感情タグBEST3
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再読。すっごく好きな作品……のはずなのに、案外内容忘れていたのにびっくり(苦笑)。この作品、てっきりサイコホラーだと思ってたもんなあ。
たしかに、雰囲気はサイコホラー的。ヒロインの精神状態が非常に危ういこともあって、世界が歪み、次第にひび割れてゆく印象を受ける。「アリス」をモチーフとした世界観がかなり美しく、そして不気味でインパクト強いので、その部分だけが記憶にしっかりと残っていたみたい。
でも実はしっかりとミステリで、きちんとした解決あり。解決編でもあるラスト「お茶会」の場面はまさに圧巻。そしてその後に続く論理的な「妄想」……。とても哀切な後味の作品。やっぱり柴田さんの作品ではいまのところ、これが一番好きだな。
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伏線や真相はかなり解り易いけど…
「記憶」をキーとした、ある種主人公の自分探しのような話
としてはおもしろいんじゃないかと思う。
アリスの世界観好きとしても、奇妙な世界が味わえて楽しかったです。
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柴田よしきホントいい作品。なんかミステリーなのになんかミステリーぽくないっていうかすんごい引き込まれる!!ミステリーだったら柴田よしきがダントツでいい!!本当におもしろかった。怖いけど、面白い!
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不思議の国のアリスが好きで世界観に惹かれて手に取りました。
精神的に不安定で幻覚を見る体質という信用出来ない語り手の主人公が、真実に近付くほど精神が崩壊していく。
全てが分かってみても「そのためにここまでするかなぁ」という動機の弱さはあるものの、サクサク読めるし世界観は良かった。
ただ主人公が報われない。
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ふと顔を上げると、暗がりの中にいたのは白いウサギ。
さながら不思議の国のウサギのような…。
不思議の国のアリス、をベースにしている? と思いきや…でした。
アリスを軸にして思い出される、断片的な記憶。
学生の頃、最近の事。
不安定な主人公ゆえに、不安定な全て。
それは幻覚なのか、本当なのか。
夢なのか幻なのか…と考えつつ読みましたが
ちょっとすごいものがありました。
きれいさっぱり回収された感があります。
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不倫を清算し会社を辞めた紗希は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。果たして幻覚か?15年前のある事件の記憶が蘇る・・・。
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なんとなくみんなグルなんだろうなと思うし、中学の事件が関係してるだろうなってことも分かる。
記憶が欠落するところも多々あるからなんかあるのかなっていうのも予想がつくけど、最後みんな死ぬ?ってなる。
あっという間に読めるけど、なんとなくモヤっとした気持ちになった。
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久しぶりの柴田よしき。
う~ん……。自分は、好きじゃあないな。
構想は面白い。二重三重に畳み返す仕掛けも、なるほど、とは思う。
けれど……後付けで背景が語られたり、非現実的でご都合主義なトリック(?)が用いられたり……“フェアじゃないな”という思いが、中盤辺りから頭にこびりついて離れなかった。それでも途中で投げ出さずに最後まで読ませるのは、筆者の力量なのだろうけれど。
東野圭吾を読んでもよく感じるのだが…“まず構想ありき”“仕掛けがありき”な作品は、自分は好まないようだ…。
“RIKO”は面白かったのだけどなぁ…。
彼女の作品からは、またしばらくは手が遠のきそうだ。
★3つ、6ポイント。
2013.07.01.了。図。
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《未購入》なんというか、自分はアリス中毒のような気があって、タイトルに惹かれて手に取った記憶がある。終始夢の中を徘徊しているような居心地の悪い、幻想的な小説だった。もっと深く読み込めば良かったと後悔している。忘れた頃にまた思い出して読みたくなった。
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不倫で会社をやめた女性が主人公。
目の前にアリスのうさぎが現れたり、元不倫相手が死体で見つかったりでだんだんと不可思議なことに巻き込まれていく。
最初思ってた結末と違うのかな⁇と思ったら結局最初思った結末に戻った(笑)読後感は爽やかじゃないけど、エンターテイメントとしてはいいかも。
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物語「不思議の国のアリス」を下敷きにしたような、ファンタジックでホラーなミステリー。
読み手に、手の内をたくさん読ませておきながら、それでも後半のシーンで、予想外だった真相がたくさんあり、ワサワサした気持ちで読み進め、ミステリー小説として読み応えがあり楽しめました。
菊子さんが最後に残した仕掛け・・・、いろいろな解釈があると思うのですが、考える程に、重くて怖くて、ちょっと悲しい・・。
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「不思議の国のアリス」をモチーフに、
主人公が殺人事件に巻き込まれていく。
いや、巻き込まれたのではなく、
真相が明らかになってゆくだけなのだ。
しかし、果たして本当のことなのか、
それとも主人公の妄想なのか?
読み終わってもわからない。
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柴田よしきが描く、アリスの世界へようこそ。
現実がかくも儚く崩壊し、幻想がかくも鮮やかに世界を満たす。
3月兎に導かれ、アリスの世界を彷徨ってください。
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この作者の作品は何ともいえない読後感をくれる。好き嫌いが別れるかもしれないが、私はこのざわざわと胸に残る感覚がたまらなく好きだ。
真相に迫り、迫らせるために、それぞれが打って出る最後の一手。すべて終わって振り返ればそれは哀しい。記憶がつながるラストへの流れがなんとも言えない気持ちをくれました。
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長年勤めた会社を辞め、その退職金で中古マンションを購入。
不倫の清算と相手の自殺。
気持ちが不安定な為に飲みだした安定剤。
そのせいか、ときどき記憶が飛ぶようになった。
そんな時に目撃した男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギ。
次々に現れる「不思議の国のアリス」の登場人物に
夢と現実の境界線がわからなくなる―
いい加減な記憶の主人公ながらも、
犯人&展開がわかりました。
記憶の忘却とペンダント。