【感想・ネタバレ】サル化する世界のレビュー

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Posted by ブクログ

日本の教育の衰退や知的レベルの低下、日本の主権国家としての自信の喪失など、現代を取り巻く重い話題に切り込みながら、人として、日本人としてどうあるべきかを問いかける一冊。大学の株式会社化や短期的利益だけを追い求める原発の方向性など、物質的な価値観が壊そうとしている人間的な本質的価値を守り、100年後の日本が存続していくためにどうするべきか、冷静に、愛を持って考えていきたい。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

やはり語り口は巧みで読み進めることに気持ちよさはあるのだが、筆者の身辺を基礎とする主張にはどこまで蓋然性があるのかといった疑問も。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

こういう本を読むとなんだか自分が賢くなった気がする。この感じは嫌いじゃない。
もちろん全ての話を理解できたわけでもないし、自分の考えと違う部分もあるんだけど、それでいい。
ひとつの考え以外認められない社会なんて気持ち悪いんだよ。
ちゃんと自分の頭で考えて、自分の言葉で意見を言える大人になりたい、そしてそのためには知らなきゃいけないことがまだまだたくさんあるらしい、と年齢的にはいい大人のおっさんは思ったのでした。

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

いつもの内田樹節。
Twitter(TikTok)の炎上ネタや政治の体たらくをみていると、何でこんなに下品な話が世の中に蔓延しているのかと思ってしまうし、それなりに稼ぎがある層はふるさと納税で上手くやることに精を出してして、なんでこんなにセコい人が多いんだと思ってしまうわけだけど、そんな状況をいつもの内田節で解説してくれる。
あとは野となれ山となれと、思えてしまうのは、自分はその共同体と関係がなくいつでも離脱可能だと思えるからであって(それはいわゆるトロッコ問題に象徴される)、その意味でもコミュニティの再生は急務なんだと思う。内田樹は戦後の経験からコミュニティは簡単になくなるけど、簡単に作れるとも言っていて、その点では楽観的なんだけれど、昔ながらのコミュニティは不条理で問題がたくさんあったことも事実で、新しい形のコミュニティが必要なんだと思うけれど、この議論はかれこれ数十年されていていて、いかんせん解がみえないのも事実。ぼやぼやしていると、根こそぎこれまで培ってきた日本がもつ自然や文化が貨幣化されてなくなってしまうけれど、いまいち解き方はわからない。
内田樹はそんな簡単な解はないのだから、あれやこれや議論することが大切と言いそうではあるけど。

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2023年03月21日

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