【感想・ネタバレ】チグリジアの雨のレビュー

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チグリジアの雨
小林由香さん

チグリジア
花言葉。わたしを助けて。

イジメ。自殺。
辛くて悲しくて、
打ちのめされそうな内容。

涙が、止まらなかった。

読んで良かった。

課題図書にして、みんなが読んだら、
イジメ。少なくなるかなぁー。


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2023年11月07日

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主人公は高校1年成瀬航基、母の再婚により転校した先でいじめの標的になってしまう。今後に絶望した航基は自殺したいと思い詰め遺書をしたためたが、決行日にクラスメイトの月島咲真と出逢い踏みとどまる…。
読み終えていじめだけではない…人々の苦しみは声を上げることが遠いようでも一番の近道であること、そんなときに声をあげた人々に寄り添える人になりたいなぁ…と感じました。航基のおじいちゃんのキャラも個人的には好きです。航基が咲真と出会えてよかった、最後は涙なしでは読めませんでした。小林由香さん、初読みでしたが他の作品も読んでみたい…この作品はおすすめです!

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2022年10月10日

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ネタバレ

多くの読友さん推薦本。これまでも居た堪れない小林由香さんの強烈な社会風刺、それだけではない命の大切さ、大人に「辛い」というのを伝える大切さ、また友人への感謝。色んなメッセージが込められていた。母親の離婚、再婚、これに伴う壮絶な苛めをうける成瀬。彼は自死を決意する。しかしそこに現れた同級生・咲真。彼らが「復讐」を決意する。咲真の過去の経験が明らかになるにつれ、成瀬、咲真を応援している。人の痛みとは何か?それは痛みを知るまで分からないという矛盾を秘めているのかもしれない。誰かに役立つ人生、素晴らしい。⑤↑↑

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2022年01月15日

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 2022年の正月はダラダラと過ごしていたのに、イッキ読みで寝不足〜❢
 仕事始めと伴に心に突き刺さる本と出会う❢

 心も身体も揺さぶられる❢❢

 真実とはなにか〜〜

 切なく悲しい、だけど希望と勇気を与えてくれる1冊❢

 感動しました❣

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2022年01月07日

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ネタバレ

母親の再婚で田舎の高校に転校して、いじめに遭う。
継父である高校教師が生徒にセクハラをしているという理由で…。
不条理な目に遭うたび心は削られ、誰にも相談出来ずに我慢の限界。
選んだのは「死」。
5つの遺書を書き、誕生日に河で死を決意した時にクラスメイトと会い、そこから報復ゲームへ参加させられることとなる。

いじめ問題というのは、テーマが重くて暗く心の中がもやもやとしてくるので好んで読まないのだが、これは自殺を少しでも考えたら手にしてほしいと思う本。

正直、本当に心が荒んでる時に読書はしないのかもしれないが…。

ここに書かれている遺書は、他人に向けた悪意なんて少しもなく、自分の変わりたい目標が綴られている。
だからかもしれないが、救いがある。

誰ひとりとして不要な人間なんていないと伝わってくる。

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2021年12月28日

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ネタバレ

どれほど残酷な記憶だとしても、
君と一緒に過ごした日々を、
僕は永遠に忘れることはできないだろう。

今も世界のどこかで、
紫色の雨が降り続いているはずだから。


東京の中高一貫校から母の再婚によって転校した成瀬航基は転校先の高校の体育教師である継父が生徒の安藤菜々子にセクハラをしたという噂が流れ、クラス中の酷いいじめに遭います。
いじめの首謀者は絹川淳也で菜々子に好意を寄せる男子生徒です。

家族とも上手くいかなくなった航基は、遺書を書いて自殺をはかろうとしたところ、同じクラスの月島咲真に止められます。

そして航基は咲真の手引きによって同じくいじめに遭っていた青柳麻衣と共に三人で淳也を殺す一歩手前まで痛めつけます。

咲真は、11月25日を「世界報復デー」として理不尽に人を苦しめた奴らに同等の痛みを感じさせる日にするのだと言い放ち、航基のパソコンから世界中の子どもたちにメールを送っています。

全部ストーリーを紹介したいくらいですが、無理なので端折りますが、咲真はなぜか学校に来なくなり、航基は咲真の言葉によって真実を知ろうとし、継父の無実を知り、いじめていた生徒たちに自力で反撃します。

そして最後の第四章は涙腺のそれほど緩くない私でも涙なしには読めませんでした。
描いてある言葉、すべて書き写したいくらいですが、この作品に興味を持たれた方は読んでみてくださいとしか言えません。

航基と咲真の間にはこれ以上ない絆が結ばれていました。
咲真の世界に発信した想いも届けられるようにと願ってやみません。

私は日本の15歳から20歳の死因のトップがまさか自殺だとは知りませんでした。
そうした子どもたちにも是非読んで欲しい本です。
小林由香さんの本はこれで4冊目ですが、一番よかったです。

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2021年11月24日

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いじめの標的にされたらこんなにも逃場がなくなってしまうのですね。それも自分に原因があるわけでもなく、根も葉もない噂話から始まる事が恐ろしいです。そして誰一人いじめを見ても止めようとしないクラスメイトたち。

いじめられている本人は色々な事を考え家族にもそれを言えずにいるなんて絶望しかなかったでしょう。でも声を上げずに逃げるより声を上げて闘う事を選んで欲しいと思ってしまいました。

ちょうど好きなドラマの原作者の漫画家さんが自死をしたというショックなニュースの最中に読んだので航基が踏み止まれて良かったと思いました。

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2024年02月05日

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本を閉じた瞬間、熱い思いで胸が一杯になる。

チグリジアの花言葉『私を助けて』
いじめに苦しむ彼らが発する悲鳴が文中から迸り胸が締め付けられる思いだ。

身体的暴力だけでなく日常的に「死ね、殺す」と暴言を吐き、下らない嫌がらせを繰り返すいじめ加害者に怒りを覚える。
いい加減、いじめは愚かな行為だと気付くべきだ。
誰かの人生をストレスのはけ口に使い自死まで追い詰める奴らには人としての心が欠落している。

チグリジアのもう一つの花言葉『誇らしく思う』
いじめに真っ向から戦った彼らにこの言葉を捧げたい。

命の重みを訴える感動の一作。

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2023年02月17日

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06月-19。4.0点。
母親の再婚で引越し、高校でいじめに遭う主人公。「復讐しないか?」と同級生が現れ。。

面白かった。期待値が低めだったが、良い方に裏切られた。終盤は涙。

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2022年06月23日

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いじめや自殺がテーマの小説は辛くなるのであまり読みたくないけれど、この本は、SNSで絶賛されているのを見て、あらすじを読まずに読み始めてしまいました。

最初の方は読んでいて辛かったけれど、とても読みやすい文章で、続きも気になるので1日で読み切りました。終わり方はすごく良かった。

この本をみんなが読んだら、いじめといじめで自殺する人は激減するのではないかと思いました。

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2022年05月13日

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いじめの話は、本当に読んでいて辛い。
親の離婚・再婚により引っ越した先の高校で、酷いいじめにあう主人公の航基。
航基が増水した川に入り死のうとした時に出会った、謎のクラスメートの咲真。

咲真は言う。「誰の役にも立てなかった奴は天国に行けない」「選択しろ。今すぐ死ぬか、それとも誰かの役に立ってから死ぬか」

生と死、いじめの連鎖、重いテーマを若者向けのタッチで描いていて、とても読みやすかったし、咲真に感情移入して泣きそうになりました…。

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2022年02月28日

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前半は少し退屈する流れ。
後半に盛り上がって来る。
人はそれぞれ弱く、何らかの荷物を背負っている。
そう考えれば周りの人にも優しくできる。
お互いに知り合う事が難しい。そんな小雪。

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2022年02月24日

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 咲真。この物語の素晴らしさは彼の存在に尽きる。

 高校生の航基は母親の再婚をきっかけに田舎町に引っ越しをし、継父の勤める高校に通っている。 
 最初は順調にいっていた高校生活も、継父が女子高生にセクハラをしたという噂が広まりイジメのターゲットとされ、悲惨な毎日を過ごしていた。

 航基は遺書が5枚になったら自殺をしようと決意し、5枚となった翌日、河で入水自殺を試みるが、石をぶつけてくる不思議な少年、咲真がいた。

 同じクラスの咲真は、アンタッチャブルな存在で、誰も咲真を見えないように接していた。

 そんな咲真が一緒に復讐をしないかと誘ってきた。


【ここからネタバレ】

 やっぱりとは思ったが、咲真が病死する。自分は読者だということを忘れて、ホントはもっと色々伝えたいことがあったのに、なんで待っててくれないのか、時間が戻せないのかと悔やんでしまう。
 もっともっと咲真との時間を共有したかった。
 いつも素直に気持ちを表さない不器用な咲真の手紙には泣けた。

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2022年01月30日

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SFかと思った
チグリジアなんて初めて聞いたし
紫の雨・・・とか

でも、でも、こんなにいいお話だったなんて!!

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2021年12月17日

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号泣!読んでいて、恥ずかしいくらいに涙が出て、鼻水が出て、泣いた泣いた。
いい話だった。
これは心強いはず。孤独を感じいている全ての人に読んでほしい。
たくさんの人に勧めたい本。
11月25日世界報復デーのメッセージが泣ける。その通りだと思う。
「助けてください」と言おう。
リバートントン→水切り。意味があった。最後まで読んで伏線が繋がった。
上手くまとまらない。良書。
いじめ問題。
義父もお母さんも弟も、すごくウザいって感じていたけど、そうじゃなかった。
最後まで読んだらわかる。
石田さん、ありがとう。
チグリジアの花言葉→あなたを誇りに思う。
ググって出てきたのは、↓
チグリジアの花言葉:鮮やかな場面、誇らしく思う、私を愛して、私を助けて。
伏線がタイトルからすごい。
良かった。

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2021年12月11日

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虐めに遭い、自殺しようとした高校生・航基。彼を救ったのは、謎めいたクラスメイトの咲真だった。咲真の提案した「報復ゲーム」を実行するため、それまではとりあえず生きることにした航基。しかしいったい何をしようと、させようとしているのかがわからない咲真の態度は不気味にも思えたり。この物語にどのような結末が待ち受けているのか、目の離せない作品です。
こういう題材を扱っているのだから当然といえるかもしれないけれど、とても痛々しい物語です。理不尽な理由から虐めに遭い、身も心も削られていく航基の気持ちがあまりに痛くて辛くて、「死ぬなんて考えないで頑張れ」とも言えない状態。とはいえ彼のことを親身になって心配してくれる人もいるのだから、そのために生きてほしいと願う気持ちでした。
しかし咲真と行動するうちに、自分と同じように苦しむ人の姿を目の当たりにし、痛みを抱えているのは自分だけではないのだと徐々に知る航基。苦しみの最中にいるときは自分のことしか見えないのでそれは当然だし、人と比べられるようなものでもないけれど。自分ひとりが不幸なのだと思いこむことの苦しみから解放されることは救いになるのかもしれません。
そして咲真が抱えていた痛みの正体がわかるに従い、物語は重みをぐっと増します。彼がなぜあのような行動を取っていたのか、その謎が解けると同時に訪れるどうしようもない結末。だけれど、決して後味の悪い物語ではありません。生きるうえでの苦しみが完全になくなることはないだろうし、生きるのがつらいことも確かにあるのだけれど。それでも簡単に諦めたくはない気になりました。

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2021年11月23日

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ネタバレ

いじめられている少年と病気の少年の報復の物語。
颯爽感はあまりないが、咲真少年の儚さに相反する厳しさには引き込まれるものがあった。
登場人物の中で母親が1番腹が立った。

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2023年08月20日

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カロリーゼロのコーラみたいな一冊。
うーーーーーん……なんだか騙されてる気がする。イジメの内容も復讐も描写が割と凄惨。あと全く関係ないモブキャラが虐待やら殺人事件やら起こすし、主人公は希死念慮持ってるし、離婚歴ある母とセクハラ教師疑惑がある継父率いる家族は崩壊しかけてるし、さらには壮絶な生い立ちだったメインキャラは病死するしでもう登場人物全員が満身創痍なので「笑顔」とか言うワードが文中に出てくるだけでそりゃもう「あぁ良かったぁ」ってなるのおかしくない?もう全てはラストの輝きを引き立てるためにやってるとしか思えん。たいして安くないのに「小売希望価格から6割引」とかやってるスーパーマーケットの特売チラシみたい。

ところどころ著者がもう取り憑かれたようにばばばーーーーっと感情移入して書き殴る場面(主に航基君が自転車に乗っている)はもう著者のオナニーで、セックスフレンドたる我々を完全に置き去りにしている。文もなんだか変にクセがあってうまく進まないところもあり、ほんとラストの盛り上がり一辺倒で全てを解決しようとしている感が否めないなぁ…

とはいえラストは上記のこともあるせいか、なかなか良い話に見えてしまう。やっぱり騙されてるわ。うん。やっぱ

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2023年01月24日

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ネタバレ

学生はこれを読んで「いじめ」のダサさを再認識したらいい。
学校は「みんな仲良く」だけじゃなく「合わない相手には無関心可」と「いじめは犯罪行為で処罰の対象となること」を教えなければならないと思う。

主人公、よく生き残ってくれた。
悲惨な状況下でも心の拠り所があれば生き抜けること、そして最大の武器は信頼できる大人とやはり法の知識だった。

主人公が名刺でせまるところ、感動したしふるえた。
私は「それだけで許すん?優しっ」って思ったけど、作家さんは加害者にもやり直しのチャンスを与えたかったのかな、と。いや私は同等の痛みを味わってからの話でしょ派ですが。

加害者が、自分がいじめられた経験から先にいじめの対象を作っていたって話。これが人間の本質だよね。だからやっぱり幼稚園とかの集団生活をする頃から人との距離感を教えなあかん。もちろん親にも。

これは絶望と希望のお話。でも生きることが希望っておかしい。病気とか自然災害じゃなく、心や体を傷つけないでほしい。無関心を推奨ではなく傷つけるなら無関心ありってことです。
いじめのお話は毎回しんどいですね。

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2021年11月24日

Posted by ブクログ

母が再婚し、故郷である地に住むことになった航基。最初は穏やかな高校生活を送っていたが、継父が高校教師で、女子生徒に手を出したことをきっかけにイジメの対象にされる。次第にエスカレートしていき、航基は死のうと決意する。地元では「ゴーストリバー」と呼ばれるかつて自殺事件が起きた所で、死のうと現地に行ったが、そこで不登校で同級生の咲真と出会う。


小林さんというと、理不尽な状況に置かれた人が、どのように悩み、どのように正解を出していくのかが描かれている作品が印象深いのですが、今回はいじめ。

何もしていないのにいじめによって狂わされる人生。
何故こんなに苦しまければならないのか?女子生徒に手を出したのは継父なのに、陰湿にいじめを続ける同級生。

読み進むたびにいじめの描写が描かれるのですが、胸が痛い気持ちでした。
この作品は、青春ミステリ小説として紹介されていますが、あまりミステリー色を感じず、青春ヒューマンドラマかなと思いました。

不登校の咲真と出会ったことを機にどうせ死ぬのなら、目的を達成してから、死のうと航基は奔走していきます。
咲真の企みとは?
日に日に咲真の「顔」が明らかになるにつれて、こちらも理不尽な状況にどう声をかけたら良いか、複雑でした。

でも、理不尽な状況ながらも、前向きな姿勢に勇気を与えてくれたように感じました。
目の前の視野が全ての世界ではなく、もっと視野を広げてみると、同じ境遇を抱えている人もいれば、助けてくれる人もいると思います。
そう思うだけでも、救いがあると思いますし、人生一度きりです。最後だと思う気持ちで、挑戦してみると、色々人生が変わるかもしれません。

この作品では復讐や反撃といった行動をしますが、経験を通じて頼もしくなった航基の姿が印象的でした。

これで明るく終わるかなと思ったら、最後は残酷な要素が登場します。悲しい状況だったけれども、希望の光が射したことにジーンときました。
一人が集団となって、行動したことに良いも悪いも、前向きな姿勢だったことにちょっと勇気が湧きました。

絶対にいじめというものは無くならないと思いますが、どうやったら今後回避できるのか。いじめられる側は、ただ受け身をとるのではなく、「戦う」気持ちで頑張っていただきたいです。

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2021年11月16日

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