なにかを問われて、それに答えるのがクイズ。 この小説を読んで、実はそれだけじゃないのかもしれないと思いました。
競技としてクイズに取り組むプレーヤーが、どのように思考を巡らせて回答にたどり着くのか。
出題者の傾向、自身の経歴、問題を読み上げる口の開き方にまで注意を向けているなんて、想像もしていませんでした。
最前線でクイズに取り組むプレーヤーはもはや知識量を競うレベルでは戦っていないのか、と驚くばかりです。
読後、私たちのクイズ番組を見る目は少し変わってくるのではないでしょうか。
著者はクイズ王伊沢拓司さんのこともよく研究されて本作を執筆されたそうです。
本格派クイズ小説、是非ご一読ください。
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帯を伊坂幸太郎、佐久間宣行が書いていたので購入。最高峰のクイズプレイヤーの世界を体験できるミステリー小説。クイズとミステリーが絡み合い、ストーリー展開が素晴らしく、引き込まれる。ストーリー重視の私にはドンピシャ。2022年のNO.1小説かもしれない。
以下、ネタバレ。お気に入りの箇所。
「クイズという競技は人間を変える。きっと、サッカーも同じだし、チェスも同じだし、上毛かるたも同じだし、リーグ・オブ・レジェンドも同じだ。あらゆる競技が人間を不可逆に変えるだろう、と僕は思う。それが良いことか悪いことかは別にして。」
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新しい!人が亡くならないミステリーは初めて!
淡々と進んではいきますが、読み進める手が止まらない作品でした。
クイズにかける情熱が凄かった、、、!!
人気作品ということも分かりますっっ!
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競技クイズ好きにはたまらない設定。
競技クイズの究極の形としてのゼロ文字押しをひらめき、それを説明可能とする緻密な展開が素晴らしい。
謎だったのは、最後にライバルが主人公に打ち明けるくだり。実利的な戦略家として描かれるライバルが主人公とのコラボを計画していたのならば、なぜ嘘をバラす策を選んだのだろうか。慢心或いはフェアプレー精神からの発露だけでは説明つかないような。
新しいミステリー
謎があって、謎解きがあり、正々堂々とした結末がある私の好きなミステリーの形である。一気に読んでしまったくらい引き込まれたし、クイズという今まで知らなかった世界に足を踏み入れた満足感もあった。場面や展開が限られていた分、大作という感じはしないが、良質であるとは言える。
一気に読んでしまった
東野幸治さんのラジオで話題に上がっていたので勢いで購入。帯の推薦文で佐久間宣行さんが「一度開いたらもう終わり。」まさにその言葉通りに。
人生のクイズ
たった少しの場面なのに、頭の中で情景が想像しやすく、とても読みやすい本でした。
現代社会ならではの問題を取り扱い、とても深く、考えさせられるものでした。ぜひ若い世代の方々に読んで欲しいと思いました。
あり得ないが面白い
小川哲さんは「地図と拳」のような大作と、この作品のような中編小説のどちらも上手いことを知りました。百人一首の一文字決まりを上回るクイズの早押しとは。あり得ない現象が究極の推理で解き明かされるので、ページがどんどん進みます。
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初めてのミステリー
読みやすく、そんなにページ数も多くなかったから2日で読み終えた
途中まではワクワクして読めてたけど、最後の結末がん?って感じた
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様々な賞にランクイン&受賞し、TVでも取り上げられ、大好きな作家の伊坂幸太郎が大絶賛となれば読まないわけにはいかない。
「なぜ本庄絆は第一回『Q-1グランプリ』の最終問題において、一文字も読まれていないクイズに正答できたのか?」という超難問に、少しずつ解答へ近づいていく感じにワクワクし、ついつい一気読みしてしまった。
あと、読み進めていく中で、クイズプレイヤーがどのようにクイズを解いているのかを知ることができたのも面白かった。クイズには「確定ポイント」っていうものがあるんだね。「読ませ押し」とか奥が深い…
めちゃめちゃ面白かったけど、意外なラストが賛否なのかな?
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クイズの舞台自体がクイズになっている感じ。だんだんと謎が解けてゆく。
こういう答えだったのか!と判明したと思った後に、クイズの答えみたいに明快でない結末が用意されているのがまた面白い。
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クイズ対決に対しての見方が、劇的に変わってしまうような衝撃。あっという間に読んでしまった。
クイズの対決は、単なる知識の差ではない。クイズはスポーツに近い。どれだけ早くボタンを押すかが勝負となるので、答えが完全にわかっていなくても、問読みの人の口の動きや、選択枝から、正答の可能性を探ることを瞬時に行う事ができる人だけが、クイズプレーヤーとして勝ち残っていくことができる。実にシビアな世界である。常人では太刀打ちできない、クイズ対決の奥深さが見えてきて、興味深い。
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面白い。ページ数も少ないし読みやすくて良い。
みんな色々考えとるわって思い知らされた。
そーゆーわけで食わず嫌い良くないなって話変わるかもしれんけどそう思った。
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クイズとゆうものに馴染みがなかったですが、クイズプレイヤーが答えるまでに沈黙をしている理由がわかり納得できまた!答えを述べるまでに、口元をみて予想して構築して過去の記憶を呼び戻す作業があることで、あんなに時間がかかるし、あの短時間でここまでやってのけるクイズプレイヤーがすごい。答えがさっぱりわからんから見ることがなかったクイズ番組ですが、ちょっとだけ見たい気持ちになった!
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人には自分なりの価値観があって、それはモノなりコトなりヒトなりであって。
クイズを軸に人生観や価値観、それに対しての揺らぎがユーモアな部分も混ぜつつ本著のテーマである最後のクイズの推理がすすんでいく展開は流れるような読みやすさもあって面白かった。
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スラスラ読めた。まさかクイズだけで一冊全部終わるとは思わなかった。クイズは記憶力の勝負でただのエンタメだと思っていたが様々なテクニックがありスポーツを見てるかのような緊張感が伝わってきた。1つ1つのクイズにエピソードが付随してるのが面白く、そこに感情があるからこそ答えられるのだなと思うと、TVに出てるクイズプレーヤーも手の届かない天才ではなく同じ人間なんだなと感じることができた。
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『Q-1グランプリ』決勝戦。クイズプレーヤー三島玲央は、対戦相手·本庄の不可解な正答をいぶかしむ。彼はなぜ正答できたのか?
真相解明のため彼について調べ決勝を1問ずつ振り返る三島は──。一気読み必至!鬼才の放つ唯一無二のクイズ小説。
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クイズって奥が深い
ストーリーの進め方も面白かった
これからクイズ番組を見る目が変わります
匿名
クイズとは何かを考えさせられる
競技としての「クイズ」の深さを知った。
そういう伏線の貼り方もあるのかと気付かれた。
話題になっているという理由で読み始めたため、一瞬肩透かし感がある部分はあるが、とは言え、サクッと読めて最高のエンタメであるのは間違いないと思った。
現実的なことろがいい
クイズもまた金を稼ぎ生活するための手段である、一つの面が書かれていてとても良かったと思います。
マスコミ業界の思惑だったり、純粋にクイズを楽しみたいプレイヤーたちとの差だったりとかも、リアリティがありました。
それらを俯瞰し先読みする本庄という人物象にも。
ただ、個人的には物足りないないかなと。
もう少しピリピリやハラハラした場面も読んでみたかったです。
Posted by ブクログ
生放送のクイズ番組に出演していた僕は、優勝決定戦で対戦相手と互角の闘いをしていた。しかし最後の問題が読み上げられる前に相手は正解を口にし、僕は呆然と受け入れられない負けと向き合っていた。
小川哲さん著『君のクイズ』の概要と感想になります。本作はカバーイラストも派手で有名作ですね。
概要です。
冒頭のクイズ番組で負けてしまった三島は、どうして彼が最後の問題を「ゼロ文字」で答えられたのか混乱していた。ヤラセ?を疑う対戦者たちの気持ちも分かる一方で、何か答えられるヒントがあったのでは?と三島は独自に彼の戦歴を調べていく。そして…。
感想です。
発売当時から様々なメディアで本作は紹介されていたので読みたい候補に挙がっていましたが、1年半越しにようやく読み終えることが出来ました。想像していた展開と違っていましたが、なるほどねぇ〜と納得できる構成でした。個人的にはハラハラ、ドキドキ要素がもう少し欲しかったなと欲張ってしまいます(^_^;)
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2時間程度で読めて面白かった
上っ面の炎上と、現実のギャップをうまく利用する人
ネットでよく見るやつを上手く作品化してる
君のクイズはAIでは答えれない
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制作側に
主人公のように
クイズに対しての情熱がある人が
関わっていたなら
こんな茶番に振り回されずに
済んだのかな…
まぁ
ビジネスと言ったらビジネス
なんだろうが
真剣に取り組んだ人が
馬鹿をみるオチは
なんだかなぁ
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クイズ×ミステリーが新しくて面白かった。想像してた結末とは違ったけどあれはあれで良かった。クイズプレイヤーの頭の中が覗き見できて興味深かった。ワクワクしながら読めたので評価は4寄りの3。
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本屋大賞第6位と言うことで読みました。クイズ番組が大好きな自分としては、出だしからワクワクが止まらず、一気に読み進めましたが、ラストは悲しい結末でした。クイズ番組の裏側...知りたくないかな...
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【良かった点】
感想としては、平易な文章で書かれており、非常に読みやすかったし、面白かった。自分は仕事のお昼休みの30分を使ってちょこちょこ読んでいたので日にちが掛かったが、集中して読むかつ早い人であれば2〜3時間でサクッと読めてしまう内容だと思う。
読む前までクイズは知識があればある程有利で、そういう人が強いと思っていたが、案外そうでもないみたいで、これからクイズ番組を観るときは違う見方ができるかも…。また、作中でクイズが何問か出てくるので、読んでて知識か増える。(笑)
【イマイチだった点】
周りの評価も良くて、帯に伊坂幸太郎氏や佐久間宣行氏等のコメントが高評価だったのでハードルが上がってしまった分、そのハードルを超えれなかったかなーと思った。(これに関しては自分が悪いが)
そして、この小説の主なミステリ要素"まだ一文字も読まれぬうちにボタンを押し正解"の部分の謎解きが肩透かし感が否めなかった。もっと何かしらのトリックかと思っていたが、「そういう理由なんや…」と思ってしまった。
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クイズという競技を極めるということは、クイズの内容ではなくてクイズの形式に意識を向けるんだと知り、興味深かった。
最後は現代らしい皮肉の効いたものになっててそこも新しい結末って感じだった。
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新鮮なミステリーで最後まで予測できなかった。早押しクイズは知識だけではなく、数列の考え方で正解確定のタイミングで早押しするのが醍醐味というのがなるほどと思った。テレビでクイズ番組を見る時の見方が変わるかもしれない。
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スラムドッグミリオネアみたいにクイズと人生が交差して物語が進んでいく。
優勝した奴がやらせなのかそうじゃないのかを決勝で負けた人が考察するというのがスラムドッグ〜と大きく違う点。
クイズにまつわる主人公の人生も淡々としているようで、クイズに生かされクイズに救われてきた描写はまるで武道とかそっちの話みたい。
最後のオチは文中で賢しい描写が満載だったので意外性という感じではあまり感じなかった。
むしろ、求道者のような主人公の思想がなんともかんとも。
俺のクイズとは違うってまさしく求道者だし。
そんなところを同棲してた彼女は感じ取ってたんかもね。
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エンタメ小説?推理小説?どちらの要素もあって、楽しみながら謎解き感覚で、知識も増えて、人生や社会についても考えられる小説。
語源や常識に関する教養のような内容がちょこちょこ出てきて、シンプルに知識が増えたクイズの面白さと奥深さを感じられるし、好奇心が刺激される。
「クイズが人生を肯定してくれる」-失恋の経験によってクイズに正解できた主人公が感じたこと。そのままの意味だと、人生のどんな経験もクイズに正解するために活きているともとれるし、広く捉えると、人生のどんな経験も必ず活きる場面があるとも感じられて、下手に「どんな経験にも意味がある」とか言われるより納得感のある言葉だと思った。
やけに全てのクイズに人生背景があるもんだなあと思いながら読んでたけど、そういうことだったのか、となったクイズ生放送番組の背景。ただ個人的盛り上がるは、ラスト落ちの1歩手前だった。
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賞金1000万円をかけた生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場した主人公が、問題文を読み上げる前に回答し正解した対戦相手とその手法を、クイズプレイヤーの目線で紐解いていく新感覚ミステリー。
競技としてのクイズがあることを知らなかった私は、本作を読むことで初めて競技クイズの世界を垣間見た。「読ませ押し」「確定ポイント」「ダイブ」など、勝利するためのテクニックが存在し、これまでエンタメとしてしか見ていなかった「クイズ」というものへの印象が変わっていった。
エンタメミステリーとしてのアイデアは非常に面白く、新たな知見を得ることができた作品だったものの、クイズ番組を振り返っていくという物語の構成状、どこか内容が説明臭いと感じる部分が多く、ミステリーというよりは雑学本を読んでいる感覚に近かった。
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いけすかないと思っていた対戦相手だが、クイズを通して彼を分析していくことで実は傷ついた過去を持つ人間だということがわかった…と思ったら違ったぜ!という話。
それは君のクイズであって、僕のクイズではない。
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クイズチャンピョン決定戦最終問題でのゼロ文字回答をめぐる考察ミステリー。
クイズに正解が確定されるポイントがあって、クイズプレイヤーは如何に早い段階でポイントに気づくか選択肢を絞ることができるかが勝負というのは勉強になりました。
まるで、百人一首の頭の文字で札を取るようなもんですね。
解答が導き出せるのはその人の人生体験が大きく影響するというのもその通りかと思いました。
また、人生そのものが正解のないクイズというのもなんとなく納得しちゃいました。
勢いのある著者だけに一気に読ませるのもさすがだと思いました。
Posted by ブクログ
終始一貫してクイズ番組の物語。トリックとかどんでん返しとかではなく、なるほどねと思わされる。クイズって知識量だけじゃなくて応用力と駆け引きが重要なのね。
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「僕は、僕の信じるクイズをした。」
少し前に話題になっていたので読んでみました。
もともと雑学を知るのは好きなので、クイズが出てくる度に楽しい気持ちになれました。終わり方も変に作り話っぽくなくていいです。なんか現実にありそうな感じがする…
読みやすい文章だったし、作者の他の作品も読んでみたいと思います。