ

乱歩の短編は3編だけ収録。本書のメインは随筆や評論の数々で、タイトルにもある「怪談入門」が素晴らしい。
乱歩が分類好きなのは貼雑年譜などからも周知の事ですが、ここでも怪談を乱歩なりに分類し、そしてまぁ、土蔵にあれだけの本を集めていた人だけあって、国内外に問わず様々な怪談を読んでおり、それを紹介していく手際のすばらしさ。(インターネット時代の今ならともかく、あの時代にラヴクラフトとかダンセイニとか読んでたのか……!と驚きましたよ)

そして知ってたけど、乱歩、朔太郎の「猫町」大好きだよね……。あちこちの随筆で推しててホッコリしたよ。
その他、乱歩が翻訳したポーの「赤き死の仮面」収録。
個人的に嬉しかったのは、座談会3本収録されてるやつで、
・長田幹彦との「幽霊インタビュー」
・佐藤春夫、城昌幸「樽の中に住む話」
・三島由紀夫、芥川比呂志、他「狐狗狸の夕べ」
どれも面白かった。

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2017年11月07日

Posted by ブクログ

生きてる江戸川乱歩を見る感じ、40年近く前、夢中になった少年探偵団シリーズを書いた作家が、茶飲話してるようなマッタリした一冊だった。

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2016年09月27日

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