感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作家の作品を読んだのは初めてで、最後の解説を読みながら「イヤミス」の作家だと言われてると知る。意味は読んだ後に嫌な気持ちになるとの事らしい。なるほど、読み終わった次の日、1日モヤっとした気分を引きずって過ごしたのも頷ける。でも読みながら、ここまで感情を揺さぶられる作品にはなかなか出会ったことがない。読書を世界に引き込む力を持っている作家なんだろう。ストーリー編成も2人の主人公を行き来したり、過去の話と今を行き来したりと面白い。全体を通してすごい作品だと思った。この作家さんの他の作品もぜひ読んでみたい。
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最初の数ページ読んで3ヶ月以上放置。
やっと読み始めたら、読みたくないのに止まらない。ひたすら重かった。
余談 今、国語の授業で扱ってる「想像力のスイッチ」がやたら頭を掠める。
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感動するんだよ。物語が事実から真実に変わっていくときのドキドキ感。予期していた展開が明らかになったときのうれしさとやるせなさ。とりあえず心が動かされました!
匿名
悲しいお話し、大人も勝っては子供だったのに
なんでそんなに平気で子供を残酷に傷つける事ができるの?と、何度も胸が苦しくなりました。
2人の主人公の強くて真っ直ぐなところがすくわれます。
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「ずっと、そうだと思ってた。でも、そうじゃなかったことが、水の中に落ちてわかった。水面すれすれのところにわずかに頭を出している石の上に立っていたんだって。わたしは今どこにいる?何故ここにいる?次はどこへ向かえばいい?どうすれば、誰も傷つけずにこの川を渡りきることができる?それには、知るしかなかった。知れば、目の前に一つ石が見えてくる。…」292ページ
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大好きな作家の一人、湊かなえさんの本です。
「イヤミス(読後、イヤな気持ちになるミステリー)の女王」と呼ばれている湊さんですが、この話は最後、生きる希望を与えてくれます。
文章もストーリーテンポもよくて、読みやすいと思います。
見る角度で真実は変わっていく。
自分の知っている事実は本当に真実なのか、真実を知ることで救われるのか……主人公の二人の女性の視点を通して、私たちも考えさせられます。
ぜひ読んで欲しい一冊です。
【本紹介より】
わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された――新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。15年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。
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すらすら読めた。面白かったです。
湊かなえさんの被害者の心理描写が好き。
最後の終わり方が爽快というよりバラバラだったものが一つにまとまった感じで少し物足りないなと思ってたところに少しの救いのようなものがあったのがよかった。
各々感じ方や目線が違えば見え方も当たり前に変わるところ。悪い話を聞けば悪く、いい話を聞けばよく思い込んでしまうところが人間だなと思って好きでした。
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後悔先に立たず 冒頭の言葉の意味が最後にわかった。それぞれの思いが錯綜するなか、至った悲しい結末、残された人間の苦しみ。時間はかかったけど、光が差した。
湊かなえさんの物語の進め方は本当に素晴らしいと思う。
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直木賞候補作。
十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』を映画化しようと、真相に迫っていく物語。
監督、脚本家、それぞれの過去と向き合いながら、どう繋がっていくのか、、どの背景も興味深く、必死に頭を整理しながら読むも、結末を読む前に早々と真相に辿り着いてしまう事が多いのに、今回は全く勘が働かず、主人公の真尋と同じ場面で、嘘、嘘、まさか、、と驚愕。
香の父親に関して、これ以上の掘り下げはないと思っていたので、ラストに当時の姿を知れたのは、これまた香と共に感動。
でも、他の方の感想で、娘が虐待に近い扱いを受けていた時に1人呑気に映画を楽しんで、喫茶店に居場所を作って、、と書かれてて、そこまでの考えに至らず、あのラストでそこまで深読みしての感情はスゴイと感心した、、
ただただ、香の父親が幸せな時間過ごせててよかったーと思ってしまった単純な思考回路との差を感じた(^_^;)
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またミステリーが読みたくて。
真実を知るという事。
事件の真相は何なのか。
そして登場人物の繋がり。
最後の方は一気読みでした!
最初の方に出て来た内容が、最後でそういう事かと
納得。
Posted by ブクログ
二人の登場人物の視点でストーリーは進み、やがて1つの事件の真相に行き着く。
巧妙に絡まった謎が少しずつ解けていき、最後には脚本のプロットで明らかになる真実。
長編の小説でしたが、また違った湊かなえさんの作風を感じられました。
Posted by ブクログ
2人の主人公それぞれの過去と現在を辿りながら進む物語。
過去に大切な人を失った事により大人になった今でもずっとその事に囚われている2人。
そんな2人の過去がラストで繋がった瞬間に分かる事件の真相がなんとも切なくて悲しい。
けれど、それぞれ心に抱えていたモノが軽くなった2人に微かな希望の光も感じられるラストだった。
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落日は明日の生き方を始めるための転換スイッチ
私たちが毎日目にする色んな事件事故
誰が何を思って、何で起きたのか
当事者でなければそれは想像でしかない
2人の登場人物の目線である事件事故について知っていき、最後1つのストーリーへ結びつくのが気持ち良かった
イヤミスで無かったのが個人的には好きな作品
人は自分の見たいものを見たいように見られるけど、事実を知ることで良くも悪くも見えるものやストーリーが変わってくる
敢えて見ない、知らない方が幸せなこともあるし、知ることで救いになることもあるよね
Posted by ブクログ
とても良かった。9割ぐらい読み進めたところから、一気にぐわぁんと伏線を回収していくのがすごい。重厚感もあるし複雑な話なのに消化不良にはならない。色んなエピソードが絡まりあっているのがとても面白く、サスペンスとしても面白く、最後まで飽きずに読み切れる作品でした。読後感も、決して悪くない。
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「見たい」と「知りたい」の先にある真実の話。
若手脚本家の話と、若手映画監督の過去から現在に至るエピソードとが交互に展開されていく構成。
書店で本書のサイン本を見つけたことと、以前観たドラマ「リバース」が面白かったことから、初めて湊かなえさんの作品を読みました。事件の謎が明らかになっていく過程が面白く、夢中で読めました。
スターウォーズ にも、印象的な「落日」の場面があります。この映画が好きな香の父親の思いを考えると泣けてきます。
匿名
一気読みしました。
ところどころ辛くて目を背けたくなる描写がありました。
見たくないものに蓋をして現実逃避している私には、途中までとても辛く切ないお話でした。
でもさすが湊かなえ先生!良かったです。
Posted by ブクログ
“文字にするかしないかだけで、心の中で誰かに問いかけている人なんてたくさんいると思う。わたしもそうすればよかったのかもしれない。結局は自分で答えを出さなきゃならないのだとしても、誰かの顔を思い浮かべれば、自分の中にある別の答えが導き出せていたかもしれないのに。“
Posted by ブクログ
想像よりも温かいお話で余韻が残る小説だった。
途中途中辛い部分もたくさんあり、ある伏線が回収されたときにはとても沈んだ気持ちになった。
イヤミスの王道ではないが、そういった要素もきちんとあり、ちゃんとダメージは受けると思う。
個人的に主人公の片一方に感情移入しにくくやきもきしてしまい、読むのに結構時間がかかってしまった。夢中で読むという感覚にはなれなかった。
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話の進め方と登場人物の心理描写はとても良かったけど、話のオチはそこまでインパクトがなく中盤から察していた要素+αくらいだったのが少し残念だった。
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脚本家の真尋と映画監督の香。二人の視点で交互に話が展開していく。
冒頭から、重いのよねぇ。そして次々と
身勝手な親の思いからの虐待や同級生の自殺、身内の死と遺族の葛藤など重い話が続き、読んでいて辛い部分も多かった。
特に下山の自殺とその後の母親と教師の言動には嫌悪感を抱いた。
それでも、物語の後半には人の優しさや、許し、救いのようなものにも触れられ、後味の悪さはなかったと思う。「母性」を読んだ時にも思ったけど、母親の嫌な部分を書くのがめちゃめちゃ上手い。同じ母親としてまったく共感できないはずなのに、何かのきっかけで、私もこうなってしまうのではと思わせる上手さがある。
ところで、力輝斗はなぜ虐待されていたのだろう?下山の母はなぜ映画の公開を承諾したのだろう?沙良はなんであんな性格に?その辺りのことをもう少し知りたかった。
Posted by ブクログ
児童虐待、引きこもり、いじめ、殺人。
新人脚本家と新鋭映画監督、2人の共通の故郷で起きた殺人事件とそれぞれの生い立ち、複雑に絡み合う事件の真実は‥。
どんな真実があったとしても、虐待やいじめ、それらが人格に及ぼす影響はつらく苦しく、読んでいて心が重かったな‥。
Posted by ブクログ
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わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された──新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。
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そことそこが繋がるのね
お前のせいだったのかと
最後は真相が分かってよかった
Posted by ブクログ
『落日』、、、。このタイトル切ないねぇ。
1つの太陽が沈んでゆく瞬間をいろんな場所で、いろんな人がそれを眺めてるんだなぁ。
そしてまあ、この物語のもうひとつのキーポイントは『映画』だと思うけれども、個人的には、それとはまた別の、ある“物”の方がすごい物語を通して存在感があって、大事な意味を持っていたと思ったかな。
現代パートと、回想パートが交互に繰り広げられるから、そこだけ注意して読んでみてほしいと思います。伏線はもちろん、山盛りなので、再度読むことで、より深く作品を味わえると思います。
読んだ日には「今日ちょっと夕日見よ」って思えるはずです、、。
あとネタバレは避けるけど、おいお前、お前はまじで許さん。
Posted by ブクログ
本当のことって 本人にしかわからないし。 香りは想像でしかないから ウワサとかそういうのに 左右されたくないなと思った
事実は変えられない
真実はそれぞれにある いつか、整くんが言ってたの 思い出した。
まさにそう。
最後はみんな前向きになったのは よかった。