感情タグBEST3
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唇から蝶
非現実的だけどそそられた
心と口は反していることの表現みたい
黒いコートの衿に赤い口紅!
newspaper 新しいニュースを知らない言葉で知る
一緒にいる時間の空気の色 恍惚
目に見えるものの価値は自分で決める
DIETCokeの女性 素敵
大きさを越えた時にクールは人間を支配する
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独特な雰囲気がある、大好きな短編集になりました。
どれも好きですが、ガリレオの餌は終りが好きです。
120%Coolの雰囲気も大好きです。
最初にある作者の言葉「幸か不幸か、いまだに、私は20パーセントモアを求めて右往左往している」が、なぜかとても印象的でした。
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山田 詠美さん初めて読んだ。
すごい。
この人の小説は、ストレートだ。
技巧とかじゃなく、文体とかじゃなく、この時代に小説でしかできないことをやっている。
その上で、あえてしびれたフレーズを抜き書きする。
「思い出が甘いのなんて、本当の恋じゃないのよ」(雨の化石)
「泣くというよりも、涙をこらえるという努力の方が余程、愛に近いと、私は思う」(DIET COKE)
「セブンイレブンに慣れている男は、なかなかに、ハードボイルドだ」(R)
コークとペプシの物語、私は「R」にとくにしびれた。
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唇から蝶 Butterfly Was Born
彼女の等式 Her Equality
待ち伏せ Wating on the corner
ガリレオの餌 Galileo's Bait
Newspaper
雨の化石 Fossil of Raindrops
Diet Coke
R
120%Coool
から成る短編集
彼女の等式と雨の化石とRが好き
Amyが綴る言葉達はほんとステキだ
120%coool...
心をぎゅっと鷲掴みされちゃうんだな
わたしもとびっきり純粋で不埒なXがしたい!
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小説にはアフォリズムがないと、という山田詠美のモットーがよく現れている短編集だと思う。秀逸です!
ひと癖ふた癖もある魅力的な主人公が多い中、「ガリレオの餌」がとりわけ好き。
私も、何でもばりばり食べて栄養にする、エネルギッシュな人間になりたいぞ、なんて思える。
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すごーく好きだー!!詠美さんのお話は、最後にすとんと落ちがつくのがいい。この短編集はとくに秀逸で、全部のお話が好きでした。性の扱い方もかっこいい。嘘をついていない感じが好ましい。
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100%では満足できないアナタに。
+20%moreを掴めたら、それはそれは素敵。ひとつひとつのタイトルがステキすぎて、目次ですでににやけますw
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比喩表現が凄く綺麗だし、この人の書く女の人は凄く魅力的!男の人も妙にカッコいいしねー「ガリレオの餌」は本気で笑います。授業中読んでて吹き出した。(こら)あと「R」が好きだったなー
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80年代のロマンス映画を古びた映画館で見ているかのような複数の短編集物語。
恋に恋い焦がれているような甘酸っぱさなんて微塵もない。
あるのは、相手が好きだという感情だけ。
sexはただの手段であり、僕みたいなまだまだガキんちょの愛やら恋やらそんなものがどんなに型通りで退屈なものかを教えてくれた。
なろうとは思わない、そんなことより自分の道を歩くだけ。
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いろんな小説はフィクションやとおもってたけど 一人の作家の本を何冊か読んでいると フィクションのなかに必ず作家自身の記憶がまぎれている
小説って そうなんや
とてもおもしろい短編集 興味深いという意味で
いろんな愛の形 いろんなセックス いろんな物語
体験してないことを描くと 少し滑稽で身に合ってないかんじがする それがしないので冒頭のとおり
経験がすべてである
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「比喩表現が甘やかでロマンティック」――山田詠美さんの小説を読むといつも感じることです。この人はほんとの小説家なんだな、と、短編集を読むとますます思います。
とりわけドラマチックでもない些細な日常のなかにあるドラマ。そういうことこそが、本当はいちばんドラマチックなのかもしれない。様々なシチュエーションのなかで、人を愛したり別れたり…。
短編がたくさん収められている小説ですが、私のなかでいちばん印象に残ったのは、一番目の『唇から蝶』。非現実的でファンタジーな世界なのに、まったく違和感がなかった。こういうお話、大好き。
こういう小説集を読むと、自分もいろいろ経験すべきなんだな、と思わされます。とりあえず恋をしようと(笑)
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短編集
山田詠美さんの短篇集読むといつも思うけど
かっこいい女性が多い
女の人って本当にかっこよければ男なんて目じゃないぐらいかっこいい
しかもとても女性的な意味で
憧れるわ、年上の女
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それほど厚くはない文庫本の中に、
これぞエイミー!というような短編が9つも詰まってる。
するすると文章が流れてゆく。
でもそれは、流れて消えるようなものではなくて、
確実に心に染みを残していくものだった。
この人の作品は、比喩表現が豊かで官能的だ。
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100%の完璧な快楽では、愛という陳腐な言葉が入り込む。それを打ち消すには、もう20%を必要とする。あなたの恋を誰もが考える恋に引き下げてはいけない。山田詠美が新しく書いた、9つの愛の真理。
***
過激で、ロマンティックで、美しい。
気取らない文章で読みやすかった。
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初めての山田 詠美作品。
好き嫌いが別れる感じもするけど私は面白かった!
13年前に出た作品とは思えない!!
表現力豊かな作家さんだと思った。
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グロくてエロいのに、どこか温かい短編集。ガリレオの餌が一番好き。普段はハードボイルドを気取ってるおじさんが若い女の子に言いように振り回される、微笑ましいお話でした。
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短編集。どれも好きだけど「雨の化石」が一番ぐっときた。あんなにロマンチックに雨の日を
楽しめる男の人ってそういないんじゃないかな。いたら、100%惚れる(笑)「別れることを考えると、涙が滲みそうになり、ぼくは目を伏せたくなる。けれど、いつも、静かなあきらめは、ぼくの心をよぎる。いとしい人。」というところが好き。読んでいて、目に少し涙が滲んだ。
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9つの恋愛を喪失、不倫、官能、純粋など色んな側面を持って描いた小説。
良くも悪くも山田詠美節な短編小説なので好き嫌いは別れるかな、と思います。
個人的には「唇から蝶」「ガリレオの餌」「R 」「120%Coool 」が良いなっと思いました。
*「唇から蝶」は青虫が唇になってしまった美女と醜男の奇妙な関係が気持ち悪いのに官能的に切ないなぁと感じました。
*「ガリレオの餌」はハードボイルド作家で恋に浮かれる木島と山川クンが可愛い!ビッチな女の子も良い性格だなぁと
*「R 」主人公に対して彼氏が言う「寝言で言ってた。眠りながら絶望するのって、すげぇと思った」(p.211)というセリフが胸にストンと落ちてきてすごく良いなぁと思いました。
*「120%Coool 」は下品で真っ直ぐじゃない。でもカッコイイです。
あとがきも詠美さんらしいです(*´ω`*)
Posted by ブクログ
9編からなる短編集。タイトル、「o」が1つ多いんですけれど、1つ多くなると「クール」じゃなくて「クゥゥール」と読みたくなってしまううちは、20%モアどころか、とてつもなくクールからかけ離れた人間なんでしょう。最初に収録されている「唇から蝶」のエログロにはゾクゾクしました。もう、最初の一行から感動しました。比喩ではなく、本当に青虫っていうのがたまんない。それだけじゃなくって、青虫が蝶になる過程もたまんない。この話は数多くある山田さんの短編の中でもずっと忘れられない話になるでしょう。あと、カミカゼっていうアイテムを使ってくるところがまた「クール」というか・・。うちは居酒屋で飲むビールが一番好きダー。
Posted by ブクログ
「私が唯一、等式を使わないのは彼とのことだけだわ。」(彼女の等式)
「たとえば、絶望とか空虚とかいう言葉がある。
ひとりぼっちで、心と体がすごく困ってると言えば良いのに(後略)」
(R)
たまに、ゾクっとされられるような表現が出てくる。
それが詠美さんの小説。
Posted by ブクログ
9つの短編集。「唇から蝶」「待ち伏せ」「DIET COKE」が好き。
AMYの小説に出てくる登場人物は、「ぼくの妻の唇は青虫である。」と言ったかと思いきや、「あんたがあんたでいられる場所って、あんたがいるとこ以外にないんだよ。・・そこにいるってことに、もっと責任持ちなよ」と言う。「唇から蝶」は新鮮な感じ。