感情タグBEST3
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恋愛×地獄小説 その2。
憧れの彼が陰謀論にハマり孤立した今なら私でも手が届くかも⋯⋯と信じてもいない陰謀論を肯定し続ける表題作の他、地獄(かもしれない場所)に向かってひた走る女の子達。
やはりハッピーではないけれど、なぜか悲壮感もなくて、こちらもすごく好きです。
『愛じゃないならこれは何』と関連するお話もあるので、あわせて読むのがおすすめ。
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面白くて一気読み。表題の君の地球が平らになりますように、のタイトルが秀逸だった。
東京グレーテルやクックノックなど、前作と繋がるキーワードがあるのも嬉しい
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地獄味強めの恋愛小説。
恋愛のキラキラ〜としたところを取り除き苦しみをじっくり抽出した本作。負のベクトルへ向う感情の描き方が本当に上手です。
表題作が好きですね!
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失恋の話は いつでも辛いものですが
愛されたいという気持ちが
分かるだけに苦しい
バックグラウンドが 現代風になろうと
その血まみれの叫びは
変わらんのですよ
一番好きなのは
ホスト狂いの 「大団円の前に死ぬ」
バカくさいシャンパンコールに
何十万 何百万とつぎ込んで
つぎ込んだホストもクズ なのに
姉妹の関係が美しくて
泣けてきちゃう
思う存分 ホストの横っ面を
札束で張り倒してやれ
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前作に引き続きとても面白かった。
変わったタイプの恋愛物短篇集。
他の作家さんは書かないような邪道な展開で真っ当な感情を表現している。
共感が難しく感じる人もいるかもしれないけど、大元にあるのはシンプルに「好き」という恋愛感情。
どこまで深くその感情を詰め込めるか、みたいな作品が多く惹き込まれる。
君の地球が平らになりますように
何をしてでも手に入れたいと思うことがあっても、その「何」が取り返しがつかないこともある。
可哀想で少し不気味だけど、終わり方はかなり良い。
握手するなら無料
唯一発売前から読んでた。読み直したけど、やっぱり面白い。この本の中では1番真っ当でシンプルな話。
1作目の赤羽瑠璃の話も好き。
転ばぬ先の獣道
ゾクっとするシーンがある。
最後は書いてある通り考察する感じがあって他の話とは読後感が全く変わる。
発売決定した時点でとても嬉しかったし、読んでしまったのがもったいなく感じる。3作目も期待してる。
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ちょっと(いやだいぶ?)恋愛に関して拗らせている女性が主人公の短編集
自分自身がアイドルオタクだったり20代後半なので、愛に飢えているアイドルが主役の「『彼女と握手する』なら無料」と中々結婚してくれない彼氏を持つ女性が主人公の「転ばぬ先の獣道」は刺さるものがあった。
恋愛において相手に自分を合わせるのか、相手を自分の思うようにするのか、はたまた妥協していくのか... そのどれも良くないんじゃないかと思わせられるような拗らせ恋愛話が面白かった。
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『愛じゃないならこれは何』の続編です。
前作とリンクしている話があり、面白かったです。
相変わらず、突き進むと大変なことになるのが分かっていてもやめられない恋の話です。
前作で主人公たちに意味深な言葉をかけてきた登場人物が、どんな地獄の恋をしてきたのか、繋がった快感がありました。
今回印象的だったのは表題作です。陰謀論にハマった憧れの人に、今なら近づける!と頑張る女性の話です。
地獄に耐えられなくなるのが先か、とことん突き進めるかは、短編によって違うので、結局は人によるようです。
でも、どちらの展開にしてもしんどいですね。やっぱり現実でこんな恋はしたくないです。
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こんな恋したくない。しかし「王道の恋愛小説なんてツマンネ」と思っているそこのあなたにはピッタンコ。翔んでる彼女たちの転がりゆく愛憎が楽しめる1冊。『君の地球が平らになりますように』→地味なワタシだけどサークルの人気者に絶賛片思い中。そんな彼が陰謀論にハマった。『彼女と握手するなら無料』→誰からも愛されたいワタシは天性のアイドル。『転ばぬ先の獣道』→ワタシの彼氏は究極の人たらし。『大団円の前に死ぬ』→ホストの彼と結婚したい。その為ならワタシ何だってする!総括:ワタシの圧が凄い。お気に入りは『転ばぬ先の獣道』
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令和の恋をテーマにした短編集。
よくもまあここまで地獄へと続く恋物語ばかり描けるものである。
徹底してドロドロ、というよりも皆が皆、どこかで平凡を諦めている癖に平凡以上を欲している。そして突き進んでいくのはおかしな世界である。斜線堂は頭のネジがどうかしてしまった男女を冷徹な視線で持って描いていく。SNS、地下アイドル、ホストに陰謀論、一癖二癖ある恋愛劇をぜひ。
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陰謀論にハマった大学の人気者に恋する女子大生、彼氏に対してファン以上の愛情を求める地下アイドルなどなど、地獄に近すぎる恋愛短編。恋するときにまた、地獄に近接していくさまを味わえる。
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『愛じゃないならこれは何』と同じ感じで恋愛短編集。
今回も中高生に刺さりそうなお話が4話と、最初の短編の別視点オマケ一つ。愛じゃない~と登場人物繋がってるのもあります。
前回と同じく少し狂った感じでネジがずれてる話がたまらなく脳髄を刺激してきますが、あれ?今回は意外とおばちゃんにもスルッと入るハッピーエンド…もあるのね。
ホストに嵌まる短編で、風俗の仕事内容がさらりと表現されているので、小学校NG。
時折挟まれる古風な語彙が好きです。新しめのワードで構成された中で時々使われているのが刺激的に脳に入る。蔑ろ、牽制、小癪、熾烈、楔(くさび)などなど。
新しい時代を感じる文学に挑戦したい中高年にもオススメします。あ、中高生にはとてもオススメです。
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恋は盲目という言葉を思い出すような話しだった。全く違う見た目、心情、立場でありながらどの人たちも共通して‘愛されたい’という気持ちを強く感じて話に説得力と独特の世界観がうまれていた。
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「君の地球が平らになりますように」
「『彼女と握手する』なら無料」
「転ばぬ先の獣道」
「大団円の前に死ぬ」
「平らな地球でキスはできない」
五人の女性の濃厚な恋を描いた五話収録の短編集。
恋は盲目とは良く言った物で、どの女性も恋にまっしぐら。
自己中で野蛮で強かでその熱量に圧倒される。
陽だまりの様な暖かく優しい恋愛小説を想像して手に取ると、たちまち火傷してしまう事必至。
熱くて触れたくないけれど何故だかそんな彼女達が愛おしく思えて来る。
決して真似出来ないし、したくもない。
だけど彼女達の恋に対する真面目さを誰が笑えよう。
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恋愛小説と聞くとどうしてもつまらなそうで遠ざけてしまうが、本書は"だいぶ痛い恋愛小説"。というわけで私の好みに合っていた。他人の惚れた腫れたほどどうでもいいことはないが、惚れたを通り越して金を貢ぎまくったり、怖くなって他に彼氏を作ったり、そういう話はなかなか聞かないので面白い(笑)
いずれの短編も良かったのだが、「大団円の前に死ぬ」が特に気に入った。
風俗嬢の主人公が入れ込んでいるホストを姉と取り合うという話で、最早最後の方はホストへの気持ちより姉への気持ち(not好感情)の方が勝っていたと思う。
推し被りのライバルを金の力で叩き潰す感覚、気持ち良いんだろうな~。やりたくてもできないけれど。
主人公はホストのために全財産つぎ込むような愚かな女性ではあるが、どこか理性を感じる点もあり、どうにも憎めなかった。
あまり関係ないが、死んでしまえば皆善人という言葉が浮かんできた。
「転ばぬ先の獣道」が次点で好き。
最後、トラの思惑はどっちだったんだろうと考えてしまう。どっちも有り得るんだよね。普通の人の感覚ではトラの気持ちは推し量ることができなさそうだ。万人に優しい人を好きになるのは大変だが、好きになられる方もそれなりに悩んでいるのかもね。
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恋愛に真っ直ぐ向き合う彼女に魂が洗われる。心情描写が見事な短編集 #君の地球が平らになりますように
■きっと読みたくなるレビュー
斜線堂先生がお得意の男女の色恋沙汰。
いつもの通り、愛しさと切なさ心強さを感じる書きっぷりが素敵な短編集でした。
「愛じゃないならこれは何」と同様に、登場人物の心情描写がウマイ。欲望、不安、すれ違い、悲しみなど、何とも言えない感情が伝わってきて、魂が震える震える。
そしてなんといっても、みんな純粋で綺麗!
私の汚い恋愛観をゴシゴシと洗ってくれました。
■短編ごとの感想文
・君の地球が平らになりますように
地味目な彼女が、人気者の彼氏のために尽くし過ぎる物語。
盲目的に人を愛する描写が胸を抉られる。必死になれることは幸せなのか、不幸なのか。ただただ恋愛至上主義の哀愁を感じる。
・『彼女と握手する』なら無料
アイドルとファンと彼氏の色恋模様。
アイドルは自分自身が商品になるという因果な商売。でも所詮はひとりの人間なんだよね。主人公の純粋すぎる性格は嫌いじゃない。
・転ばぬ先の獣道
すごーく良くありそうな、長く恋愛してきたカップルの物語。
こういうモテる男いるよね~ 愛なんて自己犠牲なんだから、持ち合わせてない奴なんて背中が煤けて見えるでしょうに… どこがいいのか、おっさんの私にはさっぱり分からない。
だからお前はモテないんだ!という反省はさておき、ひとつ成長した彼女を応援したくなりました。
・大団円の前に死ぬ
超面白い★5+
これこれ! 愛憎まるだし、リアルで醜い描写満載のホスト遊び絵巻。大好き!今のところ今年読んだ短編の中で第1位。
ほんとお金と時間と熱意の無駄なのに、ホストを奪い合って金のかかる男を平伏しているという優越感だけで生きている。鬼クソくだらないと自身でもわかってる、でも超真剣で誠実なのよね。歪んた愛情が最高に下品で力強い!
話の展開もめっちゃ上手でどんどん読ませる。ライバルが出てきてからの盛り上がりは完璧でした。
・平らな地球でキスはできない
なるほど、だからこういうタイトルですか。読み終わって納得です。
みんな根はいい奴なのに、男女の仲って難しいですよね。
■推しポイント
年齢を重ねると、仕事、家庭、お金、老いた両親など、日々生きるだけで必死になり、本作のような恋愛話とは縁遠くなっていきます。でも本作に出てくる彼女たちの悩みは肌で感じるし、感情は痛いほど胸に刺さる。
結婚できない人が増え、経済も先細り、少子化が進んでいると言われてますが、世の中には必死に恋愛社会を生きている人もいっぱいいますよね。
恋愛万歳でいいじゃないか、それが正義だ。
斜線堂先生の純真な想いと、若い人たちの恋愛を応援したくなる作品でした。
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斜線堂先生の作品はどれもこれも日常に潜むちょっとした負の感情を暴走させた様な
そこまではいかないけど気持ちはわかる、くらいの身近さがあって好き
内容も好きだけれど特にタイトルが妙に突き刺さる
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ちょっとキツイ恋愛の関する短編集。
といいつつ、誇張はされてるけども、共感できる内容。誰でも、こういう気持ちになること、あるよね。って思います。
私は三話目の『転ばぬ先の獣道』に共感しまくりでした…。
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「その先は地獄だぞ」と言いたくなるような恋の道を行く女性たちを描いた短編集。どれも恋愛の苦い部分だけが抽出されており、さらにそこに斜線堂先生らしい一捻りが加わって、苦さだけでなく酸味もあるコーヒーのような読み応え。合う人はクセになると思う。
Posted by ブクログ
「君の地球が平らになりますように」★★★
「『彼女と握手する』なら無料」★★★
「転ばぬ先の獣道」★★★
「大団円の前に死ぬ」★★★
「平らな地球でキスはできない」★★
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短編集5篇
少し変わった恋愛のあり方。相手を繫ぎとめるあるいは手に入れる心理や方法などついていけないところがあって、そんな恋の顛末に、読み疲れてしまった。こんな世界もあるのだろうか。
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短編集。
恋愛感情があふれていて、大学生には共感できると思う。
ポリコレ→ ポリコレとは、「ポリティカル・コレクトネス(political Correctness)」の略。直訳すると「政治的正しさ」という意味を持ち、特定のグループに対して差別的な意味や誤解を含まぬよう、政治的・社会的に公正で中立的な表現をすることを指す。
一途な気持ちが勝ちをつかまえた!と思ったけど、実は本心では理解できていなくて破局。
アイドルの苦悩。恋愛禁止だけど愛されたい!
トラとの恋愛。
悩ましい。
結婚をしたいから、結婚願望のない大好きな彼氏と別れること。
悩ましい。
姉妹で争うことになった話も壮絶だった。
ホスト界の用語がわからないけどなんとなく理解できて、恐ろしさを感じた。愛なのか?負けず嫌いなのか?
自然食派に変わった壱船くんのきっかけも、愛だったと思う。
結婚したい時期の女性の揺れる感情が上手く書かれていて突き抜けていて面白い。