【感想・ネタバレ】「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

これ、面白かったです。
基軸通貨をラインの黄金の指輪に見立て、その変遷を説明しているのですが、読み物として、面白い。

何も知らない私には、大変勉強になりました。

そして、金について考えさせられますね。通貨とはなにか。まぁ答えが書いてあるわけですが。

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2012年11月07日

Posted by ブクログ

ニーベルングの指環の話になぞらえて、これまでの基軸通貨の移り変わりとその中での日本の「円」の立場や果たしてきた役割をまとめてくれてて、非常にわかりやすく、著者の明晰な感じがとっても伝わってきました。
そして、歴史が繰り返すわけについても、深い洞察で「確かにな」と思いながら読み進めることができました。
そして、これから起こるであろう基軸通貨の変化に対しての提案もとても根拠のあるもので、地域通貨と基軸通貨それぞれの求められる役割と難しさをうまく解消できるモデルで、
「これがあるべき姿なんじゃないか?」って今回のユーロ危機を見ていて感じるところが多々ありました。
ちょっと、財布に複数種の通貨があるのははじめはこんがらがりそうだけど、慣れれば今も旅行に行ったときとかそうしてるし問題なさそう。
TPPの話についても、集団鎖国って表現は正しい気もする。そこに入らなった国との通商ってどうなるんだろう。
もう少し注意して経過を見てった方がいいかもしれないですね。

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2012年08月15日

Posted by ブクログ

外国為替と通貨についての総論として読みやすく完成度が高い。いままで漠然としていた円高の問題のほか、以下のようなタームが理解しやすい。

シティ(イングランド銀行)、金本位制度、ブレトンウッズ体制、基軸通貨、ニクソン・ショック、グラス・スティーガル法、ボルカーショック、レーガノミックス、プラザ合意、ブラックマンデー、マーストリヒト条約、リーマンショック、ギリシャ経済危機、アジア通貨危機、円キャリートレード。

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2012年08月13日

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基準通貨の歴史を繙く。アメリカの経済はITと金融が支えていたが、それが崩れ去った今、オバマ政権は輸出立国をめざすことで「ドル安」を容認。1ドル50円なると予測。
基準通貨なき時代、世界最大の債権国である日本だけが果たすことのできる隠れ基準通貨役割は重大だと!

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2018年10月12日

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自分用キーワード
チューリッヒの小鬼 三国通貨協定 ブレトン・ウッズ体制 バンコール スターリング諸国 ニクソンショック グラス・スティーガル法 ボルカーショック プラザ合意 アルフォンス・ドーデ『最後の授業』 マーストリヒト条約 カウンター・パーティリスク サブプライムローン証券化が問題だった 比喩:ツケの福袋 管理通貨制度 アイルランド(勝手に国内の預金の全額保護宣言) 前川レポート 護送船団方式 「上海にはカラスがいない」 ジャスミン革命時の中国のネット規制 TPPは現代の鎖国(特定地域の囲い込み政策) PIIGS 地域通貨(イタリアの飴から始まった例) 

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2014年11月12日

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基軸通貨をめぐる歴史をたどり、ドル・ユーロ・人民元そして円の力を解説。そして来たるべき通貨として、新しい「共通通貨」と、「国内向け通貨」そして「地域通貨」の3D通貨秩序を提案する。また当然だが、氏のアベノミクス批判がしっかりとした通貨歴史認識に基づくものであることが理解できる。

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2013年06月22日

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1ドル50円という裏付けはないのが弱いが、全体として通貨について知ることができて知識が増えた。貨幣と通貨の違い、通貨は足がある。その足が長いものが基軸通貨になりえる。ポンドからドルへ、そしてドルの凋落、円の底チカラ、これから。世界に開いたポンド、イングランド銀行が戦争を機に、自国に向かざるを得ず、凋落していったことは面白かった。

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2013年01月13日

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通貨自体は数あれど、世界中で決済や貨幣価値を図るモノサシとして使われる基軸通貨の性質と在り方を問う本。

基軸通貨の歴史を概観し、それを踏まえて今後の日本円の在り方を考察している。

経済学や世界史にあまり詳しくない私でも特に引っかかることなくスラスラと読めた。

わかりやすい記述で1ドル50円時代の到来を予想し、読者の「まさか!」という考えを一つ一つ説得していく。

新書という容量の制限と一般向けに専門的な内容は避けている点があるため、説得力にかける部分が散見される。

これを補っても現在の日本を取り巻く世界情勢や、震災を経験しても揺らぐ事のなかった円高に興味がある人には一読の価値アリである。

ぜひこれを読んで感じた「?」を埋めるようなわかりやすい入門書を著者にお願いすると共に、我々読者は他書で知識を身につけて「?」を解決する努力が必要だろう。

それだけの興味を掻き立ててくれる本である。

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2012年12月26日

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 ビジュアル系エコノミスト浜矩子先生の著書なので心して読みました。
 ポンドからドルへの基軸通貨の移行、イケイケで世界を振り回したアメリカ経済、高度成長とバブル崩壊以降の円の振る舞いと役割、華麗なるユーロの台頭と挫折、ドルの轍を踏むまいとする元のジレンマ・・・経済主要各国の通貨とその移り変わりは、まるで戦国絵巻さながら。大河ドラマを楽しむノリでマクロ経済のお勉強が出来てしまう嬉し~い一冊になっております。
 それにしても浜矩子先生、女優もやってくんないかな・・・。

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2012年09月02日

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筆者は経済問題のトーク番組に割合と顔をお見かけするかたです。辛口のコメントと印象深い顔立ちやファッションのせいもあり、まとまった論旨を知りたいと思っていたら、タイミングよくこの本を見つけたので早速読んでみました。副題にもあるように、1ドル50円時代もまさかのことではなく現実に起こりますよ!と根拠をひとつひとつ積み重ねて述べていく内容になっています。この推論が正しいかどうか、シャーロック・ホームズの名言を引き合いに出しているのが興味深いところです。
私たちの年代では1ドル=360円が馴染み深い為替レートですが、このように基準通貨ドルの価値が固定されていた時代からすると、今は80円を切っていますから確かに隔絶の感です。円高円高と少し前には毎日のように経済ニュースで大騒ぎしていたから、円がドルに対して高くなるのはいけないことなのねえ・・でも、高い方がいいようにも思えていました。むろん、輸出産業がダメージを受けるので大変だということも分かるのですが、そう悪いことでもないと思っていたら、この本でも今や、東日本大震災があった後でも大して値を下げなかったくらい有事に左右されない円になったとのことです。ひと昔前は「有事に強いドル」が定番だったようなのですが・・それだけアメリカの国力の低下があるわけです。
この本ではまず基本のこととして貨幣と通貨はどう違うのか、通貨に力をもたらすものは何かから説明しています。そしてワーグナーの歌劇、「ニーベルングの指輪」の筋書をもとに「黄金の指輪の呪い」というようなドラマチックな表現を使いながら、金の保有量に見合った通貨の額しか発行できない金本位制の時代から始まる通貨の歴史を追っていくので、まるで世界史の授業を受けている気分でした。ポンド・ドル・ユーロなどの通貨を巡る現在までの世界経済の成り立ちやそれに日本の立場がどう関わっているのか敬遠しがちな複雑な因果関係が、するすると読むうち分かった気になる内容でした。その意味では普段の経済関係ニュースで報道される出来事がどうにも理解できないと思う方にお勧めの本です。
筆者は最後に来るべき21世紀通貨のあり方を述べていますが、強くなった円という通貨を持つ国民として、日本も真に豊かな社会を実現すべく地域経済の活性化を考えていくことが大事だと思うところでした。

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2012年08月31日

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全体的に読みやすくて「通貨」のこれまでの流れがよくわかる。
雑誌などでみられる通貨特集に少し補足を加えたような内容といった印象。
だからこそわかりやすい。入門編に最適。

第2~3章が特に興味深い。2章でポンドとドルの歴史について、3章後半でプラザ合意後の円について、著者の解釈がまとめられておりここだけでも読む価値はある。

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2013年03月09日

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過去の振り返りが長かったが、貨幣史をおさらいするのには良いと思います。あまり経済に詳しくなくても読みやすい。
グローバリズムの限界がきてと地域貨幣が進むことも同意。一方で3D貨幣で世界を繋げるみたいな構想は面白いが、結局それの限界が出来て地域貨幣が進むのでは?という疑問も残った。

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2020年06月05日

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・TPPは特定地域の囲い込み。鎖国政策である。
※世界通貨を地域通貨が支えるという構想は、本当に混迷からの打開策になるのか?

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2018年11月04日

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 日本は24年連続で世界一の債権国である。だとしたら、この体たらくな政治体制が続いたとしても国家破綻などは起きようがない。なので1ドル50円もありうる。本日ドル値は117.95(11:46)まだまだ下がる。

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2016年01月15日

Posted by ブクログ

著者の本はたぶん2冊め。
1ドル50円時代の到来を何度も何度もとくという内容。
通貨基軸はポンドからドルへそして通貨基軸がない時代へ。
ポンドとシティの話が興味深く読めた。

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2015年07月15日

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基軸通貨を巡る各国の争い・オペラ「ニーベルングの指輪」ライン河の黄金(ニンフと小人に呪いをかけられた金)を例に金本位制・基軸通貨を巡るポンドとドルの変遷・裏基軸通貨としての円などわかりやすく解説してくれます。著者は1ドル50円時代がやってくると将来を読む人。

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2015年02月18日

Posted by ブクログ

通貨を巡る歴史を辿る本。
現在の通貨を巡る問題を考える前提知識を確認する限度で良い本。
著者は、他のエコノミストと同様、仕事としてラディカルな経済占いをしているので、主張部分は割り引いて読む必要がある。

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2015年01月11日

Posted by ブクログ

ビットコイン騒動のおかげで’通貨’に興味を持ち本書を手にしたが、基軸通貨を巡る近現代史が詳しく興味深かった。確かに今後基軸通貨という概念は、従来のそれとは異なってくるのかも知れない。ある覇権国が軍事的、経済的パワーを背景として、世界中から信用を勝ち取り、実質的にその通貨を世界の共通通貨にしてしまう。こんな世界はもう終わりを迎えるのだろう。ビットコインのような仮想通貨も信用が低すぎて通用性がなく、基軸通貨にはなりえそうもない。
なりそうもないといえば、1ドル50円も一向に起こらないね。著者は未だにこの主張を続けているのだろうか?経済の世界での未来予測は信用を一気になくすから恐ろしい。

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2014年04月22日

Posted by ブクログ

日本の現状・将来の不安から手にとりました。
通貨とは何か、お金とは何かを少しでも深く知るために勉強が必要だと痛感しました。本書は通貨が生まれた背景から通貨の意味、基軸通貨のジレンマを通し、そこから現在の円の立ち位置を説明し、今後の通貨について持論を展開しています。

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2013年02月11日

Posted by ブクログ

通貨の歴史と役割、これからのあるべき姿を解説している。
浜矩子氏は、今後も円高は進み(言い方を変えればドル安が進み)、1ドル50円の時代がやがて来ると言う。
TTPにも否定的な立場のようだ。

また、最も印象に残ったのは、基軸通貨の定義
『その国にとって良いことが、世界中にとってもいいことであるという関係が成り立っている国の通貨』

なるほど♪

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2012年09月25日

Posted by ブクログ

通貨というものの歴史と現在の通貨制度の仕組みを解説する一冊。
この手の話題に興味が無い人にはためになる内容かと思うけど、個人的にはそんなに新たに得るものが少なかったかなぁ。
そもそもテレビとかでの発言もあんまり同感することも少ないし、そもそも髪の毛の色が気になって仕方ないんだよなぁ(笑)

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2012年09月05日

Posted by ブクログ

経済に明るくない人間にもわかりやすく書かれているのは、ありがたい。
長期的にはドルが力を失い続けること、目立たないながらも円が存在感を発揮していることがわかった。

・レーガノミックスは財政資金投入と大幅減税による需要喚起策だった。金利高政策によるドル高誘導によって輸入の増加を促したことでインフレを抑えることができたが、国内産業は危機に追いやられた。プラザ合意は、アメリカに対して各国がドル高を是正するよう迫ったもの。
・プラザ合意の翌年にまとめられた前川レポートで提言されていた日本経済の構造調整(規制緩和、護送船団方式をやめるなど)が実行されなかったことが、バブルを防げなかった要因。
・97年に始まったアジア通貨危機は、日本の不良債権処理問題によって株価が暴落し、その損失を補てんするために投資家がアジアへの資金を回収したことが発端。

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2018年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「超円高」「ユーロ危機」を予見したと各界で話題沸騰!
ついに20万部を突破したベストセラー&決定版通貨論が本書だ。

なぜ我々は「円高・円安」に一喜一憂しなくてはならないのか、そもそも「通貨」とは何なのか……。
そんな壮大なテーマを、人気エコノミストがわかりやすくも刺激的に説いていく。

そもそもの通貨の意味とは?
・基軸通貨を巡る各国の争いの歴史
・ドルの覇権はすでに終わっている!?
・ユーロの未来はいったいどうなるのか?
・「1ドル50円」時代はいつ来るのか?
・通貨の未来、そして円の未来とは?
など、面白くて読む手が止まらないトピックスが満載。

知的好奇心を満たすのはもちろん、明日のビジネスにも必ず役立つ内容。
本書を読めば、円高・円安に一喜一憂する必要がなくなる!

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2012年07月23日

Posted by ブクログ

基軸通貨をめぐる過去の経緯はよくわかった。やっぱ円って強いのも再認識。その本来強い自国通貨をうまく御せない政治家たちに失望。

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2012年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1ドル50円時代を唱える浜矩子さんの本。
通貨・基軸通貨の歴史がつかめた。
結局、国力があって信頼される国の通貨が実質的に基軸通貨になるんだなぁ。
「TPPとは現代の鎖国である」(p.184)という考え方(域内でのブロック経済だから)は新鮮だった。

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2012年06月22日

Posted by ブクログ

「基軸通貨」の歴史的流れが理解できた。ドル安、円高の流れではあるが、「1ドル50円時代」には、説得力に欠けると思う。ドルが強いからこそ、ドル安に調整されているのではないか。

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2012年06月07日

Posted by ブクログ

通貨の定義から始まり、基軸通貨の歴史を省みるなかで現状の体制の限界を明らかにし、今後の方向性を提言する、という流れだが、難解なテーマなだけに、超駆け足の議論となっている印象。
やはり新書で取り上げる内容をオーバーしているのでは、という気がする。
筆者の歯切れ良い語り口は分かりやすくて心地良い。

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2012年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

池上彰の経済系を読めば、浜さんの本書はすんなりと頭に入ってくる。
彼女もわりとわかりやすいが、経済ど素人にはちょっときついかも。。。
この本が世に出る前から、「超円高」「ユーロ危機」を予見したということで話題らしい。

・そもそもの通貨の意味とは?
・基軸通貨を巡る各国の争いの歴史
・ドルの覇権はすでに終わっている!?
・ユーロの未来はいったいどうなるのか?
・「1ドル50円」時代はいつ来るのか?
・通貨の未来、そして円の未来とは?

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2013年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本円は影の基軸通貨であるらしく、将来的に50円/ドルまで進むと主張。基軸通貨なのは日本が債権大国であるかららしい。
ポンドもドルもユーロも財政などの問題を抱えており、本当の基軸通貨は無い状態。正直あまり分からなかった。

サブプライムローン問題⇒サブプライムローン証券化問題
基軸通貨⇒世界経済と最もリンクしている通貨
という言い方は分かりやすい表現だと思った。

時間のある時にまた読んでみよう。

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2012年11月18日

Posted by ブクログ

予想していた内容とは違った。

でもタイトルにあるように「通貨」を知るためには「通貨」を視点に歴史を書かざるを得なかったんだろうな。

それはそれで面白かった。
しかし、歴史。もっと真面目に勉強しとけばよかったとつくづく感じる。

ただの暗記科目としかとらえてなかったから・・・
話がそれました。

私も1ドル=50円あると思います。

「まさか」が次々起こる世の中ですから。

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2020年04月26日

Posted by 読むコレ

『グローバル恐慌』から続いて読ませていただいています。
 たのしいですよ。

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2012年09月06日

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