感情タグBEST3
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読んでよかったーと思えた本だった。
主人公の槙生は病気で死ぬのかと思ったら妊娠やって良かった。
田舎の海の近くの家と料理という自分が大好きなシチュエーション。
特にコロッケの描写が美味しそうで次の日はコロッケを食べた。
伊吹の優しさに泣きそうになったし、良かった〜
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最近こう、「気付きを与えてくれる人物に出会って、違う考え方を知覚して困難な環境にいたけど気持ちが楽になった」みたいな本ばっか読んでる気がする。
でも元気を貰えるし、面白いんだよねぇ。
比較的最近の本だからか、価値観が現代寄りでちょっとお説教くささを覚える。
しかしまぁご飯は美味しそうだし、喧嘩してて仲良いし、拗れた性格が愛おしく思えるのも分かるし、いい本だったよ。
病気、、と思わせる流れ。途中で一回そうかな?って思ったんだけど、やたら薬とか手術とかの言葉が出てくるから違うかー、と思っちゃったよ。途中お酒飲めないシーンあったなそういえば…!ってそこでもう一度気付けなかった自分が悔しい(笑)
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最初は島の暮らしに馴染めなかった槇生が、ぬか漬けで島の人たちと繋がっていくストーリー。
亡くなった母親から愛されてないと思っていた槇生が、母の夫と暮らし、母が営んでいたスナックで働いているうちに、母親がどんな人だったか、槇生への思いを知っていく。そして、自分も母になる。それを受け入れてくれた伊吹と3人で暮らしていくことになる。
東京で仕事も住むところもなく、身を寄せる人も場所もない槇生が島での生活や人との出会いで変わっていく。島の暮らしは窮屈で合わないという人もいれば、島全体が家族のようで居心地がいい人もいると思う。槇生は後者で、同居する伊吹にとってもいい結果になった。祖母が教えてくれたぬか漬け、母が残してくれた家、夫、スナックすべてが槇生にとっては大事なもので、生きているうちは気付なかった愛情で今があるんだと思う。
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ぬか漬けが美味しそうで食べたくなる。
人生いろいろあるし、人間関係もいろいろあるなと思った。ぬか漬けの漬け方と人の生き方は似てるようなところがある。おもしろかった!
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家族に恵まれず孤独に生きてきたひとりの女性が、自己を解放し居場所を見つけていくまでを描いたヒューマンドラマ。
本編7話と、プロローグおよびエピローグからなる。
◇
傷心の槇生が身を寄せたのは小豆島。そこは疎遠にしていた母親が最期を迎えた土地だった。
気が合うとは言い難い母親だったが、その母親についての思い出を持つ島民たちが少なからずいて……。
* * * * *
都会での職も住まいも失い小豆島に身を寄せた31歳の女性、槇生が主人公。
槇生には、はじめから健康上の問題が当初から仄めかされていて、タイムリミットのある作品としての緊張感が漂います。だから淡々とした文章もユーモラスな描写も却って引き立つのでしょう。
この設定がうまかった。
登場人物もいい。
亡母の年若い夫の伊吹。近所の床屋の偏屈じいさん。親友になる元バレリーナの梨依紗。その他の常連客のおじさんたち。
最初は鬱陶しそうな人たちだなと思ったけれど、打ち解けてみれば親切で人柄もいい。身の回りにもいそうで親近感が湧いてきます。
そしてぬか漬け。
美味しそうなのはもちろんだけれど、ことば足らずな槇生に代わって人々の心をほぐしてくれる。まさにスナックには欠かせない定番のつき出しに。
もともと話好きな人たちとの交流で、ぶっきらぼうで説明したがらない性分だった槇生が少しずつ変わっていくさまがおもしろい。
また槇生と呼応するように、うらぶれたスナックに活気が戻ってくるのも印象的でした。
「ぬか床の中には神さまが住んでいる」
このことばが次第に輝きを放っていくことになるのですが、とてもいい展開だと思います。
神さまの後押しなのか、少し変わった家族形態ではあるものの、自分の居場所を作り上げていく槇生の姿が清々しい。
最後まで作者の仕掛けにしてやられたことも、個人的には楽しかった。読後感もよく、すごく気に入った作品でした。
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タイトルが気になって読んでみた。
悲しい結末かと思ってたら意外な展開。
美味しいぬか漬けが食べたくなった。
登場する女性達がパワフルで面白い。
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当たり前の家族とまったく異なる血が繋がらないヘンテコな家族だけど、それが素敵な家族の物語を作る。ありえないような存在感の伊吹君の優しさは、やっぱりありえないほど透明だった。
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友達が実家のある小豆島に帰って早半年。小さな社会の中で起業して頑張ってるかな。都会も田舎も問題はあって、こういう人達に恵まれた主人公は、元からきっと良い人だったんだろうって思う。また行きたいなー。
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口が悪くて可愛げのない槙生と派手で昔から家に寄り付かなかった母との因縁や、その母の再婚相手で槙生と同世代の伊吹が小さな島でたくさんの人と関わり合いながら暮らしていく話。
どの登場人物も癖があり人間らしくて不器用で、最後には全員を抱きしめたくなってしまう。数時間程度でサクサクと読めるのに、最後の方で明かされる槙生の秘密にドキドキしました。
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このところ、読む本は瀬戸内海が舞台の話が多いような。
ほとんど一緒に暮らしたことが無いような母が離島で亡くなり、そのためにやって来て住み着いてしまう槇生。
母の夫だった自分より歳下の伊吹と暮らし始め、その伊吹のスナックで働き始める。
最初は閉鎖的な田舎の社会に馴染めない。しかし、家業だったぬか漬けを作り、島の人に振る舞うようになって徐々に溶け込んでいく。
槇生は何か訳ありなんだけど後半まで明らかにならない。
その訳ありが疎遠だった母と自分を繋ぐことになる。
亡くなってからだけど、だからこそ繋がり、忘れないものになっていくのかもしれない。
閉塞的な離島の社会の中でそれぞれ葛藤しながら生きている人々も槇生のぬか漬けを通して繋がり、地域社会に溶け込んでいく。
槇生の人生はこれから始まるのかもだ。
母娘の葛藤、田舎の閉塞的な社会など色々な、ちょっと重たいようなテーマが盛り込まれながらも楽しく読めた。
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重いテーマも含んでいるのにとても軽快でテンポ良く読みやすかった。
波乱万丈ながらホッコリ。ホロリ。
登場人物たちが優しくて癒やされる。
ぬか漬けのゆったりした時と物語の展開も絡まって読んでて心地よかった。
ぬか漬け食べたくなります。
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登場人物の優しさ、気遣いや主人公の少し捻くれたところ、全てがあたたかかった。
ぬか床、無印で買ってみようかな。笑
続きが読みたい作品。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
結婚に限らず、誰かと一緒に暮らしていくって、そういう事だと思うの。
今までお互いが培ってきた『普通』と『普通』で、ボロボロになるまで殴り合うっていうか
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ぬか漬けスナックって何?と気になり手を取りました。
主人公のまきおの抱えていることがわかった時、急に物語が、自分の目の前が明るく開けたような気持ちに。
親子関係や人間関係など様々な関係があって考えさせられるけど、出てくる人が皆、結果的に良い人ばかりで救いだなあと。
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じんわり沁みる物語。サバサバ系の槙生と母親の夫である槙生より若い伊吹との生活。島での閉塞感や容赦ない島人との軋轢。それでも槙生のぬか漬けで島の人と仲良くなっていく様は読んでいて心がほぐされるよう。ぬか床には神さまがいる、かもしれないね。
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読み終わりまさにぬか漬けが食べたくなってしまった。チーズ、新玉ねぎが好味かな。複雑な親子関係の槇生と伊吹のやりとりが心温まることまちがいなし。
子供が生まれてからどうなるのか気になります。ぜひ続編を希望します。読んであなたもぬか漬けを食べる気分で感動して下さい。
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槇生も亡くなる運命なの?と思いきや、妊娠って笑
なかなか槇生の性格に馴染めなかった。
ズケズケとものを言う彼女に引いてしまっていたけど、島の皆がだんだん彼女を受け入れ、少しずつ槇生も変わってきてからは読みやすくなった。
良い話だし、ハッとさせられる文章もあるんだけど、やっぱりちょっとうーんという感じ。
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初めは主人公槇生の言葉使いや自己中心的な考え方が嫌いだった。が、糠漬の美味しそうな描写に心を奪われる内に、先入観のヤバさに気付いた。こうして島の人々との関わりも深まっていって、食のチカラの凄さを感じた。
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何年も音信不通だった母が亡くなったという報せを受けて、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を訪れた槙生。亡き母の夫だという自分より年下の男・伊吹と出会い、職を失ったばかりの槙生はしばらく家に住まわせてもらうことになる。(あらすじより)
美味しいものは人の心を開くよね。
美味しいものがすべて解決するなんて思わないけれど、ちょっと人との距離を縮めてくれたりはする。
瀬戸内の気候、閉鎖的な島の空気、そういうのがよく描かれていて少し息が詰まったりしながら読んだ。
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だんだんと気持ちが打ち解けて、家族のように
混ざりあっていく過程がよかった
題名にあるぬか漬けのように
私自身も人と接してだんだんと
丸くなっていけたら良いなと思った
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母も人なり!
母である前に人なのだ!
良いところもある欠点もある人なのだ!
でもただただ懸命にその人なりに我が子を愛し愛おしく思っている…その表現方法が違うだけで。
表現が上手い人もいれば下手な人もいる。
母と娘の関係は意外と難しかったりする。
でもきっと心のどこかで想い続けているんだろうなぁ。
ただそれがうまく交わらない事もある。
丁寧に大切に手をかけたからってうまく育たない事もあるのだ…ぬか漬けと一緒。
水分、塩加減…よく見て手をかけても失敗する事もあるのだ…
それが母であり人なのだ。
そして矛盾するけど心のどこかで母は人である前に母なのだ!