【感想・ネタバレ】可愛い黒い幽霊のレビュー

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Posted by ブクログ

個人的に、何だか知らないけど『とっこべとら子』は小さいころから、怖くて読めなかった。リテレートがスケプティカルに描いたものなのでではなく、怖かった。
 『座敷ぼっこの話』と後何かを読んで、作者はさういふ人なのだと思ってゐた為、宮沢賢治はお父さんから
「怪力乱神を語ってくれるなよ」
と言はれたと言ふと違和感がある。さういふをっさん的に、この短編集はちゃんと都合がいいチョイスである。
 「おおヨハンネス」とか「ダルゲを名乗るものと」とか込で怖い。うんうん。

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2020年10月15日

Posted by ブクログ

怪異小品集。宮沢賢治って児童文学の人だと思っていたので、こんないろいろな作品があったとは、と感嘆しました。でもたしかに、昔読んだ児童文学の数々にも、さまざまな意味での「怪異」は描かれていたのかもなあ。
「幽霊の章」に気に入ったものが多かったです。やはり一番好きなのは、「河原坊(山脚の黎明)」。静かで心地よいとさえ思える恐怖感が、じわじわと染み入ってくる印象でした。「ながれたり」もまさしく流れるような言葉が心地よくって、浸れる一作です。
後半の作品は怪異といえども、怖いというよりはなんだか愉快に思えるものが多い印象でした。「月夜のでんしんばしら」なんてものすごく楽しい気がするのだけれど。それでも考えようによっては怖い……かな?

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2018年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1 幽霊の章(うろこ雲/女 ほか)
2 幻視の章(黄いろのトマト/畑のへり ほか)
3 鬼言の章(一〇六七 鬼言 四/三八三 鬼言(幻聴) ほか)
4 物怪の章(月夜のでんしんばしら/ざしき童子のはなし ほか)
5 魔処の章(地主/五二〇 地蔵堂の五本の巨杉が ほか)

足穂と並んで、何度読んでも新しく味わえる作家。
このセレクトには意義がある。アンソロジストの面目躍如。
「女」「夜」など偏愛の対象になりそうで、そういう作品にまとめて出会えて、こんなに嬉しいことはない。

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2014年09月15日

Posted by ブクログ

普段の賢治のイメージより、暗い詩や幻視的、土着の民話に息づく生き物が登場するような物語達。一般的な「怪異」というカテゴリで想像する幽霊譚などとはちょっと違う、賢治らしい作品集でした。

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2017年12月18日

Posted by ブクログ

怖いというより不思議。
何だかよう分からん話を書いちゃう賢治がいちばんこはい。
やっぱり視えてたんだな…。

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2014年09月04日

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