【感想・ネタバレ】カサンドラのティータイムのレビュー

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Posted by ブクログ

カサンドラ、にピンときた人は読んでほしい。
圧巻の筆致。
最後までほぼノンストップで読んでしまった。
ラストは飲み込みがたい何かを無理矢理飲まされたのに、どこか爽やかで、晴れやかな気分もする不思議な読後感。
この複雑な妙味に、小説の醍醐味を味わう。

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2022年12月02日

Posted by ブクログ

ものの数時間で読み切ってしまった…
装丁の綺麗さに惹かれて購入したので、内容にうんと期待していた訳では無かったのに、どんどん続きを読み進めたくなるような魅力のある人間関係やヒリヒリするような出来事が詰め込まれていた。
読んだあとは、大好きな人をぎゅっと抱きしめたくなるような優しさと強さを分けて貰えたような気がした。

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2022年11月09日

匿名

読めば救われる人が必ずいる。

すごい。すごい小説が出た。
モラハラの原因の多くは自己愛性パーソナリティ障害(NPD)。私自身NPDのパートナーを持ったことがある。経験者として分かり過ぎて何度も涙が出た。物語の組み立ても秀逸で、一気読みしてしまった。
モラハラや毒親の問題はメディアも頻繁に取り上げるが、原因であるNPDについては専門家も言及することを避ける。それほどやっかいな障害なのだ。被害者を減らすにはとにかく被害者がNPDを知ること。それに尽きると思っている。モラハラや毒親からの攻撃に苦しんでいる人、そんな知り合いが身近にいる人にぜひ読んでもらいたい!
自己愛性パーソナリティ障害を取り上げて下さった作者に心から感謝する。

#深い #泣ける #タメになる

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ボリュームが少ないこともあって一気読み。
モラハラに思うところがあるので、ところどころ読んでいて苦しかったし、最後の未知の決断はどうなの?!って思うけど。
それでも、穏やかな文章は読んでいて素敵だったな。

ほかの作品も読んでみたい。

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2022年12月30日

Posted by ブクログ

この気持ちは何だ。全然納得してないんだけど心にはザクリと刺さった。友梨奈と未知という女性の話が軸となっている。個人的には友梨奈の章で共感とともに打ちのめされた。自業自得の部分もあるとはいえ、ちょっとした過ちが致命的なしっぺ返しをくらう様は他人事とは思えない。未知の章は複雑な気持ちで悩ましかった。純粋な気持ちには心打たれるものの、ルーズで浅はかで単純な性格は好きになれない。明るい未来は見えなそうだ。そして短い長編ながら構成がうまく、え!?と驚いた部分もあり読み応えがあった。今後も追いたい作家さんだ。

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2023年01月18日

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カサンドラ症候群という言葉は聞いたことがあったけれど、こういうことなのか、というのが最初の感想。
この話に出てくる友梨奈や未知のような例は、結構世の中にたくさんあるのかもしれないな、と感じられるくらい、自然に読み進められた。
個人的には、もう少しすっきりした結末を欲していたけれど、これはこれでアリなのかも。

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2024年03月30日

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小説というより医療本の一面も。かなり読みやすくてさくさく読めた。私は自己愛の方に近い気がするので、図星を突かれたような感覚とともに、周りの人に気をつけたいと思った。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

ハラスメントを受けていること自体ももちろん苦しいのだけど、周りの人が加害者の言い分を聞いて自分のことを信じてくれないという状況は辛すぎる。
でも、外面が極端にいい人って実際にもいて、その人も…と思い出した。
3章で、友梨奈はこういう風に絡んでくるのかとびっくり。
ハラスメントには色々な解決方法があると思うけど、逃げ道だけはいつも確保しておかなきゃと思う。
未知が幸せになるといいな。

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2023年05月26日

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モラハラ問題で

逃げる一択でないのは

評価できるけど

苦しい道だろうなぁ
理解してあげられない

自分が悪いんだ

っていう態度を辞めるだけでも

二人の関係性は

全く変わるはず

どちらかといえば

モラハラ旦那のほうが

我慢できなくなるのかなぁ

希望的すぎるかな

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一章は自分が経験したことのない内容だったので、読み物としてある意味楽しんで読めた。
二章は読んでいて、途中で気分が悪くなった。最後は泣いた。
私は「意地悪」されたことはないけど、上から目線で「あなたにはこういう欠けているところがある」と怒鳴られたことが複数回あるので、心がヒリヒリした。

それと同時に…私も父親から怒鳴られ否定され育ったので、同じように自分の子どもにも怒鳴りがちでそんな自分に絶望している。
だから、本書を読んで良かったけれど、読むのはしんどかった。

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2023年04月26日

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憧れの人と働くため、手紙をかき、資格を取り、晴れて採用された友理奈、アシスタントとして働き、地道に勉強を続ける友理奈にあこがれの人からチャンスを引き寄せる「ピンキーリング」のプレゼント。ある日出会った、ファッション雑誌を手掛ける深瀬という男性、整った見た目で服のセンスもある、一見スマートな彼。彼と飲みに行き、一夜を共にしてしまったことで送った悲劇。あこがれの人からの大事なプレゼントを亡くし、彼からはストーカー扱い。警察に通報され、友理奈はこれまでの実績も人脈もすべてを失ってしまった。

変わって、明るく天真爛漫で子供みたいに感情を素直に表現する未知。
未知は頭が良くて、何でも知っていて、自分を導いてくれる夫健吾が大好きで、尊敬している。
けれど、未知が健吾との過去の喧嘩で起きた出来事についてSNSに書いたことで、彼は豹変。未知を何度も罵倒する。くず、馬鹿などの酷い暴言。未知を車から降ろして置き去りにする。同様のことは過去にもあった。何度も持ち出し執拗に攻める健吾。
恐怖、とまどい、傷つき、彼の怒りようが理解できない気持ち。
同じく傷つけられた経験のある友理奈と出会い、一冊の本を渡されたことで夫はモラハラの加害者だと気付く。気づいたはいいが、夫のもとへ帰る。大好きな夫のきれいな部分を信じたいという未知に友理奈や同僚は心配するが。
一見人当たりも良く、「モラハラ加害者には決して見えない」人と、彼らをとりまく人たちの物語

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2023年02月27日

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自己愛性パーソナリティの2人の男性に対峙する2人の女性について描かれていた。

私の父がまさに自己愛性パーソナリティで、
とても魅力的な人ではあったけど
家庭内DVが酷かった。

そんな人を夫に持ち
大好きだからまず向き合ってみると決めた未知。
それは強さだと私も思う。

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2023年02月22日

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この作品を読んで、今まで形に出来なかったものの正体に気付き、救われる人はきっといるはずだ。

物語は夢半ばで男に陥れられた友梨奈と、夫のモラハラに苦しむ未知を中心に描かれる。

自分を優れた特別な存在であると認識し、承認欲求が強い自己愛性パーソナリティ障害。
そして否定されれば過剰な反応を引き起こしパートナーへモラハラを繰り返す。

友梨奈を陥れた男の巧妙さと、未知の夫が発する容赦ない言葉の暴力に怒りは膨れ上がり、彼女達が感じた孤独と苦しさに胸が締め付けられる。

未知の決断に甘さを感じながらも凛とした強さに感動を覚えた。

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2023年02月18日

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この本を手に取った時、まさか こういう内容だったとは想像していませんでした。“こういう”とはどういうことか ネタバレになるので 書きませんが、「自己愛」「パーソナリティ(人格)」の二つのフレーズだけ記しておきます。小説というより 症例。これをテーマにするのは難しいと思いますが、作者はコンパクトによくまとめてあると感じました。若い人にお勧めです。 知っておいた方がいいことだから。行間の間が広く取ってあるので 読みやすいと思います。

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2023年07月18日

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頑張って努力して好きな仕事をする為に上京したが、呆気なく崩されたのは自分に人を見る目がなかったのか、隙があったのかそれとも…。

夫との関係は悪いというのか、それとも自分が至らないせいか…とても歪である。だが逃げ出すのは違うかも、なんとか修復できるならしたい。

この2人の女性は、自己愛パーソナリティである相手に悩まされていたということ…。
読んでいても苦しくなってくる。
所謂、カサンドラ症候群という…アスペルガー症候群のパートナーを持ったひとが、時としてその関係性のなかで陥るくるしみのこと。

障害であるのかどうかを判断するのは素人では難しい。
自分がおかしいのでは、怒らせてしまうことをしたのかも?と思ってしまうのだ。
逃げ出せば済むということでもないような気がして、後々思い出しては苦しむのでは…と。

とても難しく、悩ましいことだと痛感した。

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2023年07月04日

Posted by ブクログ

自分にも思い当たる節があり、
「うわ〜……」と思いながら読んだ。

モラハラなどを扱った本で、テーマは重めなのに
よみやすさが抜群で、通読でした。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

自己愛パーソナリティー障害、モラハラの被害者女性2人の話。
キャリアや将来を奪われた友梨奈と夫からのモラハラに悩む未知。ラストの未知の選択は共感できないけど、もがきながらも必死に前に進もうとする女性たちが描かれててよかった。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自己愛性パーソナリティ障害の被害者、友梨奈と未知の2人のケースを描き、最後にそれでも愛しているからと立ち向かっていく強さを未知に与えて、加害者もまた被害者であったことに思いを馳せる。
モラハラ、パワハラ、DVなどのない社会はないのだろうか。

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2023年01月25日

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