【感想・ネタバレ】バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課のレビュー

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Posted by ブクログ

作者らしい女性警官を主人公とした警察内部もの。

県警本部警務課に新設された事件課に配属された女性警部補3人。
同時に配属された若手警官3人とともに、若手警官の自殺と連続窃盗犯の誤認逮捕の謎に取組む。

自殺の原因を先輩警官の苛めで締めくくりたい上層部に抵抗して捜査を続ける事件課。
誤認逮捕の背景とも繋がり、さらに警察内部の腐敗も。

6人の個性が絡み合い、重層的に展開する。
抑えた文体が緊張感と説得力を増している。

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2023年04月28日

Posted by ブクログ

警官が署内で首吊り!不祥事の裏にある闇

T県警大貫警察署内のトイレで、地域課の巡査、静谷永人が首を吊っているのが発見された。拝命して三年の若手警官の自殺に、衝撃が走る。事態の調査にあたるのは県警本部に新設されたばかりの警務部事件課のメンバーだ。キャリア部長が実績を残そうと作ったお飾り部署に寄せ集められた六人。その責任者となった明堂薫警部補は奉職三十四年のベテランで、個性豊かな捜査員たちの取りまとめに苦労をしつつ、調べを進めていく。
その頃、九久見警察署管轄内で起きた連続窃盗事件で、犯人の女二人組が逮捕された。だが、そのうちの一件について、犯行時刻に別の場所で二人が目撃されていたという情報が入る。誤認逮捕となれば、県警を巻き込む大問題となる。薫たちは、九久見署敏腕刑事課長として名をはせる藤堂一雄と対峙することになるのだが。
若手警官を自死に追いやったものはなんだったのか。さらに、所轄に渦巻く闇は底知れずはびこっており……。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

著者初読み。
県警警務部事件課は、制限や慣習に縛られることなく捜査活動が出来るようにと新設された部署。
そのため女性3人の係長を筆頭に、男性2人女性1人の係員で構成されている。
所轄で新人警官が首つり自殺した案件を捜査することになる。さらに別の所轄で、収監中の窃盗犯にありばいがあることが判明。
事件課の係長たちは個人的にそれぞれ問題を抱えながらも、真相究明に邁進する。
元警官で白バイ隊員でもあった著者ゆえ、警察組織や内部の描写にリアリティがあり、警察官それぞれの苦悩も描き出され、警察情報小説ともいえる。

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2023年01月18日

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