感情タグBEST3
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とっても読み終わるのに時間がかかった作品だった。はやく読み終わりたいなという気持ちと
まだ、読んでいたいという気持ちの重なりあわせ。
「継承」のおはなし。
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父子の「継承」がテーマ。普遍的でもあるこのテーマを競走馬や馬主になぞらえてドラマチックに描いていた。
競馬については全く知識が無かったけど、レースシーンも楽しめた。恐らくは実際の競馬と同じく、決して予定調和にならなかったのが好印象。ラストの終わり方も好きです。
地の文が主人公の語り口調で進む(ですます調)のは賛否あるかもしれないけど、自分は新鮮で楽しめた方でした。
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競馬を題材とした小説は、得てして期待には及ばない。
私が、競馬が趣味ということもあり、よーく知っているから、細かいところが気になったり、そんなことありえないよ、と醒めてしまう。
しかし本書は、馬も走り、そして人も走る。比喩的な表現になったが、馬が様々な人の思いや願いや欲望を乗せて走る…という競馬の本質をとらえて描かれていた。
登場馬に関わるいろいろな人達の人生や思いが継承されていく。競馬における継承といえば血統がイメージされるが、父馬、母馬に託した思いを子馬に託すという思いの継承もある。小説の中の馬は登場人物たちの情念を乗せ、まさに、本書では、生きた競馬が展開されていた。レースシーンの描写も手に汗握るものであったが、競馬を題材としながら、レースに特化せず、馬に気持ちを乗せる登場人物たちをしっかりと描いた小説であったことが、この小説の面白さの源であろう。
とても面白い一冊でした。競馬ファンはもちろん、そうでない方も、ぜひ読んでみてください。
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これまで競馬にあまりいいイメージを抱いていなかったが、大きく覆された。馬にかける思い、その大きさも思いもそれぞれ違えど、馬をただの「賭け事に使う動物」として接している人は競馬に携わっている人の中にはいないのではないか。そんな風に思えた。年にいくつもレースがあるが、その一つ一つに出ている馬一頭一頭にいろんな背景があって、いろんな個性があって、いろんな家族が、仲間がついているのだということ。その奥深さにどっぷりハマってしまいそうだ。近いうち競馬場に行って、馬をしっかりみてみたい。賭けなくてもいいから、一頭一頭のことをよく知ってみたい。そんな風に自分の価値観が変わった一冊だった。最後の1ページには泣かされた。
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何度も涙が溢れる物語でした。 僕はギャンブルをした事がありません。 パチンコの様な身近なものも経験がありません。 それらに関わる人に対して良い感情を持ち合わせておりません。 それなのにこの作品は僕をワクワクさせてくれました。 社長の死後の後半のストーリーは蛇足かなと思いながら読みましたが、ファミリーのお話を終うには必要でグッとくるものがありました。
素晴らしい作品を読めて幸せです。
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あー凄かった。
競馬のことは全く分からないけど、それでも手に汗握るハラハラドキドキの展開に、周りの音が何も聞こえなくなりました。
「継承」過去から未来へ。前の世代から次の世代へ。昨日から明日へ。親たちから子供たちへ。
「希望」を次の世代に継承する。それが競馬の魅力であると。競馬に関わるそれぞれの人たちの熱い思いが伝わってきました。
競走馬としての役目を終え引退した馬たちの余生が幸せであることを心から祈ります。おつかれさまでした。
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競馬のことなんて全然知らなかったけど、関係なかった。最高に面白い。何度も鼻がツンとして文字が滲んで。どこかに最後の1ページまで泣けるって書いてあって頭のどこかで期待と不安があったけど、最後の1ページで涙がポロポロこぼれた。読んでよかった。
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この本には最後の1ページまで泣かせてもらいました。
元々競馬が好きなためか、主人公の気持ちに共感する場面も多かった。競走馬、継承、系譜、浪漫、そして人間ドラマが好きな人におすすめしたいです。
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出会えてよかったと思える作品。
「伝統、継承」
血が受け継がれていく競馬の魅力。
託される想い。
馬を中心に結ばれていく人間関係。
継承されていくからこそ、越えなければならない偉大な先人たち。
競馬を何も知らなくても、温かい気持ちになれる。馬とともに疾走感のある爽やかな本だった
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日本競馬の最高峰、「有馬記念」での勝利を夢に抱き
人生を翔ける者たちの「継承」の物語。
頑固な馬主の山王社長に仕えるマネージャー目線で
大河ドラマを観ているように時がどんどん進む。
ギャンブルの世界、競馬に関わる人間たちのドラマ
に、競馬に詳しくない私ですら徐々に夢中になり、
ラストは自然と目頭が熱くなりました。
時間を空けて(出来れば有馬記念前の時期にでも)
また読みたいと思える名作でした。
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610ページの超大作
レースは光景が目の前に繰り広げられるほどの迫力で手に汗握った
ロイヤルホープが皆に愛され、最後の引退レースではデビューから同じ騎手との信頼関係が心に残った
第二部では子が親を超すのがテーマとなり
馬も人間も偉大なる父親を超すことができるのか
ラストシーンでは思わず涙が出てしまった
ラストシーンが終わりではなく、最後のロイヤルファミリーのデータを見て語られることのなかったその後の展開を知ることができた
感動ヒューマンドラマ
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競馬のことは全く知らなかったが、知り合いに勧められて読んでみた。
競馬初心者にもとても分かりやすく描かれており、登場人物も魅力的だった。
謳われているような号泣は特になかったが、普通に面白い話。
読書を通じて今迄知らなかった世界を知るのはとても面白く、今度競馬も見てみたいと思った。
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とても面白かったけど、なんか最後まで感情が乗り切らなかった。淡々とすすむ物語と、ですます調の語り口のせいかもしれない。
華やかにみえる競走馬とその世界のことをよく知ることができる。夢を、生き様を注ぐ人がたくさんいる。
特に最後!!
念願の有馬記念をとったところを描かないの、ずるいわ。
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継承。
テーマも物語自体も面白いんだけど、今ひとつ感情が乗り切らないな…って読みながらずっと思っていた。
あれかな。馬主はこれぐらいのスパンでどんどん買ってるのかも知れないし、ストーリー上これがベストなのかも知れないけど、私としてはもうすこし耕造の購入させる馬を限定してほしかったかな。
私がそう感じてるだけだけど、その馬のナラティブを感じる前に次の馬のエピソードになって、涙腺の防波堤がルマンド(菓子)みたいな脆さの私でもあまりだったなぁ…感動必至との先入観で読み始めただけに…
感動するかの観点で言えば私には微妙ではあったけど、読みやすいしわかりやすいストーリーで面白かった。
Posted by ブクログ
文学書評
読書レベル 中級
ボリューム 619頁
ストーリー ★★★
読みやすさ ★★★
ハマリ度 ★★★
世界観 ★★★★
知識・教養 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言感想:
競馬好きな方、感動したい方にオススメの1冊です!競馬好きな方、絶対にハマります!
私は全く競馬がわからず、競馬への感情は、(大変失礼ながら)馬の競争でお金を賭けて何が面白いのか、、、という程度の気持ちでした。が、Book YouTuber(マサキさん)が、競馬を知らない人でもめちゃ泣ける!感動!とオススメしていたので手に取りました。読後、競馬好きな方の気持ちがものすごく理解できました。実は競馬を通じて競走馬をはじめとする様々な物語(ストーリー)を見ているんだな〜っと。
読み心地ですが、「です、ます調」の文章という事もあり、私的には最後までなかなか感情が乗りきれませんでした。そして、最後の最後まで苦しい展開が続いたのも、読んでいて正直苦しかった(キツかった)です。
しかし!読後の余韻に★6をつけました!モヤモヤの感情はたった1ページで全て救われました(笑。こんな終わり方もアリなんだ!っと。その1ページに釘付けとなり、暫く眺めながら感傷に浸ってしまいました(笑。私にとって、この読後感は凄まじく印象的で初めての体験でした。
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「継承」という
大河ドラマを見終わった感じです
勝って泣かせてくれるはずが
なかなか泣かせてくれず
泣きどころは競走結果なんだけど
凱旋門勝ったんだ!
と思わず笑ってしまった
継承とは
未来に希望があるかないか
そういう事なんだと思いました
Posted by ブクログ
馬、そして人々の継承をテーマとした、馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。
父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社『ロイヤルヒューマン』の社長・山王耕造の秘書として働くことに。
競馬に熱中し、『ロイヤル』の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に、栗須は有馬記念を目指すことになる。
大前提として、競馬を題材としているものの、競馬を知らない方でも楽しめる小説。むしろ、競馬を知らない読者ですら夢中にさせるほどの熱量と没入感は凄まじいの一言に尽きる。
オーナー・レースマネージャー・ジョッキー・調教師・記者、競馬に携わる登場人物たちの夢や希望を背負い、一心不乱にコースを駆ける競走馬はとても美しく、凛々しく疾駆する姿や愛くるしいしぐさに至るまで、その表現描写は感嘆のため息すら出るほどだった。
物語は第一部と第二部に分けられているのだが、私は第一部のラストレースで号泣。主人公の栗須と同じく、「がんばれ!」と叫びそうになりながらページをめくり続けた。
第一部の感動に比例するかのように、第二部は晴れやかな読後感を味わうことができ、競走馬と人の縁の継承、そして確かな未来への希望を感じ取った。
これから読む人は、ぜひこの小説ならではの各部末にある仕掛けにも注目してほしい。
馬券、買ってみるかぁ。
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競馬に関わる家族や周囲の人々の物語。競馬と言えば配合、つまり血の物語でもあるけど、それと家族の物語を絡めて淡々と進めていく筆力が凄い。
特に劇的な展開がある訳ではないけど自然と引き込まれていきました。
競馬を知らなくても楽しめるかも
登場人物が順風満帆とはならなかったり馬も簡単に勝たしてもらえないストーリーにちょっともやっとしましたが、小説の結末の先にも物語があるなかなか上手い作品でした。宮本輝の「優駿」やディック・フランシスの競馬ミステリーとはまた違った面白さがありました。
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競走馬と馬主、そこに関わる人々の物語。
社長や主人公を筆頭に、出てくる人や馬がみんな違って、それぞれが魅力的。
傍若無人なように見える社長の透ける人への愛情と孤独の魅力に、側に居続ける主人公の気持ちがよくわかる。私もこの人の側にいたらきっと離れられない。
読んでいくうちに、競馬や馬のことが全くわからない私も、気付いたら馬たちのファンになりレースの場面は固唾を呑んでそのレースを観ている気持ちに。あれ、ここクライマックスじゃないよね?と何度も残りのページの厚みを確認したことか。
競走成績のページはずるい!その一枚でそこにあった書かれなかった物語を想像してしまってそれだけで涙が出る。
ついつい先が気になって一気に読んでしまったけど、次はもっと人の部分を噛み締めて読みたい。何度も読み返したい一冊でした。
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馬主一家の20年間を描く物語。
競馬のことは何にも知らなかったけれど、大変興味深く読みました。
競走馬を中心に馬主、牧場主、騎手、様々な人たちが関り合う中で、勝利を目指す物語であり、父と子の物語でありました。
レースの場面の描写はまるで映像を見ているかのごとく感じられて、読みながらハラハラドキドキでした。
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改めてタイトルを見ると
ザ・
なんだね
競走馬と
馬主、マネージャー、ジョッキー、調教師、ファーム
馬に関わる多くの人たちの馬にかける人生
今日の結果で全てが終わりじゃない
叶えられなかった願いを子どもに託す
託されたたつもりはなくとも引き継ぐ
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競馬を久しぶりにやってみようかと思った。専門的な用語もあり、競馬の表現は本格的で血統の話などは知ってる人には面白い。一昔前に流行ったペーパーオーナーゲームまで含まれているところは驚いた。小説としての人物描写やストーリーは想定内でサプライズはなかったかな。
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大好きなYouTuberさんが絶賛していたので購入しました!本の帯も泣けると書いてあったが、私はそんなに泣けなかった。
馬と馬主、そしてその馬主に関わる方との物語。全く競馬のこと知らなかったけれどこの本を読んでこういう世界もあるんだなと世界は広がった。
あの何分かのレースに色々な思いが詰まってるんだなと思ったら生で競馬場に行って実際にレースを見てみたいなという気分になった。
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ですます調で物語が進む為感情が乗ってこなかった。内容自体も競馬に興味が無いためどうも気持ち的に没入していかなかった。しかし、自分の知らない世界を細かく描写されていたので知見は広がり、興味は出てきた。競馬、もとい馬に関わる人達の想いというものが凄く伝わる物語である。
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一言でいうなら、馬を中心に描かれるウマ主、その家族、牧場、騎手などチームの感動作。
一般的に競馬は知っていたが、知らなかった事が沢山あったと感じました。
大きく構成は二部で分かれていて個人的には一部で終わっていてもよかったのでは、、、と感じたので星は3つに。
ただ、小説で描かれている以上に現実はいろんな出来事が起きて競馬が行われているんだろうなぁ。とか山王社長の個性が強烈で面白くてよかったです。
電車などで読んでいると泣きそうになるので、1人の時に読むのをおすすめします。
Posted by ブクログ
3/24
いかにも男性が好みそうな本でした。
競馬を題材にしたものは少ないので、その点では興味をそそられました。
「下町ロケット」が好きな人なら好きでしょう。
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本屋さんでジャケットが気になってつい購入した。
競馬のことは正直全然分からないけど、馬と人間それぞれの世代を超える物語に感動しました。
競馬といえばギャンブルという印象が強かったけれど、読み終わった後は真逆の印象になりました。
ところどころ目頭が熱くなったところはあるけど、個人的に泣き放題ってほどではなかったです。
でも面白かった!
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文体もそう感じさせるのか、壮大な物語です。
主人公は馬主を支えるサポート役。馬主の山王社長がいわゆる豪傑で嫌われ者だがその分自分を信じてついてきてくれる者にはとことん情に厚い。さんざん苦労してきたからこそ、主人公を雇う事に決めた時の「絶対に俺を裏切るな」という言葉が痛いほどの本音なのだと思います。そして主人公は裏切らない。孝行できなかった父親を雇い主の山王に重ね、だからこそ山王が亡くなるまで尽くせたんですよね。
スケールの大きさを感じさせる物語で、映画とかドラマになったら映えそうですね。
わたしに関しては、読み終えた直後ですら競馬に1ミリも興味湧かなかったんですが、この本で世の競馬ファンがちょっと増えるのでは?