【感想・ネタバレ】熱帯魚のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

3つの短編集。表題作より「グリーンピース」「突風」が好き。よくこの作者の作品は「最後に締まりがない」と言われるが、むしろそこが好きかも。都会の若者の生活の一部分を覗き見させてもらった感じが楽しい。深く読んではいけない。

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2011年10月24日

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美しい俳優が演じることを想定したダメ男ものの群像劇を、なぜかそのへんの一般人が主演しちゃった!ダメだよ〜人間臭すぎるよ〜!みたいな小説×3篇。好きです。

共感しながら読むやつじゃないはずなのに、自分のダメポイントを浮き彫りにされるような居心地の悪さを感じながら、ぞわぞわしながら読みました。でも妙に爽やかな読後感なのがウケます。なぜ。

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2023年01月19日

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籍も入れていないのに、子連れの女とともに過ごす大輔。さらには仕事をしないで引きこもっている光男。光男は毎日出かけずに熱帯魚の世話をする。大輔はボーナスで家族全員を連れて海外旅行へ行こうというが、だれもまともに取り合ってくれない…。

吉田修一の短編3編で、いつもどおりなにか起こるようで起こらないようなグズグズとした話である。しかし、とにかくあるかね全部使って何かを変えようとしたり、女子中学生に手を出したり、女にグリーンピースを投げつけたり、作りかけの酢豚を皿ごとゴミ箱に捨てたりと、突然爆発する。

どこかにあるようでどこかにない、掴みどころのない作風なのだが、なぜか日本映画のような妙な静けさと喧騒が同居したような、BGMも無いんだからしゃべれよといいたくなるような、独特の間が存在するのが吉田修一の作風である。

現状が嫌になって、何もかも投げ出してしまうが、自分が悪いのをわかっているあたりは、読んでいて救われる。だからといってとっつきやすいわけでもない。

なぜかわからないが、吉田修一や長嶋有の作品を読むと、自分でも小説を書きたくなってしまうのだ。本作の3篇もれいにもれず。読み終わった今、書かないといけない気がする。不思議だ。

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2022年12月06日

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初めてこの人の作品を読みました。なんとも締まりのない…オチもフワッとしてるし…「え、ここで終わり?」と思うような終わり方であったが、これがこの人の空気感なのだろうか。この独特の雰囲気、嫌いじゃない。

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2019年02月24日

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いってしまえばどの主人公も自立のできないダメ男なのだが、純粋でクリアな感覚を持っているので嫌悪感がわかない。わざと自分から目を背けている感じが伝わるからかも。
なんだか表紙で損してる気がする。もっと軽い明るい感じの方があっているのでは。珍しくカバーが気になってしまった。

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2016年09月30日

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【本の内容】
大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。

不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。

ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。

表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

[ 目次 ]


[ POP ]
鬱々とした気分で読むと、いっそう「鬱」な気分になることうけあいです。

それがいいことなのか悪いことなのかは判らないけど、小説を読んでから自分を反省したり、下には下があるからまだ大丈夫、などと都合よく自分を励ましてみたりするのも、たまにはいいかもしれません。

小気味良いテンポで話が進み、心理描写の薄っぺらさ(たぶん意図的に省かれているのだと思う)のお陰で、ぞっとするような突発的な感情の爆発が伝わってきます。

ヤな奴、ダメな奴、とレッテルを貼って目を背けることはたやすいのだけれど、せっかく小説の世界に擬似空間を演出してくれたのだから、とことん堕ちて嫌な気分になるのもいいのかもしれません。

ばっさりと切り捨てられるように終わるので、救われない気分も倍加してしまいます。

評価は「B」なんだけれど、もう一度ぱらぱらとめくって読み返してみるとかなり面白かったんだな、と思えてきました。

乗り物の中で読むと酔います。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年08月27日

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表題「熱帯魚」のほか、「グリンピース」「突風」の二編収録。
やさしさって思っているより簡単じゃないし、付き合うって難しいなぁと。にしても、吉田さんの本にでてくる男は悪いやつだなーと思うね。笑

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2013年02月09日

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ネタバレ

大工として働く大輔
同居する真実と血のつながりはないが娘のようにかわいがっている小麦
かつて兄弟だった時期があった光男
近所に住む時先生

現場の家主の娘に手を出し小火騒ぎを起こした大輔
仕事もせずに家で熱帯魚ばかり見てる光男

他短篇
無職男と彼女の喧嘩
休暇中に房総らへんで気紛れで手伝った民宿の奥さんとのドライブ

ああ、芥川賞意識していたのかなぁと思うような話。
結構好き。

読んでてなぜか伊藤たかみを読んでるような気分になって、あれ?吉田修一だよねーって何度も確認した)^o^(

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2012年08月19日

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誰にでも優しいということは、誰にも優しくないということだ。
優しさというものは、そこに上下関係を生むので、ときに高慢になる。
自分が優しさを向けている対象がふいに自分に歯向かったりすると、優しさが憎悪に変わったりする。
「優しさ」って難しい。

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2012年01月17日

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表題を含む3話の収載

“グリンピース”のグリンピースを投げる人
せめて怒鳴るとか、怒りの原因を説明するとか
なんとかして欲しい気がする

わかって欲しいって子どもの理屈で
何にも言わないなら推測して動くよな~と思いつつ
私も結構そうしてしまうかも
だからそういうことをする人にイラっとするのかなと思

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2011年01月01日

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【あらすじ】
大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

【感想】

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2010年01月06日

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うっぷんやわだかまり、いろんな事を抱えながら人は生きている。
それをどう表現するかは人それぞれだけど、それによって隣にいる人を傷つけてしまうこともある。

心の交わりをモノに託していて、透明感のある素敵な表現だなと思った。

ちょっとでも共感できるところのあるキャラクター達。
それが心に少し引っかかりながら入ってくる。

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2009年10月07日

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ネタバレ

「__親切にされればされるだけ、身動きできなくなる人だっているの。それにもし、その親切にしてくれる人が淋しそうな人だったら……」

ファミレスで読んでいて良かったと思った。家で読んでたら泣き出してたかもしれない。他人を過剰に慮って親切にするのは淋しいから。ズレているようで、1ミリもズレることなく当たっている気がする。とにかく心の中の何かを抉られているようで怖かった。

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2023年05月14日

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登場人物が全員、どこかイカれている部分があって、少し怖かった。
だけど、読み終わったときふと、
この作品の登場人物と同様、誰しもがこれくらいおかしな部分を持っていて、そのことに自分も周りの人も、気が付いていないだけなんだよというメッセージなんじゃないか?と思った。

吉田修一らしい後味の悪さ×3連発で、一気に読んだ!

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2021年04月18日

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ネタバレ

難しい!これ、ムツカシイ本や!ムツカシイ系の本だ!って、思いました。一読して。いやあ。こうねえ。男女の恋愛の機微、系?生きていくって色々あるねえ、っていう緩い諦観、系?なんなんだこの不気味さは?っていう、ヌルッとした人間の怖さがシミジミ、系?いやあ、ムツカシイ。難しい系の本だな、って感じでした。

面白いかどうか?と言われると、面白いような面白くないような、うーん。なんだかなあ。という感じなのですが、なんかしら、おおう?って引っかかる所は、あった。そんな感じでしたね。吉田修一、なんか、ええなあ~、って感じの。

オサレなのか不細工なのか。アツいのか冷酷なのか。気合入っているのかニヒルなのか。うーん。わからん。わからぬ。その分からなさが、なんだか、不思議な味になっている、っていう。

熱帯魚
表題作なのですが、主人公の大輔と、血の繋がっていない兄弟?の、光男の関係。熱帯魚の水槽をジッと見ている光男の姿。黒沢清監督の映画「アカルイミライ」の、浅野忠信とオダギリジョーの二人を思い出しました。「アカルイミライ」のストーリー、一回見たけど、もう全然思い出せないんだけど、それでもまあ、思い出した。水槽を見つめる男の姿って、絵になるんですかね?どうなんですかね?不思議だなあ。

あ、大輔と、家主の娘の律子ちゃんとの、あのなんだかエロい駆け引き。あれ、すっごい良かったです。プールのあのエロい駆け引きから、あの建設途中の新居で起きたアレに至るまでのあの流れ、すげえなんだろう、いいなあ、って思いました。いやあ、思いました。いやしかし、まあ、あんなことしたら、大輔、棟梁にボッコボコにボコられますよねえ。まあ、しゃあないよね。って思う。あの感じ、すげえリアルで、好きだったなあ~。

グリンピース
主人公の草介が、嫌なヤツすぎて笑ける、って感じなのですが、オシャレ雰囲気なのに、いなたい。そんな不思議な作品ですねえ。うーん。男女の恋愛の機微は、わからん、って感じでしょうか。面白くないと思うのに面白いかもしれないと思わなくもない、という、すげえ不思議な味わいの作品です。謎のパーティーの主催者の草介の友人の三上が気になる。そしてこの時代、まだ、DVDが出現する前の、ビデオデッキの時代なんだ、、、と思うと、すげえ不思議な気持ちになりますね。ケータイのない時代の話なんだなあ、、、タイムレスなイメージ、ありますね。

突風
あんじゃこら?という雰囲気の話でした。超クール。こ、この話を読んで、なにをどう感じろと?みたいな。超クール。だが不思議と嫌いじゃないぜ、みたいな。いやあ、なんだかなあ~。ほんと、謎のシャレオツ感と、謎のいなたさが、見事に同居しております。

全体的に、ホンマに不穏なんですよね。怖いんですよ。でも、その怖さが、なんなのかが、よく分からない。不気味だ。不気味な作品です。で、なんだか妙に、スッコーン、って明るい所も、ホンマに不思議で不気味。やっぱなあ、吉田修一、凄いよなあ、って思います。この不気味さが、後に、「悪人」生み出すわけでしょ?いやもう凄いですよそれは。

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2020年08月25日

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表題作、ほか3編。いずれも、幼稚で身勝手な若い男性が主人公。

一見普通に見えて、じつは心の奥底に凶器を隠し持っているような、精神的に不安定な男たちを主人公にするのがうまい、といつも思う。おそらくは肉親の愛情だろうけれど、彼らには大事な何かが欠落しているため、ふとした瞬間に突然牙をむき、破壊的になる。当人は無自覚なのだろうが、破滅願望すらうかがえる。
だから、周囲の人間、とくに側にいる女たちはいつも振り回され傷つけられることになるため、読後感もよくはない。設定こそ違うけれど、3編に共通するこういう種類の男には、近づかないに限る。

最近は、わかりやすいストーリー性のある作品も増えてきたが、初期の頃はなるほど芥川賞作家、という雰囲気のものが多い。これもそんな1冊。
今年から芥川賞の選考委員にもなり、ベテラン感も増している。今後も不条理で重みのある作品を楽しみにしたい。

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2017年01月20日

Posted by ブクログ

誰からも必要とされていたい、頼られたい、好かれたい

そういう大輔の気持ちが、ぐるぐる渦巻いて
加速して溢れ出て周りを巻き込んで一人になってしまう様が、悲しかった。

プールの底に沈んだ100円ライター。やるせない。

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2016年11月22日

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吉田修一の描く男をみていると なぜか ささくれ立つ。
なんとも言えないほどの頼りなさ。
そして、自分中心なのだ。それに愛想を尽かすオンナ。
いつの間にか ドロドロの関係になって、すすめなくなり
結果として 別れるしかないみたいだ。
この三つの短編も、底流は 似ている。

「熱帯魚」
大工さん。大輔。ある程度任せられるけど、任せきれないところがある。
吉田修一の男主人公としては、めずらしく 高給取り。
大工さんに、ボーナスで プーケットに4人が行けるほど出るのだろうか?
大輔は、ちょっと、おせっかい。『オレについてこい』系。
大家は 時先生で いつもむつかしいことを考えている先生。
歳をとっているが、ちょっとゲイっぽい。
大家から借りたマンションに、真実とその子供 麦子と一緒に住む。
真実は 天真爛漫系。何となくイメージがわく。
大輔の親はつれ子同志の結婚で、義理の弟 光男がいるが、
これは、箸にも棒にもかからない感じ。吉田修一が好きなタイプ。
ちょっとのろまで、しかし 羅生門の演劇をしたいと思っている。
熱帯魚を 見つめて ぶらぶらしていて、熱帯魚の顔のちがいまで分かるようになった。
光男も 転がり込んで居候となる。
4人の疑似家族ができ上がる。
大輔のついてこい系で、まわりは、それをどちらかと言うと 迷惑がっているが、
気がついているようで、気がつかない。

その光男が プーケットの代金と真実の貯めた50万円を盗んで 逃げた。
大輔は 家をつくっている家主の娘14歳とねんごろとなり、ぼやを起こす。
これは、完全に 淫行条例違反 ですね。ロリコンですまされない。
大輔は、棟梁に ボコボコにされるだけで、まわりは 簡単に受け止めている。
普通は クビ でしょう。
なぜか、読んでいると 気分がささくれ立ってくる。
余っている エネルギーと その扱い方が分からない青年たち。
吉田雄一の 男たちは なぜか そのような雰囲気をまとっている。

「グリンピース」
僕と千里。鷹野と椿。
カップル同士のつきあいで、鷹野と椿は マジメ。
千里は 冗談の分かる女。
僕は 失業中。千里が すきだけど、どうも気に食わない。
千里がカレーを作っているときに グリーンピースをぶつけ始める。
それで、千里が 家出する。そこから 物語は 奇妙になる。
吉田修一の『どろどろ』が始まる。
『許す』ことは、分かるが、『許さない』とは どうすればいいのか?
本来ならば 別れるという方向に行くはずだが、別れないで許さないを考える。
真っ白な雪が 降って すべてを覆い隠す。

「突風」
新田は どうも いい会社に勤めているが、休暇で 海辺の民宿でアルバイト。
民宿の 奥さん すみれさん。ふわふわと浮かんでいる女。
それに、ちょっかいを出す 新田。
吉田修一的ワールド。不安定な状態での不安定な感情。

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2016年10月10日

Posted by ブクログ

どの作品も、読んでいるとひんやりとした薄気味悪さが残る。
「パレード」みたいになったらどうしようと、どきどきしながら読む。

表題作は、主人公の大輔が恐い。
よかれと思ったことは強引なまでに押し付けてくる、話の通じなさが恐い。

ろくにつきあってもいないのに、同棲するにあたって彼女には仕事をやめさせ、養ってやる。
子どもの面倒も、もちろん見てやる。
母の再婚相手の連れ子だった光男が転がり込んでくれば、もちろん一緒に暮らして面倒をみてやる。
ボーナスが出たら、彼女とその娘、義理の弟を海外旅行に連れていってやる。誰も望んでいないのに。
そればかりか、大家さんである独り暮らしの老人、時先生まで、連れて行ってやる。
さすがに度が過ぎている。

人に何かをしてもらうことが嫌いで、反対に何かをしてやることが大好き。多分無自覚。
無意識の優越感?

大輔は、真実や小麦(娘)や光男を守ってやっているつもりでいるのだろう。
人が手をかけてやらないと死んでしまう熱帯魚のように。
でも、大輔の方が優越感を持たせてもらっていることで、守られている。
彼らを見下すことで、かろうじて自分を肯定できるのかもしれない。

本当に世間と関わろうとしていないのはどちらなのか。
光男より、大輔の方が一歩間違えるととんでもないところへ行ってしまいそうで、それがとても怖かった。

“学生と話しているときの先生は、大輔の前では見せたことのない顔をした。もちろん彼と一緒の時でも、先生は楽しそうな顔はする。ただ、学生に何かしら難しい質問をされたときのような、嬉しそうな顔はしたことがない。楽しそうな顔と嬉しそうな顔は、似ているようでどこかが違った。”

誰からも一番に好かれたいというのは、傲慢なことではないか。
なのに、誰かに一番好きなわけではないと思われたら、途端に不安になってしまう。
危ういバランスで保っているプライドが、痛々しくてつらい。

「グリンピース」「突風」共に、ここにいる自分は仮の姿と思い、周囲の人間を見下して、ひとり孤高を保つ青年が主人公。
皆、目の前の人を見ようとしないし、知ろうとしない。
見たいものしか見ない。知りたいことしか知らない。頑なに。

コミュニケーションを拒み、自分を守ることだけに懸命になる主人公たちは、守った末に何を得るのだろう?

“いくら高くても悲観論を買え。騙されちゃいけない、もともと楽観論は無料なのだ、と。”

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2015年05月14日

Posted by ブクログ

主人公が結構ヤな奴ばかりでしたが、吉田さんだもん、ぐいぐい読まされちゃった。

表題作・「熱帯魚」が一番好き!
情景が浮かぶような文章がいい。
やっぱ吉田さんの初期短編はいい。

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2015年03月30日

Posted by ブクログ

不思議な小説です。
特にストーリーや結末があるわけでない、
短編の連作集です。

何かに行き詰まっている人間の閉塞感を感じる話でした。

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2014年12月08日

Posted by ブクログ

通行人Aのお話って感じがした。
読み始めは気が進まないんだけども気付いたら読み切ってるような。

不思議。

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2013年09月19日

Posted by ブクログ

人の言葉にしづらい感情を表現するのがやっぱりうまい。負の感情ではあるが少なからず共感できる感情だったりして、嫌な気分になりつつも後ろめたくもある。

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2013年08月24日

Posted by ブクログ

ちょっと難しかったかな・・・
特に『熱帯魚』、ようわからんかった。
最後の『突風』は、なんとなーく・・・

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2013年07月17日

Posted by ブクログ

吉田さんの作品は、都会的、寒色のイメージ、そして時に暴力的な感じが
あり、そして考えるという宿題がつきます。
(以前の登録が消えてました )

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2013年06月23日

Posted by ブクログ

3作品の短編集。微妙なストーリーで結末もはっきりしないのに、読んでいて何となく穏やかな気持ちになるところが魅力です。

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2011年07月31日

Posted by ブクログ

自分からは少し遠い人たちのストーリーだった。
だからおもしろかった部分と、ちょっと気持ちが離れた部分があった。

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2011年05月05日

Posted by ブクログ

「最後の息子」に続く短編で、3作品収録されています。「熱帯魚」「グリンピース」「突風」。どれも吉田修一らしいリアリティある描写で、登場人物たちを取り巻く空気感や、瞬間の印象がうまく描かれています。が、それぞれに出てくるどの男にも、まったく好感が持てない闇の部分があり一筋縄ではいきません。特に「グリンピース」は、暴力的な狂気が露骨に描写されています。この表現に対して、表面的には不快であるのに、同時にどこか、すっとした気持ちを感じさせてしまう仕掛けに、戸惑いを感じてしまいます。

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2012年08月09日

Posted by ブクログ

~内容(「BOOK」データベースより)~
大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。
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3編それぞれの主人公はタイプは違えど誰もが自分本位であんまり好きになれない。

でも、何だか寂しい人だなと思うと嫌いにもなりきれず、ラストの印象的な描写(個人的には「グリンピース」のラストが好き)と合わせて何とも言えない余韻に浸ってしまった。

こんな話ばっかりを読む気にはとてもなれないけれど、この余韻を求めてたまに読み返したくなりそう。

熱帯魚/グリンピース/突風

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2010年04月02日

Posted by ブクログ

080529(n 080727)
081226(n 090216)
091128(s 100105)

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2010年01月22日

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