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Posted by ブクログ
経営に限らず企画系職種の方におすすめの本。戦略の本質を他社との違いと、つながり。と定義されており、一見して非合理な判断に見えるが、実はそれぞれの判断が相互的にかつ合理的につながっていることにより、他社には模倣できない状態にある企業の例がいくつも記載してある。思わず誰かに話したくなるストーリーって長くなっちゃうよね、という著者のスタンスもあり、長い。が、とてもためになる。「本当のところ、誰に何を売っているのか」という競争優位とコンセプトを考え抜いたからこそ、ここまで人気のビジネス書になったんだなあと実感した。
Posted by ブクログ
10年以上積読した本。論理、説得力、文章の巧みさ、構成の旨さ、いずれも一級。
10年前、盛んに「コンセプト」とは?を、問われたのは、この本の影響を多分に受けていたからなんだろうな。
競争戦略はポジショニングではない、賢者の盲点、など、着眼点が独創的で今までのビジネス書と明らかに一線を画す。もはや古典の域でありながらも最新のビジネス書でもある良著。積まずにすぐ読めば良かった。(後悔)
Posted by ブクログ
上司の推薦で読む
優秀な戦略には一貫したコンセプトに立脚した他には真似のできない独自のストーリーがある。いろんな本のベストプラクティスを模倣することしかしてなかった自分は全然芸がないことに気づく笑
仕事で上手く周りを納得させて巻き込むことができないのは、ワクワクするストーリーを描くことができていないからだということにも気づく。個別の取り組みが全体に与える影響をもっと分かりやすく伝える力が必要かも
Posted by ブクログ
本も厚く、繰り返しの表現なども多いが、この厚さでないと伝えたいことを表せなかっただろうと思わせる説得力があった。
要点まとめなどを読むのではなく、自分で最後まで読むことで確実に得られるものがあるように感じた。
【以下最も心に残った考え方のメモ】
他社の良いやり方や、ビジネスでは常識とされているような打ち手にまどわされてはいけない。
その会社ごとのストーリーがあって、それを突き詰めていくべき(わざとダラダラ会議をする会社、結果主義でない会社、あえてそれをしていることで成果を上げてる意味があったりする)
自分の会社ごとのストーリーをつきつめて考える。
ストーリーの終わりは必ず「…というわけで長期利益がでましたとさ。めでたしめでたし。」でなくてはならない。
違いを作ってつなげる。
静止画でなく動画として考える。
顧客イメージを考えて、その人が喜ぶことを考える。
(アスクルの久美子さんの例…社員は5人、事務を中断して文具店に買いに行く、徒歩、雨が降ってきて嫌だ、頼む人も頼みづらい)
コンセプトは、【最高の品質】などのように肯定的単語をつかわないこと。
アスクルは小さい会社久美子さんをよろこばせること。
サウスウエスト航空は空飛ぶバス。
スタバは第三の場所。
そのコンセプトにもとづいてストーリーができてて行動に一貫性がある。
コンセプトはどんなにユーザーにアンケートとっても、前線の営業マンにきいてもわからない。ユーザーに聞きすぎると逆にぶれる。
クリティカルコア
ストーリーの中に一見不合理で他者が真似したくないものを組み込む。
「コンセプト」と、「真似したくないクリティカルコア」があって競争優位になることで、
「他者が真似しようとすればするほど他者が自滅していく」という状況を作り出せる。
(真似することでその会社のウリとの矛盾がでてきたり、中途半端になったりして、魅力や利益率が減ったりするから)
Posted by ブクログ
優れたリーダーは優れたストーリーを語れるという内容は非常に印象に残った。腹落ちする内容もたくさんあり、メモリ たくなるフレーズ も多々。思わず 購入。
Posted by ブクログ
面白かった。最終章の骨法10か条にポイントはまとまっている。ただ、ベストプラクティスや流行ってるメソッド的な事を知ること、学ぶことは重要だが、その先に自分が置かれてる業界、顧客、社内を考えないと上手くいかない。また、そのストーリーの筋がいい、面白いと1番感じて貰うのは同じ会社のスタッフなんだと思う。お客様さんはそのストーリーラインを人間の本能的な部分でなぞってしまうだけ、その仕組みを具現化するための同僚や協力者におもしろいと思われなければ実現しないんだとつくづく思いました。
Posted by ブクログ
分厚いけど何周もしたくなるほど面白い
合理的な馬鹿
(ベストソリューションに飛びついて、ストーリー内のつながりを考えてないと、うまく回る歯車にならない。)
長いのにすごく面白かった、
筆者が書きながら面白がってるからなんだろうな。
Posted by ブクログ
巷の戦略本から、もう一歩踏み込んだ本
価値提供やプロセス構築において如何に模倣困難性、競争優位性を構築するかが書かれている
経営の勉強し始めで”これなら経営イケるじゃん!、でも本当?”と感じ始め方におすすめ
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ読み応えのある一冊だった。
競争戦略としてさまざまな企業の事例が凝縮されており、新たな視点を知ることができた。コアとなる部分を決断してからそれを愚直に進めていくことや短期より長期目線など企業の様々な打ち手が折なく紹介されており、ページ数は多いが読み終えることができた。何回も読み返したい一冊。
Posted by ブクログ
・戦略は起承転結であり繋がりである。
・結:付加価値の向上か低コスト戦略か無競争のニッチ戦略か3パターンしかないし、通称ニッチ戦略はフェラーリなどに限定されるため二通りしか取ることができない。
・起:コンセプト。顧客に対して何を提供するのか。本当の顧客は誰で何をもってそれを実現するのか。
・転:キラーパス。一見して不合理。常識ではないから競合が模倣できない。模倣困難性と従来の戦略との不親和性により模倣するほど自滅する。部分不合理だが全体の戦略の中では極めて合理的。かつ他の施策と繋がりが最多となる部分。
・承:戦略。各施策とその繋がり。キラーパスと組み合わせることでより効果的に働く。
・ポジショニング戦略がとれる企業は利益がでて先行者利益がとれるが、模倣されやすい。
Posted by ブクログ
SP(Strategic positioning)とOC(Organizational capability)の違い。種類の違いと程度の違いとの説明は簡単な理解だが、どの次元で、どの場で戦うのかを決めるのはSPである。
また、日米の志向の違いについて、SPは米国企業、OCは日本企業という、太平洋戦争の時と同じ議論であり、民族性がら認識される。SPで違いを出しても、OCで追いつかれる歴史がある。
OCは本当に戦略なのだろうか。現場が疲弊するのを戦略とは言わない。
SPでしっかりやらないことを決めて、方向を定め、OCで磨くが正解。環境変化に合わせて再度SPを設定。そのような両利きの経営ができるものだろうか。SPとOCは、経営サイドと現場サイドの緊張感でもあり、会社の文化として組み込まれているのかもしれない。
注意すべきは、企業間の競争戦略は、国家間の競争戦略とは異なり長期的、持続的な利益追求が根幹にあることである。安易な戦争屋の戦略論には注意が必要である。
Posted by ブクログ
ストーリーとしての競争戦略という主題もさることながら,競争戦略の基本論理が勉強になった。
特に,ポジショニング(SP: Strategic Positioning)と組織能力(OC: Organizational Capability)の区別は,自分の中で未消化だった「差別化」の理解をすっきりさせてくれた。
戦略の本質が,「違いをつくって,つなげる」だとして,違いのつくりかたに2つの流派があるという補助線はとても有益だった(もちろん,どのような企業にもどちらの要素もある)。
勝ち負けの基準は,持続可能な利益(SSP: Sustainable Superior Profit)であるという指摘も基本の基本ながらここまでかみ砕いた説明は初めて読んだと思う。
起:コンセプト=本質的な顧客価値
「本当のところ誰に何を売るのか」
承:構成要素=「違い」(SP/ OC)
転:クリティカル・コア
戦略ストーリーの一貫性の基礎となり,
持続可能な競争優位の源泉となる中核的な構成要素
→①他の様々な構成要素と同時に多くのつながりをもっている。
②一見して非合理に見える。
結:競争優位(Competitive Advantage)
ストーリーの評価基準=一貫性(強さ,太さ,長さ)
戦略ストーリーの骨法10カ条
①エンディングから考える
②「普通の人々」の本性を直視する
③悲観主義で論理を詰める
④物事が起こる順序にこだわる
⑤過去から未来を構想する
⑥失敗を避けようとしない
⑦「賢者の盲点」を衝く
⑧競合他社に対してオープンに構える
⑨抽象化で本質をつかむ
⑩思わず人に話したくなる話をする
Posted by ブクログ
ロングセラーとなっているストーリーとしての経営戦略。著者自身は競争は好きではなく民間企業で働けないと言いながら競争戦略を研究対象としているところが不思議。
内容はロングセラーになっているだけあって濃密。ストーリーとはなぜ(why)をちゃんと考えるということの言い換えで、単に二つの構成要素をwhyでつなぐだけではなく、複数の構成要素を縦横にちゃんとつなぐ必要がある。それがストーリーをちゃんとつくるということだとされる。
本書はSP(戦略的ポジショニング)とOC(組織能力)から話を始め、ストーリーを構成する5Cに沿って事例を交えながら論理展開されている。起=コンセプト、承=コンポーネント、転=クリティカルコア、結=コンペティティブアドバンテージ、一貫性=コンシステンシーが競争戦略のストーリーの5Cということらしい。印象深いのは、優れた競争戦略には部分的には不合理なところがあるけれど、それがストーリーの中では合理的に位置付けられているということ。例えば、スタバは独特の出店戦略を持ち、社員教育・待遇にお金をかけていて、それはある面では非効率的で高コストなのだけれど、それが逆に強みに転じていて競争優位をつくっているというところ。だから他社が表面的にマネしてもスタバのような居心地を作ることができず、撤退することになってしまう。それを渋谷と地方のコギャルに例えて説明するあたり、著者のストリーテラーとしてのセンスも感じさせる。
シンプルなストーリーなんだけど奥深く、何度も読む価値はあると思わせる名著。
Posted by ブクログ
結局答えは1つ、自分の頭で考え、自分で答えを出すしかない。そしてそれが、長期的、持続的な利益を生むための競争優位の戦略となる。周りの企業から模倣されない独自の戦略となる。
この本は、答えを教えてくれるものではない。答えを出すための、正しい考え方や考え方の筋道を教えてくれる本。
長いけどワクワク感あり
確実に実用に役立つと思うが、実用書として覚えるように読むのではなく、文書に身を任せながら展開を追っていくように読み進めていくことで、成功する事業と競争に明け暮れる事業の違いが分かり、何が大事なのかが頭に残る本。ただ、読んだ後の感覚や物事の見方を使って新たな事業を考えようとしても、実際に良いビジネスが生まれるわけでは無い(当たり前ですが)。
Posted by ブクログ
楠木建を知ったのはラジオ文化放送の早朝の番組で、週に1回ゲストととして出演していたとき。話が面白く魅力溢れる人。
社会に左右されずに自分の考えに重きを置き、思い描いた人生のストーリーに忠実に生きる
競争戦略の第一の本質は他者との違いをつくること。何をやり、何をやらないか、を決める。ひたすら回し続けていると、少しずつ勢いがついていき、やがて考えられないほど回転が速くなる。
なぜを考えることを惜しんではいけません。抽象化は汎用的な知見を手に入れる可能性が高まる。抽象的な論理こそ実用的。
よくないのは、情報を集めて調査して、面白いストーリーのネタが見つかるという発想。情報のインプットが多くなるほど、常識が強化する。ストーリーを書く知識は十分、まずは書いてみること。
まずは自分の頭を使って、自分の言葉で、自分だけのストーリーをつくることが先決。自信を持てるだけのストーリーの原型をつくることが大切。ストーリーの原型ができてしまえば、振り回されることなく、試行錯誤を重ねながらストーリーがより強く、太く、長くなるように磨きかけることが大切。抽象化で本質をつかむ。
自分で面白いと思えるストーリーをつくることに尽きるというのが私の意見。思わず人に伝えたくなる話。これが優れたストーリーです。逆にいえば、誰かに話したくてたまらなくなるようなストーリーでなければ、自分でも本当のところは面白いと思っていないわけ。話がとにかく面白い。ストーリーを構想し、組み立てるということは、そもそも創造的で楽しい仕事のはず。何よりも話している本人が面白がって話をしている。
どんな情報に接するときでも、その背後にどういう論理があるのか、whyを考える癖をつけることが大切。簡単にアクセスできる情報には、肝心なwhyが欠落。アクションの背後にある論理は、あくまでも自分の頭で読解。ファクトを漠然と眺めるだけでは、木を見て森を見ず。
戦略思考を豊かにするためには、歴史的方法が最も有効で過去に生まれたストーリーを数多く読み、背後にある論理を読解するということ。ファクトのつながりにまで踏み込んだストーリーを理解し、そこから戦略思考の考えとなる重要な論理をつかむ。
具体的事象の背後にある論理を汲み取って、抽象化することが大切。具体的事象をいったん抽象化することによって、初めて汎用的な知識ベースができる。汎用的な論理であれば、それを自分の文脈で具体化することによって、ストーリーに応用できる。抽象化と具体化を往復することで、物事の本質が見えてくる。ここで大切なことは、思考の推進力はあくまでも抽象化のほうにあるということ。意識的に抽象化しなければ本質はつかめない。
戦略は嫌々考えるものではありません。まず寝食を忘れてしまうほど心底面白いことであれば、いくらでもエネルギーを投入できます。努力が苦痛になりません。
Posted by 読むコレ
良い会社というものはゴールに向けてどういうパスをつないでいくか、その道筋がしっかりできているんだ。あっ、と言わせるようなキラーパスを出せるように日々センスを磨いておかないといけないね。
Posted by ブクログ
今さらだが年末休みに再度通読。
考え抜いた末の最後のスパイスとして「業界の常識から見れば不合理」な打ち手が全体の要となる、という論の立て方は秀逸。
しかしこの本もやはり実務の指南書ではない。端的に言って、運転資金が回るのか、についての分析がないのでこれを読んでも事業が回るようにはならない。そこら辺は本書終盤で「撤退基準を定めよ」という形でさらっと触れるのみ。
もちろん本書は「戦略」についての本なので、日々のオペレーションは経営管理の領域として別書を当たるべきだろう。
本書の意義として、コンサルの綺麗なプレゼンよりもまずは考え抜こう、ストーリーを立てよう、というメッセージには大いに共感を覚える。
同じコンテクストでの失敗論、撤退論も読んでみたい。
Posted by ブクログ
事業戦略や競争優位性の継続として、ストーリーになっている戦略を立てることの重要性を事例を多く交えて解説してくれる本。部分の不合理やOCなどの考え方は参考になるが、大きな企業の戦略立案に関わる人以外には活用方法は少ないか。投資で企業を分析するときにこのストーリーに沿っているかチェックするのはいいかも。
Posted by ブクログ
良いストーリーというのは、打ち手の一つ一つが関連し合い、動きを持って企業の成長を語れるもの。他社のベストプラクティスを全て持ってきて組み合わせても部分最適であるかもしれないが全体最適とはならずに、良い戦略ストーリーとはならない。また良い戦略は一見すると一部に悪い打ち手が入っているように見えるが、これが競合他社には真似すべきでは無い悪手に見えるかもしれないが、実はストーリーを作る上でキーファクターであれば、それは他社に真似をされないので、長期的に競争優位性を保つことが出来る。
流れる戦略とは聞いていてワクワクするものとのこと。
実務レベルで戦略を作る際にもこの手の教科書的な論理を理解した上で進めた方がブレが無さそう。
Posted by ブクログ
サマリー
・戦略ストーリーは打ち手の時間的展開に注目している
・コンセプトに基づき、クリティカルコアを伴う構成要素が一貫性を伴う因果論理に支えられて競争優位を生むことが戦略ストーリーの5Cである
・一貫性というのは、構成要素同士の蓋然性の強さ、要素感のつながりの多さ、拡張性や発展性の高さがあることが非常に重要
・コンセプトは「時代や歴史背景に準拠し」、「誰に嫌われるか」、「人間の本性を捉える」ものでなければならない。
・キラーパスとは「他のさまざまな構成要素と同時に多くのつながりを持っていること」「一見して非合理に見えること」であり、これらがライバル企業に対して模倣性の獲得を阻害する。
・ガリバー・スターバックス・サウスウエスト航空・マブチモーターズなどの著名企業の成長には再現性の高いストーリーが存在する。
Posted by ブクログ
【利益を生み出すには】
①業界構造
②SPとOC
→SPは何をやらないか決めること。焦点を絞ること。
→OCはその組織が持っている文化、習慣
③戦略ストーリー
【戦略ストーリーの作り方】
①ゴールを決める
・低コスト
・価値を高め高単価
②ゴールに合うコンセプトを決める
・『誰に』『何を』届けるか決める
・これが決まれば『なぜ』も決まる
③コンセプトに一貫した打ち手を決める
④一見すると非合理な打ち手がキモ
・何をやらないって決めてることが多い
【転用】
ボードゲームカフェ
高単価がゴール
コンセプト:?
Posted by ブクログ
読みやすくストーリーも理論も納得できる内容。考え方が論理的に整理されていてわかりやすいし、事例も概ね納得できるが、ガリバーは本当に社会的に良い事例なのかは疑問に感じた。また、キラーパスやクリティカルコアは容易には出てこないなぁと。
Posted by ブクログ
顧客が動くストーリーを描くために、誰がなぜ喜ぶのか、本質的な顧客価値を起点に競争優位を考えることが重要であること、そのために必要なことが書かれていました。
クリティカルコアは競合からは一見非合理に見えるが、ストーリー上では合理的であり、自社にとっては競争優位の中核となるという内容はなるほどと思いつつ、それを見出せるものだろうかと。。
紹介されていた事例も最初から完璧なストーリーだったわけではない、でも一貫していた、だから結果的に壮大なストーリーとなったという解説があったのは現実的でよかったです。
Posted by ブクログ
読んだ目的は2つだ。1つは、健康に生きるための戦略を考えるインプットにするため。もう1つは、競争戦略という観点でタスクの優先度付けをできるようにするため。
本書の概要は、優れた戦略には面白いストーリーがあるということだ。
企業の競争戦略を主テーマとしているけど、それ以外の戦略でもストーリーは大事だと思った。
最後に、ストーリーとしての戦略の内容を以下に記して感想を終える。
長話をするのは悪いことだと思っていたけど、面白いストーリーを語れるならそれはそれで悪くないと思えた。
■ストーリーとしての戦略
・戦略を目標と勘違いしないこと。
・戦略は目標を実現するために立てるお話、つまりストーリーのことだ。
・ストーリーのある良い戦略は、どういう理由でどういう因果で目標が達成できるのか、動画としてイメージできるもの。
・戦略は過去ではなく未来のことを考えるので、リアリティを持ってイメージできることが大事。だから分析ではない。スローガンでは不十分。行動を起こせるストーリーが大事だと理解した。未来のことを語るには、事実を述べるのではなくあくまでフィクションを思い描く能力が求められる。
これでスッキリ
ビジネスにおいて戦略、戦略とは言うけれど、「戦略ってなんなのさ」「戦略とはどうあるべきものなの」というモヤモヤした疑問がスッキリ解決する名著
読んだ後に、普段目にする戦略を疑いたくなり、そして、どうしていくべきかを考えさせられる
もっとライトで、図解入りで分かりやすそうな戦略を語る書籍も多々あるが、本質的に戦略を考えるなら読むべきだと思う
Posted by ブクログ
■戦略には2つのレベルがあって、1つは競争戦略、もう1つは全社戦略。
■全社戦略と競争戦略の2つの種類の戦略の区別が明快。
■SPの戦略とOCの戦略の区別は少しわかりづらい。
■マブチモーター、進研ゼミ、サウスウエスト航空の競争戦略ストーリーは確かに面白いと感じた。
Posted by ブクログ
作者独特の語り口で進んでいきます。
個人的には読みにくい。読解力が足りないので最初は?でした。
途中から目の付け所が普通の方とは違うなぁと感じました。
外国の方のビジネス書に近い感じです。
ただ、地方のコギャルに声をかけるなど中々の変人で、そういう方だからこその戦略なのかと納得した。
とにかく一貫性と強く、太く、長くが大切だと理解しました。
内容紹介
30万部突破のロングセラー!
戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような 面白いストーリーにある。
大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられているという点で共通している。戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。
本書では、この「ストーリー」という視点から、究極の競争戦略と競争優位、その背後にある思考のパターンの本質を、多くの企業の事例を挙げながら解明していく。
一橋大学ビジネススクールで気鋭の経営学者、初の単独著作。
語り口調を使い、ストーリーを楽しめるような作りとなっている。
Posted by ブクログ
■どんな読者向きか
基本的な経営戦略、ビジネスモデルの知識を持った人向け。
■所感
企業の競争優位の源泉である「模倣困難性」を様々な事例を基に述べた本。また、一見不合理だと思う打ち手がストーリーによってつながることが競争優位につながるという点も述べられている。
上記(どんな読書向きか)でも述べているが、登場する事例も基本的な経営用語を理解している前提で紹介されており、経営戦略の入門書として買うのはおすすめしない。しかしながら、実際に経営に携わっている人、戦略立案や企画に従事している人にとっては示唆に富む内容だろう。
ここは好みによるが、著者の使う独特な言葉の表現に慣れないと内容を自分に落とし込みづらいように感じる。
戦略の造形が深まった時、より違った感覚を得られるかもしれないので、その時また開いてみようと思う。
ビジネススクール講師推薦書
現在某ビジネススクールに通いながら仕事をしております。読み始めると普段の講義内容が更に深まり、大変学びの多い一冊!