【感想・ネタバレ】六畳間ミステリーアパート(新潮文庫nex)のレビュー

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Posted by ブクログ

言葉によるある種の呪いを解きますといううたい文句のアパートを舞台にした連作短編集。短編をヒントに各部屋の名前を当てるという形式のミステリーですが、面白い形式です。みんな悩みを解消して出ていくので、読んだ後はわりとすっきりします。

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2023年04月25日

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ミステリーって感じじゃなくて暖かい感動する話だった。最後は読者に結末を想像させる感じ。読んでる時はラストが気になって楽しかった。ちょっと泣きました笑笑

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2023年02月27日

Posted by ブクログ

言葉による呪いを解くというアパートに入居した主人公はアパートの「相談役」として入居する。呪いを解く方法は、各部屋に割り当てられた役割を当てるということ。
各部屋に引っ越してきた入居者がそれぞれ言葉の呪いを解いていく様子から、部屋当て推理をしていきます。
各部屋で繰り広げられる事件は重たいものも多かったですが、短編自体が短めでサラッとしているので読みやすかったです。
狐面をつけた管理人が異質ですが、この人が一番囚われていそうです。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

呪いを負ったひとたちが祓うために入居するアパート。いろんな悩みをかかえているところ、同じように呪いをかかえた主人公が相談役となり一年過ごす。
それぞれ話は良かったと思います。ただ主人公の呪いが祓えた理由と管理人のシステムを作った理由が弱いような気もしました。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

言葉の呪い、祓います。

奇妙な売り文句の【ことだま荘】の管理人は、狐の面を纏うこれまた奇妙な人物。
父親によるトラウマから心の中に棲みつく化け物の幻覚に悩まされ、プロポーズに足踏みする田中はことだま荘の管理人•二宮へ相談する。

すると、解決策として提示されたのは【相談役】としてアパートに居住することを前提とした、やはり奇妙なゲームだった。

タイトル、表紙につられて。
プロローグ以降は、各部屋の住人視点で話が進みます。
それぞれ悩みを抱えた住人達、そこに寄り添う相談役の田中。

飽きることなく読み進めたのだけれど、最後の最後、管理人のエピソードがちょっと弱いかなーと私的印象。

でも仕掛けとしては楽しめたので総合的には◎。

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2023年02月28日

Posted by ブクログ

築百年を超えるアパート「ことだま荘」。このボロアパートの利点は家賃が格安……というだけでなく、キツネ面の管理人曰く、ここで暮らし他の住人と交流することによりどんな悩みも解決するのだと――「言葉の呪い 祓います」
曲者ばかりの住人達との交流を通して、それぞれが自分と向き合い人生を獲得していく物語。

一年という期限が設定され、この6部屋しかないアパートの住人が、それぞれ問題を抱えて入居し、それが解決すると退去していく……という入れ替わりを繰り返しながら、各自の物語が(人生が)お互いに共鳴しながら展開していくのが鮮やか。
入居のルールとして「他の住人と交流すること」がある故に、とにかく登場人物達が互いに会話しさらに自己の内面との対話も繰り返し、自分の抱える問題の根本にある「この感情」とは何なのか、を言語化していく過程を楽しむドラマって感じでした。
この対話により、隠されていた問題が明らかになったり、頑なな心情が解きほぐされるところなどはちょっとテーブルトークっぽくもありますね。まずは「会話」がないと進まない世界。
心の機微――愛情、嫉妬、恐怖といった単純に1つに絞れるものではなく、普通、一つの事柄に関して人間が抱く感情は複雑に絡み合って成立しているモノで――ってのを河端さんは上手に腑分けしながら描いているので、各キャラクターの心の変遷がすうっと入ってくるのが良い。
イヤミス的書き手だと、それを使ってダークな方にも物語を転がせる筈ですが、この作家さんの場合、基本みな幸せになれる方へと舵を切っているので、ハートウォーミングな物語を読みたい人にもオススメできる感じ。

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2022年11月06日

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