【感想・ネタバレ】セイロン亭の謎のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

神戸の異国情緒とお茶の歴史が絡んだミステリー。
高見沢安奈の二人の娘の年齢を把握してないと読み誤る。星子と長田けいは友達なんだ、と思いながら読んでいたので、途中で混乱した(笑)。しかし公子が悪役だったとは。いずれにせよ楽しんであっという間に読めた小説でした。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

公衆電話からの電話や、当たり前のように取れなくなる連絡などなど、息子が読んだら『なんで!?』て言うだろうなと思うような舞台。でも昔と今を知る私にはすんなり読めた。異人館の風景やセイロン亭の佇まいを読んでると行ってみたくなる。でも内容は結構重い理由のあるミステリーでそのギャップが面白かった。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

 久しぶりに携帯電話もパソコンもインターネットも出てこない(少し前の時代の)現代物を読んだ気がする。ニュースは新聞を見て知る、ファクシミリで原稿を送った、宅配便を管理人さんが預かってくれた、旅先での連絡はホテルの電話で、等等、今となっては行き違いのもどかしさも物語を豊かに彩っているように思える。平岩さんの文の美しさもあるだろう。
 ザ・2時間ドラマ、西村京太郎的な旅情ミステリーのような雰囲気も懐かしく感じて、一気に読めた。登場人物たちが繋がっていく鍵となるお茶にまつわるお話も興味深い。
 森山さんには生きててほしかったな……。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地元神戸なのと紅茶派やから思わず手に取ったミステリ。平岩作品読んだけどなかなか面白かった。
須磨寺も異人館も元町商店街周辺も地元圏内やから背景思い浮かんだの容易やったわ(笑)
今から30年以上前の時代背景の設定やから携帯とかなくて今時モーニングコールなんてないよな、多分
現代はアラーム設定できるしスマホで何でも調べられるし。
アッサムとかキャンディ茶葉あたりは定番やしキャンディ茶葉に関しては午後の紅茶ミルクティーに使われてるくらい身近。物語でもあったみたいに紅茶の原産地いうたらスリランカおおい。その次くらいはインドかな?
解説読んで狐っ葉事件みたいなことが昭和の初めの方にあったなんて初めて知ったわ。まあ、勉強嫌いやし歴史の授業もきいてないしw
偉そうにかいてるから味覚音痴やから茶葉の味比べなんて到底できひんくらい末期な舌やからww
昔の詐欺事件と絡んで身内同士で殺害、心中て…
お金持ってたら人間って変わるやなって改めて思った。
大事なのはお金だけじゃないこともあるやろって…

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2023年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

紅茶好きとしてはホイホイすぎるタイトルだったので。
あくまで紅茶輸入業を営む一族に起きた殺人ミステリなので、紅茶の蘊蓄を楽しむ話ではないのですが。
狐っ葉事件など、時代を感じる話は興味深かったです。

今からするともう30年近く前の作品。
無論携帯電話は登場しないので、作中で本人に連絡を取るのも苦労するのには懐かしさを覚えたり。
出てくる言葉も書き方が昔風なので(何しろ作者様は昭和一桁生まれの大ベテラン)バブル崩壊後の時代設定ではありますが、昭和が舞台の作品を読んでいるような気になりました。
柔らかい文体なので、読みやすかったですが。
「あの時ああしていれば、事件の真相にいち早く気付けたのに……」的な書き方は、横溝先生を思わす部分もありました。
時代特有のものかなあ。

事件としては、紅茶輸入業のオーナーが殴り殺された事件を皮切りに、息子が命を狙われたり(ついでに主人公も命を狙われる)親族たちが心中したり行方不明になったり(ついでに主人公の相棒的存在も行方不明になる)と事件が連鎖していく。
それを紐解くには、オーナーが殺された現場である洋館にまつわる謎の解明、そして一族の歴史を辿る必要があった。
事件解決への進展どころか、謎は広がるばかり、前述の狐っ葉事件にまで話題は波及し、どう風呂敷をたたむのかと思っていたら……案外、殺人事件の真相としてはあっさりしてました。
もうひとひねりあるかと思ったら、特になかった。
殺人事件の真相よりは、狐っ葉事件がもたらした件(一族の謎)についての答え合わせの方が面白かったし、本編もそれで締めているので、殺人事件は結局二の次になってしまった感はあった。
それに巻き込まれて殺されてしまった某キャラが不憫だ……(殺された理由がまた可哀そうすぎて……とばっちりすぎる)

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2023年02月24日

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