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Posted by ブクログ
リアル!働く30代のガールたち。独身貴族、シングルマザー、などいろいろな立場のガールたち。
強くあれ、ガール。
いつまでもガール!
立場は違っても、女同士は合わせ鏡。いい言葉だ…
後書きがもよかった。
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女性におすすめ!
読むと元気が出る1冊です!
「ガール」
女性は、結婚するか、独身か。
子供を産むか産まないか。
仕事を続けるか、専業主婦か。
など、いろんな生き方がある分
自分はこれでよかったのか、他の人生があったんじゃないかって悩むこともあるけれど。
きっとどんな人生もハッピーでも、半分はブルー。
だけど、それでも生涯一ガールを掲げて、人生を最大限楽しもうとする主人公がかっこいい!
「ヒロくん」
気の合う旦那とは対照的に、気の合わない会社の部下。
世の中気の合わない人は必ずいるが、その分だけ必ず気が合う人もいる!
私も聖子とヒロくんみたいな、価値観の合う人と一緒にいたい!
「マンション」
自分のファーストプライオリティがはっきりと分かった。誤魔化さずに自分を偽らないこと。これに優先するものは何もない。
主人公のゆかり、カッコ良すぎる、。
私もこんな清々しい人になりたい。
自分にとって譲れないもの、優先するものは何か。
高級マンションも憧れるけれど。
自分を押し殺して無理なことをするんじゃなく、
自分らしく自分に合った生活が良い。
「ワーキングマザー」
シングルで子育てをする主人公と独身でキャリアウーマンな同じ会社で同い年の斉藤ゆかり。
同い年だけど、生き方や生活は対照的な2人。
人はそれぞれだし、幸せかどうかなんて、物差しを当てること自体が不遜だ。
立場は違っても、女同士は鏡合わせ。
自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない。
そう思ったら優しくなれる。
さりげなくも、ぐっとくる言葉がいくつもあって、
お気に入りの本です!
元気がなくなった時によく読み返してます。
Posted by ブクログ
結婚出産育児…女性のライフステージにどう向き合うか、主人公を変えて描かれた短編小説集。ちょっと昔の小説だから、男ならどうの、女だから何のといった言い回しはあるけど、この時代も今も女性は同じことで悩んでいるものなんだなという発見があった。独身女性は安定が欲しいと嘆き、既婚女性は自由が欲しいと嘆く。お互いのお尻を追いかけ合っているけど、それぞれに幸せはあると改めて教わった。
中でも表題作「ガール」はよかった。人に迷惑をかけなければいつでもいつまでも「ガール」でいたっていいし、お光の仕事はキッチリ、ファッションなど好きなことはとことん楽しむ姿勢は見習わなければいけない。ファッションショーの欠員の穴埋めに立候補するかとヒヤリとしたが、仕事と弁えて場を盛り上げることに徹していたので、心の中でお光に謝った。
ただ、「ひとまわり」は主人公がイタくて、イライラしてしまった。自分より一回り年下の後輩社員の見た目9割で好きになり、自分と結婚する未来まで妄想して、他の女が近寄ろうもんなら蹴散らす。その時点で既に気味悪いのだが、同期の友達に後輩社員の話を聞かれた時に、好きなんかじゃないの一点張り。せめて自分の気持ちは他人の前でも素直に認めてほしかった。その歳でツンデレは、ない。
きょうび、お家でゆっくり自分時間を大切に過ごすことも一つの選択肢だから、この本に出てくるガールたちみたいに、ひと歳とっても結婚してもまだまだ現役バリバリ仕事したい!っていう気持ちに共感できる人は少なくなってきているかもしれない。でも自分がどんなライフスタイルであろうと、人生前向きに楽しんでるガールたちから、明日へのモチベーションを得られるんじゃないかなと思う。
p176
「そうよ。きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても」
p184
生涯一ガール。きっと自分もその道をいくのだろうと、由紀子は思った。この先結婚しても、子供ができても。そんなの、人の勝手だ。誰にも迷惑はかけていない。
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人はそれぞれだ。
しあわせかどうかなんて、物差しを当てること自体が不遜だ。
話してよかった。
立場はちがっても、女同士は合わせ顔だ。
自分が彼女だったかもしれないし、
彼女が自分だったかもしれない。
そう思えば、優しくなれる。
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『立場はちがっても、女は合わせ鏡だ。』
26というまだ25に近い歳に読んだからいいけど、29くらいにこれ読んでたらなかなか胸にくるだろうな…
1番驚きなのが、これを男の人が書いたん…?
女同士にしか伝わらない牽制とか、働くか結婚するか、仕事か育児か、、繊細な気持ちとか、あまりにもリアルすぎて怖いんやけど。笑
と思ったら奥田英朗さん、過去はプランナー、コピーライターだったとか。
納得、、、
Posted by ブクログ
「バリバリ働くアラフォー女性」が次々と登場する短編集。スカッと爽快なストーリーは読んでいて気持ちが良かったです。
都心の高層マンションの話は、自分にとって新鮮で面白かったです。
印象に残った台詞は、「女は生きにくいと思った。どんな道を選んでも、ちがう道があったのではと思えてくる。」
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短編5話どれも良かった。
男の私が読んでも純粋に面白かった。
働く30代女性は、リアルにこんな感じなのだろうなぁと勝手に想像を膨らませつつ、やっぱり女性はかっこいいし、すごいなぁとリスペクト。
そしてこんな女性目線の物語を男なのに書けてしまう奥田英朗にもリスペクトです。
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何だかんだこういう話キライじゃない。むしろ好きだよね。お仕事モノだったり、主人公たちがみんな同世代だったり。一つひとつ読み終わるたびに職場や友達、家族のことを考えて自問自答してしまう。自分の立ち振る舞い一つに対しても結構考えさせられる気がする。これが男性の描く女性の物語にすぎないのか、本当に女性も共感できる話なのかは気になるところ。感化されるだけの勘違い君にならないように気を付けなくては。
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面白かった。
働く女性はカッコいいと思う。やっぱ。
誰だって焦りや葛藤を抱えて生きているんだと思うと人生ってそういうものだし、まぁなんとかなるんじゃない?って思って生きていけるものだと思う。
個人的には「一回り」がツボだった。容子さん可愛らしい笑
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素直に面白かった。ガールっていう時代は個人個人で差があるだろうけど、年齢を重ねるほどに諦めやまだまだ大丈夫かな?なんて迷走して、そこが楽しいんだなあ〜と改めて感じた。やっぱり女だから一生ガールだわ‼︎
Posted by ブクログ
夏休み-15
よかった。一編目が特に好きだった。
結婚とか子育てとか、住むところとか若造りとか、仲間とか。上司とか。あーー、なんかまだ実感はわかないけど人生の少し先にあるいろいろなものがじんわりと感じられて、ちょっと心地悪い気もした。
〈私は私〉という人はかっこいいけれど、周りのみんながそれを受容するわけではなく、でも自分であることを諦めてはいけないので、三十代女子とはどんな気持ちなのか、好奇心もくすぐられた。
さて私の職場の三十代女子は、どんなことを考えてるんだろう。私は、自分が自分を愛せる〈ガール〉でいられるのだろうか。そして今のうちに、若さという特権を行使しておかなければ。。
これ描いたのが男性というのがすごい。ひゃー、小説家ってほんとすごいよな。
みわちゃん教えてくれてありがとう
Posted by ブクログ
刊行年は2006年なのに30代でディスコのお立ち台が青春って古いと感じたが、違和感はそこだけだった。男性作家なのに30代女性の心理描写がお上手。なんでこの気持ちわかるの?と思うシーンが多々あった。女の三十四は転職時期としてリミット、とありギクリ。
各短編の主人公がみな前向きで、悩みながらも自分の足で立っていて好感が持てる。今井みたいなおじさんいるよな〜。無意味な社内政治など大嫌いなので『ヒロくん』はスカッとした。
Posted by ブクログ
29歳の自分にひたすら合わせて読んでた
もう自分もガールじゃないのかなぁって
仕事もこれからだったとは言われるけど
体力的にもきつくて転職することにした
本の中でもマンション購入検討だったり、
いろんなことを考えて変わってくのかな
生活があるからって我慢する人たちも沢山いる
そんな中、自分は将来のことも考えてだけど
転職してお気楽だなぁとか
それがメリットでもあるんだけど
私自身も若作りの人たちに対しても
20前半の頃は25過ぎた人に対しても
もう若くない、おばさんって思ってたし言ってた
それが自分が言われる立場になってくるとはね
一回り上の人が自分たち世代に対して
恋愛感情を抱くなんて考えてもなかった
でも34歳。
分からなくもない。自分もあり得るかも。
思ってたよりも自分自身は若いつもりなのかも
社会的には中堅、若くなくても
自分自身ではそんなことないって思ってしまう
30代って難しい年齢だなぁ
ってどの作品にも共感しながら読めた
主人公たちみたいに30代は20代と違って
背伸びしすぎずに見栄を張らずに
自分らしく過ごせていけたらいいなぁって思った
Posted by ブクログ
働く30代女性がテーマの短編集。どれも面白いけれど、私は表題作『ガール』が一番自分の環境に近かった。話のキーパーソンのお光さんのような「ガールじゃないけどガール」な人達がたくさんいる職場だったので。 主人公32歳の、「もうそんなに若くはないけど、おばさんでもない」という焦りなんかもよくわかるなぁ。この本が女性作家の書いたものなら普通に思うのだけれど、男性作家が書いたというのはやはりすごいな、女心、かなりわかっているな~と感心します。
Posted by ブクログ
どのストーリーもあっという間に読めた。読みやすい。奥田英朗さんは初めて。感じを知りたくて短編から選んで読んでみた。
この短編集はいわゆるバリキャリな女性たちの話たち。共感できる人はできると思うし、縁のない人たちは、へー、ふーんって感じかも。読んでて映像が浮かぶので実写化できそうって思ってたら、実際、映像化されていたらしい!男性作家なのによく女性の気持ちを代弁できてるなぁと思った。リサーチ力のたまものでしょうか。さすが作家さんです。10年くらい前の話だけど、今はまただいぶオフィスの様相は違っているのでしょうか。。
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働く女性達の本音を描いた5つの短編集
・ヒロくん
・マンション
・ガール
・ワーキング・マザー
・ひと回り
どの物語も思い当たる節があったり、身近な誰かを思い浮かべたり、過去の自分と照らし合わせてみたり・・・
それぞれに展開が上手く面白い作品だった。
2009年=平成21年に発刊された作品だが、令和5年になっても、このお年頃の働く女性達の内情は、殆ど変わってないように思う。
もしかしたら、今の方が個の様々な事情に対する認知度が上がった分、複雑化しているような気がする。
男女のライフサイクルにおける決定的な違いは、出産だろう。最近では、メイクする男子も、スカートを履く男子も見かける様になったが、出産だけは遺伝子レベルで備わった機能であり、男女の垣根を越えられない。
この出産こそが、いつの時代にも女性の生き方に大きく影響するのは揺るぎない事実だろう。
そして多くの女性達は、出産適齢期やリミットが頭を掠めながら社会生活を営むのだから、産む産まないは別としても、女は強くなるのだと思う。
本作は作者が男性というのにも驚いた。
きっと観察力・洞察力に秀でた作家さんなのだろう。女心の機微をよく捉えた作品だ。
ただ、もっと中性的な目線で楽しんでいる女性も意外に多いということを男性陣には知って貰いたいと思う。主人公達のキャラを敢えて分かりやすく傾けている為か、正直ややイタイ感じが否めない・・・笑
強くしなやかな女性になる一歩手前だと理解されるといいんだけどなぁ・・・(誰に?)
とぼやきたくなった。
あっ、これって老婆心かしら?
その一方で、男性社会の中で対等に生きる逞しさを身に付けて奮闘する女性達には、心からエールを送りたいと思った。
全ての短編は、希望や救いが感じられるオチになっている。この作者の絶妙な心配りに感謝しつつとりあえず明日からまた頑張りますか〜!っと
爽快感に浸れるので、週末に読むことをオススメしたい作品。
Posted by ブクログ
なぜ、どのストーリーも面白いのか。
妙齢の女性の心情と現実を、これでもかとばかりの繊細なタッチで表してくれる部分は、異性からしてみてもうなずけちゃう。
一見面倒くさそうな女性同士のコミュニケーションも、明るく強く描かれているため、なんの抵抗もなく読み切ることができた。中でも「ひと回り」はコントっぽくて好きになった。
Posted by ブクログ
働く女性を題材とした、短編集。どの話もいい終わり方で、暖かい気持ちになった。
1番初めの「ヒロくん」が1番好きな話だった。主人公の聖子、今井が話の中心人物だがタイトルが聖子の夫の名前なのが好きなとこだ。聖子は今井との関係に悩んでいたのではなく、本当は自分が旦那より収入が多いということだった。最後は恐る恐るそのことを旦那に聞いてみるが、当の本人は普段様子で「気にしない」と言う。
これは、今井を登場させることによって夫との対比を表しているんだろうなと思った。
「ひと回り」は読んでいて痛々しいところがあった。だけど、自分もいつかは30歳になる。自分が年下の男を好きになった場合、容子のような振る舞いをしないとは言い切れない。明日は我が身だと思った。
Posted by ブクログ
これ、、本当に男性の作品!?と疑う程のリアリティ。心理描写が、どれも見事に30代女性の気持ちとして的を得ていました。リアルすぎて、自分を客観的に見るとこうなのかも…と時々落ち込まされながらも、最後には希望を与えてくれるパワフルな一冊です。男女を取り巻く時代背景も今とは少し異なっていて、そのあたりも興味深かったです。
Posted by ブクログ
p106 「女の友情は、同じレベルでいることで保たれている」に共感 長い付き合いの友達も、彼氏の有無、結婚、出産のタイミングが違うと話が合わなくなってくる。
この本の登場人物は皆、キャリアが構築されていて、自分で稼ぐ力があり、社会から必要とされているのが羨ましく感じた。ただ、結婚という安定を得られておらず、不安定な側面もある。キャリアとライフプラン(結婚出産)の両立はガールの永遠の課題だなと。
Posted by ブクログ
30代の働く女性が主役の短編集
面白く、サクサク読めた
仕事は 男も大変だけど、女性はもっと大変と思う
男は自立出来てればいいし…なんとでもなるけど
女性は仕事、体調管理、恋愛がらみ、家事とか考えると…本当に頭が下がる
昔 クリーニング工場で主任してた事があるが…パートさん達は朝から家族を送り出し…蒸し風呂な職場で働き…家に帰れば家族の世話…呑む…前日より一回り大きくなり職場に帰ってくる…
ホントに頭が下がる
自分にはそれが出来ないと思う
いや…無理だね…
でも そんな俺…嫌いじゃない(開き直り)
4月から娘も社会人
無理しなくて良いから
頑張ってほしいと、この本を手にとりました
※んで結局何が言いたいかって言うと
【風呂入ってると、隣の家の三姉妹が風呂で中島美嘉なグラマラススカイめちゃくちゃ歌ってるし…ヒドイ時はベルサイユの薔薇歌ってて 薔薇は♪薔薇は♪って結構うるさいよ!!】って事!!
Posted by ブクログ
広告代理店に務める由紀子は、32歳。仕事柄派手な格好をしているが、そろそろ20代の社員の天真爛漫さは無くなってしまった。そんな中、38歳の独身の先輩お光と、デパートでの企画の仕事が持ち上がる…。
三十路ガールたちの短編が5篇。同じ会社かな?とうがった読み方をしていたが、全て別の作品だった。
課長になって年上の部下の男性に嫌味を言われ、子供がいることで自由に振る舞えないなど、割とオーソドックスなお仕事小説である。
というか、いつもの奥田英朗のつもりで、ひねくれた嫌がらせでも出てくるのだろうと読んでしまうので、みんなあっさりと終わっていくのが不思議に思える。
本書は女性誌に連載していたのか、かなり女性のファッションの部分に重点が置かれ、よく調べたなあと感心するほど細かく描かれているのが、一つのポイントである。
その一方で、どうにもバブルのころの雰囲気を漂わせる表現がどの作品にも有るものだから、妙な時代錯誤感を感じてしまうのだ。おそらく書かれたのは2000年頃。もう携帯電話も一応登場している。小泉改革も出てくる。でも、なんとなく、1990年頃に感じてしまう古くささが否めない。
バーンとやり込める爽快さも、自分が折れるけど前向きにと言うほろ苦さもあり、あまり小説を読まない女性社会人には心地よく受け入れられる短編集であろう。
ただ、奥田英朗の他のを読んじゃうとね…物足りない。