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Posted by ブクログ
物凄く分かりやすくて有益な本。
日本人の国際的な購買力が下がっていることが日本経済低迷の原因であり、必ずしも円安だからではない。そして、購買力の低下の最も直接的な原因は、日本の物価の海外とのインフレ率格差が関係している。
株価とは日経平均株価のことで、東京証券取引所プライムに上場している流動性の高い銘柄225社をもとに算出した株価指数のことを指す。投資家がチェックしているのは想定為替レート。想定為替レートよりも円高、円安が進むと企業の業績が修正される可能性が高いからだ。
そして円安だと株価が上がり、その株を売買して利益が出たら不動産を買う人も増える。そのため、株価に少し遅れる形で不動産価格が上がる。だから円安だと不動産価格が上がる。
そもそも日本はエネルギーと食料の消費支出が家計の3割以上を占めているが、アメリカは自国でシェールガスが取れるし、穀物もたくさん取れるので1割強しかない。ヨーロッパは2割5分程度。それだけアメリカが豊かだと言う事。
結論、給料と円安はどのように関係するのか。本著を読んで考えてみるのも良いかも知れない。