【感想・ネタバレ】こないでコウノトリ【単話版】(13)のレビュー

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匿名

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テーマが秀逸。

前から思ってた。
どうしてそんなに体を損なってまで産めるのって。
いや皆んな産めるからって無事生まれてきたから安心せいって
それ生き残った我々しか表に残らないから100%に思えるだけで。
だって「向こう側」にいってしまった人々から我々は意見を聞くことは出来ないのだから。
何が言いたいかというと、結婚=出産が当然と思われる世の中で、反対に産まないとした女性も不妊、貧困、DVによる心的傷等、確固たる理由がないと産むはずの性の人間が妊娠を否定するのはおかしい、と世では思われていて現にコミックも先に上げた強烈な理由を持つ女性が「本当は産みたい筈」なのに何処か欠けている為苦しむ、そういう理由ある妊娠否定の漫画が多かった。
しかし今んとここの主人公の女性はそれではない。
(だからわたしは不妊じゃないけどほしくないの…!と主人公が告白したシーンは非常に良かった)
本来産む側の性は酷く原始的に生を脅かされる立場であって故に不安と身の変化に常に悩まされている立ち位置でおかしくないのだ。
たとえそれが当たり前であると教育され続けても完全に彼女らから消え去るものではない。死ぬことのテーマと同じ立ち位置といったら大げさだろうか。

まああんまり昼ドラのような関係に傾かず上手くコウノトリが「来れない」のではなく「来ないでほしい」と願う女性の内側をうまく描ききって欲しいと思う。

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2023年02月04日

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